アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日(6月28日)は、長い1日でした。

朝5時半に起きて、朝食も摂らずに家族3人で御茶ノ水の大学病院に。

義母(妻の母)の心臓病の手術のためでした。

義母は、究極のポジティブ人間で、めそめそしたり、不安がったりせず、事態を前向きに捉えられる人なので、私たちが勇気づけられます。

手術室に入るところまで見送ってから、家族で朝食。

私は、妻と息子を残して会社に。

結果として、手術は大成功。安堵しています。


5時少し前には、飯田橋のJTBに行き、ペルグリーノ博士の新幹線やホテルなどの予約。

6時からは、ゑーもん神楽坂店で懇親会。

学事出版の花岡萬之副社長から図書文化社の村主典英社長とともにご馳走に預かりました。

村主さんと私は、花岡さんが講師を務める日本大学の特別講義での12月2日(村主さん)と12月9日(岩井)の講師を依頼され、この接待が講師料の代わりです。

歌が大好きな村主さんのために場所を移動。

タクシーに乗って加留亜へ。

他の客がいず、貸し切り状態で、私たち3人で歌い放題。


(左が花岡さん、右が村主さん)

長ーい1日を体験したのです。


<お目休めコーナー> 梅雨時の花⑨



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ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

6月26日(土)、27日(日)の2日間、ヒューマン・ギルドで「勇気づけのワークショップ」を行っていました。

参加者は北は青森、南は神戸までの8人(男女各4名)と少数でしたが、それだけにまとまりがよく、私にも満足できる研修となりました。

このワークショップには、私なりのこだわりがあり、その1つは、「勇気づけ」を銘打ちながら勇気づけの技法にほとんど触れず、ひたすら勇気づけの心構え(態度)を重視します。

2つめには、内容へのこだわりで、普段の講座で扱わないことを網羅しています。

3つめには、BGMです。クラシック音楽も使いますが、テーマ・ミュージックとして、ジョージ・ウィンストン演奏の「パッフェルベルのカノン」(下のCDに収録)を計4回流し、その度に受講者が違った感想を持つことを楽しみにしています。

December

Windham Hill Records

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2つめの内容へのこだわりを、ある部分に関してもう少し詳しく書きましょう。

その1は、連句で川柳を作ります。

この進め方に関しては、2009年6月23日付のブログ「川柳の連句を使った演習」
をご参照いただくとして、3つの傑作をご紹介しましょう。

○坂道を 軽き荷を負い 重そうに

○竹ちゃんで 岩井先生 エロオヤジ

○どうしても あなたがほしい 今だけね


その2は、参加者一同で描画に取り組みます。

いい大人が夢中になります。

最後には、共同体感覚に満ち溢れた絵が完成します。

あー、楽しかった!!


◎「勇気づけのワークショップ」は、次回の予定は以下のとおりです。

日程:12月25日(土)10:00-19:00、26日(日)10:00-17:00

受講料:会員 30,000円(一般 35,000円)


<お目休めコーナー> 梅雨時の花⑧


 



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坂本龍馬
黒鉄 ヒロシ
PHP研究所

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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

スタッフの竹内さちこさんから借りて読んで、やめられなくなって読んでしまった570ページの『坂本龍馬』(黒金ヒロシ、PHP文庫、838円+税)。

黒鉄 ヒロシによるマンガです。

ただし、マンガだとあなどれないところがあります。

高知県出身の黒金ヒロシは、文献を調べに調べて、龍馬の暗殺のいきさつや海援隊発足の経緯を他の作者も及ばないほど詳しく描写しています。


今、テレビでNHK大河ドラマの「龍馬伝」が大人気です。

あれは、かなりフィクションの要素がありますが、この『坂本龍馬』は、史実に忠実です。

「龍馬伝」を観て、次に司馬遼太郎の『竜馬がゆく』にまで飛躍できないあなた、黒鉄 ヒロシの『坂本龍馬』がお勧めですぞ。


<お目休めコーナー> 梅雨時の花⑦



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。


(NNホールの中庭の噴水)

