八十路徒然なるままに

冬枯れのれしきこそ、秋にはをさをさ劣るまじけれ。汀の草に紅葉の散りとどまりて霜いと白うおける朝ーー。徒然草より

一夫耕さざれば 天下その饑を受く

2011年06月28日 13時26分54秒 | Weblog
ことわざ辞典に「一人の農夫が仕事をしなければ、その分国民が飢えることになる。労働は一人ひとり重要な意味をもつものだ。」とある。原発から20キロ圏内から避難をしている知人が来た。一時帰宅で行ったら、田も畑も夏草が茂り、荒地になってしまっていたと。何年先に戻ってみても、居住できるのか、田畑を耕して、元の収穫ができるのか、不安がつのっていると。納屋は破られ、多分家畜が板戸を壊して入ったのか、梅干し鉢や、味噌桶が倒れ、中味が無くなっていたという。「米を持ち出したいのだが、大丈夫かなぁ」って。「放射能を心配する歳でもねぇべえぇ」って、笑ったが。「孫を含め、六人家族では、自分で収穫した米も食べられないなぁ」って。避難所では「どうなってしまうのだっぺぇ」とか、「どうすれはいぃんだっぺぇなぁ」っとか、個人ではどうすることもできないことを、思いめぐらせて、半ば放心状態だったのかぁと云う。「去年の今頃は、流れる汗を拭き拭き、田の草を取っていたなぁ。」って。支援の避難所暮らしも終わり、来月から、現実の暮らしの苦悩を、また、続けるのだと、気落ちをしていた。画像は、近郊で、田植えが終わったころを、車窓から撮ったもの。
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電光影裏

2011年06月21日 18時36分31秒 | Weblog
一天俄かに掻き曇り、「密雲不雨」、雨雲で天空が覆われだした。その方向に、仕事での車が向った。やがて、「傾盆大雨」、鉢をひっくりかえした様に、雨水が車を包んだ。まるで水中を走っているようだった。前車の、テ-ルランプの赤をたよりに、走る。ちょつと小降りで、あたりを見まわすと、側溝から、水があふれだしている。地震で出来た道路のくぼみにも、水か溢れている。「電光影裏」=でんこうえいり=暗雲に、稲妻が光り、天空をがらがらがらっと、ごぉろっごぉろっごぉろっと、雷神が怒っている様を、思い浮かべたが、新明解によると、「人生を悟った者は、永久に滅びることはない」とある。自然現象しか、理解できないのは、すかすかの脳では当たり前と、自嘲している。「密雲不雨」=みつうんふう=新明解によれば、「兆候はあるのに、依然として事が起こらないことのたとえ」とある。テレビで見る、今の国会のように思える。与党と野党が、ごったごったしているのかと思いきや、政権与党内で、ごったごったしている様に見える。コップの中で、勝手にやってればと。しかし、税は取られっつぉと、「泣き面に蜂が刺す」かぁ。いやはや、支離滅裂だなぁ。
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弁慶の仁王立ち

2011年06月16日 10時14分58秒 | Weblog
こんな言葉があるかどうか。今も原発では、最悪からの、立ち直りに励んでいる、それに従事している方々に、感謝をしている。こんな事態になるとは、誰も想定もしていなかったのだから。事が起こってしまっては、仕方のないことだ。書物からの受け売りだが、今の政治状況は、関東大震災が起こった時と、同じ状況だとか。当時も、短命内閣が続いたという。先日の国会では、振り上げた拳も、どこえやら。多勢に無勢ではどうしょうもない。時代の変わり目には、変化が、いろいろとあるという。自然界の不自然が起こっているのかも。エネルギーの変化もあるのかも。生活様式の変化もあるのかも。目に見えないものが、人々の暮らしにも、影響があるのかも。スカスカの脳みそで考えてもしょうがない。毒にも薬にもならない考えだなぁと、承知はしている。画像は、雑草の中の1輪、気持ちはそうであっても、小生の現実は、枯れ尾花である。
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春眠暁を覚えず

