hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

はんちか〜人形町ランチグルメ

2018-06-20 05:00:46 | グルメ

どうも私は食に関して弱い言葉がある。それは『安い』『早い』などではなく、『炭火焼き』『炙り』『トロ』『トロトロ』『歯ざわり』などである。人形町の金座通りを歩いていると『炭火焼豚重』という看板が出ていて、銘柄豚を焼いたお重の写真が出ている。

腹も減っていたのでつい入店。店の名前が『はんちか』、名前の通り階段を数段降りたところに店がある。

夜は串焼きの店らしく大きなテレビではニュースをやっている。中には店主1人、先客はガテン系の気の良さそうなおじさんが3人。店主が『メニューは1つだよ。何か付ける?』、たしかに小うどんや小鉢がいくつか。くどそうなお重なので100円の冷奴をつけて880円。

おじさんたちはビールを飲みながら待っているが、手持ち無沙汰。7.8分でようやくお重が出てきたため、待たされるのを覚悟した。それでもそのあと2.3分で運ばれてきた。

岩中豚のバラ肉薄切りをタレをつけて炙ったものがお重に沢山、紅生姜、キムチ、高菜などが添えてある。まずは豚肉から一口、炭火焼らしく香ばしい味と適度な脂が口に広がる。カロリー高めなど忘れて食べるのに専念。キムチや紅生姜、高菜などもつまみながら食べ進めるが、意外にあっさりと食べられる。澄まし汁がやや塩辛いが、これを除けば問題なし。

冷奴もサッパリしていて、相性がいい。ちょうど12時になったが、周囲のおじさんたちが急に押しかけ満員に。あとで食べログで調べると以前は3品あったようだが、今は1品のみにした事情がよくわかる。こういう店は食べたらさっさと帰るべし、と店を出た。いやー、美味かった。


はんちか
中央区日本橋人形町2ー24ー5
0362062878

東大島駅

2018-06-19 05:00:00 | 日記

『メトロに乗って』その84。今回は都営地下鉄新宿線東大島駅を降りて周辺を歩く。開業は1978年12月で当初は終着駅であったが、1983年12月に船堀駅まで延伸したため途中駅となった。

都営地下鉄新宿線は大島駅までは地下を走るが、この東大島駅で地上に出る。さらに変わっているのはこの駅は旧中川の上にある橋上駅である。川の上にある橋上駅はあまり数がなく、阪神電車の武庫川駅や芦屋川駅くらいしか思いつかない。


駅は船堀側の小松川口と大島側の大島口の二つがあるが、後ろ側の大島口で降りる。すぐ右に曲がると船堀街道、そして右に歩くと船堀橋となる。因みに旧船堀橋は木造の橋であったが、耐久性から新たに架け替えられ、また、旧中川と中川放水路・荒川に架かる2つの橋の総合体でそのうちの旧中川部分。登り口にもこの橋では歩いて荒川は渡れませんとある。

橋の真ん中まで歩くと殆ど流れていない旧中川は湖のよう。目の前には東大島駅、とても地下鉄の駅とは思えない。


反対側にはさくら橋ともみじ橋という人道橋、遠く見えて行くのは諦めた。

船堀橋を戻り、左手に歩く。都営地下鉄の高架をくぐり、公園の中を歩くと目の前には中川船番所資料館という茶色の三階建の建物が出てくる。これは江戸時代に小名木川の中川口にあった番所と水運に関する展示があり、200円を払い中に入る。

階段を上り3階に行くと中川番所の再現ジオラマや江戸時代の水運、大工町の様子や川さらいの様子、明治時代の写真などがある。また、2階には和竿を中心に釣具の展示があるが、わたしには価値がよく分からない。

外に出ると目の前に『旧・中川川の駅』という公園になっている。船の乗船場もあり、水陸両用バスのスプラッシュポイントともなっている。


ちょうど日の丸自動車興業が運営するSkyDuckという水陸両用バスが川面を走っていた。川風が気持ちよく、護岸もコンクリートには見えないため葦が生えて水鳥たちのオアシスとなっているようである。都心からわずかだが、こんないい場所もあることに気付かされた。

