アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日の印象的だった出来事は、ある組織を率いるリーダーのカウンセリングでした(個人情報であり、守秘義務もあるので、お名前など詳しいことは省きます。仮にSさんとしておきましょう)。

聡明なSさんのカウンセリングで終始心がけたのは『対話型のカウンセリング』でした。


私は、Sさんの語る言葉のエッセンス部分を書き取り、それらを時々繰り返し、またある時はつなげて、Sさんに気づきの機会を提供しました。
初心者が早い段階でやりがちな助言は、極力控えました。
そのことで、Sさんの【洞察】につながりました。

このようなかたちでカウンセリングを展開していると、Sさんにヒラメキが起こり、自ら新たな何かを創造するヒントとなります。
これが【創発】です。

このプロセスは、組織を率いる立場にいる私自身にも【洞察】と【創発】をもたらしてくれます。

『対話型のカウンセリング』でクライアントだけでなくカウンセラーも【洞察】と【創発】を体験できたことになります。
まさに【共育】のカウンセリングです。

私は今後、この【共育】効果のある【洞察】と【創発】をもたらす『対話型のカウンセリング』を普及していこうと決意しました。

ただ、注意したいことは、安易に【洞察】と【創発】の言葉を乱発してはならないことをわきまえておかなければなりません。
『デジタル大辞泉』(小学館)の次の定義に沿っておきます。

洞察・・・物事を観察して、その本質や、奥底にあるものを見抜くこと。

創発・・・要素間の局所的な相互作用が全体に影響を与え、その全体が個々の要素に影響を与えることによって、新たな秩序が形成される現象。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。

私はカップルや親子の関係修復を図るためのカウンセリングでは、ある程度情報収集をしてから「要求交換」を行い、最後はお互いに感謝を伝えて終わります。

このやり方は私の『マンガでやさしくわかるアドラー心理学 人間関係編』(日本能率協会マネジメントセンター)と『アドラーが教えてくれた ふたりの心理学』(青春出版社)に書いてありますので、ご参照ください。

 

ある父親と高校生の子どものケースです。

父親は子どもがゲーム三昧で成績が急降下。
そのことで子どもは父親を避けるようになりました。

ここで「相手にやめてほしいこと」「進んでしてほしいこと」をまとめて3つ書いてもらいます。

それぞれ私に向かって1つずつ言ってもらい、改善が可能かどうか確かめます。

ここで大切なのは、子どもも親に対してしっかりと要求をしてもらうことです。

「わかっていることを何度も言わないでほしい」というような要求が出ます。

お互い合意してから最後は「相手の存在・行動で感謝したいこと、うれしいこと」を書いてもらいます。

それをお互い交互に伝え合います。

父親がボロボロ泣いていました。

こういうケースでは、カウンセリングに来てくれるから成り立つと思われますが、オンラインでもチャットを使ってやり取りが可能です。

私は研修講師 兼 カウンセラーです。

研修の際は緻密な準備をしておおよそ予想した展開になりますが、カウンセリングの場合、大まかなシナリオがあるとしてもライブな展開になるので、とても面白いです。


◎そんなカウンセリングを学びませんか?
ただし、第80期アドラー・カウンセラー養成講座は人数制限で開催のためあと3名ほどで定員に達してしまいます。
2月12.13.26.27日.312.13.26.27日(土日)
https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/251

◎すでに養成講座を終えている方には「カウンセリング道場」で腕を磨いていただきます。

2022年はある程度受講者のレベルを揃えて、3つのコースを2月から11月まで(8月を除く)10回コースで推進します。
2月、3月、4月だけあらかじめ日程を定め、5月以降はご相談によって進めます。
受講料は一括支払い40,000円(税込み)、分割44,000円です。
ただし、参加できない日があった場合は他のコースでの補講が可能です。
内容もかなりリニューアルいたします。

(1)シニアコース(アドラー・カウンセラー取得者として経験が長い人が条件) 
平日14:00~16:00、2月18日(金)、3月11日(金)、4月8日(金)
https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/853

(2)ミドルコース(アドラー・カウンセラー取得してまだ年月が浅い人、これから志す人の混合) 
土曜日9:45~11:45、2月12日(土)、3月12日(土)、4月9日(土)
https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/851