昨日(6月24日)は、東京都内の三田のNNホールで財団法人 地方公務員安全衛生推進協会主催の平成22年度「メンタルヘルス研修会」(2日間)のトップを切って、10:00-11:30まで

メンタルヘルスケア
 ~ 自分自身への勇気づけ

の講演を行ってきました。

北海道から福岡県まで109名の参加者。

私は、「誰1人眠らせない講演」を行う講師です。

2人一組(一組だけ3人あり)になってもらって、時々、演習や討議を交えながら進めていきました。


2日間の研修のトップ・バッターをしっかり務められた、と自負しております。

財団法人 地方公務員安全衛生推進協会から依頼を受けている講演は、昨日を皮切りに、今後、盛岡(7月)、香川(9月)、大阪(10月)、大津(11月)でも行います。

ただし、地方公務員の方々が対象なので、一般の方は、参加できません。


今日は、午前中、入院中の義母の転院に付き添い、午後は4時間、某外資系生命保険会社の管理職研修を行います。

夜は、ヒューマン・ギルドに戻り、矢口紀義さんの研修のお手伝いをします。


<お目休めコーナー> 梅雨時の花⑥



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

もし、ギリシャ人に「あなたは、ギリシャ神話を読んだことがありますか?」と尋ねて、「ギリシャ神話など読んだことがありません」という答えが返ってきたら、「え、あなたホントにギリシャ人?」と思うのではないでしょうか?

『旧約聖書』を読まないユダヤ人も同様です。

ところが、日本ではあまりに神話を知らない人が多すぎます。

あなたにあなたの、家族には家族の、学校には学校の物語があるように、国には国の物語があります。

日本にとっては、国の物語は記紀と言われる『古事記』と『日本書紀』に代表されます。

さて、この『知っておきたい日本の神話』(瓜生 中著、角川ソフィア文庫、476円+税)は、「このくらいの日本の神話は知っておきたい」という内容を、実に平易に、楽しく書いてくれています。

知っておきたい日本の神話 (角川ソフィア文庫)
瓜生 中
角川学芸出版

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「イザナキ・イザナミの国造り」「アマテラスの岩屋隠れ」「因幡の白兎」「スサノオのオロチ退治」など、どこかで読んだり聞いたりした物語が再現されます。

構成は、次のとおりです。

第1章 神話についての基礎知識

第2章 天地創造神話

第3章 高天原(たかまがはら)にまつわる神話

第4章 天孫降臨にまつわる神話

第5章 古代天皇にまつわる神話

第6章 神社にまつわる神話

読み始めたらやめられなくなる本です。


<お目休めコーナー> 梅雨時の花⑤

 



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日(6月22日)は、在宅勤務をしていました。

メールのやり取りやニュースレターの原稿作りなど、会社にいる以上の効率で仕事ができます。

日中1時間ほど理髪店に行くために外出しました。

『勇気づけの心理学』の中国での翻訳・出版のプロモータである北京の黄建明さんとスカイプを使った国際電話での話もできました。


さて、6月下旬の身辺雑記としてお伝えしたいポイントは、次の3点です。

1.中国語の学習

2.研修講師養成講座

3.外部での公開セミナー


1.中国語の学習

昨晩18:30-20:30、なかのZEROに中野区国際交流協会主催の中国語入門講座に行ってきました。

1年生のコミュニケーション中国語
劉 穎,塚本 慶一
白水社


全部で12回のうち10回目でした。

途中、なかなか覚えられなくて中断したい誘惑もありましたが、『勇気づけの心理学』の中国での翻訳・出版の暁には、北京で中国語で簡単な挨拶をする夢がありますので、挫折するわけにはいきません。

