アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

さて、「アドラー心理学ブームについて」の6回目です。
トラウマを巡っては3回目です。

今回は、『嫌われる勇気』の中の「トラウマは、存在しない」に関してトラウマの存在の肯定/否定の判断基準を提供します。
このことは、3月15日と20日に行った「『嫌われる勇気』を読み解く」で明らかにしました。

判断基準は、次の3つです。

1.アドラーの「大切なのは、何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである」の言葉をどう準用するか?

→そもそも与えられていないものを人が使えるか?

2.同じくアドラーの「自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するのである」の言葉からトラウマをどう解析するか?

→トラウマに相当する経験をしたことを「ない」ものとして決定できるのか?

3.PTSDの歴史的研究者であるアレキサンドラ・アドラーのPTSD研究をどう評価すればいいのか?


私は、『嫌われる勇気』の90数%には賛同しますが、「トラウマは、存在しない」は、編集者のキャッチ―なコピーにすぎないと思うし、岸見さんご自身も勇み足をしてしまったと思います。

アドラー心理学は、独断に対して慎重な心理学です。カウンセリングでの解釈場面でも、“Could it be・・・・?”(もしかして・・・・?、ひょっとして・・・・?)という可能性表現(弱め言葉)が使われ、決めつけを避けます。
解釈はあくまでもカウンセラー側の仮説にしかすぎないのですから。

アドラー心理学を学ぶ際も、伝える際も文脈を忠実に理解し、あくまでも「・・・・の可能性がある」「・・・・かもしれない」と、独断を避け、自分と相手を傷つけないでいただきたいのです。私の切なるご提案です。

◆今までの1~5回目は以下をご参照ください。

3月18日 アドラー心理学ブームについて(1)
3月19日 アドラー心理学ブームについて(2)
3月25日  アドラー心理学ブームについて(3)
3月29日 アドラー心理学ブームについて(4)
3月30日 アドラー心理学ブームについて(5)

<お目休めコーナー> 夜桜

 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

さて、「アドラー心理学ブームについて」の5回目です。
トラウマを巡っては2回目です。

今回は、(1)そもそもトラウマとは何か?、(2)アドラー派の人はトラウマをどう研究していたか?(代表例は、アルフレッド・アドラーの次女、アレクサンドラ・アドラー)の2点について書きます。
一種の「余話」として読んでください。

「心的外傷」と訳されるトラウマについて『精選版 日本国語大辞典』では、次のように書かれています。

「恐怖・ショック・異常経験などによる精神的な傷。それ以後の行動に、強い制限や影響を及ぼす」

このトラウマ体験によって以後障害として残るものを「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」と言って、以下を特徴とします。

1.侵入的反復的想起:
①トラウマを受けた状況を繰り返し思い出したり、その夢を見る。
②その状況に関連のある場所や人を避けるようになる。

2.感情麻痺:感情が麻痺して、周囲に対して反応しなくなったり、興味を失う。

3.覚醒亢進状態:悪夢で眠れなくなったり、周囲への出来事に過剰に反応したり、怒りやすかったりする。


次に、アルフレッド・アドラーの次女のアレクサンドラ・アドラー(1901~2001)は、実は、PTSDの歴史に残る研究家で、1942年11月28日 ボストンのナイトクラブ(ココナツ・グローブ)で起きた火災(492人が死亡)の500人の生存者に対するPTSDの初期の調査研究を行っています。

ニューヨークのアルフレッド・アドラー研究所のアレクサンドラ・アドラーに関する記載を読んでみると、次のことが書いてあります。
意訳でお伝えします。

アドラーは、生存者について研究し、次の発見をしました。

彼らは、罪悪感、怒り、士気阻喪、生きる活力の喪失を含む人格変化を伴う未解決の悲哀を体験したのです。

アレクサンドラ・アドラーは、1年後も、被災者の50%が相変わらず睡眠が妨げられ、緊張感や不安が高まり、生き残ったことに対する罪悪感に悩まされ、火に関係することに恐れを抱いていることを明らかにしました。