(3)初級コース(アドラー・カウンセラー未取得者限定、補講の人は除く)
平日19:45~21:45、2月10日(木)、3月10日(木)、4月7日(木)
https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/852

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。

このところ電車内も街もにぎわいが見られます。

昨晩、神楽坂の街中を歩いてみてもコロナ前と同じような活況を呈していました。

先週の土日に神戸に行ったときは、行きも帰りも新幹線のグリーンを利用したのですが、コロナが蔓延時は1車両に一桁に近い利用者だったのに、行きも帰りも隣席に人が座ってきて、伸び伸びした旅ではなくなりました。

自分自身を振り返ってみると、自分の中に沸き起こる感情のタイプが違うようです。

不安や恐怖が少なくなり、期待と充足感が見えてきています。
ただ焦りは従来同様あります。

私にとって「生涯現役」で仕事をする限り焦りの感情とつき合い続けなければならない覚悟をしています。

そんな感情と上手につき合うYouTubeと本の紹介です。

1.昨晩21:00から You Tube「アドラー心理学専門チャンネル/ヒューマン・ギルド」配信。

テーマは「【アドラー心理学】感情のコントロール方法を知ろう!」です。

永藤かおるさんが感情の「相手役」と「目的」、怒りの構造、怒りの返報性などについて13分ほどで分かりやすく語ってくれています。


2.『感情を整えるアアドラの教え』(岩井俊憲著、大和書房だいわ文庫、680円+税)の紹介。

アドラー心理学の立場から文庫で感情のつき合い方が学べます。

4万部近く売れているロングセラーです。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(8月9日)は、3日ぶりに外に出かけカミさんと星野珈琲でランチをしました。

昼寝をしようと思っていたら、カミさんがディズニーのアニメ『アラジン』を見つけ出して一緒に観ました。
劇団四季の『アラジン』とはいくつかの相違点がありましたが、それなりに楽しめました。

「どちらの『アラジン』をもう一回みたいですか?」と問われたら、圧倒的に劇団四季の『アラジン』です。


昨日のブログで私はこんなことを書きました。

夜は閉会式の放映にずっとつき合っていたのですが、はっきり言ってとても退屈な時間でした。

選手の活躍シーンの映像には感動を新たにするものがありましたが、式典そのものは、今までのオリンピックの閉会式の中では最悪でした。

その思いは私だけでなかったようで、選手たちの中には退屈すぎて途中退席が相次いだようでした。

宮沢賢治「星めぐりの歌」でフィナーレを迎えるために女優の大竹しのぶさんや子どもたちの出演には「まだやるの」という気持ちを持った人も多かったようです。

ただ、宝塚歌劇団の日本国家斉唱やソプラニスタの岡本知高さんのオリンピック賛歌には、絶賛の声が上がっていました。

閉会式の酷評が相次いだ代わりに五輪開催について「よかった」が64%を占め、「思わない」の28%を大きく上回ったことが読売世論調査でも明らかになっています。

今回私は、オリンピック開催前後を含めて新聞とYouTubeをもとに3つの点をオリンピック精神に背くものとして忘れてはならない事態と記録に留めておきたいと思います。

1.五輪中止「陛下が宣言されるしか手だてない」 立民・川内氏がツイート
/22(木) 9:48配信 西日本新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/
5c642f532cf40865b1ef70ac2faa701bc953647e

立憲民主党の川内博史衆院議員(鹿児島1区)が、(7月)23日に開幕する東京五輪に関して「(天皇)陛下が開会式で『大会の中止』を宣言されるしか、最早(もはや)止める手立(てだ)ては無い」とツイッターに投稿していたことが分かった。
21日朝に公開されたが、「天皇の政治利用だ」との批判が相次ぎ、川内氏は午後に投稿を削除した。

こんな振る舞いをしてしまう国会議員をどう思いますか?


2.東京五輪開会式“崩壊の引き金”は…お騒がせ中山泰秀防衛副大臣の「通報」だった
7/23(金) 14:00配信 日刊ゲンダイ

中山防衛副大臣は人権団体への通報をSNSで報告
過去にも発言が問題視された中山泰秀防衛副大臣

組織委の判断に影響を与えた人権団体の抗議声明を“引き出した”のが、自民党衆院議員の中山泰秀防衛副大臣だったとみられている。

「中山氏は、ツイッターの一般ユーザーから小林氏の過去のコントに問題があると相談を受け、その内容をサイモン・ウィーゼンタール・センターに“通報”したようです」(官邸事情通)

防衛副大臣たるものが、内閣や自民党内に知らせて、それから公式に対応すべきところをアメリカに拠点を置くユダヤ系の人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」に通報(告げ口)をしたのです。

こんな振る舞いをしてしまって平然としている、日本の防衛を担う副大臣のことをどう思いますか?