大阪お好み焼き 英〜人形町ランチグルメ

2018-06-18 05:00:04 | グルメ

人形町に多い飲食店というとやはり中華料理店、焼鳥屋などがあがるが、結構お好み焼き屋もある。今日は比較的新しい『英(ひで)』にお邪魔してみた。この店は三田にある同名の店の2号店とのこと。東京メトロ水天宮前駅からすぐのところにあるレトロな店構え、外のメニューを見ると大きく2種類、鉄板を使った『焼きそば』とよく煮込んだ『すじめし』(700円)、焼きそばにミニすじめしを付けることも可能だが、今回はすじめしのみをお願いした。

カウンター席はお一人様でどんどん混んできてほぼ一杯、目の前では中年の職人さんが注文を受けるたびに一人前ずつ焼きそばを焼く。私のすじめしは女性がご飯を盛った丼に寸胴鍋から筋の煮込みを掛けていく。私は100円でネギましにしたため、肉もご飯も見えないが、たっぷりと盛ってくれる。

すぐに丼は細かく刻んだ紅生姜と味噌汁とともにお盆に載せて供される。ネギをかき分け、スジ肉からいただくが、よく煮込まれていて柔らかく、味は思うほど甘くない。

少しずつご飯と混ぜて食べる。肉以外にこんにゃく、ちくわなども入っていて、紅生姜も混ぜるがインパクトがあってこれもいい。さらに七味を振って辛くしたり、味を調整しながら食べ進める。


なんか懐かしくてがっつりしていて中々いい。他にも温玉やキムチなどのトッピングをしてもいいかもしれない。また、前に鉄板はあるが、クーラーの冷気が体にだけ当たるように工夫されていて居心地も良かった。つぎは是非お好み焼きも食べに来たいところだ。ご馳走さまでした。


大阪お好み焼き 英
中央区日本橋人形町1ー16ー2
05055950546

永福町駅付近の坂道(2)

2018-06-17 05:00:22 | 坂道

『東京の坂、江戸の坂』その103。永福町駅周辺の坂道の続き。熊野神社の隣にくまの幼稚園があるが、その先を左に曲がると『尻割坂(けつはりさか)』。


杉並区の坂としては急坂であり、その由来も力を入れて登り降りをするので腰の筋が張るという意味の『けつはり』に由来する。


その先には和泉貴船神社、この神社は和泉熊野神社の境外末社で鎌倉時代の創建と言われている。境内にある『御手洗の小池』の水がどんな時も涸れることのなかった湧水でこの辺りの地名『和泉』の発祥といわれている。


神社に接するように左に上る坂が『番屋坂』。こちらはなだらかに上っていく短い坂道。坂の下には番屋橋があるが、ある時期に番小屋があったため、この名前がついた。

坂を下り、神田川まで歩き、これを左に行く。一本橋という面白い名前の橋を越え、つぎの細い道を左に曲がる。しばらくは平らだがその先はなだらかながら長い坂道となる。

この坂道が『いの坂』。実はこの先にある大円寺まで続いていたのだが、途中からは地形が変わり、平らとなったものである。面白い名前だが、その由来はわからない。

永福町駅周辺には神田川に向かって緩やかな坂道はたくさんあるが、港区では坂道と言えないような坂が多かった。まあ、回るには楽ではあるが。

伊織/シン・エヒメ

2018-06-16 05:00:08 | 日記

『アンテナショップ巡り』その28。今回は今年3月にオープンした愛媛県のアンテナショップ『シン・エヒメ/伊織』にお邪魔した。場所は東京駅丸の内南口直結のKITTEの2階、周囲には石見銀山のショップ『群言堂』なども入っている服飾雑貨のフロア。

名前が2つに分かれているが、このうち『伊織』は今治タオルの販売店で全国に21店舗を持つ。ショップの中に入ると今治タオルがずらっと並ぶ。


バスタオル・フェイスタオルなどから赤ちゃんのスタイ・ベビーシューズ、バスローブをはじめとした衣類、帽子、バスマットなど多数の商品がカッコよく並べてある。店の奥のコーナーには和田ラジオの漫画が飾ってあり、なぜか畳が敷いてある。


一方、『シン・エヒメ』は愛媛県のアンテナショップ。やはり目立つのは柑橘系の商品、ゼリーやジャム、ジュース、果実酒などならぶ。珍しいところでは『塩みかん』、簡単に言うと塩レモンのみかん版である。ほかにも塩干物やお菓子、砥部焼を中心とした焼き物などが並べてある。