まさに、今日のPTSD研究の先駆者だったのです。 

<お目休めコーナー>  3月の花(12) 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』(小倉広著、ダイヤモンド社、1,600+税)がいよいよ7万部になったそうです。

アルフレッド・アドラー 人生に
革命が起きる100の言葉
小倉 広
ダイヤモンド社

昨日(3月28日)の夕方は、3つの保育園を経営する社会福祉法人の理事会に参加してきました。
私は、3月10日からこの社会福祉法人の非常勤理事に就任していたのです。
保育の中にアドラー心理学を生かすことを期待されてのことでした。

仲間の理事・監事が大学教授、弁護士、税理士、人権擁護委員、他の社会福祉法人理事長など多彩な人たちで、懇親会での話題も勉強になりました。

さて、「アドラー心理学ブームについて」の4回目です。

今までの1~3回目は以下をご参照ください。

3月18日 アドラー心理学ブームについて(1)
3月19日 アドラー心理学ブームについて(2)
3月25日  アドラー心理学ブームについて(3)

今回から各論に入ります。アドラー心理学ブームの中でも決めつけは危険であることに触れておきます。
なお、このことは、3月6日付のヒューマン・ギルドのメルマガ「アドラー心理学の学び方、伝え方」に加筆しています。

アドラー心理学を学び伝える上での留意点のご提案です。
トラウマを巡っての所説を2回にわたってお伝えします。

アドラー心理学を学び伝える人たちへのお願いは、「決めつけ」をしないでいただきたいのです。
特に『嫌われる勇気』は、決めつけて読んだり伝えたりすると、あらぬ誤解を招くことがあります。

『嫌われる勇気』では、「トラウマは、存在しない」のように言い切った見出しの表記が用いられています。
岸見さん自身も「アドラー心理学では、トラウマを明確に否定します」(P.29)と語ってもいます。

しかし、その後の文章を読むと、内容はタイトルを忠実に反映しているとも言えないのです。
例を示しましょう。

「トラウマは、存在しない」の中で、岸見さんは「いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。われわれは自分自身の経験によるショック ― いわゆるトラウマ― に苦しむのではなく、経験の中から目的にかなうものを見つけ出す。自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するのである」と、アドラーの言葉を引用しています。

アドラーは、経験それ自体を認めているわけですし、岸見さんも「大きな災害に見舞われたとか、幼いころに虐待を受けたといった出来事が、人格形成に及ぼす影響がゼロだとはいいません。影響は強くあります。しかし大切なのは、それによってなにかが決定されたわけではない、ということです」と語っているにもかかわらず、見出しには「トラウマは、存在しない」と表記されるのです。となると、慎重な言い回しが捨象されて、見出しだけが独り歩きし、世間に流布してしまうとしたら危険です。アドラー心理学に対するあらぬ誤解を招きかねません。

<お目休めコーナー>  3月の花(11) 


(朝、落合で)


(夜、東中野で)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(3月27日)の14:00~16:00は、清話会主催の部下育成研修で小倉広さん株式会社小倉広事務所 代表取締役、一般社団法人 人間塾 代表理事、一般社団法人 日本コンセンサスビルディング協会 代表理事)講師による

任せる技術
~自分で考え、自分で動く人を育てる~

の研修をヒューマン・ギルド 法人事業部長の宮本秀明さんと一緒に受講してきました。

内容はもとより、事前準備、資料の作り方・生かし方、研修の進め方などとても勉強になりました。

 内容は、小倉さんのご著書『任せる技術』(日本経済新聞出版社、1,400円+税)、『自分でやった方が早い病』(星海社新書、820円+税)をもとに4W1Hをもとに

WHY(なぜ任せる?)

WHEN(いつ任せる?)

WHOM(誰に任せる?)

WHAT(何を任せる?)

HOW(どうやって任せる?)