残りはあと2回。私はやり抜きます。


2.研修講師養成講座

6月21日の晩には、9月からヒューマン・ギルドを会場として開講する「研修講師養成講座」の打ち合わせがありました。

主催は、一般社団法人 人財育成支援協会(理事長:雨宮利春氏、ヒューマン・ギルド会員)で、私も講師陣の一員に名を連ねています。

この講座は、プロ講師を目指す人にために開かれる全11回の講座で、研修講師に必要な資質を完璧なほど磨く講座です。

どんな人たちでプロジェクトを進めているかをお知りになりたい方は、3月26日付けブログ「東京大学構内で研修の打ち合わせ」をご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/d/20100326


3.外部での公開セミナー

5月31日付けブログ「6-7月の公開セミナー等の講師予定」
http://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/m/201005

でも紹介しましたが、7月7日(水) 10:00~16:00に 財団法人 朝日中小企業経営情報センター 主催(東京開催)で

組織を活性化するマネジメント力強化講座



の講師を務めます。

新著『勇気づけのリーダーシップ心理学』に一番マッチした研修内容で、ヒューマン・ギルドでな学ぶ内容とはかなり違います。

何よりもの魅力は、3,000円(資料・昼食付き)という受講料です。

あなたご自身のご参加、お知り合いへのご紹介を期待しております。


<お目休めコーナー> 神田明神で



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日(6月20日)11:00-13:00開催のアドラー心理学ゼミナールは、三上吉洋さん(横浜市の小学校教諭、横浜国立大学大学院修士課程在籍、ヒューマン・ギルド会員)をお招きして

学校GWT(グループワーク・トレーニング)
に生かすアドラー心理学


のタイトルでご担当いただきました。



三上さんは、20年以上前から学校GWT(グループワーク・トレーニング)と関わりを持ち、現在もアドラー心理学との接点を研究中です。

学校グループワーク・トレーニング
日本学校GWT研究会,坂野 公信
遊戯社

この本の分担執筆者のお1人でもあります。

まずは、2班に分かれ、「人間コピー」という、一人ひとり課題として与えられた絵をグループの中で描いていく、という課題をやりましたが、大人たちがのめりこんでしまいました。



結果は、以下の写真のとおりでした(3枚の絵のうち上の1枚がオリジナル)。

「ふりかえりシート」のことで三上さんからご意見を求められ、皆さんが率直な意見を言うことに対して、三上さんが謙虚に聴かれる姿が印象に残りました。

今度は、1日かけてやってみたい気持ちになりました。


◎7月11日(日)11:00-13:00開催のアドラー心理学ゼミナールは、「なかよし幼稚園の歴史から~バトンを繋ぐということ~」のタイトルでなかよしこども幼稚園・保育園(学校法人 友遊学園)副園長の菅野清孝さんにご担当いただきます。

なお、菅野さんのご活躍ぶりは、3月8日付けブログ 「アドラー式保育の幼稚園・保育園」でご覧になれます。


<お目休めコーナー> 梅雨時の花④ がくあじさい



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

6月18日(金)~6月19日(土)の2日間、株式会社 インターリード主催の

意識改革・目標達成プログラム
PMVA
(Positive Mind & Vision Achievement)

セミナーを受講してきました。

M.セリグマン、A.バンデュラなどの「心理学」と「脳生理学」をベースとした「実証された心理学コンセプト」に基づいて構築された研修プログラムで、人間の心の仕組みとその働きを理解し、心の働きを基にした「自己宣言手法」を学ぶことにより自己改革を行い、個人の目標達成と、組織の成長を達成するセミナーです。

ステップ1 思い込み・信じ込み

ステップ2 顕在意識と潜在意識

ステップ3 自己対話と自己イメージ 

ステップ4 目標達成と快適ゾーン

ステップ5 リ-ダーシップ

ステップ6 企業文化の改革


講師は、株式会社 インターリード 取締役 土屋 邦彦さん(M&Kパートナーズ代表、ヒューマン・ギルド会員)と水野政明さん。


(土屋さん)

