hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

地震と塀の怖さについて考える

2018-06-21 05:00:25 | 日記

大阪で震度6弱の地震が発生すること自体、5年半も大阪で生活したものからすると青天の霹靂である。私が大阪で過ごしたのは1997年4月〜2002年8月、その間になかったものは大きな地震と大雪である。それでも雪は2回程度は多少積もったが。

少し調べてみると大阪で地震の大きな被害が確認されているのは1854年に頻発した安政大地震、1944年東南海地震、1946年南海地震、1995年阪神淡路大震災などの影響はあったものの、直下型地震の震源が大阪であったものは少ない。

そんな地震の影響で高槻市では塀が崩れ小学生が、また東淀川区では80歳の男性が同じく塀が崩れ亡くなってしまったことは大変痛ましい。ただ、以前に熊本地震でも塀が崩れ、犠牲者が出ているし、実は我々の通勤路などにもこうした危険な塀はあるはずである。

だからと言うのも何だが、自分の通勤路を歩きながら見てみるとやはり杉並区は古い家屋が多く、塀が張り巡らされているものが多い。

そのなかでも最も恐ろしいと思われるのは『ブロック塀』である。これは高度成長期にコンクリート塀が高価であったため、モルタルを充填しながらブロックを積み上げた工法で作られた。さすがに事故も多く、現在の法律では高さは2.2mに制限されている。基礎の作り方などはI形、逆T形、L形などがあるが、一定の太さ以上の鉄筋を入れることも義務付けられている。しかし、これら規制は1981年以降新たに作る場合に適用される。また、同じように大谷石の塀にも気をつけなければならない。(東淀川区の事件は大谷石の壁である。)


同じように怖いのが『万年塀』、これは両側に支柱を立てて、その間にコンクリートパネルを嵌め込むものでお寺や墓地の周囲に多く見かける。しかし、我が家のそばの万年塀は少し傾いていて、さらに支柱との結合部が外れかけている。これらの改修に自治体が補助金はだしているが、あくまで私有地のため、強制的に改修を強いることは今の法律では難しい。

もちろん、新たに作られた家はブロックは低く積みその上に金網にしたり、生垣にしたりする対策を取っている家屋が多いのだが。昔からの家はなかなか対策が取れていないのが現実である。

そうした現実を目にすると学校や会社に行く際に通るルートは出来るだけ塀がない方を使うしかないのかもしれない。ただ、高槻市の案件の場合は壁側を通るように指導していたのだからさらに問題が深刻なのかもしれない。とにかく、子供を守るべき小学校が違法建築状態のまま放置して結果こうした結果になったことは罪が重いと言わざるを得ない。
いざとなった時に塀が崩れて行くのを回避することは難しく、やはりどのような塀がどこにあるか、それが崩れた際に被害を受けないためにどう歩いたらいいのかを改めて検証するべきではないかと考える。