hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

還暦雑感

2018-07-26 05:00:21 | 日記

あまり『還暦』を意識したことはなかったが、60歳の誕生日が目の前に迫って来るとさすがに気になる。

まず、『還暦とは』だが、一言でいうと十干十二支が元に帰ることをいう。十干とは『甲乙丙丁戊己・・』と続くものだが、これは万物を成立させる5つの要素『木火土金水(き・ひ・つ・か・み)』を表し、それぞれ『え』(兄、姉)『と』(弟、妹)を当てたもの。例えば『甲』は『きのえ』、『乙』は『きのと』、『丙』は『ひのえ』と読む。

一方、十二支は『子丑寅卯・・』であり、この十干と十二支の組み合わせを作ると『甲子』から始まって『癸亥』まで60通りある。(順列組み合わせでは120必要だが、十干より十二支が2つ多いため、60で一周ということになる。)つまり自分の生まれた年と同じ干支に戻ることから還暦というのである。

この60歳という年齢は時代とともに役割が変わって来ていて戦国時代の織田信長が好きだった『敦盛』という謡に『人生五十年』という一節があるが、当時は50歳まで生きれば長生きであった。また、赤いチャンチャンコを着て60歳を還暦として祝う風習も60歳まで生きることが大変だったためである。しかし、人生百年時代の昨今はまだまだ現役で働く人が殆どであり、一方、年金は出ないから働くしかないといった年齢である。

それでは60歳は還暦でめでたい反面、最後の厄年でもある。なぜめでたいと言いつつ、厄祓いをしなければならないのか。それは60歳という年齢が節目の1つであること、また、60歳になると親が弱ってきて、また、子供に孫ができて環境が変わって来ることを示唆しているのかもしれない。日数に換算すると生まれてから21914日にもなるが、元気に暮らせていることに感謝するとともに今後の目標を考えるタイミングなのかもしれない。もちろん、先立つものが十分あってな話ではあるが。

厚労省が発表している2018年の平均余命は0歳ならば男性は79.6歳、しかし、60歳の男性は22.9年らしい。つまり、82.9歳まで生きるのが平均的なのだ。因みに女性は28.5年、88.5歳が平均らしい。(なお、生まれた昭和30年代の平均寿命は男性65.3歳、女性70.2歳だから随分伸びたものである。)120歳を大還暦とも言うようだが、さすがにここまでは生きたいとは思わない。