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『大塚の居酒屋にハズレなし』は経験値として小生が考えたことばである。しかし、いかんせん小生の家からは結構遠く、わざわざ行くならつい浅草や四谷三丁目に足が向いてしまう。しかし、たまには河岸を変えてと今日は大塚の『ぐいのみ 大』にお邪魔する。
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大塚駅から天祖神社に向かって坂を登り、同じく名店の『みや穂』の前を通り、ワンブロック先。前を都電が走る風景は中々渋い。
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店はこじんまり、前来たのは寒い時期なのでハマグリのお汁が突き出しに出たが、今日はカボチャの仲間の『コリンキーの塩こぶ和え』『魚の肝と真子の煮物』『なすの煮物』の3品が突き出し。ビールはハートランドの生ビール。煮物はいずれも秀逸、特に茄子は油で炒め、煮てあり肴になる。しかし、発見はコリンキー、生で薄切りにしたものを塩こぶに和えただけだが、その食感が面白い。まさにコリンキーという感じである。
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次にコチの刺身が登場、ネットリ感が独特の白身で身に味がある。これには王禄の超王禄を合わせる。最初からやや重めだが、コチにはぴったり。
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次に揚げたて厚揚げが登場。カリカリとフアフアの共演、ネギと大根おろしに醤油一差し。中の豆腐が甘いし、周りの香ばしさもいい。単なる厚揚げと侮るなかれである。
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いよいよ、この店の名物鳥唐揚げが登場、酒は少し夏を意識して陸奥八仙。青い瓶が涼しげ。唐揚げはカレー塩を付けて食べるが、鳥も中はフアフア、熱いのにほうばってしまう。酒の酸味が中々いい。
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箸休めに梅たたきとおからを注文。こうした脇役も美味い。梅たたきの酸っぱさ、おからの甘さを感じながら、次は小左衛門のうすにごり。
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さらにしらすオムレツは中々のボリューム、バターと日本酒が合うのにはビックリ。もう少し行くかを迷い、少し帰り道が遠くなったので、今日は家路に。
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オリジナルの酒器も面白い。また、従業員も感じがよく、気持ちの良い店である。しかし、小生も酒が弱くなった、かな?