アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日(1月30日)は、午前中、関谷剛一さんの運転で、私のご先祖の住処で、父親の生まれた家を愛知県江南市村久野に訪ねましたが、地番が違っていたため見つけ出すことができませんでした。

後で地図で遠縁の、現在住んでいる人の名前を発見して、まだあることを確認できました。残念!

今度は、しっかりと前もってしっかり確認していくことにしよう。

午後は、一宮でアドラー心理学ベーシック・コース。19人の参加者は、愛知県が大半ですが、大阪、香川からやって来た人もいました。

さて、1月27日のブログ「萩・津和野の旅 ― 総集編」 でカミさんと萩・津和野の旅をしたことを書きましたが、思えば、彼女と2人きりで旅をしたのは、子どもが生まれてから初めてのことでした(いつも旅は子連れ)。

それだけに思わぬ発見が土地ごとに、2人の間にありました。

私は、萩・津和野の旅に慣れているので、土地勘はあります。ところが、この旅を終えて、カミさんは2人の違いについて面白い表現を使ってくれました。

シュンケンさん(私のこと)は「満たす人」

私(カミさんのこと)は「味わう人」


1日目に交通機関に関して思わぬ事態が生じたとき、私は、すぐさま代替案を探し、目標にできるだけ沿おうとしました。この場面では、私がリーダーでした。

益田から萩に行くときに、私は、さかんに時間を気にしていました。さらには、萩についてからレンタル自転車を借りて、どこをどう回るかを気にしていました。

カミさんは、日本海の珍しさ、美しさを楽しんでいました。

初日は、一目散に城下町に行き、私のペースで始まったのですが、カミさんは、思いがけない発見を楽しみ、私もその喜びにつられました。

決定版は、ホテルでのことです。

私は、目指す温泉入り。

カミさんは、あらかじめ東京で展示会を見て感動し、ホテルの近くにあることを確認していた萩ガラスの工房に。

私が風呂から出てもカミさんは、なかなか帰ってきません。ホテル到着後、1時間ほどしてPHSから電話したのですが、電波が届かず。

夕食近くになって帰ってきたカミさんは、萩ガラス工房で聞いた話を私に伝授。
この話が極めて面白く、「自分ならば、こんなことないな」と思いました。

翌日は、レンタカーを借りて、ドライバーは私。リーダーは、カミさん。
私が関心を持っていなかった萩の観光スポットと津和野をカミさんのペースで巡ったのであります。


ここで、「満たす人」と「味わう人」のまとめ。

「満たす人」の行動パターン
=狩猟的な行動

・ゴール・オリエンテッド(目標志向的)
(計画したことを満たそうとする)

・効率(時間)を大事にする

・目標がないとつまらなくなる


「味わう人」の行動パターン
=農耕的な行動

・プロセス・オリエンテッド
(計画はするが、途中のプロセスを大事にする)

・効率よりも今起きていることを大切にする

・目標がなくても楽しめることがある


カミさんと2人きりの萩・津和野の旅は、夫婦の価値観や行動パターンの違いについて洞察させてくれた、貴重な旅でありました。

米口語では、妻のことをベター・ハーフ(better half)とも言うのですが、私にとっては、ベスト・ハーフであります。
私1人では、味わえないことを体験させてくれてくれてありがとう、カミさん。

夫婦は、違いがあるから楽しいのです。


ところで、あなたは「満たす人」、それとも「味わう人」?



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ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

1月29日(金)は、午後から愛知県稲沢市の三菱電機エンジニアリングにお邪魔し、研修の打ち合わせをし、有名な173メートルのエレベーターに乗り、接待を受け、今は、一宮市のホテルにいます。

ふたたびH.オーグラー著『アドラー心理学入門』シリーズに戻ります。
今回は、その第10回目です。

第2部第3章は、「劣等コンプレックス」がテーマですが、内容は、劣等性、劣等感、劣等コンプレックスについてです。

それぞれの厳密な定義は、次回にいたしますが、今回は、大まかに劣等コンプレックスの3つの源泉に触れておきます。
 
まずは、この本からの引用。

「人間であることは自分を劣等だと思うことを意味する」―これはアドラーの最も重要な洞察の1つである。人間はみな劣等性の意識を持っていて、それが人間の行為に影響を及ぼし、一切の人間的努力の土台になっている。

