今年の夏は連日35度が見える猛暑の夏だ
この先、お盆までこの天候は続くらしい
まことに不快ではあるが、澄み渡った青空と庭の百日紅の花とのコントラストを見ると、小学生時代、毎日、海岸へ泳ぎに行った時の、あの空と同じだと思った。
違うのは毎日の気温だ、連日の35度、37度はあきらかに人間の果てしない欲望が作り出した人工物だ
私も批判する側に回れない、一日中まわしているエアコン、毎日乗っている車の排気、洗い物で使った洗剤を流し、自然を破壊している。
こんなマイナスのスパイラルが地球を壊し始めている
環境破壊に反対する少女が世界を駆け巡ったが、大人たちはせせら笑っている
私も世界観より自分の体の始末に追われて暑さにかまけている
こんな毎日は高齢者には厳しい、散歩も楽しめない照り付ける太陽
風もない日は、クーラーが無い部屋は35度越えでとても住めない
結局、エアコンをかけて閉じこもる、ずっとエアコンの効いた部屋にいるから
これはこれで体に悪い、体が冷えてくしゃみが出るし、鼻水も出る
私も6月末に37度台の微熱が5日続き、医者に行ってコロナとインフル検査でセーフだが、夏風邪のよう。
熱が治まったら今度は咳が出て、また医者へ行った、半月ほど激しい咳が続いて
ようやく最近静かになって来たが、まだ完全ではない。
熱が無いのでコロナの心配はないが、咳が出る人間に近づきたい人はいないから困る。
そして今月の入ってまもなく、咳は良くなったが、今度は舌の付け根に口内炎が出来て、食事の時に痛くて難儀する
自然治癒を思ったが治らず、今日三度目の医者へ行って来た
受付の看護婦も「今日はなんですか?」
やはり口内炎で、塗り薬をもらったが、昔ならヨーチンみたいなルゴール液ですか、あれを塗ってもらってお終いだったが、今はコロナが怖いのか口の中の治療はあまりしないようだ。
ついでだから、咳の方も気管支が心配だから一応濁したら、
聴診器で調べた、いつもより長く調べてる、そして「左の方が少し狭くなっているようだ」と人生で初めて聴診器診断のコメントを聞いた。
気管支への吸引の粉薬をもらった、インフルのリレンザのようなものだ。
やはり73歳になって体の調子が下がっているのを感じる、今まで風邪やインフルでも5日で治ったが、今は一か月たっても不調のママだ。
自然治癒能力が落ち、さらに薬の力を借りてもなかなか治らない
そのほかにも飲み薬を3種類くらいもらって、前の薬が終わると新しい薬をもらう繰り返しは続いている。
この暑さが続く限り体調不良が続く気がする、他人に迷惑をかける症状は無くなったが、健康体ではない。
それなのに8月は行事が多い、いろいろな集まりや飲み会もある、法事のこともあるし、海岸清掃、墓地の草刈りなど共同作業さまざまだ。
帰宅して、炒めたキャベツをどっさり、ネギ、ピーマン、ベーコンを入れて、ガーリック、チリペッパーで味付けした味噌ラーメンを作って食べた。
そのあと15時前に昼寝をしたが、目が覚めたらもう18時前だった、ずいぶんぐっすりと寝たものだ
最も医院でも待っている間に椅子に座ってしばらくウトウトして、看護婦に呼ばれるまで気が付かなかった。
1週間くらい前に魚屋の先輩が86歳で亡くなり、今朝の新聞を見たら70歳の後輩の魚屋亡くなっていた、心臓病だそうだ。
一緒に入院していた人が、「5日前に退院していったのを見送ったのに」としょげていた。
こんな暑い時は病気になれば高齢者はイチコロだ
医院には患者が大勢待っていた、いつもより30分以上待たされていると、隣に座ったおばあさんが私に嘆いた。
隣町では医院が次々に廃業して無くなったから、ここまでバスで来ていると言った、わが町も酷いと思ったが、そんな町を頼りに隣町から来る人もいる
町医者がそこそこあるわが町は、まだ良いのかもしれない
待合室の患者の8割が女性で、8割が私より高齢の方たち
私と同じくらいの女性が付き添いと来て、看護婦が「どんな具合ですか」と聞くと「頭がふらふらして立っていられないです」と言っていた、何かは知らないが、この暑さ続きでは私もふらふらしそうになる。
玄関からストレッチャーに乗せられた男性が入って来た、目の前で止まったので見たら、90歳前くらいだろうか教養がありそうなおじいさんだった
脱力していて何も話さないし、目は閉じていた、たしか老人を最後まで預かる医院だったのを思い出したが、もうやっていないと思ったが・・・
私たちが世話になった、市内トップの会長さんが寝たきり老人になって、この医院の相部屋で人生を終えたのを思い出した。
大金持ちでも、そんな最後もあるのか?と思ったが、ほぼ意識のない本人は超高級の老人ホームで最期を迎えようと、ここで迎えようとわからなかっただろう。
だとすれば、家族は賢い選択をしたのではないだろうか。