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『古刹を巡る』その47。手古奈霊神堂を出て元の参道に戻る。目の前には聳える階段。気温も高いので気が滅入るが、階段を一段ずつ登っていく。27段のところに涙石と呼ばれる常に乾かない石があるが、つい暑い中を歩いたからか、ぼっーとして見過ごしてしまう。ただ、両側にはアジサイが植えられているが、まだほとんど花はなかった。
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参道から15分、階段は62段上り、仁王門までたどり着く。振り向くと石段の下、長くまっすぐな参道が見える。作夏歩いた福岡県の宮地嶽神社のように素晴らしい風景、まあ、残念ながら参道の先は海でなく、再開発ビルではあるが。
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仁王門には仁王像、右に少し登ると鐘楼が見える。
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弘法寺の縁起は行基が手古奈の菩提を弔うために建てた求法寺が始まりとされ、これを空海が伽藍を構えて弘法寺にした。しかし、その後、住職が日蓮の意向を受けた富木常忍の問答に敗れて日蓮宗に改宗して現在に至っている。その後は太田道灌、徳川家康、徳川光圀などからも保護を受け、紅葉狩りの名所として栄えた記録もある。
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仁王門から中に入ると目の前に祖師堂、実は明治時代に焼失して建て直されたものである。
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厳かな中、お堂の中を見ると日蓮聖人像がある。また、本殿にもお参りした後、少し境内を歩くと祖師堂の右側には樹齢400年の伏姫桜という枝垂れ桜。
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さぞかし開花時期に来れば美しい姿が見ることができたであろう。隣には少し小ぶりな月見桜もある。