すべての人間的進歩は、人間が自分の劣等性に打ち勝とうとして努力するという事実に帰することができる。完全へに向かっての努力と安全へ向かっての努力とは、不十全と不安全の感情から生まれるのである。

上の文章を読むと、劣等性や劣等感は、人間の進歩にとって不可欠であることがわかります。

ところが、「劣等コンプレックス」については、アドラーが最後の行き着いた定義を「人生の諸問題を解決できないこと」として、「人を駆り立てて彼/彼女の問題を成功裏に解決させる」正常な劣等感との違いを明らかにしています。

続いて、劣等コンプレックスの源泉として次の3つに言及します。

1.器官劣等性

2.甘やかし

3.無視


次回は、すでに書いたように劣等性、劣等感、劣等コンプレックスの厳密な定義をし、器官劣等性について記すことにします。



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨晩(1月28日)は、トクヤマの研修後、山口宇部空港発7:25のJAL便で羽田に向かい、午後10時近くに自宅に着きました。

カミさんは、秋芳洞、瑠璃光寺などを一人旅、結構楽しんでいたようです。

JAL便は、クラスJの客席だったのですが、期待した新聞はありませんでした。ガッカリ!
昨年の10月に宮崎に行ったときは、読めたのですが。

飛行機の中で各種の新聞を読む楽しみは、もはやなくなりました。同時にJALへの期待感も消失。

今日は、10:50発の新幹線で名古屋に向かい、稲沢市にある企業で研修の打ち合わせ、工場見学をし、接待に預かる予定です。

そして、土日は、一宮市でアドラー心理学ベーシック・コース。
愛知、岐阜などの仲間に会えるのが楽しみ。

萩・津和野の写真は来週ね。



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ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

1月26日(火)・27日(水)とカミさんと共に萩・津和野の旅を楽しみました。

私は、本来ならば、マイ・ペースで一人旅を楽しむタイプなので、今回のカミさんとの萩・津和野の旅は、意外性や新発見がありました。

意外性は、いつものJAL便でなくANA便を使って萩・石見空港から萩・津和野に行こうとしたことです。

ANA便で新聞を頼もうとしたら、CA(キャビン・アテンダント)から「一般席では新聞をご用意していません」と言われました。JAL便では、一般席でも新聞が用意されています。私は、経営破たんしてもJALが好き。

萩・石見空港に着いて、乗り捨てのレンタカーを借りようとしました。すると、1日でなんと2万円近くかかるとのことで、やむなくバスで益田駅に行き(9:42頃到着)、ここから津和野に行こうとしたら、11:42まで列車がないことがわかり、急遽、9:53発の列車で萩に行くことに変更。

萩では、レンタル自転車を借りて、桂小五郎(木戸孝允)・高杉晋作の生誕地などの下級武士屋敷跡や菊屋家住宅、松下村塾、松陰神社などを巡り、迎えに出ていたホテルのバスを利用して早めに萩観光ホテルに。ここは温泉・食事に加え景観抜群で大当たり。


(桂小五郎生誕地の屋根)


(高杉晋作生誕地の庭)


(菊屋家住宅)


(菊屋家住宅の土間)

一人家に置いてきた大学生の息子(大学の試験中)からは、上手に夕ご飯のスパゲッティができたとの報告が写真入りのメールで。

実に自立した息子であります。

27日(水)は、トヨタ・レンタカーを1日6,300円(乗り捨て料金込み)で借りて、萩城跡近くの旧厚狭毛利家屋敷長屋や口羽住宅、さらには旧湯川家屋敷、大照院などを経て津和野に。

津和野では、森鴎外記念館、大きな金魚がゆうゆうと泳ぐ殿町通りや太鼓山稲成神社などに行きました。



(津和野の殿町通りで)

レンタカー利用のため久しぶりの長時間ドライブでした。


なお、「萩・津和野の旅」の詳細(新発見を含む)は、後日、より豊富な写真入りでお伝えします。

さーて、明日は、私はトクヤマの研修。
カミさんは、山口県内一人旅。


◎昨年の萩の旅のことは、「吉田松陰の里を走る」として2回書いています。
ご参照ください。

(1)2009年2月3日  http://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/d/20090203

(2)2009年2月14日  http://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/d/20090214