3.【ヤバ過ぎる韓国露呈】韓国が東京五輪で各国に無礼三昧!世界中に呆れられた!!猛バッシングに耐えれず、韓国国民が混乱。 2021/08/07 #フィフィさんYouTube
https://www.youtube.com/watch?v=23XqxzlaH_I

これは10分ほどのYouTubeなので、是非ご覧になることをお勧めします。

あきれてものが言えないほどです。


「勇気づけ」とはほど遠いオリンピック精神に背く事実をお伝えしました。

次回は、真面目にオリンピック憲章をもとに大切なことに取り組みます。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。

「人間は、自分に向かって言われていることよりも、自分について他者が話し合っていることにより耳を傾けるものである」

これはルドルフ・ドライカースの弟子で、アドラー派の精神科医、バーナード・シャルマンの言葉です。

少し解説を加えると、自分に向かって言われると、身構えて主観的に話を聞くことが多いのですが、自分について他者が話し合っている場面に居続けると、客観的にゆとりを持って、しかも自分の話題なのでなおさら話を聞くことになることを語ったものです。

この技法は、アドラー派ならではのもので、オーソドックスなカウンセリングが1 対 1でカウンセラーとクライアントが相対するのに対して、カウンセラー 2人、クライアント 1人あるいは2人で展開するものです。

昨日は訪問カウンセリングで多重カウンセリングの類似技法を使ってきました。

詳しいことは書けませんが、「自分について他者が話し合っていることにより耳を傾けるものである」が確認できました。

現在ヒューマン・ギルドで発行している『アドラー心理学教科書』の前身の『実践カウンセリング ー 現代アドラー心理学の理論と技法』の「カウンセリング・トーク」の章には、このような技法がいくつかありました。

これらの技法 をアドラー・カウンセラー養成講座 でお伝えすることが多いです。

また、【カウンセリング&セラピーの理論と実践】(京都開催、7月24日(土)13:00~18:30、7月25日(日)10:00~ 17:00)でも技法のいくつかをご紹介します。

◆アドラー心理学を活かしてアドラー・カウンセラーを志望する方は、こちらをご覧ください。
   ↓
https://www.hgld.co.jp/utilized.html

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(4月27日)は、ヒューマン・ギルド関係者の執筆・出版活動の情報が入ってきた1日でした。

まずは、長田邦博さん (グロナビ代表、中小企業診断士、キャリアコンサルタント)が書かれた『もし、アドラーが「しゅうかつ」をしたら』(幻冬舎、1,320円)が『東洋経済』の「話題の本」コーナーに取り上げられていました。

インタビュー形式でこの本に込めたメッセージを伝えています。

『もし、アドラーが「しゅうかつ」をしたら』で長田さんは、アドラー心理学の基本的な考え方を単に紹介するのではなく、長田さんなりに熟慮を重ねて整理し、「しゅうかつ」ー 「就活(働き方)」「習活(学び方)」「充活(生き方)」ー と結びつけて、新しい生き方(ライフデザイン)について提言した、とても刺激的な本です。

お勧めします。

続いて、鈴木昇平さん から『教育PRO』(株式会社ERP発行、4月20日号)をお送りいただきました。



「教育者のための人間知 ー アドラー心理学入門」の第1回目の「なぜ今、アドラー心理学なのか」が始まりました。

2ページもので、ぐいぐい惹きつけられる文章です。

私は昇平さんに12回の連載に書き足して単行本化をお勧めしました。

昇平さんには、その知識と執筆力があります。

 最後は、私の本の重版情報です。

日本能率協会マネジメントセンター出版本部から次のメールが入りました。

重版のご連絡です。
『マンガでやさしくわかるアドラー心理学 人間関係編』重版のご連絡です。 
12刷/1,000部重版/累計28,500部/7月出来

『マンガ アドラー心理学』シリーズで合計 226,500冊に達します。

シリーズを中心に毎月にように重版の連絡が入るので、とてもうれしいです。

私の単著、共著、翻訳、分担執筆の本も昨年、累計100万部を突破しています。

今年はこれから4冊ほど出版の予定です。

アドラー心理学、まだまだブームは終わっていませんね。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(4月22日)も次から次へとうれしいことが起きました。

