人形町の店の看板を見ているとニヤッと笑わせるものによく出会う。「中々意味が深く、すぐには理解されにくいもの」から「見たらすぐに笑えるもの」まで色々あるが、普段はブログネタにする人形市が台風によって中止となったため、言わばBプロとしてご紹介したい。
その1、まずは小手調べ、わかりやすいマッサージ屋の看板、ここにかかれば『ラク』になりそうな緑の看板。あまりに安直なネーミングかもしれない。
その2、今は無くなってしまった馬肉専門店の看板。レトロな造りで刺身、焼肉、馬なっとうなど色々な料理を提供していたのだが、惜しまれつつ春に閉店。写真では分かりにくいが、店の入口右上に丸い鉄の輪があり、『馬で来られた方はこちらにお繋ぎください』と書かれていた。もちろん、馬が繋がっているのは見たことがなかったが。
その3、水天宮前駅からすぐのところにある喫茶店。2階に狭い階段で行くのだが、名前が「シェルブール」。粋な名前だなあと感心すると1階は傘屋さん。これ分かります?昔、銀座にあったおもちゃ屋さんが「キンタロウ」、地下の喫茶店は「クマ」だったのと同じです。
まあ、種明かしをすると1964年フランス映画の名作「シェルブールの雨傘」、最近ちょくちょく日本のTVにも登場するカトリーヌ・ド・ヌーブが若かりし頃の映画である。(是枝監督の「真実」も見たいものです。)それにしてもこの傘屋さん、明治12年創業とはさすがに人形町。
最後、人形町駅付近を歩いていると「男は床屋だろっ!」という看板、なんのことだろうと思い数歩先に行くと2階に理髪店。ふーん、場所がわかりにくいから看板を出しているのだろうか。なかなか面白い。
こんなことを考えて町散歩するのも面白い。お粗末さまでした。