アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月29日)は、会社に行かずに家で仕事をしていました。
主な仕事は、来年に出版する監修本のチェックでした。


昨日のブログの「よりによっての幸福論:武者小路実篤の言葉を添えて」は、多くの方々にご関心をいただきました。

フェイスブックでは 古瀬 道江さん からは

「よりによって」という言葉を目にしたとき、そうか、よりによってって、「選りに選って」なんだ!!と気づきました。

というコメントをいただきました。

確かにそのとおりで、「選りに選って」を『広辞苑』で引くと、「ほかにもっと適当なものがあると思われるのに、わざわざそれを選ぶ」とありました。

私たちが「わざわざ選んだもの」の中に充実感・幸福感を味わえるものがあるのですね。

このブログの読者にも、外部からの環境要因があるとしても、あることを「わざわざ選んだ」ということはありませんか?

・学校などの進路
・職業/仕事
・伴侶/友人
・土地/住居
・研修/書物
・その他

ところで、「わざわざ選んだもの」は、私たちのキャリアで多く語られることがあります。

その点は、スタンフォード大学のジョン・D.・クランボルツ教授が1999年に提唱したキャリア論の「プランド・ハプンスタンス(Planned Happenstance)」(計画された偶然性)で有名です。

クランボルツが成功したビジネスパーソン数百人を調査したところ「個人のキャリアの8割は予期せぬ出来事によってもたらされている」とし、そのことに最善を尽くし対応することを積み重ねることで形成されるというもので、その予期しない出来事をただ待つだけでなく、自ら創り出せるように積極的に行動したり、周囲の出来事に神経を研ぎ澄ませたりして、偶然を意図的・計画的にステップアップの機会へと変えていくべきだというのが同理論の中心となる考え方です。

これを実践するために必要な行動指針として、クランボルツは次の5つを掲げています。

(1)「好奇心」―― たえず新しい学習の機会を模索し続けること
(2)「持続性」―― 失敗に屈せず、努力し続けること
(3)「楽観性」―― 新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考えること
(4)「柔軟性」―― こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること
(5)「冒険心」―― 結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと

以上をもとにすると、私たちは長期的な視点に立って方向を定めているというよりも、多くの予期せぬ出来事に遭遇したときに、好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心をもとに、自分なりに対応策をわざわざ選ぶことによって、現在の境遇を創り出していることになります。

それこそが「私たちは自分で人生を作っていかなければならない。・・・私たちは自分自身の行動の主人公である」(『人生の意味の心理学 上』)というアドラーの言葉を裏づけるものになります。

<お目休めコーナー>11月の花(28)

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

来週は1週間仕事ができないので、さまざまなことを処理していなければなりません。

かなり溜っていたメールの返信などの仕事をこなし、今週末の2つの研修の準備もぬかりなく行いました。

今日(11月29日)は、出社せず在宅で今しかできない仕事をします。


さて、宇都宮で アドラー心理学ベーシック・コース の初日を行っていたときのことです。

「精神的な健康」の部分で幸福をテーマにしているときに、『どうすれば幸福になれるか』から

(1)Havingの幸福論
(2)Beingの幸福論
(3)Doingの幸福論

の3つに言及しながら「皆さんにとって『よりによっての幸福論』はありませんか?」と語りかけました。

講座に再受講で参加されていた 毛塚 徹さん を例に上げて、建築会社の2代目でいればいいものを「よりによって介護施設を経営するようになることで独特の幸福はありませんか?」と問うたのです。

ちなみに、私のカミさんは、幼稚園の教諭として子どもを産んだ後に職場に復帰してもいいものを専業主婦を選びました。

私自身だって、サラリーマンとして転職すれば、それなりの企業に入れたはずなのに、不登校や非行の子どもやその家族の支援をしたことがキッカケでアドラー心理学の道に入っていきました。

このブログの読者の中にも偶然が重なりながらも、よりによって現在の道を選んだ人が多いのではないでしょうか?

そう捉えると、よりによって選んだ現在のポジションは、あなたのありよう、あなたが誰かの役に立っているというBeingとDoingの両方の幸福論を満たす、価値のある選択の結果だった、と言えるのではないでしょうか?

そんな人たちに私が高校生の時から大切にしていた次の言葉を贈ります。

「わが行く道に茨多し  されど生命の道は一つ  この外に道なし この道を行く」
(武者小路実篤)

<お目休めコーナー>11月の花(27)

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

このところ休みなしに働いているので、オフにしようと思いながら出勤した昨日(11月27日)は、この10月に アドラー・カウンセラー養成講座 を終えたばかりの方2人の教育分析を行いました。

なお、次の日程で来年に平日開催の  アドラー・カウンセラー養成講座 を企画してみたものの、実際に開けるかどうかはまだ未定です。

9/7.21.10/5.19.11/2.16.30.12/14(金)
それぞれ10:00~17:00

◆受講を希望する方は、早めに info@hgld.co.jp にメールをいただいていると、予約済みの扱いとさせていただきます。
6月末までに15人以上の予約者がいない場合は、開催を見合わせるつもりです。

