おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
本日は私の73回目の誕生日です。
年齢は誕生から73回目の年を迎えましたが、体力的・知的には50歳代の実感があります。
昨日(12月29日)はペルグリーノ博士から1日早い誕生日のメッセージが届きました。
来年はZoomで研修ができるように備え、日本の皆様にスクリーン越しにお目にかかれるのを楽しみにしている、とも書いてありました。
さて、新型コロナの第三波は収束の気配がなく、政府や地方の首長が呼びかけても自粛の程度がさほどでもない人たちが存在します。
その理由は「コロナ疲れ」もあるうえに、4月ごろの危機感が薄れていることもあるかもしれません。
その理由は、恐怖に直面したときのモチベーションが長続きしないことにあります。
恐怖に対する反応は典型的に3つのFから始まる反応です。
Fight・・・・戦う
Flight・・・・逃げる
Freeze・・・・凍り付き身動きが取れない
Fight(戦う)というのは「窮鼠猫を食む(きゅうそねこをはむ)」の言葉に代表されるように、一時的に強いモチベーションになりますが、かつての「24時間戦えますか?」のコマーシャルのフレーズでわかります。短期的には有効であっても長期的な効果は薄いのが特徴です。
Flight(逃げる)は、身を守るためにある状況から離れることです。
新型コロナの第一波のときに、夫婦で散歩していたら、対面からやって来た女性が私たちを見て5メーターの距離を取り、身を隠していたことがあって驚いたことがあります。
Freeze(凍り付き身動きが取れない)となると「蛇に睨まれた蛙」状態で、何らなすすべがなくなります。
私は一方で、感動もまた効果が持続しにくいことも指摘しています。
詳しくは、2015年7月18日付けブログ 持続する研修効果:感動よりも意志の力 をお読みください。
それでは、「恐怖と感動によるモチベーションは持続的効果が薄い」として長期的な効果につなげるためにはどうしたらよいか?
その代表は「意思の力」です。
それも、一度ならず何度も何度も繰り返すことです。
2015年7月18日付けブログには、こんなことを書いています。
私の強い信念は、感動よりも意志の力をもとにした持続力です。
ここで私は、アランの『幸福論』の「悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志のものである」という言葉を思い出します。
これをもじって私は「感動で終わる研修は一時的な気分のものであり、持続する研修効果は、意志の力による」と言いたいです。
恐怖も感動も、それはそれで自分の身を守り、意気軒高にするためには必要ですが、そう何度も何度も味わえるものではありません。
73歳になった今朝、新たな決意を胸にこれからの人生に自分自身を、そして仲間と共にお役立ちの人生を歩み続けます。
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https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/763
共催:ヒューマン・ギルド/勇気のしずく(代表:長谷静香さん)
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受講料:受講料11,000円(半額)、再受講5,500円
講座に出られた方には次のような効用があります。
・怒り、劣等感などネガティブな感情と上手につき合えるようになります。
・良い感情の使い方を知ると、円満な人柄、人間関係を得られます。
・感情の目的を知ると、その使い方も変えられます。
・不安、緊張が怖くなくなります。
主に使っている感情は何か、その目的は何か、より建設的な対応法はどうすればいいか、感情を味方に付けるには、などについて次の3つの視点に基づき念 入りに展開します。
①感情は、ある状況で、特定の人に、ある目的(意図)を持って使われる。
②感情は、コントロールできる。
③感情は(劣等感ですら)、自分のパートナーだと実感できるようになる。
参考図書は『感情を整えるアドラーの教え』(大和書房だいわ文庫、680円+税)です。
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