hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

人の記憶〜今年の台風覚えてますか?

2019-10-21 05:00:43 | 日記

人の記憶とはいい加減なものと思うことが多い。そんなことを考えながらこのブログを書いてみた。読まれる方に幾つか質問をしてみたい。①台風が頻繁に来るような報道がされているが、今年日本に上陸した台風は幾つあるのか?そしてこの数は例年より多いのか?

直前に台風19号、台風15号と連続して本土上陸をしたから今年は台風がやたらやって来るとマスコミは書き立てているが、今までに本土上陸をした台風の数は10月15日現在5個である。

7月末に台風6号が和歌山県に上陸、三河湾から北に進み、すぐに岐阜県で熱帯低気圧に変わった。令和初上陸と騒がれ、台風とは離れた佐野市では竜巻が発生、また西日本の新幹線を運休させたりした。

8月には6日に台風8号が宮崎市に上陸、九州を縦断して朝鮮半島に向かった。この被害は大分県で大雨のため1人が死亡した。

さらに台風10号は8月15日に愛媛県佐田岬を通過、広島県呉市に上陸、そのまま日本海に抜けた。この台風は日本の周囲をウロウロ、12日に小笠原近海にあった頃は965hpと超大型だったが、途中で暴風雨域が無くなるなど大きさが変わり、また寿命も11日と長く、来るぞ来るぞとは思わせた。

さらに千葉県に大きな被害をもたらした15号、今回の19号と計5つが上陸しているのである。
ではこれが当たり年かと言われると2018年が5、17年が4、16年が6と9年間の平均をとっても4であるからそれほど多くはない。当たり年と言えるのは2004年で年間10も上陸している。
では②発生数は多いのか?発生数は今年が19に対して18年が29、17年が27、16年が26なので10月〜12月の発生を考えても決して多くはないのである。イメージとして30発生すれば多い年であり、戦後一番多かったのは1967年の39らしい。

確かに台風19号は規模も大きく、関東直撃ではないかと注目度は高かったが、それだけで台風の当たり年というのは先入観に過ぎないのである。もちろん、私は某自民党の大物代議士のように『(台風19号の被害が)まずまずには治った』という気は毛頭ないことは改めていうまでもない。死者が70人以上も出た大災害なのだから。

だるま〜清澄白河グルメ

2019-10-20 05:00:54 | 日記

10月21日を休みにしたおかげで秋の行楽シーズンに初めて休暇を4日間取得した。10月18日はその前日ということもあり、開放感満載。こういう日には以前に孤独のグルメで井の頭五郎氏が訪れた店にでも行こうと後輩のKくんと清澄白河駅で降りて『だるま』に急行する。

だるまは深川下町資料館の先ということだけしか情報もなく、やや不安に駆られながらも歩く。すると大きな看板があり、恐々ドアを開けるといらっしゃいの元気な声に迎えられ、中に入るとまだまだ空席がある。店の造りはコの字のカウンターと座敷。私とKくんはカウンターに座り、周りを見渡す。第一印象は壁に貼られたメニューの数が多いといったところ。


選択に苦しみ、取り敢えず生ビールを2つ注文。生ビールのお通しはピーナツの塩茹で、塩っ辛いのと辛くないのがあるのが面白い。


後ろのホワイトボードは写メで写した方が首が痛くならないよという店の姉さんのアドバイスに従い、写してじっくりと検討する。因みにホワイトボードも4枚ある。まずは『穴子の天ぷら』『カツオのたたき』『うなぎの肝焼き』を注文、なぜかほっとする。


まずは穴子天ぷらが登場。カリッと揚げたて、一尾を半分にして揚げてあり、やや辛めのツユでいただく。さらにナス、インゲンの天ぷらも添えてあるのが嬉しい。これで380円は安い。次にカツオのたたき、カツオの上にはタマネギ、ミョウガ、かいわれ、ニンニクのすりおろしも添えてある。とにかく注文から出てくるまで早いのにはビックリ。

酒を高清水・熱燗(2合450円)に変える。うなぎの肝焼きも熱々、安いし美味い。ただ、山椒は振っても出なかったのはご愛敬。


6時スタートの時は空き席もあったが、徐々に埋まってくる。店内を見渡すと左側の女性は1人で来ているのだが、周りに常連のおじさんや夫婦連れなどがやってきて楽しそうに盛り上がる。前回来たときに隣に座った客同士3人でカラオケに行ったが何にも覚えていない、といった武勇伝も披露している。ただ、一見さんをスポイルする雰囲気はなく、下町の酒場そのもの。結構歳のいったおじいさんが干物に箸を付けながら燗酒をチビチビ、初めて来たのになぜか懐かしい店である。