今日、12月度のニュースレターを会員向けに発送するので、その準備の仕事もしました。

いただいているメールになかなか返事ができないでいるうちに、来週には仕事ができない1週間が迫っています。


さて、自分自身はだいぶ参考になりながらも紹介をためらう本のことを書きます。

『図解 モチベーション百科』(池田貴将編著、サンクチュアリ出版、1,400円+税)

図解 モチベーション大百科
池田貴将
サンクチュアリ出版

息子が買って読んでいたので、続いて読んだ本です。

モチベーションを主要テーマに、心理学を中心としたさまざまな実証済みのデータなどをもとに網羅された本だけにとても説得力があります。

よくぞここまで集めたな、という感がします。

Amazonの「内容紹介」には「続々重版! 8万2千部突破!」に続いて

私たちを動かしている“モチベーション"とは一体なにか?
“モチベーション"の正体を突き止めるべく、スタンフォード大、ハーバード大、コロンビア大、プリンストン大、ペンシルバニア大など数々の一流研究機関でおこなわれた100通りの心理・行動実験を、ビジネスマンにも応用できるよう図解でわかりやすく解説。

と書かれていて、このことをもとにこの本を買って読んで、研修用にパクる講師が多数生まれそうで、それだけに紹介を渋った点もあります。

内容も「動機づけ」から始まり「人材育成」「目標設定」「意思決定」「人脈作り」「自己管理」「発想転換」と続くので、研修講師としてはよだれが出そうな内容がカバーされているためますます読んでパクりたくなることでしょうが、そんな安易な気持ちではいけません。

ただ、この本を広く浅くのつもりで読んで、より専門的な本を読み込むキッカケになれば、という感がします。

安易にパクって研修で知ったかぶりをして話すような下心があるなら、この本を読むことを断念してください。

<お目休めコーナー>11月の花(26)

 

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

一昨日(11月25日)と昨日(11月26日)は アドラー心理学ベーシック・コース の後半を行い、20名の修了者を出しました。



(1)男性の受講者が女性受講者を上回ったこと
(2)誕生順位で末子が半分を占めたこと

の点で異色さが目立った講座で、その上に職業的にも専業主婦からビジネスマン、教師、医師・看護師などの医療従事者、コンサルタント、大学講師などバラエティに富んでいました。

最後は、修了証の授与に勇気づけにメッセージをお互いに添えて、講座が終わっても会場から去らない人が多数いました。

3日目の25日は、協力(図形)ゲームで盛り上がりました。

1分48秒という驚異的な時間で作業を終えたグループもあれば、10分を超えるグループもあり、それぞれ特有の個性と学びがあったようです。

「あなたを勇気づけた人たち」では、パートナーに勇気づけられている人たちが目立ち、12人ほどの人が「パートナーにもやってもらいたい」などの理由で演習シートの要望がありました。

3日目の講座を終えてからは懇親会。
会場はいつものように香港酒家。

山形県酒田市からご参加の 佐々木祐輔さん は当地の銘酒「出羽桜」と「楯野川」をご提供、私もついつい酒量が増えてしまいました。

和やかな懇親会になりました。

アドラー心理学ベーシック・コース に参加する人たちは、年齢・職業を超えて、みんなフラットな関係になれます。

いつの間にか独自のフェイスブックのグループもでき、いくつかの養成講座に参加する人も多いようです。

ご参加の方々、ありがとうございました。

たくさんのご質問・ご意見も出て、私自身も学ばせていただきました。

アドラー心理学ベーシック・コース は各地で開催されます。

名古屋開催 土日 12/9.10.23.24
大阪開催 土日  2018年4/7.8.21.22
東京開催  土日   2018年2/10.11.24.25

<お目休めコーナー>11月の花(25)

 

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月24日)は、11月20日(月)に続いて二子玉川に本社がある企業様のスタッフ6人のカウンセリングを行いました。

面接した人たちはつい最近ELM勇気づけコースの一部を受講され、それに続いての個別カウンセリングです。

企業に働く人たちにアドラー心理学が根づいていきつつあります。

お昼と帰り際に二子玉川駅近くに飾られた「アナと雪の女王」をモチーフとしたクリスマスツリーの写真を撮ってきました。

家に帰ってからは、 王 東順さん が撮影ディレクターとして作成途上の私のDVD(『ビッグインタビューズ』」として12月中に Visionet(ビジョネット)にラインアップ)のテスト版(1時間半)を観ました。

9月19日の午後に、アヴァンティ株式会社(ビジョネット事業部)代表取締役 山口俊晴さんがインタビュアーとして収録されたものです。

 

途中からは、うちのカミさんも一緒に見惚れていました。

◆ここまでの段階については、次の2つの過去記事をご参照ください。

2017年9月2日付けブログ 近刊予告:『看護師のためのアドラー心理学』(1)― 出版間近の打ち合わせ の後半部分
2017年9月20日付けブログ 中小企業経営者に届けるアドラー心理学