そして最後に「こどもこそ、ミライ」の一部(10分)ほどを見せながら

Commit(覚悟を決める)

の展開でした。

任せる技術―わかっているようで
わかっていないチームリーダーのきほん
小倉 広
日本経済新聞出版社
自分でやった方が早い病 (星海社新書)
小倉 広
講談社

零細企業の経営者である私には、耳の痛いことが多々あり、今後に生かせる課題が数点絞られ、とても勉強になりました。


◆ヒューマン・ギルドを会場として5月20日(火)18:30~20:00に小倉さんを講師として、ほぼ同じ内容の 「任せる技術-自分でやった方が早い病への処方箋」(マネジメント・カウンセリング懇話会主催) を開催しますが、早くも「満員御礼」状態になっています。

<お目休めコーナー>  3月の花(10) 


(東中野駅近くの桜)


(中野のお寺で)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(3月26日)のお昼時は、パレスホテル東京2階「葵」の間で株式会社 図書文化社 前代表取締役社長 村主典英(むらぬしのりひで)さんのお別れの会が催されました。

村主さんは、NPO 日本教育カウンセラー協会の設立・運営にも大きく関わられた方でもあり、会沢信彦先生との共編著の『学級担任のためのアドラー心理学』を出せたのも村主さんのお力添えがあってこそでした。

今日から始める 学級担任の
ためのアドラー心理学
会沢 信彦,岩井 俊憲
図書文化社

それ以上に、個人的にも何度お酒を飲んだことでしょうか。
豪快な飲み方でありながら、とても場を楽しくする方でした。

参列者に配られた印刷物にNPO 日本教育カウンセラー協会の会長でもあれれる國分康孝先生が「村主典英さん(1954~2014)と私(1930~)」と題した弔辞に村主さんを評して

「若いときから村主さんは成熟せる社会人でした」

「村主さんは気配りの豊かな方でした」

と書かれていました。

59歳、若すぎるご逝去でした。


夜は、19:45からカミさんがコラボで行っていた展示会の撤収の手伝いに出向きました。

これがまた大変。
22:15にタクシーで会場を後にし、23:00を過ぎて家に着きました。

日にちが変わるのを確認しながら、カミさんとファミレスで食事をしていました。

ヒューマン・ギルドの関係者がたくさん来ていただきました。

ありがとうございました。
お陰様で成功裏に終了しました。


最後に、遅い時間の更新になったことをお詫びします。

<お目休めコーナー>  3月の花(9) 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

久しぶりに森浩美の短編で泣かされました。

短編小説集『こころのつづき』(森浩美、角川文庫、552円+税)

こころのつづき (角川文庫)
森浩美
角川書店

最初の「ひかりのひみつ」からいけない。

「死んだ」と聞かされていた実の父親が軽井沢でホテルを経営していることを知って訪ね、キャンドルの光に包まれバージンロードを娘と、そのことを知らない実の父親が歩むシーンは、困るほどボロボロと涙が流れました。

2番目の「シッポの娘」は、犬を主人公にした短編。
愛犬家ならたまらないでしょう。

他の6作も心にじんわりと伝わるのが森浩美の魅力。

読み終わると、確実に心がうるおいます。

◆今まで森 浩美の本は、私のブログで6回紹介しています。

 こちらの3つは涙を流してしまう森 浩美の短編小説集です。

●2009年1月19日付けブログ 「『家族の言い訳』を読む」

●2011年1月21日付けブログ 本の紹介:小説『小さな理由』(森 浩美

●2011年11月6日付けブログ 本の紹介:『ほのかなひかり』(森浩美著)

こちらは、ほのぼの系の文庫本です。

●2012年07月2日付けブログ 本の紹介:小説『家族の分け前』(森 浩美)

●2013年4月24日  泣かなかった森浩美の『家族ずっと』 

● 2014年1月3日 本の紹介:『家族往来』(森 浩美短編集)

<お目休めコーナー>  3月の花(8) 

 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

さて、「アドラー心理学ブームについて」の3回目です。

今までの1日目目、2回目は以下をご参照ください。

3月18日 アドラー心理学ブームについて(1)
3月19日 アドラー心理学ブームについて(2)

