おはようございます。ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
来週の木曜日にペルグリーノ博士が来日されます。
ヒューマン・ギルドは、その準備のために大わらわです。
ところで、その ペルグリーノ博士 と 盛鶴延先生 のジョイント・ワークショップを河口湖畔で開催したことがあります。6年前のことでした。
初日のワークショップを終えて、懇親会を行おうとしていたのに、盛先生はなかなか部屋から出ていらっしゃいません。
私が心配になって盛先生のお部屋をお尋ねすると、先生は、心臓に手を当て、うずくまっておられました。
春に心臓の疾患のために入院されていたことがあったのですが、どうやら再発したようです。
ワークショップで張り切りすぎたり、温泉に長くつかったりしたことが災いしたようです。
緊急事態発生に盛先生に付き添ってくれたのは、うちのカミさんでした(私は懇親会の司会・進行役)。
以下は、昨日(7月22日)、気功教室の後の懇親会で盛先生が語ってくれた内容(一部カミさんの話で補足)です。
ホテルが仕立てた車で盛先生を病院にお連れする際、ワゴン車に横たわる先生の頭をカミさんはずっと両手で受け止め、先生が苦しくないようにしていたのです。
病院に入っても、救急車での搬送でなかったため、病院で順番待ち。その間もずっと不安な盛先生の手をずっとを握っていたのです。
看護師がやって来て、脈拍をとると、とてもの速さに驚き、順番を早めて診察に及び、緊急入院。夜中まで盛先生に付き添っていました。
翌日は、車でワークショップに参加されていた、I 夫妻とともに盛先生のご自宅までカミさんはお送りしました。
懇親会で、今はとてもお元気になられた盛先生のお話をお聞きするまでは、「(手をつないじゃったりして)うちのカミさんに甘えた盛先生」という認識でしたが、盛先生が命の危機にあったとき、カミさんは最善を尽くしていたのです。
家に帰って、カミさんにその話をすると、カミさんはこう言いました。
「あの時は、盛先生を『先生』でなく『家族』のように感じていたわ」
私は、アドラー心理学を学び、実生活で生かしているカミさんを妻に持ってほんとうによかった、としみじみ思った、6年前の夏の緊急事態の思い出でした。
それにしても、盛先生ほど長くカミさんの手を握ったことがないな、と余計なことを思った私でした。
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