終わり近くの「25の質問」では、「悔しかったことは?」に対して「大学1年生の2月に父の会社が倒産したこと」を取り上げ、この時から中小企業を元気にしたいとの私の思いがあったことを語りました。

私は、自分の顔を見たり声を聴いたりすることをあまり好まないのですが、私も魅了されて釘付けになってしまい、このDVDを多くの方々に届けたい、と思うようになりました。

ご縁を繋いでくださった明屋書店の前社長の 小島俊一さん (中小企業診断士)に改めて感謝申し上げます。

<お目休めコーナー>11月の花(24)

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月23日)は勤労感謝の日。
私にとっては、勤労できることに感謝しながら働く日。
9:40~13:00に保育園や学童保育を経営する社会福祉法人 龍美 の園長、副園長、主任、保育士を主対象とする120名の全体法人研修の講師として

職場の人間関係に活かすアドラー心理学

のタイトルの研修を行ってきました。

会場は、大崎ブライトコア。

2年前に公益社団法人 全国私立保育園連盟 の「平成27年度 保育カウンセラー養成講座第20回ステップアップ 学校教育相談部会研修会」でお目にかかった 社会福祉法人 龍美 に属する 陽だまりの丘保育園 園長の 曽木書代さん につないでいただいたご縁です。 

 陽だまりの丘保育園 は、私の住んでいる中野区の家から比較的近い東中野の位置する保育園なので、お互いに親近感を覚えていました。

「本日の講演の3つのねらい」を

1.アドラー心理学の概要
2.子どもに活かすアドラー心理学 ー勇気づけの実践
3.保護者・職員間で活かすアドラー心理学 に基づく人間関係

としたレジュメを用意していたのですが、曽木さんから「人間関係」を重視していること、同じ園同士が隣に座っていることを教えていただき、急遽3.「保護者・職員間で活かすアドラー心理学 に基づく人間関係」から始めることにし、リレーションづくりを省略しました。

原則2人一組で時々討議や演習を織り込むことで、会場は沸きに沸きました。

休憩時間には、私の本が会場脇に21冊置かれていて、司会の方のガイドによって受講者の方々が群がっていました。

人気のベストは『男と女のアドラー心理学』(青春出版社、1,400円+税)。

男と女のアドラー心理学
岩井 俊憲
青春出版社

後半は、アドラー心理学に基づく実践的な子育て論を展開しました。

最後に質疑応答を行ったところ、何と7人もの方が次々と質問。

こんなことは120人規模の講演・研修ではありえないことです。
熱意のほどが窺えます。

「相性の悪い人と協力し合わなければならない時にどんな心構えでいたらいいでしょうか?」との質問に対して「ビジネスと捉えたらどうでしょうか」と答えたら、質問者だけでなく多くの方に響いたようです。

研修終了後は、各園の管理職の方々とお昼ご飯をいただき、 達成感一杯で会場を後にしました。

◆ヒューマン・ギルドへの法人研修のご依頼は こちら へ。

<お目休めコーナー>11月の花(23)

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月22日)は、数日前から風邪気味だったので、朝のうちに耳鼻咽喉科のクリニックに行ってきました。

うちのカミさんは、早起きして6時前には家を出て、福岡に向かいました。

午後はヒューマン・ギルドで13:00から営業会議。

東京ー沖縄ーバンクーバーがSkypeでつながりました。

このところ那覇営業所長の 鳥内かおりさん の躍進が目立ちます。

営業面のみならず講師としても彼女の活躍の舞台が広がりつつあります。

15:00からは取締役法人事業部長の 宮本秀明さんに私が開発している研修コンテンツを伝授。

彼は、2回に分けて研修を行うようなのですが、以前に教えた内容が見事なパワーポイントになっていて、しかも私のオリジナルよりもグーンと魅力的になって、研修も受講者に受けそうです。

このことで私の期待以上のことが実現していることを痛感しました。

それは、スコットランド生まれのアメリカの実業家で「鉄鋼王」と言われたアンドリュー・カーネギー(1835年11月25日 - 1919年8月11日)の墓碑銘に刻まれた言葉です。

「己より賢き者を近づける術知りたる者、ここに眠る」

【Here lies one who knew how to get around him men who were cleverer than himself.】

ヒューマン・ギルドのスタッフはとても優秀です。

ベスト・チームと言っていいでしょう。

営業統括マネジャーの 目次 心さん は、どんどん研修案件を獲得してくれるので、再来年の研修を受注したりして、そのお陰で来年の2月は28日中25日を研修に費やすことになりそうです。

事務を司る竹内さちこさんは、お客様のご要望にきめ細かく対応してくれています。

社員それぞれが、私の持っていないものを持ち、最大限のパフォーマンスを発揮してくれます。

 ありがたいことです。

私は今日、ある社会福祉法人のイベントで2時間20分ほどの研修をしに行きます。

◆ヒューマン・ギルドへの法人研修のご依頼は こちら へ。

<お目休めコーナー>11月の花(22)