今回は、アドラー心理学の常識が世間の常識と相反することを指摘します。

アドラー心理学は、(1)目的論を採用し、(2)承認欲求を否定し、(3)課題の分離を図り、(4)平等/対等な 人間関係をもとにしていますが、これは、世間の常識である(1)原因論、(2)承認欲求の肯定、(3)課題の不分離 (過保護・過干渉)、(4)タテの人間関係に相反しています。

岸見一郎さんも『嫌われる勇気』で次のように語っています。

「アドラー心理学には、常識へのアンチテーゼという側面があります。原因論を否定し、トラウマを否定し、目的論をとること。人の悩みはすべて対人関係の悩みだと考えること。また承認欲求を求めないことや課題の分離も、すべてが常識へのアンチテーゼでしょう」(P.155)

嫌われる勇気―――
自己啓発の源流「アドラー」の教え
岸見 一郎,古賀 史健
ダイヤモンド社

世間の常識である原因論にしても、私は問題の解説にはもっとらしいのですが、解決には役立ちません。

ただし、目的論の乱用にも注意が必要です。
アドラーは、「(意思を伴う)人間の行動には目的がある」と言っているので、現象・出来事に原因がある、と言っているのではないことに注意しなければなりません。

◆鶴田恵美子さん(日本支援助言士協会理事長、シニア・アドラー・カウンセラー)が「嫌われる勇気」の本をテキストにして勉強会を横浜で開催します。
ヒューマン・ギルドも協力しています。

「嫌われる勇気を読み解く」
日時:4月26日土曜日10時から12時
場所:桜木町駅前、県健康福祉総合センター
問い合わせ: 日本支援助言士協会
045-620-5951http://www.sienjogensi.org/ 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(3月23日)は、ヒューマン・ギルドで 2-3月開催のアドラー・カウンセラー養成講座 の8日目(最終日)でした。

10:00からは修了試験。
皆さん緊張の面持ちでした。

 持ちこみ可で、内容は、アドラー心理学ベーシック・コース で学んだ内容まで含まれます。

その後、回答発表。

続いて、私がクライアント役を務め、5人が10分強カウンセラー役を務める演習。

それぞれのカウンセリング・スタイルが浮き彫りになり、細かいフィードバックが行われます。

早期回想解釈もしましたが、皆さんかなりのレベルに達しています。


今回は、私にとって珍しいことが2点ほどありました。

途中から8月開講に移った人が数人いたこともあって、最終的に修了者が8人という少人数になったのは、初めて。
それだけに、一人ひとりに対して細やかな指導が行き届きました。

次に、受講者が女性だけになったのは初めて。

印象深い アドラー・カウンセラー養成講座 が終わったのです。

◆次回の アドラー・カウンセラー養成講座 の日程は、次のとおりです。

 8-10月コース8/30.31.9/13.14.27.28.10/11.12(土日8日間コース)

◆ヒューマン・ギルドのホームページには、カウンセラーになりたいについてわかりやすく書いてあります。
ご覧ください。

 <お目休めコーナー>  3月の花(7) 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(3月22日)は、ヒューマン・ギルドで 2-3月開催のアドラー・カウンセラー養成講座 の7日目を行っていました。

講座が始まる直前に大分の 朴光枝さん からお花が届きました。
「31周年祝い」として感謝のメッセージが添えられていました。

朴さんは、私の昨年3月23日のブログ「私だけの30周年記念日 」を覚えていてくれ、それに合わせてお花を届けてくださったのです。
思わず涙がにじんでしまいました。朴さんにお電話し、感謝の気持ちをお伝えしました。


さて、アドラー・カウンセラー養成講座 に話を戻します。

前半と後半に分かれ、前半は、私の指導でカウンセリングの演習を4人にカウンセラー役を担っていただき進めました。

後半は、山口麻美さん(臨床心理士、アドラー・カウンセラー)をお招きし、15:30~「精神医学」の講義。
私は、オフィスで本日の試験問題作り、本の原稿書きなどをしていました。