1.小池直己先生(英語学者(心理学理論を応用した英語教育の専門家)、NHK教育テレビの英会話の講師等を歴任、元就実大学・大学院教授)に9月13日(月)に開催するマネジメント・カウンセリング研究会(私が代表を務める中小企業診断士の勉強会)の公開講座(ヒューマン・ギルドの関係者も参加可能)にご登壇いただきたく思い切って講師依頼をしたところご快諾いただきました。

小池先生には、(大学、大学院で英語を専攻せず)大学教授になり、30年間で英語の本を400冊近く出版、NHK教育テレビの英語講師も担当された小池先生の生き方・学び方を語っていただきたいと思っています。

とてつもなく興味深い講座になりそうで、今からワクワクしています。

11:00からはある業界にアドラー心理学が入るプロジェクトの打ち合わせを3社間でしました。

これまた数か月先の展開をイメージすると、満ち足りた気分になりそうです。


2.出版についても新たな動きがあります。

13:00に方丈社の小村編集長(写真左)と書き編み師の若林邦秀さん(写真中央)がご来社。

若林さんはPHP研究所在職中の1997年1月に私の共著本『ぼくお母さんの子どもでよかった』をご提案の上、出版された方の上、ヒューマン・ギルドでアドラー心理学を学んでいらっしゃる方なので、信頼しきっています。

その若林さんを編集担当として『親と子のアドラー心理学』のリライト本が方丈社から7月にも出版されることになっています。

出版に関してはもう1つ。

青春出版社編集部の石井智秋さんさんから(1)本日『男と女のアドラー心理学』の文庫版のゲラが届くこと、(2)タイトルが『アドラーが教えてくれた「ふたり」の心理学』に決まった旨のメールが入ります。

今日から3日間のうちにチェックをするのが楽しみです。

私の思い入れの深い本が出版社が代わって、本の形式が代わって長く、多くの方々に届くのがとてもうれしいです。

今日もいいことがある1日になりそうです。

日々、ありがたく暮らすことができています。

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<お目休めコーナー>4月の花(23)



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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(4月15日)はテレワークの日で、家で電話カウンセリングをしたり、4月24日(土)スタートの オンライン開催 アドラー心理学ベーシック・コース (4月24日.5月8.22日.6月5.19日.7月3日(全・土)、13:15~17:15)の初日のパワポの全面手直しをしたりしていました。
https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/859

資料そのもの、資料の配布の仕方、講座の進め方など内容変更以外「全面手直し」のつもりで、まるで別の講座を作り上げるかのように取り組んでいます。

おそらく再受講される方も驚くと思います。

ただ、アドラーの本でアドラーがどう書いているか調べたり、やたら時間がかかるのが難点です。


さて、昨日紹介の『孤独のチカラ』 (齋藤 孝、新潮文庫、539円)について「私の孤独の時期を思い出させてくれ、孤独がいかに自分を育ててくれたかを教えてくれた本です」と書いていました。

そのとおりで、本を読み終えた後に孤独についていろいろ考えました。

自分自身がなんだかこだわりの強い人間であることを再確認しました。

孤独については、「寂しさ」と結びつけてネガティブに捉えられることが多いのですが、私は孤独だから寂しいのではなく、集団の中が所属に不全感を持つことが寂しさにつながっていることを知っています。

さらには、1999年4月末から5月上旬にモントリオールに行ったときにペルグリーノ博士から教わった”Plow it higher and deeper.”(高く、深く耕しなさい)の言葉を思い出しました。

ペルグリーノ博士が学びの志について語ったものです。

また、『孤独のチカラ』に数か所出ていた「沈潜(ちんせん)」から高校生の頃に読んだ『三太郎の日記』(阿部次郎)の「沈潜(ちんせん)のこころ」という言葉を思い出して、該当の箇所を読んでみました。