『シン・エヒメ』とは『新しいエヒメ・真実のエヒメ・真面目なエヒメ』をいみするようでそのシンボルが『シン・ボッチャン』。もちろん夏目漱石の坊ちゃんに由来するのだが、髪型が愛媛県の地図となっている。


また、このショップの目玉がイートインスペースにある『蛇口から出るみかんジュース』、3つ蛇口があり、左から甘夏・河内晩柑・温州みかんである。飲み比べをすることができ(680円)、砥部焼の茶碗に自分で蛇口をひねってジュースを注ぐ。


それぞれに色が随分異なり、甘みの中に苦味が微かに感じられる甘夏、さっぱりとした河内晩柑、甘みが強くほっとする温州みかん、比べるとよくわかる。ジェラート、フレーバーティーなども取り揃えている。

谷尻誠氏がプロデュースした店は今までのアンテナショップとは一味違うカッコよさのある店である。

シン・エヒメ/伊織
千代田区丸の内2ー7ー2KITTE丸の内2階
0365512030

データだけから見たロシアワールドカップ日本代表

2018-06-15 05:00:25 | 日記

いよいよサッカーワールドカップが始まった。ワールドカップの歴史は1930年以来88年になるが、日本が始めて参加してからはまだ20年、大会数にして6回目である。過去5回の結果は予選突破が2回、17戦で4勝4分9敗と勝率は.235である。
では過去にどこに勝ってきたのであろうか。

初勝利は2002年日韓共催の2戦目横浜スタジアムで行われたロシア戦である。稲本のゴールを守り抜き、1対0の勝利であった。因みにこの頃の日本代表のうち海外でプレーしていたのはGK川口、MF中田、稲本、小野の僅か4人であり、そうした中の初勝利であった。そして次のチュニジア戦も2対0で勝利(森岡と中田のゴール)し、2勝1分でグループリーグを突破、ベスト16に入った。

しかし、次のドイツ大会は中田英寿や中村俊輔、高原直泰といった黄金世代がピークで史上最強と前評判は高かったが、初戦、酷暑の中で行われたオーストラリア戦は中村俊輔のゴールでリードしたものの、背の高い選手を投入した相手に3対1で逆転負け。クロアチア戦はスコアレスドロー。ブラジル戦は4対1と1勝も挙げられなかった。

2010年の南アフリカ大会は初戦カメルーンに本田圭佑のゴールで競り勝ち、1対0で勝利。次のオランダには負けたものの、デンマーク戦は本田圭佑、遠藤保仁のフリーキックなどで3対1で勝ち、ベスト16に入った。決勝トーナメントはパラグアイとスコアレスドローとなり、PK戦になったが、3人目の駒野友一が外し、惜しくも敗退した。

そして記憶も新しいブラジル大会はコートジボワールに2対1で敗れ、ギリシャ戦はまさかのスコアレスドロー。コロンビアには岡崎慎司のゴールで同点に追いつくもその後ハメス・ロドリゲスなどに決められ、4対1で敗れた。結果、1勝もできずに敗退した。

つまり、日本のワールドカップの成績の法則は①×○×○×と互い違い成績になっており、今回は○となる順番である、②初戦に勝つか引き分けた大会は好成績、逆に負けると勝利はない、③今までは同じ国に2回当たったことがない、となる。ただ、今回は初戦がコロンビア、つまり前回の予選リーグで最後に大敗した相手である。

こんなデータだけから導くと日本は初戦とにかくコロンビアに勝つか引き分ければ決勝トーナメントに行く可能性はかなりあると思うのだが、はて結果は如何に?ガンバレ、日本。

かのや〜新橋ランチグルメ

2018-06-14 05:00:46 | グルメ

このところ仕事が忙しく、毎日外出先で昼食となっている。しかし、どう考えてもカロリー高めが続きやすいため、立食いそばは欠かせない。今日は昼直前にJR新橋駅を通りかかったので汐留口すぐのところにある『かのや』に入ることにした。

店の中は大入満員に近い。券売機で『かき揚げそば』(430円)の食券を買ってカウンターへ。カウンターではへんなアクセントの女性が大声で『そばにしますか、うどんにしますか』と聞いてくれる。入口に讃岐うどんと書いてあったからなのかも。

