おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
今朝は2つの話題があります。
1.アドラーの教えを手がかりにコロナ危機から学ぶことについて
2.オンラインのやり取りとしてELM勇気づけリーダー・マニュアルの改訂部分の説明会のことなど
1.アドラーの教えを手がかりにコロナ危機から学ぶことについて
「コロナ危機から学ぶこと」として昨日は、ハーバード大学のマイケル・サンデル教授の説を紹介しました。
今回は、私がある月刊誌に書いたことをもとにアドラーの説を簡素化してお伝えします。
私はコロナ禍を「ミニ氷河期」にたとえています。
人間が人間であることの根源を問うて書いています。
氷河期にさまざまな生物が絶滅していったのに対し、種としては弱いヒトがなぜ存続できたのか。
さらには、他の生物に比べて速く走れず、泳げず、空を飛べず、鋭い歯も持たない人間が、なぜ万物の霊長になり得たのか。
答えは簡単です。
「人間には劣等感があったからだ」とアルフレッド・アドラーは説いています。
アドラーによれば、劣等感は「健康で正常な努力と成長の刺激」(『個人心理学講義―生きることの科学』アルフレッド・アドラー著、アルテ、岸見一郎訳)なのです。
アドラーが自分の本数冊に書いていたことをかいつまんで次に紹介します。
種として弱い存在であった人間は、外敵に囲まれて恐怖に直面したり、洞窟の中で不安におびえたりしながらも、共同体の中での所属感と信頼感に基づいて仲間に共感を抱き、協力する態度があったからこそ生き残れたと考えられます。
さらには、信頼する仲間と共に分業が進み、狩りに出るグループ、洞窟内を守るグループに分かれて生活を守り、やがては農耕生活を営むようになりました。
協力の精神を発揮しながら共同体を維持した先祖がいたのです。
彼らが危機に直面したときの目標は、存続であったに違いありません。
まとめながら一部に付記します。
存続という目標に向かって、所属する共同体の中で信頼感を基につながり、仲間に共感しながら協力できたことが、人類が生き残れた理由ということです。
私たちがコロナ危機から学ぶことは、コロナ危機という外圧を利用して医療、政治、経済、教育などの変革に生かすことも必要ですが、それ以上に心理的な問題として人間が人間であることの原点に立ち返り、内的な変革を遂げることが今こそ必要なのではないでしょうか?
2.オンラインのやり取りとしてELM勇気づけリーダー・マニュアルの改訂部分の説明会のことなど
昨日は13:30~15:00に第3回目(最終回)のELM勇気づけトレーナー、ELM勇気づけリーダーのためのELM勇気づけリーダー・マニュアルの改訂部分の説明会を行いました。
参加者は90人。
ベルギーからのご参加の ロケ タミコさん もいました。
参加者は、3回を通じて260人ほどに達し、心から感謝申し上げます。
ヒューマン・ギルドの取締役研修部長の 永藤かおるさん がメインで、私は最初と最後の挨拶と一部のご質問にお答える以外はサポートに徹しました。
身内のことですが、 永藤かおるさん は、ELM勇気づけリーダー・マニュアルの改訂にELM勇気づけトレーナーの一部の方々のご協力を得ながら最大限のコミットをしてくれたことをお伝えします。
この3回目には、ELM勇気づけ講座の開発者が2人ご参加でした。
鈴木三穂子さん(写真中段右) と 原田綾子さん (写真下段左)でした。
お二人には、ELM勇気づけ講座の開発時のエピソードとELM勇気づけ講座への想いを語っていただきました。
全体を通じてご質問が比較的少なく時間にゆとりがあったので、ベルギーからご参加の ロケ タミコさん(写真下段中央) にもご挨拶をいただきました。
また、この会にご参加の 2人から集合型とオンライン型併用の研修/講演についてのお知らせがありました。
(1) 奥津陽子さん が8月3日(月)から5日(水)にかけて行う下記講座
「アドラー心理学勇気づけの関わりで、家族が幸せに生きる講演会」
https://peraichi.com/landing_pages/view/purepuresmile
・8月3日 長崎会場
【入門編】アドラー心理学で育む子どもの心 「生きる力を育む」
・8月4日 宮崎会場
【パートナー関係編】アドラー式 子どもが育ちやすい家庭の作り方
・8月5日 宮崎会場
【応用編】アドラー心理学で育む子どもの心 「折れない心を育む」
(2)山田響子さん から
8月1日(土)に岡山開催の「『自分創め、スタート!』~アドラー流 自分の“魅力”と“自信”を見つけ出す方法~」
https://peraichi.com/landing_pages/view/jibunhajime
なお、同じオンラインに関しては、 アドラー・カウンセラー養成講座 に関心をお持ちに 東條友宏さん とこの講座を受けることの効用 -(1)対人支援に役立つ、(2)自分自身のライフスタイルを把握でしるなど ー についてご説明しました。
3.人生最大級の吉事
夕方、人生最大級の吉事が訪れました。
待ちに待った人の拙宅訪問。
ただ、ご報告は7月20日(月)にします。
一部の人には、本日の カウンセリング演習 の時にしゃべってしまいそう。
1時間半ほどがあっという間に過ぎました。
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<お目休めコーナー>6月の花(28)