講座が19:00に終わってからは、山口さんを含む5人で竹ちゃんに。

ホッピーを飲む私の前で熟女3人の熱燗は進みに進む。
「人間と違って犬は裏切らない」との犬の話題から始まり、私を男性と意識しない話題が炸裂でした。
女性4人のシンポジウムを観衆1人で聞いた感じでした。

アドラー・カウンセラー養成講座 を受講するためには、ヒューマン・ギルドのプレミアム会員アドラー心理学ベーシック・コース および 愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)修了者(宿題・課題を終わらせている方)です。
※お申し込みの際はベーシック・コースとSMILEの修了年月をお知らせ下さい。

◆ヒューマン・ギルドのホームページには、カウンセラーになりたいについてわかりやすく書いてあります。

 <お目休めコーナー>続々・ 桜の開花

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(3月21日)は、ヒューマン・ギルドで アドラー心理学ゼミナールカウンセリング演習 を行いました。

アドラー心理学ゼミナール には、大企業の総務部長の北沢幸晴さんがご登壇。

「企業内でのアドラー心理学の勝手な実践」

のタイトルで、参加者の自己紹介、北沢さんの講義、2回の討議を交えながら進められました。

内容は次の3つでした。

1.私の経歴
2.私の活動
   Ⅰ期(品質保証部)
   Ⅱ期(総務部)
3.課題(今後の目標)
   「健康いきいき職場環境づくり」へ向けて


友人の自殺がきっかけでカウンセリングの勉強を始められ、産業カウンセラーの資格も取得、その過程でアドラー心理学の「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」 から入り、ヒューマン・ギルドで アドラー心理学ベーシック・コース も学ばれ、アドラー・カウンセラー の資格も取得されています。

内容に一部触れると、職場の改善のため、上司・部下がお互いに自由に意見を言い合える「ものを言える職場」を実現するベースに「感謝」「良い人間関係」「対等」「信頼」 → 「勇気づけ」と捉え、職場会議を行う際は、SMILEの家族会議を参考に推進されたようです。

今後の目標を「働きがいのある職場環境をつくる」とし、

・お互いを認め、信頼し合う職場  相互尊敬・相互信頼

・部下や後輩のやる気を引き出す職場 勇気づけのリーダーシップ

・新しいことにチャレンジする職場 勇気づけの職場

の3つで話を結びました。


私の『勇気づけの心理学 増補・改訂版』(金子書房)やELM勇気づけトレーナー養成講座 などで学ばれた内容を着実に生かされ、企業内でアドラー心理学を浸透するとこうなるのだ、というモデルを示してくれました。
企業対象に研修を行う立場からも大変参考になりました。

勇気づけの心理学 
補・改訂版
岩井 俊憲
金子書房

北沢さん、ありがとうございました。


◆4月のアドラー心理学ゼミナール は、私が担当して以下のとおり行います。

「『アドラーの言葉』から連想すること」」 
日時:4/29(火・祝) 11:00~13:00
受講料:2,160円(税込み、資料付き)

『嫌われる勇気』に続いて『アルフレッド・アドラー人生に革命が起きる100の言葉』(小倉広著)がダイヤモンド社から出版されました。
アドラー・ブームを巻き起こしたもう1冊の本です。
この日は、アドラーの人となり、アドラーの言葉をもとにアドラー心理学の魅力をお伝えします。

お申し込みは、アドラー心理学ゼミナール の「申し込みフォーム」から

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(3月20日)は、18:45~20:45にヒューマン・ギルドで特別講演会:「『嫌われる勇気』を読み解く」の第2回目を行いました。
3月15日(土)に行ったのと同じ内容でしたが、雰囲気が何か違う感じがしました。
2回目で慣れていたこともあるのでしょう。

参加者は39名。3人一組で13のグループを作り、途中、討議や参加者のご意見、質疑応答を入れながら進めて行きました。

は、次の3つでした。

1.アドラーの晩年と死後のこと
2.『嫌われる勇気』が人気を博す背景
3.『嫌われる勇気』を学び、伝える上での留意点

を講演の3つのポイントとしました。

3.の『嫌われる勇気』を学び、伝える上での留意点では、『嫌われる勇気』を読み解く 主要なキーワードの(1)トラウマ、(2)劣等感、(3)課題の分離、(4)承認欲求などについて、岸見さんの記述について私なりの解説を加え、アドラー心理学が促進できるようにお伝えしました。

