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『メトロに乗って』その88。蛇崩川緑道から元来た道を戻り、目黒銀座二番街に。商店街は賑わっているが、保育園の前にはなぜか大小の布袋像が置かれていて面白い。
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脇に入ってもお洒落なカフェがあるのが目黒区らしい。少し歩くと左側に目黒馬頭観音という提灯が並ぶ神社。『めぐろ』の地名自体が『馬畔説』『愛驢説』があるほど馬に縁の深い場所であり、目黒には馬頭観音が十数基も残されている。
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明治・大正時代には中目黒駅付近も牧場や馬力運送事業を営むものが多かったため、この観音様も大正12年に地元の同業者組合が作ったものである。
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お参りを済ませて山手通りに向かう。途中、かなり時代が(^.^)ついた民家、周囲が新しくなっているだけによく目立つ。
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その向かい側には第六天社、元は石川橋の近くにあったものを神社合併政策により一旦は上目黒氷川神社に合祀されたが、昭和10年に上目黒2丁目に戻された。しかし、再開発計画に伴い、改めてこの地に2002年に作られたもの。建物は新しく、祭神は天神六代である2人の神様が祀られている。
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山手通りに出て、右側に歩いて行く。この辺りは古くから立体交差されていて駒沢通りを渡ると日蓮宗の古刹『正覚寺』がある。
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この寺は伊達家と関係が深く、伊達家四代綱村の生母、三沢初子がこの寺の日猶・日登上人に帰依し、客殿や庫裏は初子の邸宅を寄進したものと言われている。また、初子は浄瑠璃や歌舞伎などで有名な伊達騒動の登場人物『先代萩の政岡』のモデルともいわれている。
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現在は鬼子母神堂などは修復中であるが、本堂、国柱法窟、鐘楼、庫裏など堂宇が揃った立派なお寺で境内には初子の銅像や布袋像、橋本牧場畜牛供養塔なども残されている。