かき揚げそばはすぐできて、丸椅子に座る。というのは立食いそばとはいうものの、席が数多く用意されていて、その空き具合を見ながらそばを出しているのだ。

そばは見た目はやや黒っぽく、また太めであるが、コシがあって美味い。かき揚げは殆ど玉ねぎ天だが、干しエビ・青ネギも入っていて玉ねぎはシャキッと甘く、カリッとしている。

かき揚げを少しずつ崩しながら食べるが、結構しっかりと、ただ、ボテッとはしていない。ツユも立食いそば特有の甘さは控えめで結構出汁が香る。店は先程の女性の声が響いてはいるが、整然としていて清潔感もある。

意外と言っては申し訳ないが、美味いそばを食べるのことができた。食べログの口コミによると製麺所が経営しているらしい。なるほど、次来た時は冷やしたぬきうどんでも行ってみよう。


かのや
港区新橋2ー17ー14
0362205810

永福町駅付近の坂道(1)

2018-06-13 05:00:38 | 坂道

『東京の坂、江戸の坂』その102。今回は永福町駅周辺にある坂道を歩いてみた。京王井の頭線永福町駅南口に出て、駅前通りを南に向かい、次の道を左、さらに2本目を右に向かい歩いていく。


ほとんど起伏がない中で神田川に向かい下っていく坂道を見つける。これが『法印坂』、やや『く』の字に曲がっているが、この辺りに日照寺という真言宗の寺があり、法印住職がいたためについた名前と言われている。

次に神田川に突き当たるが川沿いを左に曲がる。すると井の頭線の下をくぐり、右手に橋があるが、これを左に曲がると大きな屋敷の横を通るなだらかな坂道が出てくる。

これが『本村坂』。屋敷は元名主の梅田家のものだが、その屋号が『本村』であったためについた名前である。

元の道を戻り、神田川を越してしばらくいくとくねくね曲がりながら登っていく坂道があるが、これが『地蔵坂』。実は杉並区には地蔵坂は5カ所あるが、この地蔵坂は坂の上に地蔵堂があったことからついた名前である。

神田川まで戻り、左に歩く。井の頭通りを越えて川沿いを歩くと右側に和泉学園、日大鶴ヶ丘高のグラウンドがある。宮前橋で神田川を渡ると右前に熊野神社が見えてくる。この熊野神社は周辺の総鎮守であり、広い境内を持つ。(以下次回)


富士見ヶ丘駅(2)

2018-06-12 05:00:29 | 日記

『井の頭線気まぐれ散歩』その18。富士見ヶ丘駅から始めるが、まずは富士見ヶ丘駅について。駅周辺の住所は杉並区高井戸西と久我山、つまり富士見ヶ丘という地名はない。駅名の由来を調べても富士が見えるような高台があったからと書いてあるのがせいぜいだが、駅を降りても富士山が見えそうな高台は見当たらない。

以前に本で読んだのは『昭和初期に井の頭線開通にあたり、現在の井の頭公園駅近くは窪地になっていて、これに盛り土をして開通させたが、その土は富士見ヶ丘駅近くの丘を崩して建設した』。真実はこのあたりかもしれない。
富士見ヶ丘駅前にあるのは葬祭場。さくら銀行富士見ヶ丘支店の跡地であり、駅前商店街がこぞって反対したにも関わらず開業した。

駅に沿って少し歩くと富士見ヶ丘医院、古くからある診療所で駅のホームからは立派な松を見ることができる。


富士見ヶ丘駅前通りを北に向かい、西友の手前を右に曲がると立派な屋敷、表札には真正館とある。これは倒産した武富士創業者、故武井保雄氏の自宅で会社の研修施設としても使われていた。今はどうなっているかはわからないが、広さは1500坪もあるそうである。


武富士御殿の先を左に曲がると急に田園風景が見えてくる。畑や温室、竹林などとても23区とは思えない風景がまだ残されている。

その先の富士見ヶ丘テニスクラブの裏をまっすぐ行くと大きな栗林が広がる。今の季節は栗の開花時期にあたり、白くて長い花が垂れ下がるように咲いている。このあたりから高井戸駅直前まで広がっており、栗林の向こうに清掃工場の白い巨大な煙突が見える高井戸独特の風景である。