それぞれの分野にお詳しい方が何人もいらっしゃり、時々助けていただいたこともよかったです。

ある程度の人数が集まれば、どこかに出向いてもう1回開いてもいいな、という気持ちになりました。

また、参加された方で、この内容でお伝えしたい人がいれば、ヒューマン・ギルドの プレミアム会員 限定で情報提供を惜しまないつもりです。

<お目休めコーナー>続・ 桜の開花

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

まずは、アドラー心理学関連の動きからです。

昨日(3月19日)、金子書房の編集部の天満さんからメールとお電話がありました。
『勇気づけの心理学 増補・改訂版』増刷のご連絡でした。

勇気づけの心理学 増補・改訂版
岩井 俊憲
金子書房

昨年の11月に増刷したばかりなのに、半年もしないうちにまた増刷です。

アドラー心理学ブームに乗って、勇気づけの本も売れているのだそうです。

さて、3月29日(土)、30日(日)開催の ハコミセラピー・スペシャル入門講座についてのお誘いです。

この講座をお勧めする理由は、私自身がここ数年受けたアドラー心理学以外の講座で明らかにナンバー1だからです。
感激した一昨年の ハコミセラピー講座 に関しては、次のとおり受講体験の記事を書いています。

2012年9月16日付けブログ サプライズで始まったハコミセラピー講座の第1日目

2012年9月17日付けブログ 満足度が非常に高かったハコミセラピー講座

内容の素晴らしが伝わり切れていないもどかしさがあるため、あえて一昨年私がブログに書いたのと同じ文章をコピー&ペーストしました。

ハコミスペシャル講座
ーハコミセラピーの神髄・4つのコアスキルを学ぶ2日間ー

「ハコミセラピー」は、1970年代にロン・クルツというアメリカ人によって創出されました。

「ハコミ」とは、ホピインディアンの言葉で「あなたは誰ですか?」、言い換えると「あなたは、この現実にどのように参画していますか?」という意味です。

ハコミセラピーは東洋の世界観(仏教・タオイズム)と西洋の様々な「こころ」と「からだ」のアプローチの影響を受けた、アメリカで最も新しいセラピーのひとつです。

マインドフルネスという、東洋の瞑想にも似た静かな心の状態で、深い無意識の智恵に従っていくことで、自分の限界を作り出している様々な「こだわり」「きめつけ」「あきらめ」等を変容させたり、隠されていた自分の真の欲求に気づいていきます。

このワークショップは、ハコミセラピーのコアスキルを学ぶことで

(1)コミュニケーション力
(2)自己洞察力
(3)自己変革力
(4)問題解決力

を身につけていただくことを目的としています。

内容は、次のとおりです。

コアスキル1-人間関係をより親密にする 【ラビングプレゼンス】

コアスキル2-自己観察力を深める 【マインドフルネス】

コアスキル3-隠れたビリーフを浮き彫りにする 【プローブ】

コアスキル4-無意識の抵抗や心の葛藤を解決する 【テイクオーバー】

ご指導くださるのは、ハコミセラピーにもっとも熟達しておられる若本勝義先生(バイオダイナミックス研究所(BDI)代表、米国ハコミ研究所認定ハコミセラピスト、HPC総合治療センター院長、日本リバランシング協会 会長、相愛大学非常勤講師)です。

概要は、次のとおりです。

日 時:3/29(土)13:30~18:30、3/30(日)10:00~17:00

講料:プレミアム会員35,000円、一般40,000円(税込み、資料付き)
*このブログ、あるいはフェイスブックをご覧になってお申込みの方は、プレミアム会員の35,000円の受講料とさせていただきます。

