サントリーホールで及川浩治さんのピアノリサイタル。今回で3回目。
今日はとても熱の入った演奏で、特にリストの「ラ・カンパネラ」はほんの僅かだがテンポを速くしていて、それでなくても超絶技巧が要求されるこの曲を、及川さんらしいなめらかで力強い音で弾き切った。見事。
ワグナーの「タンホイザー」は熱が入りすぎてやや暴走気味。しかし通常はオーケストラが演奏するこの曲をピアノ一台で表現するチャレンジは天晴れだった。
アンコール曲はショパンの別れのワルツとノクターン第二十番。ちょっとホッとした。