 



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ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

明日(1月26日)は、朝4:30に起きて、羽田空港から7:25発のANA便で萩・石見空港に行き、現地でカミさんと一緒に津和野・萩の観光をするので、今夜中に記事を書いておきます。

現地では、たくさん写真を撮ってきますね。

さて、H.オーグラー著『アドラー心理学入門』の第9回目です。

アドラーの「精神生活の3つの入り口」

1.きょうだいとの関係における子どもの位置
(=いわゆる「家族布置」)

2.最初の児童期記憶
(=いわゆる「早期回想」)

3.夢

のうち今回は、3.の「夢」についてです。

著者のオーグラーは、フロイトの夢に関する功績を次のように認めつつ、アドラーの独創性を次のように書いています。

フロイトの最も注目すべき発見の1つは、アドラーがしばしば指摘したように、夢と、夢を見る人の感情生活との密接なつながりである。フロイトはもちろん、アドラーも、夢の解釈を利用しない心理学はみな不完全である、と信じている。

しかしながら、個人心理学の夢の解釈は、フロイトの精神分析とは違う。パーソナリティの統一性という立場から、アドラーは、夢をもっぱら夢見る人の統一性と関連させて考える。

別な言い方をすると、夢と、夢を見る人とは、切っても切れない関係にある、ということです。

さらには、アドラーの夢の理論として、次の点をポイントとしてあげています。

1.夢の目的は、夢見る人を常識(コモン・センス)の道から誘い出す感情や情動を喚起すること。別の表現では、夢を見る人に、常識の範囲を超えて心を遊ばせるのに十分な弾みを与えることが夢の仕事

2.夢が人間に与える刺激には、人間を助けて当面の問題をより容易に解決させようとする意図がある。夢はまた、未来に向かって方向づけられている。

3.夢でどんなイメージを選択するかは、夢を見る人のライフ・スタイルに近づく鍵を与えてくれる。

4.夢の解釈にあたっては、夢を見る人と関連して、また、夢を見る人が夢を見たときに置かれていた状況と関連してのみ解釈されるべきである。


もう1つ重要なことは、アドラーは、夢に出てくるイメージを象徴解釈しないことです。この点もフロイトの夢解釈とは大きく違います。

ただし、置かれている状況と関連して解釈するとしたら、次のような可能性があることも考えられます。一例をあげます。

落ちる夢・・・・・自尊の感情を失うことの恐れを示すもの

飛ぶ夢・・・・・野心的は人々を示唆するもので、他人をしのぐような仕事の成就を目標として自分に課している

試験の夢・・・・・不安な気分を喚起する効果がある。また、何年も前に恐怖を乗り越えて試験をパスしたいきさつを教えて、夢を見ている人を励まし、その人の現在の問題の解決を助ける。

動物や怪物に追いかけられる夢・・・・・自分自身を弱虫だと考え、他の人々を強くて優秀だと認めている。


この本には、アドラー自身の興味ある夢が載っていますが、紙面の都合で割愛します。


アドラー自身は、夢を「精神生活の3つの入り口」の1つとして重視していますが、後継者たちの多くは、夢解釈のトレーニングを怠ってきました。

幸い私は、ペルグリーノ博士という夢解釈のベテラン・スーパーバイザーを得ています。今後次のような講座をヒューマン・ギルドで開催します。

夢としっかりとしたお友だちになれますよ。

夢を 読み取る! アドラー派による「夢のワ ーク」1日講座

アドラー心理学の夢解釈 の特徴は、現実の生活体験と結びつけて問題解決にたどり着けることで す。講義だけでなく演習や討議も交えて多彩に展開します。

日 時:6月6日(日 ) 10:00-17:00
 
講 師:岩井俊憲(ヒューマン・ギルド代表)
 
会 場: ヒューマン・ギルド研修室 
 
料 金:会員12,000円 /一般15,000円


◎アドラー派の夢解釈ワークショップ(ジョセフ・ペルグリーノ博士指導、通訳付き)

詳細は、別途ご案内します。

日 時:8月7日(土)、8日(日) それぞれ10:00-17:00

会 場: ヒューマン・ギルド研修室 


また、このブログには、「アドラー心理学による夢解釈講座」のカテゴリーもあります。
ご参照ください。



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ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