追加のツマミは『鶏唐揚げ』『串カツ6本盛り合わせ』(いずれも380円)を追加、一本65円の串揚げ何て滅多にない。

また、店内には色々なだるまがたくさん並べられていてこれを見るのも楽しい。

燗酒は3合(2人で)でやめ、ホッピーに変える。ここで『イカメンチ2個』(250円)、『特製餃子』(450円)をさらに注文。さすがに腹は膨れてきたが、料理は丁寧に作ってあって、イカメンチも餃子も十分な食べ応え。

今回は注文しなかったが1人から頼める鍋やラーメン、サーロインステーキ(680円)、ピザ、パスタなど奥が深い。従業員も気の利く人ばかりで楽しい雰囲気、近くにあれば毎日通いそうな店である。


確かに酒の飲めない『井の頭五郎』がこの店で満喫できたのも理解できる。これでトータル6千円程度でした。ご馳走さま。なお、店を出ると外に人が並んでいた。

だるま
江東区三好2ー17ー9
.05058726370


丸源ラーメン〜練馬ランチグルメ

2019-10-19 05:00:45 | グルメ

西日本でよく看板を見る丸源ラーメン、この店があるのを練馬区を車で走っていて偶然に遭遇。思わず入店してしまった。豊橋が本店の物語コーポレーションが運営するラーメンチェーンだが、あまり都心には店がない。

日曜日11時15分、まだガラガラだろうと店に入ると結構な人。特に中高年の夫婦や親子ずれが多い、それは店の造りがゆったりしていて、テーブルなども丁寧に掃除されていてこ綺麗にしていることだろうか。

ラーメンの種類は塩、醤油、濃厚トンコツ、チャンポン、味噌と全てあり、最近は台湾ラーメンなども人気のようである。また、サイドメニューも餃子、唐揚げ、鉄板卵チャーハンはもちろん、デザートまで組み合わせは無限大である。

注文はネギ入り肉そば(税抜780円)、やはりこの肉そば、熟成醤油が売りであるみたいなのでオーソドックスにお願いする。店員さんは数も多く、元気でテキパキと注文も聞いてくれていい雰囲気。

5、6分待ってラーメン到着。テーブルにあるトッピングや調味料も多いが、胡椒だけかけて食べ始める。まず、スープはしっかりした醤油味、にんにくも香り、背脂も入っているがそれほど脂は感じない。

麺は中細麺の縮れ、コシが強く、スープがよく絡む。肉というだけあり、豚バラがたくさん、柚子胡椒おろしの赤が乗っている。しかし、メンマ、もやし、ナルトなどはなし。海苔だけが入っていた。


肉は薄切りで味は強くないがボリュームたっぷりで途中にどろたれラー油をひと匙入れると辛味倍増。さらに野沢菜醤という野沢菜のキムチ風を入れるとキムチラーメンにと味変えも楽しめ、私は一杯で満腹となりました。

その後も次から次へと来店客が続き、私が帰る頃には客待ち状態。ただ、滞在時間が短いので長時間待つことはないようです。ご馳走さまでした。

丸源ラーメン練馬関町店
練馬区関町北5ー7ー5
0359274051


鼠坂とその周辺を歩く(3)〜文京区編(下)

2019-10-18 05:00:44 | 坂道

『東京の坂、日本の坂』その118。八幡坂の先を左に曲がり、音羽通りに出る。少し歩くと「鳩山会館」の大きな文字。さらに中に入ると左に弧を描きながら行く坂道となっている。これを登りきると立派な洋館が出てくる。

せっかくなので入場券600円を支払い、中に入る。入口裏にはハトを描いた小川三知・作のステンドグラスこれだけでも素晴らしい。

入口横のソファで案内ビデオを見て中に入る。この洋館は大正13年に作られたもので一家に総理大臣経験者が2人もいる鳩山家の総本山。曽祖父和夫、祖父一郎、祖母薫、父威一郎、そして由紀夫と邦夫、さらにその息子の太郎と国会議員6人を輩出している。

それぞれの部屋に一郎、威一郎、薫の記念室もあり、中を見るのも面白い。さらにサンルームや立派な庭もあり、じっくり見ると1時間はかかる。


やはり私が感動したのは2階に向かう踊り場にあった立派なステンドグラス、これには鳩と五重塔が描かれている。建物の屋根の部分には4羽のフクロウの塑像。さらに庭には一郎の銅像、和夫夫婦の朝倉文夫作の銅像、いずれも一見の価値がある。また、夏に訪れた大磯の吉田邸と比較をするのも面白い。


