ウオーキングの道
今日はちょっとかえてみるか?
車が一台しか通れない細い道を歩いてみた。
おぉッ!
たばこの看板が目にはいって、おもわず足をとめた
なんとも懐かしい光景だ。
店のウインドウには、古びたタバコの箱が、ひっそりと並んでいた。
まだ早朝なので店には、たばこ番さんの姿はない。
いや、昼間でもきっとこの様子なら、座布団の上は留守だろう
すぐ横には自動販売機があったから・・・
ゆっくりとカメラをかまえた。
昭和20年、終戦直後は物資が極端に少なくて、たばこなんんてものはぜいたく品だったかもしれない。
当時、私は6才になったばかり・・・妹4才、弟は生後7~8ヶ月との3人、
それに祖母と両親との6人家族で、
焼け跡に建てられた一間だけのバラック小屋に住んでいた。
ようやく落ち着き始めた昭和23~4年ごろ
父はある大きな工場に、大工として仕事をしてわずかな給料をもらい、
大家族をやしなっていた。
その頃は、父のすきなタバコが買える余裕はもちろんなかった。
器用な父は、たばこまきとりの用具を作って、やっとの思いで手にいれた
乾燥したたばこの葉を、細く刻んで薄い紙に巻いて作り上げ、
おいしそうにゆっくりふかしていたものだ。
私は、そのたばこまきを手伝って「杏子はじょうずね」と褒められるのが
うれしかった。
後には、たばこ店で自由に販売されるようになったが・・・
そのころ、おぼえているのは ”バット”という名のたばこ。
たしか茶色の紙の箱に、蝙蝠の絵が描いてあったと思うのだが・・・
さだかではないが、ひと箱20本入りで30円ぐらいだったと思う。
インターネットで調べたら、ゴールデンバット 銘柄の箱の
オークション記事をみつけて驚いた。
なんと こんなことが行われていた。
http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d151398368#enlargeimg
こんなたばこは、いまあるのかな?
今のたばこひと箱は、いくらでしょうか?
じいやは、たばこ吸わないから価格は知りません・・・