1月24日は、ペルグリーノ博士の75回目の誕生日です。

博士は現在、リーズさんと一緒にフロリダのマリー・ルーさんのお宅にいます。

私は、楽天のグリーティング・カードで誕生祝いのメッセージを送りました。


ところで、1月23日(土)、24日(日)の2日間は、ヒューマン・ギルドでアドラー心理学ベーシック・コースの後半部分を行っていました。

3日目の晩の23日(土)は、少々早めに研修を終えて、神楽坂駅近くの「竹ちゃん」で全員参加の懇親会を行いました。

滞在時間4時間、ものすごい懇親会になりました。

参加者がまたものすごい。

本日修了した13人中、男性は4人。
20歳代、30歳代の、元気な女性がたくさんいました。

本日(1/24日)も若い男女で打ち上げに行ったようです。

4日間の講座なのに、まるで長い間ご一緒していたかのような感覚を覚えるのが、アドラー心理学ベーシック・コースの持ち味。

来週は、愛知県の一宮市で開催!

私の両親の出身地、江南市のお隣なので、私には、なんだかふるさと感覚があります。

楽しみです。



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

H.オーグラー著『アドラー心理学入門』の第8回目です。

以前もお伝えしたことを反復しておきます。

アドラーは、個人を探求する方法― 言い換えれば、ライフ・スタイルを理解する方法 ― を「精神生活の3つの入り口」と称し、次の3つとしました。

1.きょうだいとの関係における子どもの位置
(=いわゆる「家族布置」)

2.最初の児童期記憶
(=いわゆる「早期回想」)

3.夢

今回は、2.の最初の児童期記憶(=いわゆる「早期回想」)について。

まずは、「早期回想」について簡単に触れておきます。

「早期回想」というのは、子ども時代の思い出のことで、フロイトが忘れたことを重視したのに対して、アドラーは、覚えていることを重視しました。

H.オーグラー著『アドラー心理学入門』では、「早期回想」のうちの最初の記憶を重視し、次のように書いています。

最初の記憶が人間の精神(生活)を深く洞察させるという認識は、アドラーの最も偉大な発見の1つである。
最初の4-5年間の子どもの生活は、その後の発達に関して決定的であるという着想から出発して、アドラーは最も早い回想にとても興味を引かれた。それというのも、そうした回想は、ライフ・スタイルの築き上げられつつあった時期へ立ち戻るのが普通だからである。

さらには、別のところでアドラーの言葉を引用しつつ次のように書いています。

アドラーは、「我々は記憶のなすがままになるのではない。我々は、それを選ぶのだ」と言うのが常だった。彼はいつも、記憶をこね上げるのはライフ・スタイルである、という事実を強調した。


この本では、続いてアドラーの「幼児期の回想によって、ライフ・スタイルのどんな誤った方向も、共同体感覚の欠如も、あるいはその逆も発見することができる」を引用し、きょうだいの誕生、病気や死の回想の意味にも言及しています。


ところで、『アドラー心理学教科書』(ヒューマン・ギルド)によれば、「早期回想」とは次に5つの条件を満たす回想だとしています。

1.ある日ある所での特定の思い出であること

2.始めと終わりのあるストーリーであること

3.ありありと視覚的に思い出せること

4.感情を伴っていること

5.できれば10歳くらいまでの出来事の思い出であること


私の早期回想の訓練過程では、とにかくいろいろな人の早期回想を聞きまくって、「易者よりもあたる」と言われて、悦に入っていた記憶があります。

アドラーの理論から、いわゆる「パクリ」をする人たちは数限りなくいますが、パクり切れないのが、この早期回想でしょう。
実地に訓練しなければ所詮ムリなのです。

話を戻せば、早期回想は、単独の(1つの)回想で事足りるものでなく、最低3つくらいを収集し、それらに共通するパターンを見抜かなければなりません。

この本でも、それに関して次のように書いています。

我々は、けっして孤立した記憶を解釈すべきでない。我々は、2つの点だけからでは幾何学的な線を引くことができないように、しかるべき問題点をいくつか捕まえなければ肝心なことはわからないものである。

また、NLPよりも60年以上早く(1)視覚型、(2)聴覚型、(3)運動型、の3つの感覚タイプによる早期回想の違いによって、職業指導にも生かせることが書いてあり、アドラーが「早すぎた予言者」と言われる理由がわかる気がします。