鳩山会館を後に本来の目的である『鼠坂』を目指す。護国寺方面に歩き、2本目の細い道を右に。目の前には鼠の尻尾のように伸びる階段坂が出てくる。真ん中は階段、両側はスロープで手すりも付いていて自転車やバイクの転落注意の看板があちこちにある。


坂の途中の空き地に鼠と『pass de trash』(ゴミはゴミ箱に)という落書きというか、メッセージがあったのだが、中々面白い。

鼠坂は森鴎外の短編のタイトルにもなり、冒頭では『小日向から音羽へ降りる鼠坂かと云う坂がある。鼠でなくては上がり降りができないと云う意味で附けた名だそうだ。』と書かれている。

坂を登るが確かに細くて急な坂、鷺坂や八幡坂と違いまっすぐ登っていく。周囲にビルが建つ前は音羽通りを流れていた弦巻川が見えたのであろう、そのため水見坂という別称もある。

坂を降りてさらに右に歩くと大塚警察のある交差点があるが、これを右に曲がると左に弧を描きながら登る坂が出てくるが、これが『付属横坂』。坂を登りきると筑波大付属中学・高校があるため、この名前となった。

音羽通りから小日向台地に向かう坂道はいずれも急坂であり、上り降りだけでもまだまだ汗だくになる。ここから護国寺駅までは5分程度である。

鶏と酒 晃〜人形町ランチグルメ

2019-10-17 05:00:01 | グルメ

人形町には焼き鳥屋さんが多い。しかも新たに焼き鳥屋を開業する人も多いようで少し前に書いた「焼き鳥お㐂楽」(19年1月)以来だが、これだけの激戦区に出てくるのだから大した覚悟である。我が事務所から歩いて2分のところにできたお店が『鶏と酒 晃』、まずはランチからと思いお邪魔した。

ランチは3種類、鷄そば、冷やし鶏そば、鶏たたき丼(いずれも800円)の三種類。オーソドックスに鶏そばにしてみる。

少し早い(11時45分)こともあり、お客は私1人。そのため、ご主人はすぐに取り掛かってくれる。麺を茹で、大きな寸胴鍋に入ったスープをかけ、鶏のほぐしたものと白髪ねぎ、青ネギを散らして出てくる。

これに黒胡椒をたっぷりかけてまずはスープから。ポタ系ではなく、よく味の出た鶏スープといった感じ。味に深みはあるが、トロトロではなく、さっぱりと行ける。麺は中細麺で喉越しがいい。


やや、高級中華の鷄そばと言ったイメージで柚子ごしょうもあいそうと見渡すが、これは有料のため、今回はお願いしなかった。スープはたっぷりあるため、半ライスと柚子ごしょうでおじやを食べるのもありかな。

今回は鶏そばだけで十分満腹になりました。ご馳走さまでした。

鶏と酒 晃
中央区日本橋堀留町1ー1ー13
0368109812

人形町の面白い看板

2019-10-16 05:00:17 | 日記

人形町の店の看板を見ているとニヤッと笑わせるものによく出会う。「中々意味が深く、すぐには理解されにくいもの」から「見たらすぐに笑えるもの」まで色々あるが、普段はブログネタにする人形市が台風によって中止となったため、言わばBプロとしてご紹介したい。

その1、まずは小手調べ、わかりやすいマッサージ屋の看板、ここにかかれば『ラク』になりそうな緑の看板。あまりに安直なネーミングかもしれない。

その2、今は無くなってしまった馬肉専門店の看板。レトロな造りで刺身、焼肉、馬なっとうなど色々な料理を提供していたのだが、惜しまれつつ春に閉店。写真では分かりにくいが、店の入口右上に丸い鉄の輪があり、『馬で来られた方はこちらにお繋ぎください』と書かれていた。もちろん、馬が繋がっているのは見たことがなかったが。

その3、水天宮前駅からすぐのところにある喫茶店。2階に狭い階段で行くのだが、名前が「シェルブール」。粋な名前だなあと感心すると1階は傘屋さん。これ分かります?昔、銀座にあったおもちゃ屋さんが「キンタロウ」、地下の喫茶店は「クマ」だったのと同じです。

