おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(6月29日)は、会社がオフのため8:20まで寝ていて、ゆったりペースの1日を過ごしました。
さて、久しぶりに本の紹介です。
だいぶ前に読んだ本ですが、今年読んだ本の中ではもっとも学びの大きかった本です。
感想よりも本の前半部分の要旨を書きます。
『[スマート・エイジング]という生き方』(川島隆太、村田裕之、扶桑社新書、740円+税)
スマート・エイジングとは「エイジングによる経年変化に賢く対処し、個人・社会が知的に成熟すること」だそうで、スマート・エイジングの思想では、高齢期を「知的に成熟する人生の発展期」として積極的に受容することです。
「エイジング=加齢」は、老化と同義でなく、生まれてからすべての生命現象を指すことが強調されています。
なぜ、今、スマート・エイジングなのでしょうか?
それは、「超高齢社会」に3つの解決すべき問題点が生じているからです。
1.個人の長寿化の問題
社会の第一線を退いたあとに長い人生が待ち受けている。
2.人口の高齢化の問題
高齢者を、貴重な社会的資源と考え、積極的な社会参加を促す社会システムの構築が急務
3.地域社会の過疎化の問題
厳しい地域状況のなかから、人々が生きがいを持ちながら暮らしていける環境や仕組みを考え出さなければならない。
この本は、大きく第1部と第2部とに分かれ、第1部は「スマート・エイジングの実践」(村田 裕之氏が分担)、第2部は、実践を裏付ける「スマート・エイジングの研究」(川島 隆太氏が分担)。
第1部に「自分らしく元気にいきいきと過ごす」ために必要なことは、要介護・寝たきりにならず、自分自身で自立して活動できる身体の健康を保つための7つの秘訣として次のことが書かれていました。
1.有酸素運動をする
心拍数がおおむね100~110くらいのときが脂肪が一番燃えやすい。
2.筋力トレーニングを行う
(1)体の筋肉量は20代を100%とすると、60代でほぼ60%、70代でほぼ50%になる(上半身より下半身)
(2)歩行機能の面で特に重要なのは、大腰筋(上半身と下半身をつないでいる、骨にもっとも近いところにある筋肉)
(3)筋トレで体幹部や下肢の筋肉を鍛えることが重要
3.脳のトレーニングを行う
(1)脳の中で一番高度な役割を担っているのが大脳で、額の裏側にある前頭前野が特に重要。
簡単な計算を素早く解くときは、前頭前野を含む脳のいろいろなところが活性化する。
(2)他人の話を聞きながらメモを取る作業は、脳を活性化させる。
(3)大きな声で音読しているときも、脳のいろいろな機能が活性化する。
4.年金以外の収入を得る
年金以外の収入が得られると、(1)生活に余裕が出る、(2)生活にリズムが出る、のメリットがある。
5.他人の役に立つことをする
6.明確な目標を持つ
「目標設定→達成感→さらなる意欲」となる。
7.好きなことに取り組む
「自分らしく生きたいと思うなら、好きなことに取り組むこと。そして、他者との関係を良くすること」
タイトルの前半の「年を重ねるのが楽しくなる!」本でした。
実践できることが盛りだくさんです。
◆ペルグリーノ博士の「エイジング「ワークショップのご紹介(通訳つき)
まさにこの本と同じ「エイジング」をテーマにしたワークショップを開催します。
歳をとる、老いることはこの世に生まれた者にとって、誰もが逃れられない課題です。
アドラー心理学の立場からどう人間として生きて老いるかを、今まさに老いの中で美しく、楽しく生きている博士から学びます。
漫然と歳を重ねこの世を旅発つときに後悔を残さないように、より良い時間を過ごし、美しく老いたい方に必見の講座です。
ペルグリーノ博士は、充実したテキストを準備されています。
日時:7/31(木)10:00~17:00
受講料:プレミアム会員21,600円 一般(非会員)24,840円
会場:ヒューマン・ギルド研修室
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