鉄道シリーズ その110。これが鉄道シリーズのネタとして相応しいかは議論があるかもしれないが、駅そばもブログに書いたことがあるし、ミルクスタンドもいいのではと今回のテーマにする。子供の頃にはそこいら中の駅のホームや改札口近くにあったのにすっかり見なくなって久しい。もう少し丁寧に言うと東京で見なくなって久しいのかもしれない。
それをまず発見したのが、山手線御徒町駅の改札口を出てすぐの構内。制服のおばさんが牛乳のギャップを開ける道具を持って立っている。
少し見ていたが、自らはセールスをせず、待ちの姿勢を貫いている。いや、その店の辺りの風景は昭和そのものである。
次いで見つけたのが総武線秋葉原駅ホーム。千葉方面のお店の方が新しく、『Milk Shop Luck 酪』と看板にはある。そうか、店名のLuckは酪農の酪とラックを掛けてあるのかと気づく。しかし、一見ハイカラだが、おばちゃんはやはりギャップを開ける道具を持って待っている。
御茶ノ水方面のホームにあるお店はストレートに『ミルクスタンド』とのみ記載。
しかし、この店は品揃いが良く、コーヒー牛乳だけでも4種類あり、おばちゃんに『どれにする?』と普通に聞かれる。迷ってどれが売れ筋か聞き返すと正直に一番安い90円のメグミルクと帰ってくる。
小生は素直にそれを飲むが、ホームで飲む牛乳は美味い。ただ、少し量が少ない気もしたが。
他にあまりホームに見つからないので若干趣は違うが、懐かしい店構えのミルクホール2軒。1軒目は神田駅近くの『サカエヤ』、銅板で貼られた昭和初期の看板造で今も現役である。
もう1軒は人形町に近い小網町にある『桃乳舎』、これは前にブログでも紹介したが、建物もレトロだが、店の中も、さらに味もレトロ。ただし、あまり美味しくないと感じる人も多いかもしれない。うどん粉たっぷりの黄色いカレーが好きなら大丈夫だが。
たまにはあまり人が注目しない駅の施設もいいものだ。そういえば赤帽さんがいなくなって久しい。昔の時刻表には『赤帽』『電報』などのマークが主要な駅に付いていたのだが。