土屋さんのことは、2月7日付のブログ「続・元気が出る話 」でもご紹介していますが、私が尊敬する大先輩です。


アドラー心理学との関連で言えば、「アドラー」という人物名が出てきませんでしたが、非常に似た考え方であるため、違和感がまったくなく、30年間やり続けている「自己宣言」を含めて、言わば日頃の考え方を上手に補完してくれたような感触を受けました。

完成度の高いテキストをもう一度、二度ひもとき、学んだことを各方面に生かしたくなりました。

大変学びの深い研修でした。

この研修をお勧めいただき、熱心なご指導をいただいた土屋さんに心から感謝いたします。


なお、この研修の内容を本で読んでおきたいという人には、次の本がお勧めです。

望めば、叶う―自分を高め人を導く成功法則
ルー タイス
日経BP社

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<お目休めコーナー> 梅雨時の花③ あちこちにあじさい



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

シリーズの6月2日付の「こんな人生相談、あなたならどう答える? 」の相談内容に対するアドラー心理学の立場からの回答です。今回が第11回目になります。

前回の6月16日は、妻の恨み節に対して意表をつく対応をすることを提案して終わりました。

これは、妻の恨み節から始まるコミュニケーションでが夫の意表をつく対応が出ることで、妻の予測を大きくはずし、従来パターンを繰り返さないことを目的としています。

それでは、どんな意表をつく対応ができるでしょうか?

hkimiさんが6月16日のコメントに書いておられた「今度ホタルを見に行こうよ」もいいかもしれません。

その他、ブレーン・ストーミング風に書くと、次のようなことも可能です。

-「こんな日々が続くのは耐えられない」と言って、離婚を切り出す。

-弁護士などの第三者を介入させて根本解決することを提案する。

-急に泣き出す。

-土下座をする。

-妻をきつく抱きしめる。

-気持ち悪いくらい丁寧に応答する。

-(子どもなど他の人が交じっているところで)タップリ話すように提案する。

-家庭裁判所の調停に委ねる。

-録音できる装置を妻に知られないようにあらかじめ用意し、妻の恨み節を吹き込んでおく。

-(上をしておいて)妻の恨み節が始まったら、以前録音したものを再生する。


このくらいにしておきますが、意表をつくことは、それなりの効果があります。ただし、うまくできないと、火に油を注ぐ危険性もあるので、ご用心。


ところで、W.B.ウルフ著の『どうすれば幸福になれるか』(一光社)に確かこんな箇所がありました。

夫が妻を馬鹿にして、お客様を家に招いた席で、妻のことを愚弄するのです。

このことを悩んで、ウルフに相談した妻は、次の作戦に出ました。

夫が妻を愚弄する話が出たところで、石鹸箱を用意し、それもマイクに見立てて夫に話してもらうようにしたのです。

そのことが何度か繰り返されているうちに夫の発言は止まったのです。

このように意表をつくパターンは、アドラー心理学の技法として1930年代から存在していたのです。


<お目休めコーナー> 梅雨時の花②

 



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ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

本日(6月17日)は、金沢で1日研修を担当し、21時過ぎに帰宅しました。

主催は、中小企業大学校(三条校)

タイトルは

「管理者のためのリーダーシップ」

管理者の役割を

マネジャー+リーダー+モチベーター+エンカレッジャーとし、

もちろん最後は、「勇気づけのリーダーシップ」で締めました。

参加者数は、定員20名のところ、なんと所狭しと37人が押しかけ、北陸3県(石川、富山、福井)の方々の熱意が伝わってきました。


<お目休めコーナー> 金沢で


(昼食をご馳走になったレストランで)


(金沢駅ビル内で)

 

 



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ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

今日(6月16日)は、10:30-16:00にヒューマン・ギルドで「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」を行い、その後、金沢に出張します。