H.オーグラー著『アドラー心理学入門』には、面白いことにアドラー自身の早期回想(有名な「墓地の思い出」)も載っていますが、ここでは省略します。



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日(1月22日)は、渋谷で8:40から22:15まで約13時間半を過ごしました。

最初の17:45までは、㈱トクヤマの東京本社で管理職に対する「カウンセリング・マインド」研修。
2日コースで、最初の初日は、主にコミュニケーションとメンタル・ヘルス。

今までにこの会社の300名の管理職が私の研修を受けています。

18:30からは、カミさんと待ち合わせてNHKホールへ

BS永遠の音楽  大集合!
青春のフォークソング

を聴きに

大塚食品のお客様相談室長の灘田利明さんから入場引換券をいただいたためです。

司会は泉谷しげるとイルカ

出演者は、杉田二郎、南こうせつ、リリィ、山本コウタロー、山本潤子、海援隊など多くは50歳代後半から60歳代前半。

団塊の世代に属する私は、2/3くらいは知っていた曲でした。

若かりし頃の容姿とは、ちとイメージが違った人がいますが、みんな十分な声量。魅了してくれました。

とりわけ山本潤子とイルカと海援隊には感動させられました。

出演者を交えた泉谷しげるとイルカの掛け合いが実に楽しく、笑えた3時間45分(しかも途中休憩なし)でした。

自分ではまず行かないコンサートですが、行ってよかった、としみじみ思います。

還暦とかアラカンとか言われますが、みんなまだまだ現役で行けますな。

生涯感動

生涯青春

生涯現役

の3つを強く思えた夕べでした。


こういう機会をご提供くださった灘田さん(ヒューマン・ギルド会員)にありがたく厚くお礼申し上げます。


◎放送予定は、次のとおりです。

2月20日(土)午後9時~11時 <BS 2>



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ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

月曜日から2日半の研修日程(2社)を茨城県でこなし、先ほど家に帰ってきました。

1社目は、18日(月)午後だけ行った、中堅スーパーの幹部研修のことです。

今まで継続課題になっていたアクション・プランの進行状況が思わしくないだけでなく、発表者、参加者の態度があまりにも「基本」から外れていたため、私としては珍しく社長・役員以下22名の幹部に対してこんなことを所見で言いました。

「今までの2時間をテレビモニターでお客様代表数人が観ていたとしましょう。お客様は、間違いなく離れていくでしょう。食品の鮮度の前に幹部としての人間の鮮度が低いからです。異論があるなら誰か言ってください」

沈黙が流れました。
私としては、誰かが「その言い方はないでしょう」と抗議して来ることを狙っていました。

しかし、誰も反対意見はありませんでした。
むしろ「岩井先生のおっしゃるとおりです」という発言が出て、かえってガッカリしました。

私は「勇気づけ」をモットーとする講師です。しかし、この時だけは、思い切って言うことにしました。

社長・常務からは、感謝されました。

社長は、「自分がこういう風土を作ってしまったようで、反省させられました」と、発言していました。

たまにはこういうことを言うのも、講師としての(この会社にとってはコンサルタントの)仕事でしょうね。


<お目休めコーナー> 上野駅で



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

熱はないのですが、風邪がしつこくて、まだ咳が出ます。
そんなことでブログの更新ままならず、茨城県日立市のホテルで朝を迎えました。

タイミングがずれましたが、日曜日(1月17日)のことを書きます。

この日のメイン・イベントは、息子の成人を祝って家族と息子単独の写真を撮ることでした。

背広姿の息子の姿を見ると、ネクタイがしゃきっと決まっていなかったので、息子の背中に回ってWの結び方をしてあげました。

まるで背中から息子を抱きしめるようなかたちになって、息子の胸板の厚さを再認識しました。

高校時代にアメフトをしていたことも影響があるかもしれませんが、私の父、私自身と同じ厚い胸板。明らかに私たちの遺伝子を受け継いだ体型であることが確認できて、ふと絶句しました。


