新聞のお悔やみ欄に、60年前の中学時代のクラスメイト、F君の名があった。昨日お悔やみ電報をして、今日お別れをしてきた。幹事をしていた時は、よく出席をしてくれた。山あいの木のぬくもりある宿に泊まった。宴も終わり、小部屋での談笑も終わり、冷えた体を深夜の風呂で温めた。眠る小部屋のタバコの煙を追い出すために、窓を開け冷気を入れた替えた。その時見上げた、まっ暗闇の空は満天に星が輝いていたっけなぁ-と、想い出す。木々の葉の色も褪せ、初冬の寒さの今頃だったなぁ-。F君とはその後に、三度ほど出会った。病のことを話したような気がする。今年の年始が終わって、寒中見舞いで、遠い北海道のK君、遠いかの地に旅立ったと知らせがあったなぁ-。ちょつと、うら淋しいきょうこのごろでもある。[駄作は今年の四月九日に載せたものです]