日本橋には老舗のカレー店や洋食屋などが多い。特にCOREDO室町の裏にはらいん、ガヴィアル、レストラン桂、好成軒など多く、今日はその中で『フジヤ』という1908年創業の店に入る。
と言っても元々は『藤屋』という下駄屋で創業、下駄の需要がなくなり『靴の修理屋』さらに『パン屋』と転業。そして現在の3代目は娘婿でインド料理屋で修行を積んでいたため、1996年に今のカレー屋にしたもの。
カレーはチキン、ビーフ、豆、野菜、キーマの5種類、またセットは半分ライス半分ナンのBコースもあるが、今日は単純にサラダが添えてあるAセット(ビーフは800円)にする。
待つこと5分、カレー登場。インドカレーながらやや日本人好みのトロッとしたルー。しかし、スパイスの香りが素晴らしく、まさしくインドカレーである。また、ゴロッと大きな肉塊が3つ、これが食べ応えあり。さらにスプーンも柄の部分にかくどがついたこだわりもある。
私にはそれほど辛くないが一般的には辛口であろう。また、福神漬などの付け合わせは一切ないが、それほど気にもならない。
わずか11席のカウンターのみ、一人で来る人が多いが、そのために回転がいい。食べ終えるとすぐ席を立つがまたすぐ客がやってきて、すぐにオーダーする。
人の良さそうなご夫婦が作る旨いカレーを常連が来る、といった感じの店である。
フジヤ
中央区日本橋室町1ー12ー13
0332414330