カミさんの母親もやって来て、4人で午後4時、大石写真館(東京都中野区本町3-27-15、TEL:03-3372-0883)に行きました。

この写真館は、カミさんがインターネットで見つけました。スタジオも大きく、ご夫婦のお人柄が抜群によく、大当たりでした。

息子単独の撮影風景を見ていた義母は急に、私も77歳(喜寿)の記念に写真を撮っておきたい、と言い出し、即席の撮影会が実現しました。

デジカメでも数枚撮っていますが、どんな写真ができるのか楽しみです。


5時からは、新宿の野村ビル49階の卯の家西新宿野村ビル店で夕食会。
ここには、義兄(妻の亡姉の夫)も合流しました。

息子は、お酒の点では、私の遺伝子を受け継いでいないようで、あまり強くありません。
もっぱらカクテルを楽しんでいました(私はビールと焼酎のお湯割り)。

料理は、創作料理がメインで、京味噌チーズフォンデュも。

デザートは、ストロベリーアイスとワッフル。

カミさんがぐるナビでクーポンを用意していたのですが、出し忘れて支払ってしまったことに悔いが残りました。

それでも、この席で、杉村さんから教わったエンカウンターの2択ゲームや、アレンジ版の3択ゲームをやり、日頃とは違った家族の嗜好の違いが出て楽しかったです。

息子の20歳を祝ったそんな日でした。



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ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日(1月16日)は、午後から2つの社会福祉法人合同の研修を44人の受講者を対象に行ってきました。

リレーションづくりをしっかりやりましたので、研修だけでなくその後の懇親会も湧きに湧きました。


さて、H.オーグラー著『アドラー心理学入門』を読み解く連載が滞っておりました。
再開します。

今回は、その第7回目です。

おさらいから始まります。

アドラーは、個人を探求する方法― 言い換えれば、ライフ・スタイルを理解する方法 ― を「精神生活の3つの入り口」と称し、次の3つとしました。

1.きょうだいとの関係における子どもの位置
(=いわゆる「家族布置」)

2.最初の児童期記憶
(=いわゆる「早期回想」)

3.夢


今回は、1.のきょうだい関係について、です。

アドラーは、きょうだい関係で2つの事実を強調しています。

1.すべての子どもたちが完全に異なる状況の中で育つという事実

2.子どもたちの群の中でその子どもがどういう位置にいるかということがその子どもの性格の発達にとってこの上なく重要である事実

その中でも特に興味を引くのは、次の3つの位置と、この本では書かれています。

私は、第二子だけでなく中間子も分類すべきだと考えていますが、それはそれとして、本のままにまとめます。

1.最年長(第一子)

2.二番目(第二子)

3.最年少(末子)

以上に加えて一人っ子(単独子)にも触れていますので、まとめを書いておきます。

第一子

①「注目の中心」として讃えられ、甘やかされ、注目され、拍手喝采されるのに慣れている状態が、第二子が生まれることによって悲劇を経験。アドラーの言葉を使うと「王位を追われる」体験をする。

②後に事情が見抜けないと、いつも彼らの失った楽園の古い状況を取り返そうと努める。彼らは、過去の賛美者であり、しばしば未来に関する大悲観主義者。彼らは、かつて権力を経験したが、(現在も)権力の崇拝者として留まっている。

③しばしば非常に有能な公務員、それも官吏になる。そして、几帳面さと誠実さとで目立つ存在となる。彼らは、しばしば大きな組織の首脳部である。なぜならば、彼らは幼い日に組織することを学ばねばならなかったから。

第二子

①第二子の前方には、いつもぺースメーカーがいて、第一子に追いつこうとして企てて、疾駆し続けているさなかの競走馬に似ている。その目は、前方へ、未来へ向けられている。

②第一子の圧力の下で成長するとき、第二子は反逆者になりうることもありうる。彼/彼女は、あらゆる権威を軽蔑し、つねに権力に抵抗するかもしれない。

末子

①彼/彼女の全注意を前方に向けていればいい。というのは、彼/彼女は、誰かが後から来るという経験はけっしてしないので、姉や兄に追いつき、あわよくば追い越すことを目指して大きな歩度で前進するからである。

②人生の有用(建設的)な面で大いにの能力を表し、顕著な業績を示すことがあるが、それとまさに同じ程度に彼/彼女はまた、人生の無用(非建設的)な面で能力を表し、しかもその後で極端な失敗者の仲間に落ちることもある。

