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『改めて日本語を知る』その12。梅雨だからやむを得ないのだが、毎日よく雨が降る。それだけよく雨が降る日本だけにその降り方の表現にもいろいろあるが、その表現と強さについて考えてみた。
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『雨は今どのくらい降っている?』と聞かれて『今はしとしとと降っているよ。』と答えることがあるだろう。しかし、違う人が『いや、ぽつぽつ降るくらいだよ。』と言ったとした際にどちらの方が雨は強く降っているのだろうか。
実はその強さの度合いには順番がある。弱い方から『しょぼしょぼ』『しとしと』『ぽつぽつ』『ぱらぱら』『ざあざあ』となっている。因みに英語には『gently』『heavily』の2つしかない。まあ、直訳すれば『弱い』『強い』の2つしかないのだ。
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では雨の表現による違いはしっかり分かっているだろうか。昔、欧陽菲菲のヒット曲に『雨の御堂筋』という歌があり、『小糠雨ふる御堂筋~』と始まったが、その雨は強いのか弱いのか、子供心に分からなかった。
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実は小糠雨とは糠のような細かい雨つぶが音も立てずに静かにふる様を言う。また、『時雨』は降ったり止んだりするあまり強くない雨だが、季節は秋から冬にかけてである。『村雨』は降り出して直ぐに止む雨、『天気雨』は晴れているのにふる雨、『にわか雨』は降り出して直ぐ止むが、つよくなったり、弱くなったりする。
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それでは『驟雨』『氷雨』『涙雨』はどういう雨であろう。一度調べてみるのも良いかもしれない。
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とにかく。雨だけでもこれだけ色々な表現があるし、さらにこれに『五月雨』『菜種梅雨』『狐の嫁入り』など季節感のある表現も加えると数限りない。もちろん、最近加わった『ゲリラ豪雨』といったあまり風流でないものもあるが。まあ、日本語の奥は深いことに改めて感心する。