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月21日)は、9:00~17:00に草加市役所の係長・主査クラス28人対象の研修を行っていました。

このクラスの研修としては、今年の1月23日に続いて2回目です。

アドラーに学ぶ!実践マネジメント心理学
~メンバーの心を掴む組織運営~

のタイトル。

市役所西棟の5階の研修会場からはくっきりと富士山が見えました。

前回の訪問時には、以前に住んでいた市であることから少しセンチメンタルな感情があったのですが、

2017年1月25日付けブログ トラウマを超えて:失われた時と場所があったからこそ

に「思い切って愛着(というより執着)のあった土地と家を訪ねて本当によかった。もう思い残すことはありません」と書いたことが証明されたのか、自分でも驚くほど執着心がなくなっていました。

お昼は、東武線沿線にチェーン店がある「珍来」で餃子と肉野菜炒めを食べました。

 TPOに応じたスライドも出せて、自分でも上出来な研修になったと自負しています。

終了時には、夕焼け富士がはっきりと見えました。

さて、過去にメルマガに書いた巻頭言をブログに転載する4回目です。

過去の巻頭言から(4):研修の3つの学び(2012年11月)

私は研修で時々「この研修では3つの学びがありますよ」と言って、次のように板書することがあります。

(1)講師からの学び
(2)仲間からの学び
(3)自分自身からの学び

「講師からの学び」は、説明するまでもないでしょう。ほとんどの研修はこのスタイルです。

私が重視したいのは、(2)の「仲間からの学び」と(3)「自分自身からの学び」です。

 アドラー心理学ベーシック・コースでも「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」にしても、ヒューマン・ギルドで行う研修は、グループでの討議や演習(時にロールプレイあり)を頻繁に行います。
このような場面で受講仲間からかなり学べることがヒューマン・ギルドでの学びの特徴です。
他者の発言によって自分の知識や経験の枠を広げられるような多くの刺激が得られます。
と同時に、お互いが受講者という立場からさらに友人関係へと発展することもあります。

私自身も積極的に外部研修を受けに行き、年齢・性別・職業を超えて、親しい関係の人ができています。

仲間からの学びをアドラー心理学の言葉を使って説明すると、自分の私的論理(その人特有の価値観や考え方)が他者という別の私的論理に触れることにより、共通感覚へと広がる喜びがあるのです。
「自分はこう考え、こんなふうに感じていたのに、この人たちは別の考え・感情を持つのだ」となるわけです。

その橋渡しになるのが共感(相手の関心に関心を持つこと)と寛容の精神です。
自分の価値観は絶対だと信じて疑わない独善的な価値観を排除して、「相手の目で見、相手での耳で聞き、相手の心で感じよう」と心がけて対処すると、自分の知的な枠組みが確実に広がります。

もう1つの学びは「自分自身からの学び」です。講師の話を聴きながら、さらには、仲間から知的な刺激を受けながら、ふと「自分は過去にこんなことを学んだことがある。こういう体験をしたことがある」と連想し、過去の学びを引き出したりすることがあります。
こんな場面では、「今まで自分で学んできたこと、経験してきたことは、決して無駄ではなかった」としみじみと受け止められます。

さらには、自分の過去の学歴・知識・経験にかかわりなく、何歳になっても講師から、仲間から学べる自分自身を抱擁したくなるときもあります。

こうしてみると、学びは幅広く奥深いものだと思われて、学ぶ喜びが一段と高まっていきます。

ヒューマン・ギルドでは、皆様の3つの学びを大切にしていきます。これからもどしどし学びの場にお越しください。
自分を広げるために、心から触れ合う仲間を得るために。

◆ヒューマン・ギルドは、学び合う人たちから「実家」と呼ばれています。
ヒューマン・ギルドでのさまざまな学べる講座は こちら をご覧ください。

<お目休めコーナー>11月の花(21)

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月20日)は、二子玉川にある企業で6人の方のマネジメント・カウンセリングを行ってきました。

私の編著の『アドラー心理学によるマネジメント・カウンセリング入門』(アルテ、1,800円+税)では、「マネジメント・カウンセリング」を次のように定義しています。

アドラー心理学によるマネジメント・
カウンセリング入門―
人と組織にいかに活力を与えられるのか
岩井 俊憲,マネジメントカウンセリング研究会
アルテ

「マネジメント・カウンセリングとは、主に企業の経営者および管理者が直面している問題の解決や将来の機会開発のために、カウンセリング・アプローチによって気づきを促し、意思決定を支援する協力関係である」