2011年06月11日 14時09分54秒 | Weblog
今朝も強い余震で、目をさました。「ごぉぉぉ」っと、鈍く夢の中で聞こえ、「カタカタカタ」っと、棚が揺れ、ガラス戸がきしみ、体が「ぐらっぐらっぐらっ」っと、部屋中が、「ガタッガタッガタッ」っと。「震度3かぁぁ」って、起き出した。かれこれ28年前に、「気象大異変」と言う本が、刊行された。その中に「富士山大爆発」から大地震が、発生すると予測した、一項目がある。当時はまだ、原子力発電所がなかったのかも。地震の予知から緊急情報、気象現象、被害の状況が書いてある。当時、話題になったと、記憶している。中部地方は、現在は、近い将来、必ず地震は発生するという。「備えあれば憂いなし」だが、備え以上のことが起こる。場所は違うが、三月に、大地震が、広範囲に、連動して発生して、東北大地震になった。画像は、今年の一月に載せたもの。船底に砂浜が見える。この砂浜は、今は無い。今回の大地震によって、地盤が沈下して、無くなったのか、それとも、大津波で流されたのか。通りすがりに見ると、さざなみが立っている。テレビのニュ-スで、住宅地に、温泉が噴出しているいう。地下で何が起こっているのだろうか。
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木に竹を接ぐ。

2011年06月06日 11時14分27秒 | Weblog
「水火の争い」。こんな感じがする。国会で、不信任が議題になり、否決されたと、二ュスで見る。狐と狸の、化かしあいにも見える。眉に唾をつけてみれば、よかったのにって。新聞には、「造反」「除籍」「停止」「否決」徹底排除」「内紛」「絶句」「椅子取りゲ-ム」「あきれ顔」「ペテン師まがい」「ののしる」「ひきょうで姑息」「うそつき」「むなしい政争劇」って、文字がおどる。「敵に味方り、味方に敵あり」って、ゆうこともあるだろうし。今までの、日本は、戦争をしかけて、敗れ、焼け野原から、経済大国とかになり、暮らしも豊かになったのだと思う。易経に「乾為天」=のぼりすぎた竜=というのがあるという。のぼりつめれば、下るしかない。ある面では、日本は、国債を発行して、目一杯になってしまったのかも。今、ひそかに、海外から、日本が買いたたかれているとか。今は、国も、地方も、人々も、悪い局面なのかも。「弱い所に、風当たる」。悪い時は、悪いことが重なり続くのかも。大地震の被害、大津波の被害、それに原発の収束にも、長い年月がかかる。最悪の場面に、「千慮の一失」があったのかも。国の最悪を背負って、回復の道筋が建てれば、「功成り名遂げて、身を退くは、天の道なり」って、言うこともあるようだ。画像は、文とは関係ありません。
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弁慶の七つ道具

2011年06月02日 15時30分28秒 | Weblog
大げさな道具の、一式という意味のようだ。原発を動かすには、数万ぺ-ジもある、マニュアルがあると、聞いたことがあった。今回の事故では、一基、一基ずつ対応が違うと、思うので、一口に、大変だなぁってしか、言葉がない。原発は、今、ありとあらゆる道具を使って、収束にあたっていると思う。前回の拙いブログに載せた「弁慶の立ち往生」には、「なぎなたを杖にして死んだ」という、意味もある。現場で、立ち向かっているのに、引き合いの言葉にしたことを、反省をしている。原発の現場を信じるのが、大事なことなのだろう。別の話し。今回、いわきの永崎海岸でも、大津波の被害がある。その永崎海岸に、「弁慶のわらじ跡」があったという。弁慶が、永崎海岸に来たとき、大アワビを取ろうと、ちからいっぱいふんばった。それでもアワビは取ることができなかった。その時の、弁慶のわらじの跡が、岩の上にのこったという、むかし話がある。その時のアワビも、石になり、長さも幅も、1メートルもあるという。同じところに、「へそ石」もあるという。昔、「へそ石」が見えなくなると、嵐になるといい、赤飯などをあげ、無事を祈ったと、言い伝えがあるという。「いわきの伝説」50選より、引用しました。

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