はしゃぎすぎ~
「とくダネ!」で「車を盗難したうえに」と言ったのは山中章子アナ。「盗難」だから車を盗まれたのかと思ったら、違いました。無免許なのに車を盗んで運転し、走行中に突然車から降り、車だけが暴走して事故を起こしたという話。「盗んだ」を「盗難した」と言ったのですからあきれます。「しっかりだしが取れているのにすごくおいしい」と言った福留アナ、どういう意味? 「スープを40℃以上で温めると」と言った高橋真麻、何かと思えば「スープを40℃以上に温める」でした。
キー局のアナウンサーでさえこうですから、ローカルのアナウンサーなんて、いつもちゃんとしゃべっていると思えるような人は少ないですよ。前回、敬語のいろはを全く分かっていない稲垣真一アナ(石川テレビ)のことを書きましたが、私が石川県に住んでいるから石川県のアナウンサーのことが具体的に分かるわけで、福井でも、富山でも、日本全国どこでも似たようなものでしょう。
北陸朝日放送の「土曜はドキドキ」を見ていたら、恩田琴江アナが軽井沢のあちらこちらを長野朝日放送の青池玲奈アナと一緒にリポートしていたのですが、青池アナが「ジョン・レノンがモカソフトを食べ歩いた」と言ったのですよ。そんなにあっちこっちにモカソフトがあるのか? ジョン・レノンは幾つ食べたんだ? 違いますよね、「ジョン・レノンがモカソフトを食べながら歩いた」ですよね。
別の日、県外のお店で食レポ、がんもどきの断面を映して「具がぎっしり詰まったがんもどき」と言ったのは恩田琴江アナ。でも、そのときしっかり画面を見ていた私はもやもや~。だって、具が少ないがんもだなぁと思ったのですから。透き間がないので「ぎっしり」と言った気持ちは分かるのですが、周りの豆腐がみっちり詰まって透き間がなく、真ん中に具がちょっぴり。な~んか損した気分。
「初めて日本で観測された現象」は「ひるおび!」で聞いたナレーション。これだと、全世界で初めて、日本で観測されたと聞こえますが、実は、海外ではすでに観測されている現象であり、日本で観測されたのは初めてなので認知度が低いという話でした。それなら「日本では初めて観測された現象」と言ってください。
殺人事件の報道で、朝は「容疑者から金を借りていた」だったのが、夕方には「加害男性に金を貸していた」に変わったことがありますが、被害者が残したメモに原因があったようです。「貸した金」を「借金」と書いてあったのか、報道関係者が「借金の額」と言ってしまったのか、それは不明ですが、「借金を返してもらえるか」のように、「貸す」と「借りる」の区別さえ怪しくなっています。
「煮詰まる」も要注意で、「煮詰まったよぉぉぉ<( ̄д ̄)>」なら「行き詰まった」の意味ですね、「煮詰まる」とは正反対です。「彼の判断力が空白の57分を作った」というナレーションが流れたときは、実際は「彼の誤った判断が空白の57分を作った」という状況でした。変な「~力」のせいで意味が逆転しています。パワステがだめになってハンドルが重くなるなら「操作力が増大する」ではなく「操作に要する力が増大する」です。何でも「~力」と言ってしまうのは非常に危険なことなのですよ。
小倉智昭が言った「○選手にも影響力を与えたと思うんですが」は、○選手の影響力が増大したという意味になりますが、小倉智昭は、別の選手が○選手に影響を及ぼしたと言っているつもりです。つい最近も、TPPの話をしているときに「農家が、競争力が大変だって・・・」と言った小倉智昭、( ̄д ̄)ダラケ! です。農産物が外国から安く入ってきたら厳しい価格競争になるから農家は大変だ、と言っているつもりなのですよ。どうしても「~力」と言っちゃうようで┐( ̄д ̄)г。
正しい日本語なら多くを語らなくてもちゃんと伝わりますが、もはや“伝わらない日本語”だらけ。誤解が生じても、誤解していること、誤解されていることに気づくこともできないでしょうね。そんなだから、言葉少なに語って察してもらう、なぁんていう芸当は今の日本人にはできませんよ。だって、その言葉が的確じゃないから。的確どころか、間違っているから。言葉が少し違ったら意味が大きく変わるのに、そういうことをちゃんと気にしている人は少ないから。
この数か月、珍事がいろいろあって、日本人同士でも日本語で共通の認識を持つことが難しくなってきたことを実感しています。だから、私は、気がつくといつも、伝えなければならないことをどういう言い方で伝えるか、ああでもないこうでもないと頭の中でシミュレーションしています。ですから、ずーっと気が休まりません。気が休まるのはハムやんを見ているときだけ(⌒・⌒)ムフフ。