二子玉川を後にするときは、クリスマスツリーがそびえて見えました。

さて、カウンセラー・トレーニングをしていて、実習でよくお目にかかるのは、次の質問のタイプです。

(1)自分の聞きたいことだけを質問する。

(2)あらかじめいくつかの質問を準備して臨んでいる。

(3)話の流れと関係のない質問を発する。

(4)前置きの長い話の後に質問する。

(5)質問のつもりでありながら助言を意図した質問(早いタイミングで)をする。

カウンセラーを志す人だけでなく、相手とのコミュニケーションがよくなり、自分と相手の思考と行動のパターンを変えるのに有効な質問を著者は「しつもん」と平仮名表記し、対人関係だけでなくビジネスにも役立つように書かれた本が『ビジネスで一番大切なしつもん』(松田充弘著、日経BP社、1,400円+税)です。

ビジネスで一番大切なしつもん
松田充弘
日経BP社

「しつもん」は、自分の中にある答えにあなたを導いてくれ、さらには相手のための問いだとし、自分のための質問=「疑問」「尋問」と区別し、関係性を深めていくポイントを「勇気づけ」だとし、クイズ形式の「しつもんドリル」で理解度をチェックしながら、しつもん力が基礎からじっくり身に付くように構成されている本です。

基礎編から実践編に入るうちにしつもん力が高まり、「営業力を劇的にアップさせる『7つの法則』」では、営業だけでなく、生き方の法則が身につき、「魔法の質問マンダラチャート」でより成果を挙げられるメソッドを修得できます。

私にとっては、カウンセリングで質問力をつけるための恰好のテキストです。

<お目休めコーナー>11月の花(20)

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

一昨日(11月18日)、昨日(11月19日)は、栃木県宇都宮市で アドラー心理学ベーシック・コース の前半を行っていました。


(共催のアドラーメディカル研究所の 高澤貴子さん ご提供)

昨日、宇都宮でマラソン大会があったことの影響を受けて、土曜日の晩のホテルが取れずに難儀しました。
結局、タバコ臭の強い、会場からかなり遠いホテルに宿泊しました。

会場は、宇都宮市の中心にある二荒山神社の隣に位置する二荒山会館。
ここは最高に恵まれていました。

研修室の窓から見える庭がきれいでした。

23人の受講者中栃木県内に住む人が22人。

テーブルが固定だったため、私は原則3人一組(一部4人一組)で討議を交えながら進めていきました。
 アドラー心理学ベーシック・コース では、教室式で行ったのは初めてです。

2人一組の演習も。

私の出身県であるだけにアットホームな感覚で進められました。

初日の晩は、受講者の半分にあたる13人が懇親会に参加。
すっかり打ち融けました。

昨日の朝は二荒山神社にお参りできました。
七五三でにぎわっていました。

私の出身県の県庁所在地で講座を開催できるありがたみを感謝します。

昨日の昼食は、受講者たちとぞろぞろと「来らっせ」に。

宇都宮の名物餃子を味わいました。

私は、水餃子とねぎニラ餃子をいただきました。

 的を射た質問もふんだんに出て、満足できる講座となりました。

忙しい中をやりくりしてご参加の受講者の皆さんと、共催のアドラーメディカル研究所の 高澤貴子さん に感謝申し上げます。

アドラー心理学ベーシック・コース は各地で開催されます。

名古屋開催 土日 12/9.10.23.24
大阪開催 土日  2018年4/7.8.21.22
東京開催  土日   2018年2/10.11.24.25

<お目休めコーナー>11月の花(19)

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

一昨日(11月15日)のことです。

ヒューマン・ギルドで 平日開催のカウンセリング演習 が行われているときに、勇気づけホームオーガナイザーの 丸山郁美さん が新著『アドラー心理学で家じゅうスッキリ! 片づける極意』(マキノ出版、750円+税)を3冊お届けくださいました。

心療内科医の貝谷 久宣先生が解説をされています。

アドラー心理学で家じゅうスッキリ!
片づける極意 (人生が大好転!
自分も家族も幸せになる!)
丸山郁美,貝谷久宣
マキノ出版

うちのカミさんは、近くのスーパーでも見かけたそうです。

私は「アドラー心理学ライフスタイル診断(お片づけ編)」に関して少々協力させていただきました。

丸山さんは、12月度のヒューマン・ギルドのニュースレターに著者ご自身による本の紹介をしてくださることになっています。


さて、丸山さんと同じくヒューマン・ギルドの 会員 の  内田若希さん (九州大学大学院講師)による本をしっかりと読みこなしましたので、紹介いたします。

『自己の可能性を拓く心理学: パラアスリートのライフストーリー』(金子書房、2,300円+税)

自己の可能性を拓く心理学:
パラアスリートのライフストーリー
内田 若希
金子書房

著者の内田さんは、出たばかりのこの本を8月22日にお届けくださいました。

帯には、この本のエッセンスを表す次の言葉が書かれています。

「真の障害」からの脱却とはなにか?

