おはようございます。ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
大雨によって被害を受けた地域の方々にお見舞いを申し上げます。
東京でもほとんどの電車が運休になり、そのため大変な思いをされた人たちがいます。
さて、かつて アドラー心理学ベーシック・コース に参加した、東大卒のある女性の話です。
その方は、子どものころから母親から「背負い水」の教えを受けていました。
「背負い水」というのは、人間は生まれてから死ぬまである一定量の水を背負っていて、浪費すると早死にし、節約して使うと長生きする、と言うのです。
その話を真に受けて育った彼女は、お風呂の水も、歯磨きの時も、飲む水もできるだけ小量に留めるだけでなく、夫や子どもなど近親者が浪費していると、叱りつけ、水道の蛇口を締める行動に出ていました。
その話を聞いた周囲の人は驚いて、「え、今でもそんなことを信じているの!?」と尋ねると、真剣に「そうです」と答えました。
東大を卒業していながら、30歳を過ぎてそう信じている彼女には、みんなが不釣合いな感じを持っていました。
彼女はやがて「背負い水」の教えに不自由さを感じていたことを告白しました。また、論理的に考えても、早死にした人が水を浪費していて、長命な人が水を節約して生きていたというのは、おかしな話です。
しかし、彼女は、疑うことすらしていなかったのです。
前回の私のお米の話も、彼女の話も親から植えつけられていた教え(「家族価値」)が自分を縛り、生活上不適応を起していたケースです。
私たちは、親から植えつけられていた教えの中で建設的なことは、それなりに生かすものの、不合理、非建設的で不適応を起すものは、自分の中から追放しなければなりません。
ところで、このブログをお読みになっている方も、日常生活の朝から晩まで振り返って「少し変だな」と思うことの中にはきっと、親・教師などの権威者から植えつけられていた教え(言い換えれば「暗示」)が潜んでいます。
そんなことは、いつまでも後生大事に抱えている必要がないのです。
◎アドラー心理学ベーシック・コースについて
アドラー心理学は、現代のさまざまの問題に具体的な解決法を与える実践的な心理学として、臨床現場はもちろんのこと、学校や家庭や企業でも、すでにさまざまに活用されています。ベーシックコースではアドラー心理学の基礎の理論をどなたにも分かりやすく日常生活で応用できるように学んでゆきます。またカウンセラーを志す方には必須講座となります。
■東京土日4日間コース 10月コース、2012年1月コース
講師:岩井俊憲
10月コース・・・10/15.16.29.30(土・日)
2012年1月コース・・・1/14.15.28.29(土・日)
時間:土曜 13:30~19:00 日曜10:00~17:30
■札幌土日4日間コース
講師:前半、青沼眞弓氏(シニア・アドラーカウンセラー)
後半、岩井俊憲
日程:10/8.9.22.23(土・日)
時間:土曜 13:30~19:00 日曜 9:30~17:00
■横浜土日4日間コース
講師:鶴田恵美子氏(シニア・アドラーカウンセラー)
日程:10/15.23.29.30(土・日)
時間:9:30-16:30
■愛知土日4日間コース
講師:岩井俊憲、
日程:11/5.6.19.20(土・日)
時間:土曜 13:30~19:00 日曜 9:30~17:00
会場:11/5.6は稲沢市総合文化センター講習会室
11/19.20は稲沢市民会館研修室
■受講料:全コース共通 48,000円 再受講 24,000円
お申し込み、お問い合わせはinfo@hgld.co.jp へ
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