コキアという植物をご存知だろうか。和名は『ほうき草』、名前の通り実を取ったのちの枝をまとめて和ぼうきを作る材料に使われ、また、実は『とんぶり』として食用になる。
この植物は夏には育ち、ふさふさの緑の塊のようになるが、これが秋になると徐々に黄色、グラデーションとなり、濃いピンク色に紅葉、そして茶色になって行く。コキアの名所は色々と増えているが、有名なのは国立ひたち海浜公園である。ネットの情報では10月17日には紅葉が美しくなってきており、これが1週間続く、とある。今週は火曜日が即位礼正殿の儀のため休みとなった、その前日に休みをもらい、早速出かけた。
朝、8時半に家を出発、途中は渋滞も大したことがなく、11時30分にはひたち海浜公園ICに到着。しかし、平日にもかかわらず、西口駐車場は長い列、20分ほど並びようやく12時に入園できた。これが土日ならと思うと恐ろしくなる。
入園後、コキアの植えてあるみはらしの丘にはみんなが向かうため、その後をついて行く。すると目の前の丘が赤くなっている。近づくとその手前にはソバ畑の白い花、さらにコスモス畑、その奥がコキアとなっている。
コキアの紅葉は今が盛りでしかも22日の予報は雨ということもあり、混雑している。丘を登りながらコキアを眺めるが丘自体が赤くなっていて美しい。これでパンフレットにあるような晴天であればさらに良かったであろうが、まああまり贅沢は言えないが。
近くには茨城県の古民家が移築されていてかつて常陸大宮市にあった山伏の家など4軒が、中に入ると規模の大きさに驚かされる。
その後、橋を越えて大草原に出て、大観覧車を目指す。大観覧車から眺めるとコキアの栽培面積だけでなく、この公園の大きさに圧倒される。夏に北海道で見たひまわり畑、秋にはコキア、いずれも感動した。
コキアの見頃はせいぜいあと1週間なので見たい方は急いだ方がよいと思います。