その先、環八通りを右に曲がればすぐに井の頭線高井戸駅、実は急行の停まる永福町駅や久我山駅より乗降客数が多い。


グルメサイトの投稿に関する一考察

2018-06-11 05:00:18 | グルメ

『食べログ』の評価や『ぐるなび』『ヒトサラ』などのグルメサイトの口コミはどのくらい信用できるものだろうか。今回の店は私が探したのではないのだが、先日呼ばれた宴会で驚くようなことがあったのでご紹介したい。

その店は新橋にある和食店T、新橋駅からほど近い雑居ビルの中にある。コースは飲み放題付き4500円(料理のみなら3000円)のコースで10品付き。まずは『食べログ』の評価が3.5、さらに口コミも皆べた褒めである。

しからばその宴会の中身はというと刺身の盛り合わせはたしかにハマチ・タイ・マグロの3品あったことは間違いないが、褒めるほど美味いどころか、筋の多い刺身。寿司も3カンは付いてくるが、回転寿司でも出てこないほど小さく、作り置きと思われる。というのは入店の際に店の階段にラップがかかっている寿司の皿がたくさん並べられていたものと同じであり、たぶん相違ない。しかし、これも口コミでは褒めちぎっている。さらに口コミを書いているレビュアーはヘビーレビュアーで、投稿全体をよく見ると見る有名と呼ばれる店(新宿のアカシア、人形町の某寿司屋など)には最低でも1店は行っている。その上、他店は辛口のコメントもあるのに、この店や他の同業態、つまりコース中心の特徴のない居酒屋は点数も高く、べた褒めしている。

また、飲み放題に関しても確かに飲み放題は付いているが、ビールはない。正確には第3のビールのみで標記は『アサヒ生』と書いてあり、酒も焼酎も1種類。不満な人は500円払って『銀の飲み放題』というコースしなければならない。これは以前に大阪で『生 激安』と書いてある激安飲み屋には『生ビール』はなく、『生 発泡酒』か『生 第三のビール』だよと教えてもらったが、その通りである。

サイトに掲載されている写真もよくこれだけ上手く撮れたなと感心するほどのレベルで、実際の店は部屋の扉の建てつけも悪く、『完全個室』と謳った部屋の後ろ側の仕切りはカーテン、しかもそれさえ全部閉まらない。普通の人ならば入った途端にやられたと誰しも気づくほど。

また、グルメサイト以外の一般の検索(Yahoo!、Googleなど)サイトにおいては、酷い目にあった人が厳しい評価をブログなどで書いても見られないようにと広告を打ちまくっている。検索エンジンでは有料広告が先に出てきて、『広告』表示が付いてくるが、これが続々と続いて普通の記事が入る余地がないようにしているとしか思えない。

これだけ対策は万全に為されていて、『カモ』となる検索エンジンを使ってたどり着いた客に不安を与えないような工夫があちこちにある。食べログでも以前の『うどんが主食』事件以降の対策は色々と行っているが、その目をくぐる様な業者でも使っているのではないかと疑うほどかなりwebのプロの作為性すら感じた。

もちろん、グルメサイトの殆どの投稿は真面目なものなのだろうが、こうした偽物の評価をされた店をどうすれば見破れるのだろうか。グルメサイトだけから判断する場合のヒントは次の3点くらいしかないような気がする。①不自然な褒め方の場合、同じレビュアーの他の店の投稿と比較して見ること。色々と投稿しているため、同じフレーズのコピペが数多く出てきて、さらに料理の特徴が殆ど書かれていないこと、②『新橋で飲み放題付きで4500円』はかなり安く、お得の上に評価も高いと判断するのではなく、数人の口コミを読んでいいコメントと厳しいコメントが混じっていない不自然さに気づくこと、③写真が上手すぎるほど上手く、また、店の内装をライトを使っているように丁寧に撮っていて、写メで撮ったものではないのがありありであること、(もちろん、店側の協力があるからできる)くらいしか気づく対策はない。なぜなら、こういった店は一度行ったらその酷さに呆れて、二度と行かないため、店側も常に新規のカモを探さないと、結果淘汰されるからである。もちろん、その場合は名前を変えて居抜きで別の業態となるか、業者そのものが変わるのであろうが。まあ、ほぼ全てのグルメサイトを利用するこの手の業者はかなり問題とは思うのだが。

もちろん、グルメサイトの利用は自己責任でとは思うが、がっかりする様なケースがあまり多いと使う気もなくなってしまう。(因みに掲載の写真は出てきた店とは関係ありません。念のため。)