③家族のものは、彼/彼女を一番小さい者、一番弱い者とみなしているので、この子どもは、この無力な者の役割にすっかり慣らされてしまって、大人になってもそこから抜け出せないでいる。彼/彼女は、他人から甘やかされ、支持されるのが常だから、後年になっても自分の力で人生と取り組むことができないのである。

単独子

①特別な地位にある単独子は、王位追放という悲劇に直面することはけっしてないが、子どもの社会の中で成長する利益に預かることもない。

②両親が彼/彼女に他の子どもたちを友だちとしてあてがうことに失敗すると、この単独子は、協力の何たるかを学ぶことがない。彼/彼女は、両親から見守られ、甘やかされ、家族が回転する中心として成長する。

③大人たちの間にいるただ一人の子どもとして、彼は早熟になり、大人びて見える危険がある。彼/彼女は、両親がそうであったように、他の人たちも皆、自分に関心を寄せているものと自動的に推定いているから、大きくなって(そうでないことを知ると)、ショックと失望にさらされる。

この本の中できょうだい関係と心理学理論の成り立ちに関して面白い記述がありました。
著者の書いたままに紹介します。

フロイトの見解とアドラーの見解との違いの一部分は、フロイトが第一子であり、アドラーが第二子であったという事実の中に、そして、それゆえに、彼らは世の中をまったく異なる角度から見ていたという事実の中に見出されるように思われる。


話を戻します。

いつも感じることですが、上のきょうだい関係のまとめを金科玉条に適用するのは、危険が伴います。

このことについて、この本で次のように書かれているのは救いです。


個人心理学は、人を一人だけ切り離して研究することはなくて、つねに彼を取り巻く世界と関連させて研究する。


よく臨床心理学では「法則定立的」とか「個性記述的」と言われますが、アドラーのきょうだい関係論は、「法則定立的」であって、「個性記述的」ではありません。
あくまで参考情報でしかないのです。

ライフ・スタイルをきょうだい関係をもとに分析するとしても、最終的には、軍配は「個性記述的」アプローチに上ることを忘れてはなりません。


<久しぶりのお目休めコーナー> 研修時の講師壇上の花



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

体の冷えは治まりつつありますが、まだ咳が出ます。
昨日も会社を早退して、家で臥せって、眠ったりテレビを観たりしていました。

テレビでのビッグ・ニュースは、小沢一郎民主党幹事長の公設・私設秘書の逮捕です。
1人は、現職の衆議院議員です。

囲碁や懇親会を行うゆとりがありながら「多忙」を理由に検察の事情聴取に応じない小沢幹事長は、豪腕ならぬ意外に臆病で、18日から開催される国会開催中には議員が逮捕されない「不逮捕特権」を狙っているのではないかと、ふと思ってしまいます。

自民党幹事長時代から彼が抜群の「ポリティシャン(政治屋)」の資質を持つ人として関心を抱いていた私は、昨年8月12日のブログ「『文藝春秋』で『終の住処(ついのすみか)』を読む」で次のように書いたことがあります。

私は、この特集(注:『文藝春秋』9月特別号)「誰も知らない民主党研究」特集)を読んで、今度の衆議院議員選挙で、ステーツマンでなくポリティシャン、政策よりも政局のセンスに富んだ小沢一郎副代表に実質的に率いられている民主党が「小泉チルドレン」ならぬ「小沢チルドレン」を生み出してしまうことをはなはだ危険だと感じました。


ここでふと、彼が自民党の幹事長時代に東京都知事選で敗北した責任をとって辞任したときに、小沢氏の長い間の援軍だった作家の故・江藤淳氏が「産経新聞」の1面に投稿した記事を思い出します。

確か「中央での政治家をやめて、故郷の岩手県に帰って、地道な活動をしなさい」という論調で、.「帰りなんいざ・・・・」の「陶淵明の帰去来の辞」を引用していたのは鮮明に記憶しています。

「帰去来の辞」を、小沢氏は、その時どう受け止めていたのでしょうか? それとも今こそ必要なのでしょうか?



