おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
久しぶりにアドラー心理学の本の紹介をします。
『アドラーに学ぶ〈2〉― 愛と結婚の諸相』(岸見一郎著、アルテ、1,800円+税)
『アドラーに学ぶ―生きる勇気とは何か』(岸見一郎著、アルテ、1,800円+税)に続く『アドラーに学ぶ』シリーズの2冊目です。
アドラーのいわゆるライフ・タスクのうちの「愛」がテーマです。
章立てにしてもそれが明らかです。
第1章 恋愛とは何か
第2章 なぜ同じ失敗を繰り返すのか
第3章 愛の方法
第4章 結婚
第5章 よい人間関係とは
岸見さんは、エーリッヒ・フロムの『愛するということ』を随所に引用しています。
その中でも「全身で現在を生きることである」集中力を「いちばん身につけなければならないのは、愛し合っている者たちだ」をもとに、次のことを書いています。
今日この人と私は初めて会うのだと思えるくらいに集中したいのです。
前に日にいやなことを言われたかもしれません。しかし、今日も同じことを、今、目の前にいるこの人が言ったりするとは限りません。
そう思って、その人と初めて会う人のようにその日を始めるのです。
また、数行後に
今日この人と初めて会うのだと思えるようになれば、2人がいる時間は生きたものになります。
今日は昨日の繰り返しではなく、明日は今日の延長ではありません。
今日初めてこの人との関係が始まると思って付き合い始めるといろいろな発見があります。
と、第3章で集中し、生きた愛の方法に触れています。
さらには、第4章でこんな名言をさりげなく散らしています。
恋愛の場合と同様、幸い相手が見つかって結婚しても、結婚してからの方が難しいのです。
恋愛がイベントだとすると、結婚は生活だからです。
アドラー心理学をもとに「愛」のタスクを充実したい人のための必読書です。
(注)『アドラーに学ぶ―生きる勇気とは何か』と『アドラーに学ぶ〈2〉― 愛と結婚の諸相』は、ヒューマン・ギルドに在庫があります。
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◆お知らせ:一光社から出ていて、絶版になっていた『子どもの教育』が来春アルテから出版されます。
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