最近の高速道路のPAやSAは物販の拠点として見直され、特に東名道上りの海老名SAや中央道上りの談合坂SAはちょっとしたショッピングセンターの趣さえある。
しかし、規模は小さくても中々面白いのが、東北自動車道上りの羽生PAである。佐野SAと蓮田SAに挟まれ、また、羽生というあまり特色のない場所にあるが、東京(江戸)の入口に位置することに注目して江戸時代にタイムスリップしたようなPAに2013年全面改装した。
自ら『鬼平江戸処』と称し、池波正太郎氏の鬼平犯科帳にでてくる街並み、特に池波氏が好きだった江戸庶民の食べ物を再現している。小道具である看板も時代を付けて再現されており、外から見るのも楽しみ。
施設の中に入ると江戸ののれん街的な店が出店しており、うなぎ(鯉平)、中華そば(たいめいなけん)、蕎麦(まつや)、しゃも鍋(玉ひで)、江戸めし(なべや)といった豪華取り合わせが並ぶ。小生も以前に蕎麦を食べたが、さすがに蕎麦もつゆもうまかった。土産物にも工夫がされており、いよいよ東京に入るのかということを実感させてくれる。
ほかにも人形焼やくずもち、江戸風スイーツなどもあり、食事をしなくても楽しめる。こういうPAもどしどし作り、道の駅だけでなくPAも旅行の楽しみになるようにして貰いたい。