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『古刹を巡る』その46。今回は千葉県市川市にある真間山弘法寺(ままさん こうぼうじ)を訪ねた。総武線市川駅に降り立ち、北口ロータリーには弘法寺までの参道の地図が散歩コースとして掲示されている。
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駅前の道をしばらく行き、国道14号を左折、すると参道の入口になる。タイルが敷かれた一方通行の道だが、車は殆ど通らず、道もまっすぐ小高い山に向かって伸びている。
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この道を歩き始めて両側には商店がぽつりぽつり、懐かしい簑や藁でできた箒、竹細工などを売る店もある。約5分で京成本線の踏切、さらに真間川にかかる入江橋を渡る。
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昔は江戸川からこの辺りまで入江が伸びていて真間の入江と呼ばれていた。
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参道にある小さな赤い欄干の橋は『真間の入江』にかかっていた『継橋』で、万葉集にも詠まれ、広重の名所江戸百景絵図にもある。万葉集にあるのは
『足の音 せずに行かむ駒もが葛飾の
真間の継橋 やまず通わむ』という詠み人しらずの句である。
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さらにその先右側に手古奈霊神堂の入口がある。これは1300年前の手古奈の悲しい話に基づき、その慰霊のために作られたお堂であり、山部赤人が詠んだ『葛飾の 真間の井見れば 立ち平し 水汲ましくむ 手古奈し思ほゆ』という句で有名になった。手古奈は真間の地を守護する女神として信仰を集め、特に子育て・安産・良縁祈願に御利益があるといわれている。
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入口から参道を100mほど行くと静けさの中に小さなお堂が佇んでいる。また、境内にはかつて市川市に住んでいたさだまさしが植えた桂の木がある。(以下、次回)
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