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『江戸の坂、東京の坂』その104。今回は二子玉川付近の坂道を歩いてみる。二子玉川はわずかな間に大きく発展、駅を降りても自分がどちらに向かっているのかがわからないほど。但し、車道と人道が立体交差で整備されていて買い物や生活には便利なのかもしれない。
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駅を降りて東急大井町線のガードを越えて東急東横線に沿うように歩く。途中には丸子川沿いに『南大山道道標』。
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その先の調布橋を渡ると坂道になる。この坂道が『行善寺坂』、また道は大山道の旧道である。とにかく長くて勾配が急な坂道を歩くと勾配をうまく使った半地下のカフェ、流石に二子玉川である。
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この坂道から右に分かれて行く坂道が『行火坂(あんかさか)』、この坂道は勾配が急なため、坂を登るだけで暑くなるからと付けた名前である。
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元に戻り、また、行善寺坂を登るとすぐ先に瀬田貝塚跡の石碑、そして獅子山行善寺の前に出る。
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永禄年間に作られた浄土宗の古刹、大山道沿いにあり、玉川八景と景色の良い地として有名で将軍も立ち寄るほどであった。
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寺を過ぎて2本目の道を左に曲がると下り坂となるが、この坂道が『瀬田夕日坂』、坂を降りたところに陶器製の標識も置かれている。目の前には東横線の跨線橋、その先が広がり、夕日が美しい坂道である。
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元の道まで戻り、行善寺の手前を左に曲がるとお屋敷町になる。この道を歩くと左右には小さなマンションくらいある区画を有する屋敷が並んでいるが、いずれも比較的新しい家が多い。
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住居表示が上野毛に変わる辺りを右に曲がると坂道の途中に出る。まさに駒沢通りなのだが、この坂道が『まむし坂』、くねくねと長く下って行く坂道である。ただ、名前がなぜ付けられたのかはよくわからない。
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しばらく行くと右手に階段坂が現れ、その下には扉が閉まっていて『瀬田隧道』とある。中は真っ暗でわからないが、以前にウルトラマンの撮影で使われたことがあるらしい。ネットには反対側の入口が丸子川のところにあるとの情報もあり、その距離は100m程度のようである。
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先を急ぐと東急大井町線の高架があり、その先は五島美術館の出口。周辺は大きな木が茂り鬱蒼としている。(以下、次回)