講師:若本勝義氏

申し込み: ハコミセラピー入門講座 のお申込みフォームから、あるいはヒューマン・ギルドにメール(info@hgld.co.jp)か電話(03-3235-6741)を。

◆私と一緒に受講された北沢幸晴さん(プレミアム会員)は、次のようなご感想をお寄せくださいました。

『ハコミスペシャル講座2012』を受講して 

初めてお会いする若本勝義先生からはセミナー講師というよりは宗教家のような全てを受け入れてもらえる安心と信頼が感じられ、そのような雰囲気の中で講座がゆるゆると始まりいつの間にか導入に入っていきました。最初にセンタリング、完全呼吸とハコミのスキルを十分に体験できるための準備をしっかり行ってから、マインドフルネスへと移っていくことで、誰もがスムーズに確実に体験できるよう進められました。

ラビングプレゼンスのエクササイズの中で私は若本先生から私のナリシュメントとして、「男性でありながらマリア様のように人を分け隔てなく受け入れる、あるいは、森の中の湖が鏡のように静かな湖面に周囲の景色をそのまま映しこみ、それをそのまま静かに周囲に返すように、全ての人をそのままに受容している」と言っていただきました。正にそうありたいと私自身が願っている姿であり、それを明確なイメージとして伝えていただいたことは、私の大きな自信になりました。

アクセスと深化のエクササイズでは私が先生のデモンストレーションを受けることができました。ここ数年の右肩の重苦しさと時々おこる痛みについて、マインドフルネスの状態でそこに意識を持っていくことによって、無意識に心の奥底に押し込めている仕事上での閉塞感に気づき、それが私自身に伝えようとしているメッセージを感じ取ることができました。さらにこのエクササイズが終わったところで、右肩の重苦しさが軽減されているという不思議な感覚も味わうことができました。体験してこそ理解できた感覚でした。

これまでの私の学びの態度はいつも頭で理解しようとしてきたことに気づき、ハコミでは頭で考えるのではなく自分の心の奥深くにある気持ちをそのままに感じとることが重要であると教えられました。講座中、若本先生の脱線話でも多様なご経験と広い知識が受講者の納得感をさらに高め多くの学びがありましたが、特にホストクラブで仕事をされた時の体験談には心を動かされた男性受講者も少なからずいたようでした。

あっという間に終わってしまった2日間であり、ハコミセラピーのコアになるスキルを楽しく体験できましたが、全く同じ内容の講座であってもまた受ける時には新たな学びがあると期待できます。次回また若本先生のハコミを学ぶ機会があることを楽しみにしています。若本先生、一緒に受講したみなさん、ありがとうございました。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

まずは、お知らせから。

昨日(3月18日)月刊誌『プレジデントファミリー』5月号(プレジデント社)が発売されました。

プレジデントファミリー 2014年5月号

この雑誌の第3特集「もっと褒めて、甘えさせたら、子供は伸びる!」の中の「そこだけ叱ればいい、というポイントがわかる~子供のタイプ別、一度で伝わる叱り方」部分について私が取材を受けていた内容が掲載されました。


 

さて、「アドラー心理学ブームについて」の2回目です。

今回は「『嫌われる勇気』を読み解く」でも話していることです。
アドラー心理学が受け入れられる社会背景は、次の2つにあるのではないでしょうか?

1.「みんなと同じでなければならない」・・・・同調圧力(ピア・プレッシャー)

2.「みんなに好かれたい/嫌われたくない」・・・・承認欲求/失愛恐怖

共通するのは、特に若者に勇気をくじかれた人たちが多い、ということです。

このことは、とりもなおさず、勇気と共同体感覚が求められることにつながります。
また、アドラー心理学の基本的な考え方の、全体論で示す 「人は一人ひとりユニーク」でいられない人たちが多く存在することに他なりません。

「勇気をくじかれた人たちが多い」という点では、私は財団法人 日本青少年研究所が2010年、日米中韓の高校生約8千人に実施した調査で、「自分はダメな人間だと思うことがある」との質問に「よくあてはまる」「まああてはまる」と答えた割合が日本で83.7%となり、米国(52.8%、中韓は40%以下)など3か国を大きく上回った例を示すことにしています。