「沈潜」というのは「心を落ち着けて深く思索すること。また、深く没入すること」(『精選版 日本国語辞典』です。

孤独には、確かに「心を落ち着けて深く思索すること。また、深く没入すること」の効用があります。

五木寛之氏の『人間の覚悟』(新潮新書)に「アイオワ大学の教授の実験」として1本のライ麦の話が出ていたことも思い出しました。

本には、こんなことが書かれています。

30センチ四方、深さ56センチの木箱を作り、そこに砂だけ入れて1本のライ麦の苗を植える。水だけで育てて3ヶ月後に箱から取り出して砂をすべて振るい落し、広がっている根の長さを計測してみたところ、根毛の先にある顕微鏡でしか見えないようなものまで全部合わせると、何と1万1200キロメートルもあったという。

1本のライ麦が砂の中から水だけ吸い上げ、60日間も生き続けるために、シベリア鉄道をはるかに超えるくらいの長さの根を張りめぐらせ、その命を支えていた。

そう考えたら、その麦は色がさえないとか、穂が付いていないとか文句を言う気にはなれません。そこには行き続けるというだけで、ものすごい努力があった。

1本の麦でさえ、それくらいの根を見えないところまで張りめぐらせて必死でいることを思えば、私たち人間が今日1日を生きるということは、麦1本に比べてじつに大きなこの体ですから、どのくらいの根を人間関係に、世の中に、宇宙に張りめぐらせていることか、想像するだけでも気が遠くなります。

五木氏はさらに続けます。

たった1本の麦でも、その大変な命の営みの偉大さを思えばその麦に対してお前は出来が良くないとか、もう少し見ばえがよかったらいいのにとか言えたのもではありません。

1日生きるだけでもものすごいことをしている。人は生きているだけで偉大なことだと思います。その人が貧しく無名で、生きがいがないように思えても、1日、1ヶ月、1年、もし30年も生きたとすれば、それだけでもものすごい重みがあるのです。

植物が根を張ることは「陰」の営みです。
地上に育ち、花や実を形成するのは「陽」の営みです。

そう捉えると、孤独の中での「陰」の地道な働きがあってこそ「陽」が実を結ぶことを忘れてはなりません。

「陰」の状態の孤独には、一部寂しさを伴うことがあるかもしれませんが、私たちの心の中で明日への創造力を生み出す地道な働きを促進する貴重な時間かもしれません。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(4月13日)は面白いことが次々と起こりました。

日記として3つ書きますね。

1.母校から講演依頼

2.YouTubeで日本のアドラー心理学の歴史を語る

3.ハリウッド大学院大学 特別公開講座時間修正

1.母校から講演依頼

私の出身中学校である 鹿沼市立東中学校 の校長先生からお電話があり、8月の講演依頼をお引き受けしました。

私の学校史の中で最も思い出の多い3年間を過ごした学校です。

喜んでお引き受けしました。

いろいろな思い出がよみがえってきました。

50年もの前のことですが、学校内の事件も思い出したので、先生方にお伝えしようと手帳にメモをしました。

今からとても楽しみです。

2.YouTubeで日本のアドラー心理学の歴史を語る

13:30からは 安西 光さん のご指導を得てYouTube ヒューマン・ギルド【アドラー心理学専門チャンネル】の5月分を収録しました。

ロールプレイ付きの動画も収録しました。

また、ある本の紹介をしつつ日本のアドラー心理学の普及過程でアドラー自身の本が翻訳・出版されなかった事情を語りました。

ところで、安西さんはヒューマン・ギルドの設立36周年にちなんでお花をご持参くださいました。

お仕事ぶりといい、とてもきめ細やかな心遣いをする方です。

3.ハリウッド大学院大学 特別公開講座時間修正

19:30~20:30は、 株式会社 人援隊 の代表取締役(隊長)の 山本秀幸さん、 藤島遼太さん、芝田さん、ハリウッド大学院大学(学校法人 メイ・ウシヤマ学園)の黒野教授(総合企画部長)、ヒューマン・ギルドのマーケティング統括マネジャーのと目次 心さんと私の6人で5月14日(金)開催の講演会のオンライン回りの打ち合わせをしました。

