私は職業柄、人の話をよく聴きます。家庭においても実践しようと努力をしているつもりです。
しかし、次に何かしようとしているときに話しかけられると、どうもダメです。
一応話は聴きます。少なくともそのつもりです。あいづちも打ち、「なるほど、なるほど」とうなずきます。
妻は、私が一生懸命聴いていると判断して、私の質問を待ちます。ところが、私からの反応は、質問ではなく、「もういいかな」という言葉です。
妻にとっては、私が次のことが気がかりでなく、じっと聴いているよりも、早くそちらに移行しようとしているのがミエミエです。
こんな時、妻はあきれるやら怒るやら。
場面は変わって、1月24日の朝のことでした。私は、家を出て50分かけてある会社に行くつもりでした。地下鉄大江戸線の東中野の改札を通ろうとして、ふと気づきました。
「このまま行くと、9時20分に着いてしまう」
約束の時間は、10時半でした。1時間以上早い到着になってしまいます。私は、1時間間違えていたのです。
喫茶店に入って時間調整をしながら妻にメールを送りました。
>大事なことを告白しなければなりません。
>ボケです。あなたも気づいておられたでしょう。このごろその度合いがひどくなっています。
>
>実は、今日の先方との約束は、10時半でした。ところが、9時半と勘違いして家を出ていたのです。
>今、東中野のドトールで過ごしています。
>もうそろそろおむつのお世話にならなければならない。
>よろしくお世話ください。
しばらくして、妻から返信がありました。
>奥さんとの会話を訓練し
>任天堂DSで「英語漬け」をやって、ぼけ防止をしなくてはいけないようですね。
>カフェでコーヒーの香りとゆったりした時間を楽しんでください。
>ゆったりと…。
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