人生を揺るがす喪失体験に直面した人々。
彼らの自明視してきた日常の喪失と新たな人生の再構築のストーリーは、多くの人々の「生き方の指針」となる。
障害の有無にかかわらず、自己の可能性を拓く心のあり方を描きだす。

内田さんが研究者としてパラアスリートに関わってこられたこの本のエッセンスは「まえがき」の次の言葉で明確です。

障害の有無にかかわらず、人は人生において何らかの喪失体験に遭遇することがある。
このような喪失体験が、自己の能力や可能性の否定、夢や目標の喪失といった「真の障害」へとつながることもある。
この「真の障害」とは、医学的な診断を伴う障害を指すのではなく、自分の人生の限界を設定してしまうこと(ブイチチ 渡邉訳、2010)を指す。

本書は次のように構成されています。

まえがき

第1章 真の障害とはなにか

第2章 自己の心理学

第3章 「喪失」のストーリー ー 障害を負うことの意味

第4章 「緩やかの喪失」のストーリー ー 中途視覚障害者の語りから

第5章 可能性への挑戦 ー 再構築のストーリー

あとがき


著者の視点は徹底的に「障害」ではなく「能力」と、それに伴う「成長」を見つめることに置かれていて、第1章では「ネガティブな出来事と向き合う過程の結果として、自己成長が生じることもある」ことを強調しています。

第2章では、アドラー心理学の「自己決定性」を中心とした5つの基本理論も登場し、内発的動機づけが中心に語られています。

第3章では、身体面の中途障害に伴う喪失感をナラティブ・インタビューによって脱却し、生きる意味を再定義する試みが書かれています。

第4章では、視覚障害者の語りをもとにしたライフスト―リ-研究をもとに「緩やかの喪失」に対する考え方や自己の捉え方の変容のプロセスが書かれています。

特に第3章、第4章は、学術書でありながら涙なしで読めない部分です。

第5章では、「とりわけ人生の転機ともなるような心に残るエピソードであるスポーツドラマチック体験は、自己変容を促す環境や時間・人・行動といったダイナミックな関係性を生み出す。また、人生のすべてを投入できるような、新たな人生の目標を設定することが、心理的成長感につながるのである」と冒頭に書かれ、最後は「可能性を拓く勇気が、生きてきた世界の枠を広げ、未来へとまた一歩踏み出す力を創り出していくといえるだろう」と結ばれます。

ここまで読まれた方は、この本がパラアスリートを勇気づける本であることが理解できるだけでなく、読者もまた感動と著者の熱い想いによって勇気づけられることでしょう。

パラリンピック創始者であるルードヴィッヒ・グッドマン博士が障害者を勇気づける次の言葉が何度も繰り返され、読者の心に残ります。

「失われたものを数えるな。残されたものを最大限に生かせ」

 強くお勧めします。

ヒューマン・ギルドでも取り扱っています。

◆著者の内田さんは、2018年2月12日(月・祝)に福岡から上京され、アドラー心理学ゼミナール で「自己の可能性を拓く心理学」と題した講演を行ってくれます。

※講師からの内容説明※

 もし明日、当たり前のように続いてきた日常、思い描いてきた未来が突然奪われたとしたら、みなさんはどうするでしょうか?

自分の能力や可能性を否定したり、夢や目標を失ったりするような喪失体験は、誰にでも起こり得ます。

このゼミナールでは、喪失体験のひとつである中途障害を切り口としながら、心理社会学的視点から「真の障害」を見つめ、自己の可能性を拓く心のありかたについてお話しさせていただきます。

 料金:各回共に2,160円(税込、要予約、当日支払)
 時間:各回共に11:00~13:00 
 会場:ヒューマン・ギルド研修室

 http://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/259 こちらから詳細確認及びお申し込みができます。

<お目休めコーナー>11月の花(18)

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月16日)は、カウンセリング三昧の1日でした。

10:30~と16:45~は、アドラー・カウンセラーを目指す人のために教育分析2件。

13:30~16:30に行った 平日開催のカウンセリング演習 には、木曜日の午後の時間帯にも関わらず17人もの受講者が集まり、一人のクライアントに対して4人が次々とカウンセラー役を担当しました。

講座を担当していてかなりの充実感がありました。

来週から1月にかけては2つの企業様の「経営カウンセリング」が大々的に始まります。

このことは、ヒューマン・ギルドのWebsiteの カウンセリングの部分 に記載し始めました。 

ちなみに、私の編著の『アドラー心理学によるマネジメント・カウンセリング入門』(アルテ、1,800円+税)では、「マネジメント・カウンセリング」を次のように定義しています。

アドラー心理学によるマネジメント・
カウンセリング入門―
人と組織にいかに活力を与えられるのか
岩井 俊憲,マネジメントカウンセリング研究会
アルテ

「マネジメント・カウンセリングとは、主に企業の経営者および管理者が直面している問題の解決や将来の機会開発のために、カウンセリング・アプローチによって気づきを促し、意思決定を支援する協力関係である」


さて、『努力不要論』(中野 信子著)に関連してその延長で予備校講師の林 修先生が11月11日放送の『サワコの朝』(TBS系列のMBS毎日放送)に出演し、発言した名言を紹介します。