まあ、種明かしをすると1964年フランス映画の名作「シェルブールの雨傘」、最近ちょくちょく日本のTVにも登場するカトリーヌ・ド・ヌーブが若かりし頃の映画である。(是枝監督の「真実」も見たいものです。)それにしてもこの傘屋さん、明治12年創業とはさすがに人形町。

最後、人形町駅付近を歩いていると「男は床屋だろっ!」という看板、なんのことだろうと思い数歩先に行くと2階に理髪店。ふーん、場所がわかりにくいから看板を出しているのだろうか。なかなか面白い。

こんなことを考えて町散歩するのも面白い。お粗末さまでした。

鼠坂とその周辺を歩く(3)〜文京区編(上)

2019-10-15 05:00:36 | 坂道

『東京の坂、日本の坂』その117。3つの鼠坂の最後は文京区。東京メトロ有楽町線江戸川橋駅と護国寺駅の中間あたりに位置するため、江戸川橋駅で降りて音羽通りを歩く。


高速道路の下には神田川が流れていて、江戸川橋が架けられている。『江戸川』というとどうも東京東部を流れる利根川水系の江戸川をイメージするが、江戸時代から神田川の真ん中の部分は『江戸川』と呼ばれていた。その川に架かる最も古い橋のため、この名前が付けられていたのである。


通称巻石通りを越えて次の細い道を右に曲がると何とも風情のある細い坂道となるが、この坂が『鷺坂』。小日向台地から音羽通りにかけては段差があり、これを坂道が結んでいる。


そもそもこの台地は江戸時代に関宿藩主久世大和守の下屋敷があったため地元では「久世山」と呼ばれていた。明治になり、堀口大學が居住したが、ほかに三好達治、佐藤春夫ら文士たちが『山城国久世の鷺坂』に結びつけ『鷺坂』と呼び始めたのが定着したものである。鷺坂は直角に2回曲がる坂道で途中から見る眺めが都内の坂道の中でも1.2を争う坂道ではないかと勝手に思っている。


鷺坂を下り、右に曲がって崖下の道を行く。すると右手に神社を発見、今宮神社である。境内には天日鷲神社もある。


これに沿って登るのが『八幡坂』。今宮神社は明治以前は田中八幡宮であったため、この名前がついた。この坂も勾配が急で直角に曲がりながら登る坂道である。この坂の頂上をしばらく歩くと鳩山会館の裏に出ることができる。(以下、次回)


さ竹〜恵比寿ランチグルメ

2019-10-14 05:00:33 | グルメ

恵比寿周辺には高級な蕎麦屋はあるが、富士そばを除くと立食い蕎麦を見つけることが難しい。ところが、恵比寿像の前を通過してすぐのところに『さ竹』という石臼挽き十割蕎麦の店を発見。

立食いスペースはないが、嵯峨谷のような店である。入店すると券売機が2台、セットが多いため、1人が選択するまでに時間がかかる。私も悩んで『天かす丼+かけ蕎麦』(520円)を選んだ。

お姉さんに券を渡し、半券を持ったまま出来上がりを待つ。5分もせずに出来上がったので呼ばれ取りに行く。

蕎麦は普通だが、小さな丼には蓋がついている。まずは蕎麦から頂くが、ゆで太郎と同じタネを熱湯の上で押し出すシステム。十割蕎麦の割にはつるっとした食感、やや太めの麺である。ツユはカツオがすごく香るというほどではないが、そこそこ美味い。

丼はご飯の上に山盛り天かす、天丼のツユがかかり、上には三つ葉が載せてあるが、ツユが足りず始めはバリバリ天かすをそのまま食べる感じ。少し天かすを蕎麦のつゆの方に移して食べ進めるが天タネがないためかなり脂っこい。丼は半分食べて断念、やはり鯖ご飯の方が良かったようである。

残りの蕎麦には天かすが山盛り、こちらはツユを吸って美味くなっていた。考えれば同じものを蕎麦と丼に乗せるのだから飽きるのは当たり前。

ちなみに七味の隣にあるツボの中身はワカメで入れ放題、これはいい。『天かす丼セット』は安くて腹を膨らすにはいいかもしれないが、脂っこすぎて私には不向きであった。ただ、来店客には女性も多く、席も多いのでほかのメニューなら再挑戦もありかもしれない。ご馳走さまでした。

さ竹
渋谷区恵比寿1ー8ー14

鼠坂とその周辺を歩く(2)〜新宿区編

2019-10-13 05:00:13 | 坂道

『東京の坂、日本の坂』その116。2番目に訪れた鼠坂は新宿区にある。市ヶ谷駅を降りて左側に橋を降りていく。橋の下には中央線・総武線の線路と外堀がある。ほぼそのまま真っ直ぐに外堀通りを渡り、少し右に曲がって次の信号を左に行く。