さて、シリーズの6月2日付の「こんな人生相談、あなたならどう答える? 」の相談内容に対するアドラー心理学の立場からの回答です。

前回は、2つの公理を提供しましたが、今回は、いよいよ具体的な助言段階に入ります。

ただし、助言の前に次のコミュニケーションの、繰り返される次のパターンをしっかりと把握しておくことです。これを「偽解決」と呼んでいる流派もいます。
詳しくは、6月9日の「こんなアプローチ⑤」をご参照ください。

妻の恨み節
  ↓
夫の感情
  ↓
夫の対応
  ↓
妻の反応


妻の恨み節は、そう急には変わらないかもしれませんが、それを聴くときの夫の感情と対応は変えることができます。

ただし、自分自身の感情のコントロールはそう簡単ではありません。

手がかりとしては、妻の恨み節が復讐を目的とする恨みの感情の発露だとし、さらには、恨みが怒りのジャンルに属することを知れば、その根底には、「寂しさ」「落胆」「心配」などの一次感情が潜んでいることも理解でき、もっと共感をもって接することができるかもしれません。

次に、対応です。

私のお勧めは、

意表をつく

ことです。

このことは、次回に。

<お目休めコーナー> 梅雨時の花①



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ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

6月2日付の「こんな人生相談、あなたならどう答える? 」の相談内容に対するアドラー心理学の立場からの回答です。

カウンセリングを学んでいない人でも、この問いをすれば最適解に近づける2つの文章公式(公理)をご紹介します。

「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」でも学ぶことができる2つの公理です。

1.人間は、ある状況で、特定の人(相手役)に対してある目的(意図)を持って行動する。

2.自分が・・・・・すると、相手は何を学ぶか?


1の公理は、相手の行動を理解するために役立ちます。

2の公理は、相手に適切に対処するために役立ちます。


この2つの公理をもとに、自分の対人関係をチェックしたり、誰かの相談に応じたりすると、複雑な出来事をシンプルに解き明かすことができます。

1の公理を用いると、妻の恨み節を繰り返す妻の行動は、文章からは読み取れませんが、夫と共にいるある状況(おそらく子どもがいないところ)で、夫を相手役として、復讐を中心とした目的(時には注目や権力闘争が混じるときもある)であると思われます。

2の公理を用いると、夫の「弁解・解釈・助言の3点セット」がまったく効果を発揮していないことがわかります。
妻はおそらく、「この人はぜんぜんわかっていない。もっと教えてあげなければ」と、恨み節の直接の原因だけでなく、他のことにも言及しているのでしょう。


肝心なところになかなか入りませんが、今回のポイントは、専門家でなくともアドラー心理学の2つの公理を用いると、対人関係のトラブルの謎解きに役立つことをお伝えしました。


<お目休めコーナー> 赤坂で見つけた花④



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ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

今朝(6月14日)、ブログの「アクセス解析」を調べてみたら、いつもに比べて訪問者数、閲覧数が3割も多くなっていました。

詳細を調べてみたら、昨晩放映の「エチカの鏡」の性格&相性診断スペシャルでアドラー心理学の

最優先目標

のタイプ分け―優越型、支配型、依存型、安楽型―について星一郎さん(ヒューマン・ギルドの株主、私と共にアドラー心理学を学んだ仲間)が出演して解説していたようです。

ヒューマン・ギルドのホームページのアクセス解析は、訪問者数、閲覧数は、それぞれ通常時の6-7倍になっていました。

「エチカの鏡」様様です。ありがとうございます。


ところで私。昨晩は知らずに、番組中の9時半ごろ眠ってしまって、観損なってしまいました。

残念!