最初の設定とご案内のPDFの講演会の時間が違っていましたが、元々の14:00~15:30に戻りました。

ハリウッド大学院大学 特別公開講座

演題:ピンチをチャンスに変える 経営者を育てるアドラーの経営心理学
講師:岩井俊憲
講演日時 : 2021年5月14日(金) 14:00~15:30 (Websiteでは本日中に修正される予定)
      ZOOMでも参加出来ます。(申込書にご記入ください。)
受付 : 13時30分より 5階ハリウッドホール
会場 : 学校法人メイ・ウシヤマ学園5Fホール
参加費 : 1,000円(学生の奨学金として活用させていただきます。)
主催 : 学校法人メイ・ウシヤマ学園ハリウッド大学院大学
後援 : 致知出版社 ・ ビューティビジネス学会・ハリウッドサービスビジネス研究所 ・ トータルビューティ協会
申し込み方法 : 下記の申込書にご記入いただき5月10日までにFAX・メールにてお申し込みください。
なお定員に達した場合のみご連絡させて頂きますのでご了承下さい。
問い合わせ先 : 学校法人メイ・ウシヤマ学園ハリウッド大学院大学 事務局 黒野・木村 TEL03-3403-3403
申込み先:email:koukaikouza@hollywood.ac.jp
(必要事項記載の上)
参加方法:会場 OR ZOOM のどちらかを明記

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(4月12日)は会社に行かず午前中は家で仕事をし、午後は北豊島園自動車学校に行って、運転免許更新のための高齢者講習を受けてきました。

2時間のコースとしてメインは(1)教習所内の運転と(2)視力検査でした。

私の前の席の男性が視力検査を終えた後、何やら探し物をしていました。

そのことに気づいた教官が「どうかされましたか?」と尋ねると、「眼鏡をどこかに置き忘れました」との答え。

「今、かけてるじゃないですか」

眼鏡を頭に乗せていて忘れていると騒ぐ人はいますが、眼鏡をしながら「置き忘れた」と騒ぐ人に接したのは初めてのことでした。


私は54年ぶりに自動車学校での運転操作で免許取得にまつわる物語を思い出しました。

私が運転免許を取得したのは19歳の3月の時でした。

大学1年生が終わろうとする2月末に父親の経営する会社が倒産し、同じ大学に通う1学年上の兄と私は学資が懸念される状況で、別の会社を立ち上げた長兄の仕事を手伝っていました。

そんな私を心配した叔父(母の弟)は「お金を出してあげるからこの機会に運転免許をとりなよ」と教習所にかかる費用を全額援助してくれたのです。

その叔父には私と同じ学年であるはずだった長男がいました。

その従弟は子どものころに脳性小児まひを患い、生涯、学校に通うこともなく18歳になるかならないかの前年の2月にこの世を去っていたのです。

私を息子のように思っていた叔父は、私を不憫におもって援助してくれたのです。

その叔父は、40年ほど前にこの世を去りました。

その後のことです。

叔母に運転免許費用を叔父に出していただいていた話をしたら、叔母は「初めて聞いた」と驚いていました。

この叔父のこの世の最後のことは『勇気づけの心理学 増補・改訂版』(金子書房、1,980円)に実際の例として最後のパートに書いています。

尊厳ある死を迎えたいと常々奥様と語り合っていた松本さんは、人生最後の3ヶ月を心穏やかに過ごしました。
病室から見える木々が美しく、見舞う人の行為が優しく感じられました。
松本さんは、告知されて間もなくこの世を去りましたが、いつの間にか家族一人ひとりに遺書を書いていたようでした。
奥様宛ての遺書の一節は、次のように書かれていました。

「僕は、最高の幸せ者だ。その幸せは、君と結婚してからやってきた。とりわけ人生最後の日々、極上の幸せを実感できた。心の底から君に伝えたい言葉、それは『ありがとう』。もし、生まれ変わって、配偶者を選ぶことができるとしたら、僕はためらいなく君を選びたい。次の生を授かっても、もう一度結婚してくれるかい? 最愛の妻へ。さよならは言わないでおく。See you,again.」

「松本さん」としていますが、このモデルが叔父です。

最後まで尊厳に満ちた生き方を貫いた叔父でした。

叔父さん、ありがとう!

