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人の記憶とはいい加減なものと思うことが多い。そんなことを考えながらこのブログを書いてみた。読まれる方に幾つか質問をしてみたい。①台風が頻繁に来るような報道がされているが、今年日本に上陸した台風は幾つあるのか?そしてこの数は例年より多いのか?
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直前に台風19号、台風15号と連続して本土上陸をしたから今年は台風がやたらやって来るとマスコミは書き立てているが、今までに本土上陸をした台風の数は10月15日現在5個である。
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7月末に台風6号が和歌山県に上陸、三河湾から北に進み、すぐに岐阜県で熱帯低気圧に変わった。令和初上陸と騒がれ、台風とは離れた佐野市では竜巻が発生、また西日本の新幹線を運休させたりした。
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8月には6日に台風8号が宮崎市に上陸、九州を縦断して朝鮮半島に向かった。この被害は大分県で大雨のため1人が死亡した。
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さらに台風10号は8月15日に愛媛県佐田岬を通過、広島県呉市に上陸、そのまま日本海に抜けた。この台風は日本の周囲をウロウロ、12日に小笠原近海にあった頃は965hpと超大型だったが、途中で暴風雨域が無くなるなど大きさが変わり、また寿命も11日と長く、来るぞ来るぞとは思わせた。
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さらに千葉県に大きな被害をもたらした15号、今回の19号と計5つが上陸しているのである。
ではこれが当たり年かと言われると2018年が5、17年が4、16年が6と9年間の平均をとっても4であるからそれほど多くはない。当たり年と言えるのは2004年で年間10も上陸している。
では②発生数は多いのか?発生数は今年が19に対して18年が29、17年が27、16年が26なので10月〜12月の発生を考えても決して多くはないのである。イメージとして30発生すれば多い年であり、戦後一番多かったのは1967年の39らしい。
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確かに台風19号は規模も大きく、関東直撃ではないかと注目度は高かったが、それだけで台風の当たり年というのは先入観に過ぎないのである。もちろん、私は某自民党の大物代議士のように『(台風19号の被害が)まずまずには治った』という気は毛頭ないことは改めていうまでもない。死者が70人以上も出た大災害なのだから。