「とくダネ!」で「車を盗難したうえに」と言ったのは山中章子アナ。「盗難」だから車を盗まれたのかと思ったら、違いました。無免許なのに車を盗んで運転し、走行中に突然車から降り、車だけが暴走して事故を起こしたという話。「盗んだ」を「盗難した」と言ったのですからあきれます。「しっかりだしが取れているのにすごくおいしい」と言った福留アナ、どういう意味? 「スープを40℃以上で温めると」と言った高橋真麻、何かと思えば「スープを40℃以上に温める」でした。
キー局のアナウンサーでさえこうですから、ローカルのアナウンサーなんて、いつもちゃんとしゃべっていると思えるような人は少ないですよ。前回、敬語のいろはを全く分かっていない稲垣真一アナ(石川テレビ)のことを書きましたが、私が石川県に住んでいるから石川県のアナウンサーのことが具体的に分かるわけで、福井でも、富山でも、日本全国どこでも似たようなものでしょう。
北陸朝日放送の「土曜はドキドキ」を見ていたら、恩田琴江アナが軽井沢のあちらこちらを長野朝日放送の青池玲奈アナと一緒にリポートしていたのですが、青池アナが「ジョン・レノンがモカソフトを食べ歩いた」と言ったのですよ。そんなにあっちこっちにモカソフトがあるのか? ジョン・レノンは幾つ食べたんだ? 違いますよね、「ジョン・レノンがモカソフトを食べながら歩いた」ですよね。
別の日、県外のお店で食レポ、がんもどきの断面を映して「具がぎっしり詰まったがんもどき」と言ったのは恩田琴江アナ。でも、そのときしっかり画面を見ていた私はもやもや~。だって、具が少ないがんもだなぁと思ったのですから。透き間がないので「ぎっしり」と言った気持ちは分かるのですが、周りの豆腐がみっちり詰まって透き間がなく、真ん中に具がちょっぴり。な~んか損した気分。
「初めて日本で観測された現象」は「ひるおび!」で聞いたナレーション。これだと、全世界で初めて、日本で観測されたと聞こえますが、実は、海外ではすでに観測されている現象であり、日本で観測されたのは初めてなので認知度が低いという話でした。それなら「日本では初めて観測された現象」と言ってください。
殺人事件の報道で、朝は「容疑者から金を借りていた」だったのが、夕方には「加害男性に金を貸していた」に変わったことがありますが、被害者が残したメモに原因があったようです。「貸した金」を「借金」と書いてあったのか、報道関係者が「借金の額」と言ってしまったのか、それは不明ですが、「借金を返してもらえるか」のように、「貸す」と「借りる」の区別さえ怪しくなっています。
「煮詰まる」も要注意で、「煮詰まったよぉぉぉ<( ̄д ̄)>」なら「行き詰まった」の意味ですね、「煮詰まる」とは正反対です。「彼の判断力が空白の57分を作った」というナレーションが流れたときは、実際は「彼の誤った判断が空白の57分を作った」という状況でした。変な「~力」のせいで意味が逆転しています。パワステがだめになってハンドルが重くなるなら「操作力が増大する」ではなく「操作に要する力が増大する」です。何でも「~力」と言ってしまうのは非常に危険なことなのですよ。
小倉智昭が言った「○選手にも影響力を与えたと思うんですが」は、○選手の影響力が増大したという意味になりますが、小倉智昭は、別の選手が○選手に影響を及ぼしたと言っているつもりです。つい最近も、TPPの話をしているときに「農家が、競争力が大変だって・・・」と言った小倉智昭、( ̄д ̄)ダラケ! です。農産物が外国から安く入ってきたら厳しい価格競争になるから農家は大変だ、と言っているつもりなのですよ。どうしても「~力」と言っちゃうようで┐( ̄д ̄)г。
正しい日本語なら多くを語らなくてもちゃんと伝わりますが、もはや“伝わらない日本語”だらけ。誤解が生じても、誤解していること、誤解されていることに気づくこともできないでしょうね。そんなだから、言葉少なに語って察してもらう、なぁんていう芸当は今の日本人にはできませんよ。だって、その言葉が的確じゃないから。的確どころか、間違っているから。言葉が少し違ったら意味が大きく変わるのに、そういうことをちゃんと気にしている人は少ないから。
この数か月、珍事がいろいろあって、日本人同士でも日本語で共通の認識を持つことが難しくなってきたことを実感しています。だから、私は、気がつくといつも、伝えなければならないことをどういう言い方で伝えるか、ああでもないこうでもないと頭の中でシミュレーションしています。ですから、ずーっと気が休まりません。気が休まるのはハムやんを見ているときだけ(⌒・⌒)ムフフ。