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『江戸の坂・東京の坂』その52。今回は水道橋周辺の坂道を歩く。
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水道橋の名前の由来は江戸時代、神田上水の木製の水道管である掛樋(かけひ)が通る橋があったことによる。その記念碑も御茶ノ水坂の途中に残されている。
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都営三田線の水道橋駅を上がると前に春日通が通り、その先、外堀通りを御茶ノ水方向に登る坂が御茶ノ水坂である。
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坂の途中にあった高林寺の境内で湧いた水を将軍家に献上したことから御茶ノ水の名前が生まれた。まさにその御茶ノ水がある坂のため、この名前になった。因みに御茶ノ水の碑もこの坂の途中にある。
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御茶ノ水坂の途中を左に上がる坂道が3本並んである。すぐの昭和第一高校の横の坂には名前はない。
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その先の坂道が『建部坂』。その由来は建部氏という直参1400石の旗本・建部氏の屋敷(現在は元町公園)があったため、この名前になった。別名、初音坂とも呼ぶが、これは当時崖が竹やぶで鶯が早い年は12月に鳴くため、初音の森と呼ばれたことによる。
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2本目の坂道が『富士見坂』。この辺りには富士見坂が多いが、(駿河台、虎ノ門、護国寺周辺など)やはり江戸時代は富士がよく見えたのであろう。方向的には御茶ノ水の谷を越えて富士山がみえたのだろう。
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3本目の坂道が『油坂または揚場坂』。油坂の由来は不明だが、揚場坂は河岸から荷物を揚げる場所が近くにあったからと言われる。
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この辺りは順天堂大学の建物が多くある。坂を登り切ると東京都水道歴史館がある。
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今回は時間がないので立ち寄れなかった。(以下次回)