流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

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アニメ雑記 2021/6/8 を語る

2021-06-08 21:44:24 | ■アニメレビューとか
●蜘蛛ですが、なにか?

最初は板垣監督&悠木碧らしい作品だなと思いながら見てました。
もうステータス画面が見えるとかすげーバカっていう風な、
やっつけ感のある文字の見せ方とか、
次回予告のファミコン音源っぽさとか、
そういうイメージでいいのかなと思いつつ、
板垣コンテと悠木碧でどんどん先に進行していく感じが楽しいという感じ。
EDなんかは正にその極地という感じですよね。


魔王アリエルパートは第三者視点だからか、
作品をかき乱すのにかなり有効に使われている感じがしますね。
蜘蛛子が地竜に抱いた感情はそのようなものなのかもしれないとか、
主人公とアリエルを重ねる描写が巧みだなと。
作品の謎が心情描写へと繋がる一面が描けるのは、
モンスターという主人公との血の繋がりが為せる技なのか、という感。

板垣監督と悠木碧アニメというところで油断してたところに、
思いのほか新鮮な展開がきて新鮮でした。正にしてやられたという感。
原作が割とミスリードを誘う作風っぽいので、
そこなぞった感じなのかな。
アニメが原作をどう料理したのか知りたいので原作にも触れたいですね。

12話のアリエルのシーンから繋いでの2クール目で、
一気に作品を見る目も変わりましたし、
盛り上がりも見せているので最後どういう形でまとめるのか楽しみです。


●イジらないで、長瀞さん


MADBOXの撮影処理を楽しむ作品なのかな、みたいな感が。
ワンパンマンのときに雨いいなと思ったので、
雨いいなと思ったらMADBOXかなと思うようになってしまっている感。
長瀞さんの髪もグラデというかハーモニー処理っぽい感じとか、
凝った処理が多いなという感。


こういうのとか。
ただ今作の作画での髪のハイライトの入れ方がちょっと不可解な感じ。
通常のざっくりハイライトの上に丸いハイライトがついてるの、
これどっちかだけでよくないかなぁとか思ってしまうし。
原作でそうなってるのかなと思ったけどそういうわけではないっぽい。
個人的に見ててやや過剰な感じが画面から感じられるかなぁと。



このレンズフレアを滲ませたようなやつを毎回画面に入れてるのとか。
ピンポイントで使うんじゃなくて屋外だと常になので、
独特な感じにはなってるけど、みたいな。
そういうところがちょいちょい気になる作品という感。


●86―エイティシックス― 8話





おじさんとの会話は毎回こんなニュアンスがついて回ってる感じ。
女神像や国家を意味する旗を背負う意味、
その逆転と現実とみたいな。
国家の現実と理想の相対化みたいな。
レーナが認めたくない国家、レーナが抱える理想、
その両方を像に仮託しているような感じ。
今回は壁がより一層厚いことを強調されてる感じだったかな。
こういうレーナとおじとのギャップを描く絵は、
凝りつつも同じことを繰り返し描かれている気がしてちょっとつらい。


おじ、友人、シンと3人の関係からレーナの動きを見せてきていて、
今回はまた一層深く突き放されるわけですが、
そういう中で、なべて世は事もなし、
という具合に外の様相を反射で描いているところとか、
ちょっとしたところの凝り方が目を引いたかな。


シンの祈りのような言葉を強調するように室内の光が強めに描写される。


次の瞬間にはその光は消えている。
言葉の一瞬を強調する感じがやっぱ印象的かなと。
画面分割と光は割とシリーズでよく使われていたなという気がします。


この辺の並んだ絵で、この作品ってこんなにグッとくる作品だったっけ、
みたいなことを思ってしまったな。
そこまでが凝りつつも少し既視感を覚える形だったので新鮮に映ったのかな。
今回はキャラクターのアップが印象的な画が多かったかな。


てるてる坊主の意味する5人の生贄。
レーナの心を晴らす意味合いを含めているようで目を引いたな。
初日くらい晴れてほしい、という願いなんでしょうが、
レーナは雨の降る絶望の中にいる描写だったので、
願いという共通項からそういう風にも見えるのかなと。
5人の死を持ってこのわだかまった世界からの解放を、
という形に見えて非常に鮮烈に思えたなと。



シンの兄。
この辺の主観も次の話数とかけて印象的な感じでしたね。
割と個々のキャラの演出プランができていて、
その中でどういう絵を見せられるか、という形だったのかなと思います。
レーナが花火を送ったり名前を聞いたり、
外にいるとき、同じ空気を吸ってるときは歩み寄って、
部屋にいるときは分断が強調されるとか。
まあ大雑把ですが。
どういうところに着地するのか楽しみです。

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