おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(5月29日)の午後から新潟に来ています。
新潟は、東京以上に暑いです。
夕方は、ホテルの近くの居酒屋に行き、刺身の盛り合わせと朝日山をいただきました。
さて、ペルグリーノ博士の18度目の来日と ワークショップ開催 に関するお知らせです。
5月度ヒューマン・ギルドのニュースレターの巻頭言をもとにしています。
7月24日(木)にジョセフ・ペルグリーノ博士(モントリオール個人心理学研究所 理事長)が次女のマリー・ルー・ペルグリーノさん、孫のフィリップ君(中学生)と一緒に来日されます。
(フロリダの海を背景にしたペルグリーノ博士とマリー・ルーさん)
博士の来日は、1999年以来、今回で18回目になります。日本の人たちに本場のアドラー心理学を伝えるだけでなく、人格的な影響も与えてくれています。
ペルグリーノ博士を人物像として、私は皆様に次の3点をお伝えしておきます。
(1)向学心の人
(2)人間味豊かな言行一致の人
(3)美しく老いる人
ペルグリーノ博士は第1に、向学心旺盛な人です。カナダ・モントリオールのコンコルディア大学を卒業後、教員をしながらシカゴのアドラー心理学大学院で1つ目の修士号を取得、ドライカースの系統の、いわゆる「シカゴ学派」のアドラー心理学を学びます。
続いて、ニューヨーク州立大学で2つ目の修士号を取得。クルト・アドラー(アルフレッド・アドラーの長男)から「ニューヨーク学派」のアドラー心理学を学びます。
それに飽きたらずに、サン・フランシスコに行き、コロンビア・パシフィック大学の大学院でアドラーの弟子のソフィア・デ・ブリエスに師事、心理学博士号を取得しました。ここで、「サン・フランシスコ学派」のアドラー心理学を学んだわけです。すべて教員をしながらの学びで、やがて校長、教育委員会のコンサルタントになった博士の向学心の証です。
ちなみに、アドラー心理学の3つの学派を学んだ人は、北米でも極めて稀だそうです。恩師として印象に残る人をお尋ねすると、クルト・アドラーとハインツ・アンスバッハーの名前をあげます。
好奇心旺盛の博士の話題は、心理学、教育のみならず哲学、芸術、建築にまで及び、その学識の深さに驚かされます。
箸を上手に使いこなし、日本文化にとても敬意を払っておられます。
第2に、ペルグリーノ博士は言行一致した人です。約束したことは必ず守ります。一時期、健康を害され、来日をためらうこともありました。しかし、健康が許し、日本の人たちが招聘を希望する限り来日する、と宣言されると、そのとおり実行されています。
今までは、秋や春にお越しになったこともありますが、夏がワークショップに最適だと合意すると、老体に鞭打って、私たちの願いを叶えてくれます。
私は、66年間生きていますが、博士ほど人間味にあふれた人に触れたことがありません。博士は、私の師であり、友であり、義兄弟の契りを結んだ人です。最初1999年にモントリオールでお会いしてから、私は一度も失望したことがありません。
第3に博士は、美しく老いる人です。現在79歳の博士に最初にお目にかかったときは、博士は64歳でした。65歳の折の来日中に最愛の妻のリサ夫人を亡くすという悲劇に見舞われました。健康問題を抱えたこともありました。息子さんの交通事故もありました。
それでも、それらの困苦を乗り越え、79歳の今も凛とし、人間や自然や文化を対象とした好奇心は枯れることがありません。その意味では、私たちの生き方のモデルでもあります。
その博士に特別にリクエストし、7月31日(木)には、「エイジング(加齢)」のワークショップをお願いしています。
今度の18回目の来日で博士と出会う人たちがどんな刺激を博士から受けるか大いに楽しみです。
なお、ペルグリーノ博士のワークショップ は、すべてヒューマン・ギルドで、次のとおり開催します。
「カップル・カウンセリング」 7/26・27(土・日)
「援助者のためのグリーフケア」 7/29(火)
「エイジング」 7/31(木)
「どうすれば幸福になれるか」 8/2・3(土・日)
時間は全て10:00~17:00
受講料は、2日間コースがプレミアム会員37,800円、一般43,200円(テキスト代・税込)、1日コースがプレミアム会員21,600円、一般24,840円(税込)です。
「カップル・カウンセリング」は、2005年に横浜で開催して大好評を博したもので、博士のお得意のデモンストレーションも数度入り、カップル・カウンセリングのモデルを示してくれます。
なお、このワークショップに限りカップルでご参加の場合は、会員@37,800円×2=75,600円のところを54,000円とさせていただきます。
「援助者のためのグリーフケア」は、昨年、悲しみの体験をなさった当事者のための講座として行いましたが、今回は援助者に役立つかたちでの開催です。
「エイジング」は、ペルグリーノ博士から美しく老いるための秘訣をアドラー心理学の立場からご提供いただきます。
「どうすれば幸福になれるか」は、2011年に山梨で行った講座をより充実させ、2日間たっぷり時間をかけて行います。
*お申し込みはペルグリーノ博士のワークショップ の「申し込みフォーム」からお願いします。
もうすでにかなりの申し込みがあります。お早目にお願いします。
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