神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

今日の慌ただしい時間② 午後の部 最高の一日

2023年08月30日 15時57分12秒 | 料理を作る・食べる
12時近くなって友達はやって来た、かれは水産関係者
お土産は獲れたてのノドグロ(アカムツ)
魚から離れて1年8ケ月、現役の時は自らセリに参加して、毎日魚市場直送の魚を見てきた
今は魚が食べたくなるとスーパーで買うしかない
魚の鮮度の目利きは50年以上やって来たから確かだが、パックに入っていては手に取ることもできず時に見誤ることも。
それに魚市場で跳ねている魚を見ているから、器用貧乏みたいなもので、もうスーパーの魚で満足できない口になっている。
そんな時、この超新鮮な、しかも高級魚ノドグロだ、感激した。

高すぎて地元の一般客はもちろん、料理店でもなかなか使えないノドグロは、漁獲量の95%は、この町からセリと同時に都市部の魚市場へ出ていく。
地元の魚だから地元消費という時代は、数十年前に終わっている、特に高級魚は。

彼は1時間くらいあれこれ世間話をして帰っていった
それから私はノドグロの下ごしらえにかかった
A級品は氷の中に置いておけば良いが、B級品は時間との戦いだ
鱗をひき、頭を切り、腹を開ける、幸いにノドグロは海藻食なのか胃袋は無いに等しく内臓は小さくてきれいだ。
B級品はセリにかからない規格外品だから、調理もたいへん、鮮度は抜群だが時間がかかる。
内臓を処理したら、今度は三枚おろし、ごみ処理も大変だし、調理後の保存方法にも時間がかかる
なんやかんや3時間立ちっぱなしで調理した、その後も、骨でスープを作り
卵は酒と塩とだし汁で酒の肴用に作った。
他にも小バイ3ケ、サバ一匹、小さなカレイ2枚、バイとカレイは煮物
サバは大きいので塩サバに作った。
これでようやく終わったら5時だった、それから夕食の準備
今日は私が、ノドグロだけの超贅沢丼を作る。
それとノドグロの塩焼き、ノドグロ吸い物、ノドグロの卵煮とノドグロ尽くし
2年間、新鮮魚に飢えていた魂を思い切り開放する今夜。

ノドグロの刺身は皮をひいても良いが、それでは旨さの50%が減少する。
ノドグロの旨さは皮にある、正確に言えば皮と身の間の皮下脂肪が旨いのだ
皮下脂肪は私にもあるが、邪魔なだけで旨くもなんともないだろう。

これを引き出すには、バーナーで皮をあぶり焼きにする、焼き物ではないから皮が少し焦げて、脂が表面に出てきて薄黄色の油膜が現れたらOKである
氷水に離して、冷めたらすぐにタオルなどで水気を取る、それから刺身などに切るのである。

ところがバーナーが無い、それでチャッカマンでやって見たが火力と温度が違いすぎて何の役にも立たないのであきらめた。
しかたなくフライパンに皮目を下にして素焼きしたら、まずまずの成果があった。
酢飯を茶碗2.5杯分、その上にノドグロ1.5匹分を並べた超贅沢すぎる丼
金沢の近江町で食べたら、最低でも5000円は請求されそうなノドグロあぶり丼(正確にはフライパン焼き丼)
今年中の贅沢を、この一食で使い果たした気分
持つべきものは友達だ、2年間一度もあったことが無かったが、暑中見舞い一枚で思い出してくれて、今日があった。

人との付き合いは、その場限りでなく、真心でつき合っていれば、こんなこともあるのだと思った。


スープ 上品で濃厚 昆布、塩、しょうゆ(甘口の越中醤油)だけで味付け

魚卵の酒塩煮

一尾350gの獲れたてノドグロ


しかし2年ぶりの4時間にわたる立ち仕事、包丁仕事
まだまだやれる。


今日の慌ただしい時間① 午前の部 懐かしき友来る

2023年08月30日 06時04分33秒 | yottin日記
 2年ぶりに、一まわり以上年下の友達がお土産持って見えると言うので、お土産のお土産をあげようと、これも友達の酒屋へ買いに行った。
朝の客のタバコが売れると思って、7時半開店と定めていったが、8時開店とドアに書いてあって、店は真っ暗。

 勝手知ったる他人の我が家、裏玄関から「こんちわ~」と入ったら、事務所で夫婦が朝食中
「ごめんごめん」と言いながらも「酒が欲しい」
「あいよ」と店に回って、品定め、雪中梅の吟醸の一升瓶を発見して、それにした。

 家に戻って、部屋に通したあとの飲み物が無いのに気づいた
「しまった、一緒に買えばよかった」と思ったが、後の祭り
しかたない、自販機でペットボトルを買うしかない、スーパーなら同じ品が4割安く買えるが通勤ラッシュの時間だ。
ところが、道端の商店の自販機も、ラッシュで車を駐車できない
それで気づいたのは、市役所の廊下にある自販機、それで市役所Pへ向かった

役所もちょうど通勤ラッシュで、目の前を通った職員が入り口に吸い込まれていく、マスクはしていない方が多いが、役人らしい正調な服装
私は半ズボンにTシャツ、そして履物は鼻緒が就いたサンダルで靴下無しという風体、ちょっと恥ずかしい
でも躊躇している時間はない、お役人さんに混じって、変なのが一人、開店前の役所に入って行ったので、守衛も呆気に取られて何も言わず見送ってくれた、不審者とは思われなかったようだ。

ようやくペットボトルを買ったが、170円とは高い
でも時間がないから仕方ない。
家で待っていたら、彼から電話がかかってきて「仕事が忙しくなったので2時間、遅れる」そうだ。

今日も35度越えらしい
魚津蜃気楼海岸道路