『鉄道シリーズ』その217。東京の私鉄には博物館を併設しているところが多く、東京メトロの『地下鉄博物館』(葛西駅)、東武鉄道の『東武博物館』(東向島駅)、京王電鉄の『京王レールランド』(多摩動物公園前駅)と回ってきたが、東急電鉄の『電車とバスの博物館』は中々行くチャンスがなく、ようやく訪問した。
この博物館ができたのは東急電鉄80周年にあたる1982年で同じ田園都市線高津駅高架下にあった。しかし、線路の拡張で2002年に一旦閉館、2003年に現在地に移転したが、2015年にリニューアルとなり、ようやく今の形でオープンしたのが2016年2月である。
現在は宮崎台駅直結で博物館3階から入館できる。まず、入館すると左手に高津駅の昔の改札口と切符売り場の姿を再現したコーナーがあり、その裏はミニライブラリーとなっている。
定期券の運賃表を見ると『砧本村』も記載されていて懐かしい。さらに8090系のシュミレーターがあり、300円で運転できる。
2階にはデハ3450、さらに1階にはデハ200。この車両は玉川線に使われていた通称イモムシの愛らしい丸ボディ、さらに二両連結と中々斬新なデザインであった。東急電鉄にはハチ公前に置かれている5000系もあり、流線型車両ファンにはたまらない。
ほかにも東急コーチのデマンドバスや40年代に活躍したバスなど眺めているだけで楽しい。また、昔と今の行先方向幕を実際に動かせるコーナーもある。
少し離れたB館には子供に人気のあるプラレールやキッズシュミレーターに加え、モハ510、さらにYS117の操縦席も置かれている。ともかく子供たちは目をキラキラさせて遊んでいたが、大学生がシュミレーターに興じるなど大人も楽しめる施設である。