ところが、次の2つの方法で私同様番組を観られなかった人が内容を知ることができます。

ご覧ください。


1.taichiさんの6月14日付け「山梨臨床心理と武術の研究所」ブログ
アドラー心理学が「エチカの鏡」に!
http://taichi-psycho.cocolog-nifty.com/adler/2010/06/post-5a8d.html

2.フジテレビ「エチカの鏡」のレビューブログ
「6月13日放送のエチカの鏡は性格&相性診断スペシャル特集」
http://echikanokagami.seesaa.net/



<お目休めコーナー> 赤坂で見つけた花③



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ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日(6月12日)、今日(13日)と、ヒューマン・ギルドでは、ELM勇気づけリーダー・トレーナー養成講座が行われています。

参加者は11名。これで、累計すると、ELM勇気づけリーダー・トレーナーは100人を超えることになります。

昨晩は、ご指導にあたる鈴木三穂子さん、米山秀樹さんに私を入れた14名(全員)で香港酒家で懇親会を行いました。

懇親会好きのヒューマン・ギルドであります。


さて、「人生相談」 こんなアプローチの8回目です。

連続して読まれていない方は、

6月2日付の「こんな人生相談、あなたならどう答える? 」

と、それに対するコメントにあらかじめ目を通しておいてください。

このネタは、新聞の人生相談と、私のカウンセリングのケースを結びつけて作ったもので、特定の誰かさんそのものの相談内容とは異なります。

ただ、身近にありえる話です。


新聞の人生相談に対する回答は、概要次の5つでした(ある社会学者による)。

私のアプローチを書く前にご紹介しておきます。

1.相談者に仕返しすることが妻の生き甲斐になっている。

2.仲良くすることを心がければ、回数は減るかもしれないが、恨み節を言わないように説得するのは無理

3.年齢からして別居も叶わない。妻の性格だと思って諦めるしかない。

4.もし妻が相談者を本当にひどい人だと思ったなら、何も言わずに別れていたはず。恨み節は、ストレス解消の手段にしているだけ。

5.また恨み節を言われたら、ボランティア活動だと思って受け止めること。


あなたのご意見はいかがですか?


<お目休めコーナー> 赤坂で見つけた花②



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ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

「人生相談」 こんなアプローチの7回目です。

このブログの「人生相談」を初めてお読みになる方は、相談内容である

6月2日付の「こんな人生相談、あなたならどう答える? 」

と、それに対するコメントにあらかじめ目を通しておいていただくことをお勧めします。

さて、今回は、カウンセリングの際の妻の恨み節を聴かせられ続ける夫の相談に対して、目の付け所の「2.そもそも『恨み』の感情とは?」です。

こころの壁を乗り越える生き方の知恵―実践ケーススタディで学ぶ勇気と自信が湧いてくる自己変革ノウハウ
岩井 俊憲
ビジネス社

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恨みの感情に関して、私は『こころの壁を乗り越える生き方の知恵―実践ケーススタディで学ぶ勇気と自信が湧いてくる自己変革ノウハウ』(ビジネス社、1,400円+税)で次のように書いています。

1.定義  相対的な強者を相手役とした復讐を目的とする感情

2.特質
①怒りの感情のグループ
②相対的弱者が相対的強者に対して抱く感情
③満たされない依存の感情
④いくら償っても果てしがないほど続く感情


恨みの感情は、カウンセリングの際にかなり遭遇します。家庭内暴力児、アダルト・チルドレンだと訴える人、虐待を受けてきた人、DV(ドメスティック・ヴァイオレンス)で苦しんでいる妻(一部夫)などです。

この種のクライエントは、だいたいがカウンセリングの際も延々と恨みの物語を語ります。

立場を替えると、「私は延々と恨み節を聞かされている」と語る人は、話の聴き方が拙劣であるか、対応がワン・パターンであることが多いのが特徴です。

どうしても6月9日のブログで述べた「弁解・解釈・助言の3点セット」で接するために火に油を注ぐ結果になってしまいがちなのです。

恨んでいる本人のカウンセリングならば、その人の認知を変える(恨みを伴わない当事者の人間関係の物語の再構築)ことで対処はさほど困難ではないのですが、恨まれている側のカウンセリングで相手の恨みを何とかするのには、かなりの力量を要します。

こんな時、カウンセリングでどうするかは、次回かそれ以降のお楽しみに。


<お目休めコーナー> 赤坂で見つけた花①



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