 <お目休めコーナー> 3月の花(6) 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(3月17日)は、朝、日本経済新聞を開いたら、第3面に大きく『嫌われる勇気』『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』(共にダイヤモンド社)の広告が目につきました。

午後は、汐留にある日本能率協会マネジメントセンターに出向き、14:30~17:40に「経営戦略エッセンシャルズ― 儲け続ける会社のシンプルな経営とは?」の研修を受けてきました。


(汐留にて)


(汐留住友ビル24階から)

講師は、山形大学大学院教授(戦略プロフェッショナル/ビジネスデザイナー)の志村 勉氏。

同氏著の『儲け続ける会社のシンプルな経営』(日本能率協会マネジメントセンター、1,600円+税)も付き5千円。

儲け続ける会社のシンプルな経営
あなたの会社・商品・サービスを変える
5つのステップと12のナビフレーム
志村 勉
日本能率協会マネジメントセンター

内容からすると、10倍くらい価値のある研修でした。


ところで、これからが本題です。

この研修を受けながら『嫌われる勇気』が売れ続ける謎が解けました。
それは、ダイヤモンド社が万人向けでなく、読者層を20歳代後半から30歳代前半の、知識欲旺盛でありながら、あまりステータスに恵まれていない男性をターゲットとしたためではないか、とふと思いました。
このことをマーケット・セグメンテーションと言います。

このマーケット・セグメンテーションをベースにしながら、ソクラテスの対話法を使いながらの展開が、知的なゲームに参加している感覚を与えることで、セグメントされた層以外からも共感を呼び、人気を博しているのではないでしょうか?

今回は、これくらいにして、次回以降は、今の時代になぜアドラー心理学がブームになっているか、社会的・心理的背景を探りながら、「ブーム」の危険性に関してぬか喜びできない状況についても考えてみたいと思います。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

小倉広さん株式会社小倉広事務所 代表取締役)の新著『マンガでやさしくわかる課長の仕事』(日本能率協会マネジメントセンター、1,500円+税)をいち早く読みました。

阿部 花次郎さんのマンガと著者の小倉さんの解説のコラボがぴったりで、感動的な本に仕上がりました。
 
マンガでやさしくわかる課長の仕事
小倉広著、阿部 花次郎作画

日本能率協会マネジメントセンター

ストーリーは、不動産賃貸を扱う会社の新米課長の佐藤涼子が問題のある部下たちを掌握するのに最初は悪戦苦闘。
やがて、信頼関係を築きながら、ビジョンを共有しつつ、各自のやる気を引き出し、メンバーを育て、結果を出し続ける課長になるプロセスが、小倉さんの明快な図表や、体験や理論に基づくコラムを通じて、憎たらしいほどわかりやすく書かれています。

課長でなくとも人に影響を与える人のための必読書です。

*ヒューマン・ギルドで取り扱っています。他の本と共にご注文ください。

なお、私個人としては、小倉さんに続くマンガ本の著者として、さまざまな部分で参考になりました。

 なお、私は日本能率協会マネジメントセンター発行のマンガ・シリーズのうち2冊を次のとおり紹介しております。
ご参照ください。

1.2013年12月7日付けブログ 本の紹介:『マンガでやさしくわかるNLP』

『マンガでやさしくわかるNLP』(山崎啓支 著、サノマリナ 作画、日本能率協会マネジメントセンター、1,500円+税)

マンガでやさしくわかるNLP
山崎啓支 著
サノマリナ 作画
日本能率協会マネジメントセンター

2.2014年1月8日付けブログ 本の紹介:『マンガでやさしくわかる事業計画書』

『マンガでやさしくわかる事業計画書』(井口嘉則著、飛高 翔作画、日本能率協会マネジメントセンター、1,800円+税)

マンガでやさしくわかる事業計画書
ダウンロードサービス付
井口嘉則著、飛高 翔作画
日本能率協会マネジメントセンター

<お目休めコーナー> 桜の開花

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