 「人は過去を現在の色に染める」 

「過去は変えられないが、現在から未来は変えられる」とよく言われますが、林先生は、過去ですらカラーが染められると言っているわけで、「人間は、自分流の主観的な意味づけを通して物事を把握する」というアドラー心理学の「認知論」そのままの考えを示したわけです。

また、内容はまさに

①目的を設定する→②戦略を立てる→③実行する

という「戦略的発想法」に沿ったもので、林 修先生の人生戦略を垣間見ることができました。

この番組の概要を活字でご覧になりたい方は、Yahoo!ニュース で(ただし、名言は載っていません)。

動画でご覧になりたい方は こちら で。

「戦略的人生発想法」というのは1つのキーワードになりそうですね。

<お目休めコーナー>11月の花(17)

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

報われる努力がわかる本:『努力不要論』(中野 信子著)で紹介したこの本から連想する第3弾です。

努力不要論――脳科学が解く!
「がんばってるのに報われない」
と思ったら読む本
中野信子
フォレスト出版

①目的を設定する→②戦略を立てる→③実行する

という「戦略的発想法」が受験法や資格取得に関してその努力が報われた例として私の体験をお話しします。

(1)受験法

私は、高校2年生の時、松本 順という経営コンサルタントの『受験術』という本を読んだことで受験勉強法がガラリと変わりました。

私の高校2年生の春までは、志望は東京6大学に属する某大学の某学部でした。

旺文社の模擬試験では、その学部を第1志望とした中では1位になっていました。
一方、早稲田大学の商学部の合格確率は25%。
とても高いハードルでしたが、私は志望校を変更することにしました。

早稲田大学の商学部は英語の配点が他の科目の1.5倍でした。
英語の勉強を最優先にし、国語、日本史を選択することにしました。

さて、受験当日のことです。

早稲田大学の商学部では、社会の科目を任意に選択できます。

私は、日本史に挑んだのですが、私には難問でした。

ぱらぱらと他の科目の問題を見ると、私が大得意だった倫理社会の問題もありました。

私は、予定外の倫理社会を選択し、おそらくこの科目の試験勉強をしていなくともほぼ満点近く取れたはずです。

お陰様で予定外の、しかも補欠ではなく正規合格で、倍率15倍を突破したのです。

(2)中小企業診断士試験

前にも書いたことがありますが、私が合格した1971年当時は中小企業診断士試験が「鉱工業部門」と「商業部門」に分かれていました。

私は「鉱工業部門」を選びました。

受験科目には「生産管理」や「工業に関する基礎的知識」などもあります。

合格するには、7科目中1つでも40点以下があってはいけません。

私は「工業に関する基礎的知識」用に中学時代の「技術」の教科書を参考書にし、40点以下を取らないようにだけしました。

「経営基本管理」「販売管理」「財務管理」などは大学時代に勉強していたので、得意科目です。

このやり方で、多分そんな優秀な成績ではなかったと思われますが、その年の受験者最年少で合格できました。

運がいいな、と思われたのは、3次試験の面接官を明治大学の清水 晶というマーケティングで有名な教授が担当していたことです。

大学時代のゼミの教授のことを聞かれたので、「車戸 實先生から経営学を学びました」と答えたら、「何だ車戸君か」とうれしそうに返ってきて、世間話のようなかたちで面接が終わったことです。


その他にもいろいろ書きたいことはあるのですが、「戦略的発想法」を受験術・資格取得術に活用するとしたら、そのヒントは次のようにまとめられるでしょう。

・パーフェクト(満点)を目指すな。合格がゴールなのだ。

・得意なもので引っ張れ。不得意なものは不合格にならなければいいのだ。

・運を味方につけよ。運は足元に転がっていることがある。
(パーフェクトを目指していると、足元を見逃すことになる)

<お目休めコーナー>11月の花(16)


(鳥取駅で)

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

報われる努力がわかる本:『努力不要論』(中野 信子著)で紹介したこの本から連想する第2弾です。

努力不要論――脳科学が解く!
「がんばってるのに報われない」
と思ったら読む本
中野信子
フォレスト出版

第1弾の昨日は、

①目的を設定する→②戦略を立てる→③実行する

という「戦略的発想法」についてお伝えしました。

このことについて目的に叶った頭の使い方ができる論理的思考力のできる人について書きます。

アドラー・カウンセラー養成講座 で時々やることなのですが、

(1)視覚優位型
(2)聴覚優位型
(3)触覚・運動優位型

に分けて、私が最寄り駅から自宅に至る道筋を話すと、それぞれの代表者の反応が大いに違っていることに気づきます。

私の語ることは次の通りです(ただし、途中まで)。

あなたもこの文章を読みながら味わっていただくと面白いです。

駅から私の家までは歩いて12分。
途中から細い道を歩くことになります。

地下鉄の進行方向の進行方向の一番前から地上に出ます。
出ると、真正面にドラッグストアが見えます。
緑色が基本トーンです。
道路を渡らないで、左に100メーターほど歩きます。
途中にローソン、続いて専門学校の前を通って、最初の信号がある横断歩道を渡ります。
右に行く細い道と真っすぐ行く幅5メーターほどの道に別れますが、そこを真っすぐ歩きます。