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

どうやら風邪を引いたようで、体の冷えを実感します。陰陽で言えば、陰に傾いているのです。

昨日(1月14日)は、会社を早退して、家で暖かくして、温かいものを飲み、できるだけ寝ていました。

そんなことで、予定していたH.オーグラー著『アドラー心理学入門』シリーズは、更新できません。ごめんなさい。

今日は、大学生の息子の20歳の誕生日。
1月11日(月)には、成人式を済ませました。

17日(日)には、写真館で家族の記念写真を撮ることにしました。

20年の間にいろいろ楽しませてくれてありがとう。
父母を勇気づけてくれてありがとう。

君を息子に持って僕は幸せだよ。



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日(1月13日)は、埼玉県のトヨタ系ディーラーの管理職を対象とする「相手を勇気づけるコミュニケーション研修」を行ってきました。

いよいよ企業研修の始動。来週から各地に出張します。

心の雨の日の過ごし方
岩井 俊憲
PHP研究所

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ところで『心の雨の日の過ごし方』(PHP研究所、1,300円+税)の書評が『児童心理』2月号金子書房)の「今月の本棚(Book Guide)」欄に掲載されていました。

児童心理2010年2月号

2010年2月号

男の子の思春期

心も身体も大きく変化し、揺れ動く時期の男の子をどう理解し対応したらよいか考えます。

定価720円(本体686円+税)


金子書房の小林専務、井上編集長に厚くお礼申し上げます。
ありがとうございました。


ところで、この『児童心理』2月号に会員の森重裕二さん(滋賀県甲賀市立土山小学校教諭)が「『傷つきやすい男の子』をじょうずに勇気づける」を執筆されていました。
大変わかりやすくためになる事例を紹介してくれています。

書店でお求めください。定価720円というのは、中味から考えると超お買い得です。

ところで、この森重裕二さんのご著書『クラス会議で学級は変わる!』(諸富祥彦監修、明治図書、1,800円+税)が1月20日に発売されます。

明治図書のホームページには、次のように紹介されています。

朝の短時間を使って行うだけで、学級・子どもの姿が変わるクラス会議。実例を豊富に紹介しながら、クラス会議の基本的な行い方、発展的なアクティビティの内容、実際にクラス会議を行う際に役立つQAまでを網羅。これからの学級づくりに必読の1冊です。

ヒューマン・ギルドでも取り扱いますので、他の本と共にご注文ください。



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ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

H.オーグラー著『アドラー心理学入門』の解説はお休みして、昨日(1月11日)にヒューマン・ギルドで行われたアドラー心理学ゼミナールとカウンセリング演習のことを書きます。

ゼミナールの講師は、愛知県稲沢市からお見えの現職校長の杉村秀充さん。


(ペルグリーノ博士のワークショップ後のパーティーの時の写真)

タイトルは、「学級づくりのためのQ-Uと構成的エンカウンター・グループについて」

校長職の他に、上級教育カウンセラーの資格を持ち各方面で研修をされている杉村さんは、始まるやいなや16人の受講者を杉村ワールドに引き入れてしまいました。

資料を豊富に準備され、いきなり自己開示から始まり、荒れた中学校の9年間の初期の番長との物語(やがて結婚式にも招待される)は、感動的でした。

この9年間があってこそ現在の杉村さんがいらっしゃるのだ、と強く感じました。

続いて学級満足度などを測定するQ-Uテスト。
受講者が中学生になりきってやってみると、面白い結果が見られました。

ほんの少し残念な気持ちが残ったのは、時間の大部分がQ-Uテストに割かれたこと。

でも、Q-Uテストをこれだか短時間で理解できたのも杉村さんの指導力の賜。

杉村さん、本当にありがとうございました。

なお、「ぐうたら三昧」さんが1月11日付けのブログ「ねことひるね」で 【感想編】「アドラー心理学ゼミナール」(学級づくりのためのQ-Uと構成的エンカウンター・グループについて 杉村秀充先生)と題して感想を書いてくださっています。

ご参照のほど。


午後は、カウンセリング演習。

私は、デモンストレーションを担当しました。

◎杉村さんご自身がmixiの日記「希望と勇気づけの帆船」でゼミナールのことを書いておられます。mixiをやっている方は、ご訪問ください。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1387487141&owner_id=21603861

◎杉村さんの資料を10人ほどの人に提供できます。申し込みは、ヒューマン・ギルドにメール(info@hgld.co.jp)かお電話(03-3235-6741)を!
送料(270円)のみご負担ください。



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