すると車は通れるが狭い坂道となり、これを登るのだが、この坂が『左内坂』。坂の上の町名も左内町だが、その名前はこの坂道を作った名主の島田左内に由来する。


道の反対側は市谷本村町、またこの土地は防衛省の土地になる。さらに歴史を遡ると陸軍士官学校である。

それにしてもこの辺りの町名は一部を除き、住居表示未済地区であり、「市谷〇〇町」と付く地名だけでも15もある。さらに〇〇丁目がない単独町名がうち12と街歩きをする者には興味深いエリアである。


突き当たりまで坂を登り、右に曲がると開けて道も広くなる。目の前には大日本印刷の巨大な本社。周辺にも同社の関連施設は多い。DNP本社の前の道が初めは安藤坂、降りて登る坂が中根坂である。以前、坂道歩きをした際には中根坂の表示板はあったのだが、道の改修で無くなっている。


中根坂の途中を右に曲がると左側に新しく整備された中根坂東公園が見えてくる。その縁を歩くと道が狭くなり、坂となるがこれが『鼠坂』。

2015年3月に一度訪れたことがあるが、当時は周辺は工事中。坂の左側はまだ区の建物の取り壊しの最中であった。残念ながら狭くて細い坂道には案内板はない。


この辺りは市谷鷹匠町なのだが、家の数が少なく、またあっても大きな屋敷が多い。町を一回りするが町の名前が書いてあったのはコインパーキングと一棟のマンションのみであった。ただ、かなり離れているが、浄瑠璃坂の決闘の案内板は依然として今もポツンと残っている。


市谷鷹匠町に沿って右に曲がると短い階段坂、これが『芥坂』。ただこの坂の途中からは歩道橋に変わっていてかつての風景とはかなり変わっている。また、その先は先程きた道に戻ってしまう。


芥坂上まで戻り、右手に坂を降りていくと外堀通りに向かう下りの坂道となるが、この坂が『浄瑠璃坂』。浄瑠璃坂の名前の由来は①近くにあった光円寺の本尊薬師如来が東方浄瑠璃世界の救主だから、②この坂であやつり浄瑠璃の小屋興行が、行われたからなど諸説ある。

それにしても市谷〇〇町は複雑で由来も面白いため、別途町歩きをしてみたい。

笊蕎麦 蕎きち〜護国寺ランチグルメ

2019-10-12 05:00:15 | グルメ

音羽通りの名前の由来は桂昌院(3代家光の側室、5代綱吉の生母)の信頼が厚かった奥女中の音羽にこの地が与えられたためである。この通りには講談社、光文社をはじめとする出版社、裏道には印刷屋や聖本屋が多い町である。今回お邪魔した「笊蕎麦 蕎すけ」さんはまさに講談社の向かい側にある。私の想像ではこういった店は出版社の打ち合わせやランチなどに使われるからかなり美味いだろうと入店した。

メニューを見ると1000円超が殆どでこれは日替わり膳(1100円)が最適と注文。蕎麦は冷たいものと暖かいもの(ざるとかけ)から選べるがざるを選択。

中身はざる蕎麦+天ぷら+味付けご飯、ご飯は大盛もできる。待つことしばし、天ぷらを揚げる音が聞こえてくるとお膳に蕎麦ちょこ、タレ、ネギ、塩が載せられ登場。


すぐに蕎麦と天ぷらも到着。まずは蕎麦から、ワサビがないのは蕎麦の風味を楽しむべきと一口。挽きぐるみの黒い斑点のある半透明な肌、細いがコシがあり、石臼蕎麦を名乗るだけあって香り高い。ツユは甘みを抑え、出汁の香りを生かしていて藪系のものよりは味が薄い。

天ぷらはエビ、かぼちゃ、レンコン、シシトウの4つ。いずれも塩で頂いたが、揚げたてに加え素材の甘さ、特にエビはプリプリでレベル高し。


味ご飯は白飯の上に鶏そぼろと青ネギが乗せられ、甘さは控えめに、上品。ただ、量的には十分であった。やはり、来店客は女性が多く、頼むのも皆サービスランチ。

この店は只者ではない、やや高めではあるが。ご馳走さまでした。

笊蕎麦 蕎すけ
文京区音羽2ー4ー2
0339413377