 一方通行を歩いて行くと、斎場があります。
そこは、皇族の方々が荼毘に付される斎場で、春には桜で満たされます。
他のところの桜に比べてかなり白みが目立ちます。

その斎場を右手に見て、なだらかな坂を100メーターほどそのまま進むと、両側通行になります。
大通りからは、4分ほど歩くことになるでしょうか。
すると、左側から来た大きな道とV字型で合流します。

信号がある大通りを渡って細い道を入っていきます。
そこも一方通行の、小学校の通学路です。
100メーターほど歩くと、左側が小学校です。
その小学校は、私の息子の母校で、おかしなことに私は3回ほど講演の講師として招かれたことがあります。
息子が卒業後は、2つの小学校が統合され、名称が変わりました。
そこもまた春には桜がきれいで、「桜」のついた校名になっています。

その道を歩いていくと、大きなマンションの茶色のレンガが目につきます。
その道路―左から右への一方通行なのですが―を3メーターほど左に曲がり右に曲がります。
クランク状にあるのですが、小学校からの道とは平行になるわけです。
ここまでで9分くらいです。


さて、途中ですが、あなたはここまで行けそうですか?

読むと理解できそうですが、実際に聞いていると、私が言ったことの余計な部分に惑わされる人がいます。
視覚優位型の人は、緑色のドラッグストアとか、白みが強い桜などに惑わされます。

触覚運動優位型の人は、話を聞きながら「左」「右」などの言葉に影響されて体が動きます。

上の2つのタイプは、余計な情報に惑わされたり、その時々に体の感覚に惑わされて、目的地に行けないことがあります。

ところが、聴覚優位型の方の多くは、余計な情報を捨て去りながら、ただ目的地に向かうことに集中します。

ここがポイントです。

「目的地がどこか」です。

そのために不必要なことをどう省くか。

論理的思考力を鍛えるには、何を得ようとして努力するのかでなく、目的とするものを得るために何を捨てるか、が鍵になって、そこのことが努力と大きく関係します。

報いられない努力を重ねる人は「あれもこれも」と得ようとして長時間を要します。

しかし、報いられる努力をしている人は、まさに

①目的を設定する→②戦略を立てる→③実行する

を実行している人で、多く存在する手立ての中で有効なものを選択していることがわかります。

<お目休めコーナー>11月の花(15)

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

11月10日付けブログ 報われる努力がわかる本:『努力不要論』(中野 信子著) で紹介したこの本は、私にさまざまなことを連想させてくれています。

努力不要論――脳科学が解く!
「がんばってるのに報われない」
と思ったら読む本
中野信子
フォレスト出版

まずは、この本のキモのところをお伝えします。

著者は「報われる努力の方法」をシンプルにこう書いています。

目的(目標)と、それを達成するための戦略を立てる。そして、タスクを1つひとつ処理していくだけ

しかし、「苦労すること=努力」ではなく、

真の努力というのは本来、成果を出すために必要な①目的を設定する、②戦略を立てる、③実行する、という3段階のプロセスを踏むことです。

としています。

ところで、著者は「目的(目標)と、それを達成するための戦略を立てる」と書いていますが、肝心の「目的」と「目標」の違いを明確にしていません。

加えて「戦略を立てる」とも書いていますが、「戦略」とはどういうものかを明らかにしていません。

その意味で、今回は

①目的を設定する→②戦略を立てる→③実行する

という脳科学や心理学などよりも経営学でよく使われる「戦略的発想法」をお伝えすることにします。

研修で「戦略的発想法」としてお伝えするスライドの重要部分は、次のところです。

このことがわかっていると、『努力不要論』の重要ポイントが理解できるだけでなく、仕事の仕方、勉強の方法が一変します。
アドラー心理学の「目的論」を経営学の知見を借りることによってより深みが増す部分です。

それは、「目的」を「目標」の上位概念とすることです。

「目的」は、「何のために」の問いに対する答えです。

そこには、ミッションやビジョン、意義なども含まれます。

『努力不要論』と関連づけると、「何のためにこの案件に取り組むか?」です。

ダイエットだとすると、「何のためのダイエットの取り組むか?」で「健康のため」「彼にナイスボディを見せるため」とか、の目的があるはずです。

「目標」は、「どこに向かって」の問いに対する答えです。

『努力不要論』と関連づけると、「どこに向かって、何を標(しるべ)この案件に取り組むか?」です。

ここでは、具体的な数値が出ることがあるし、当面の目標、短期目標、長期目標など期間別に示されることがあります。

このような「目的」や「目標」が明確になっていれば、目標で挫けそうになっても、原点の目的に立ち返って自分自身のモチベーションを維持することができます。

次回からは、具体的なことに対して『努力不要論』から連想したことをお伝えします。

<お目休めコーナー>11月の花(14)

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)



コメント ( 4 ) | Trackback ( )



« 前ページ