中頓別での仕事は幾つかあるのですが、目下集中しなければならないのは、地域の取材と資料読み、そして、原稿書き。開基百年を記念する冊子作りです。
開拓の祖、楢原民之助さんは、明治35年.1902に誰ぁれもいない原野に単身住み始め、二年後に正式な許可のもとで定住し開墾を始めました。驚くことに次の定住者が現れるまでに、さらにそのまた二年がかかりました。
その誰も居ない世界で暮らす彼の毎日、そこで発揮された精神力と肉体力を想像し表現しようとする時、私の脳裏に浮かぶのは『強靭』という言葉だけ・・・。それしか、持ち合わせていない。今、感じていることを伝えられないもどかしさに、胸がつまる・・・・。
これも・・・なんとも陳腐な表現だ。
そして、まだ数戸しかないような各地の開拓地に移入した僧侶達がおり、開拓者を支え、開拓期に大きな役割を果たしていたことも知った。
当時の人と人、人と自然の関わりあいを慮(おもんぱか)ろうとすると、私の脳内回路と心は破裂しそうになる。
北海道の開拓期について知らなかったこと、知っていないことがたくさんあること気づかされています。だから、わずかなページの中で歴史や文化を客観的に書き、しかも、読み物としてもおもしろく語るのは、実に難しい作業だ。
ともかくも、寺社にまつわる原稿を草稿したけれど、かなり推敲を重ねなければならないなあ・・・!
このまま眠れん・・・
こんな日々が当分続きそうです。
私にも強靭で繊細、他者に寄り添える力がほしい!
魂がぁ ほ し い ・・・