叔父さんの尊厳は、僕の中に生き続けているよ。

 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

まずは、昨夕の桜の写真を。

本論の前に2つほど昨日のことを。

1.昨日(3月24日)は、11:00に青春出版社(プライム湧光)の第一編集部の手島智子部長(編集長、写真右)と石井智秋係長(写真左)がご来社、『男と女のアドラー心理学』の文庫化の打ち合わせをしました。

このお2人とは『男と女のアドラー心理学』の他に『人を育てるアドラー心理学』でお世話になっていて、そちらもこの1月に重版を迎えました。

『男と女のアドラー心理学』は、重版の代わりに文庫としてタイトルと内容も一新し、多くの方々に届くようになるのです。

2.夜は日本ペップトーク普及協会の岩﨑由純先生 と 藤江正直さん のお誘いを受け、20:30からClubhouse に参加しました。

30分くらいのつもりだったところ、戸田久実さん(ブログフェイスブックアドットコミュニケーション株式会社 代表取締役、一般社団法人 日本アンガ―マネジメント協会 理事)もご来室だったり、質問が数件あったので、22:00過ぎの最後まで参加してしまいました。

◆岩﨑先生と私のジョイント・セミナー これってまるできょうだい!ペップトーク×アドラー心理学 の日程が明後日の3月27日(土)迫ってきました。

講座申込みは終了していますが、講座の翌週のアーカイブ録画配信のお申し込みは受け付けています。



■演題:「これってまるできょうだい!ペップトーク×アドラー心理学」
■日時:2021年3月27日(土)10:00~12:00      
■方法:アーカイブ配信(後日)のみ受付
■講師:岩﨑由純先生 ( 一般財団法人 日本ペップトーク普及協会 代表理事)
     勇気づけのスキル=ペップトーク
    岩井俊憲(有限会社 ヒューマン・ギルド 代表取締役)
     勇気づけのマインド=アドラー心理学
■参加費:3,000円(税込、資料代込)
■申し込み:https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/868


3.3月23日付けブログ  あえて異論を:渡辺直美さんに対する侮辱発言について の続編です。

『週刊文春』の該当の記事を読みました。

(1)アイデア段階での発言であること

(2)発言が非公式のグループLINEであること

の2点が確認できました。

昨年の3月当時、組織内の人事を巡るいざこざがあったようです。

産経新聞2021.3.23 09:00コラムに増田明美さんがこんな文章を書いているのを見つけました。

【思ふことあり】スポーツジャーナリスト・増田明美 的外れな告げ口に対抗を

今回の佐々木さんのアイデアは、チーム内で「没」にされたものだ。
ビジネスの世界の手法で、没にしたアイデアの責任を取らなければいけないなら、創造力を捨てろと言っているようなものである。

は決定打です。

「やったぜ、増田明美!」とエールを贈ります。

是非、全文を読んでいただければ、私の指摘と共通したものが読み取り、異論でなく正論であることがご理解いただけるはずです。


私は、渡辺直美さんに対する侮辱発言についてだけでなくマスコミが煽る報道に対して無批判に同調する風潮/空気にとても「不寛容社会」「卑怯社会」を見てしまい、心理学の観点からも「妬み」が底流にあるような気がしてなりません。

「寛容」を『広辞苑』で引いてみると

(1)寛大で、よく人をゆるし受け入れること。咎めだてしないこと

(2)他人の罪過をきびしく責めないというキリスト教の重要な徳目

(3)異端的な少数意見発表の自由を認め、そうした意見の人を差別待遇しないこと

の3つが出てきます。

寛容は(1)で理解されることが多いのですが、(3)の「異端的な少数意見発表の自由を認め、そうした意見の人を差別待遇しないこと」が許される社会であってと切に願います。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

本論に入る前に2つほどの記事を書いておきます。

1.いただいた本、読んだ本について

(1)山口麻美さん (臨床心理士、公認心理師)から共著書をお送りいただきました。

『発達支援のためのアドラー心理学 ― どうすれば発達障害とされる子どもを勇気づけられるのか』(牛山 卓也&山口麻美、アルテ、1,800円+税)

ぱらっと目を通すと、アドラー心理学好きの臨床心理士の牛山卓也さんとアドラー心理学を専門とする臨床心理士の山口麻美さんとの対話で展開される本で、『嫌われる勇気』の臨床心理学版と言ってもよさそうな本です。

(2)『子どもがやる気になる短い言葉がけ スクール・ペップトーク』(岩﨑由純、学事出版、1,600円+税)を読み終えました。

岩﨑先生の講演内容に半日で行われるセミナーのコンテンツを加えて1冊の本にしたものだけにとても平易で、豊富な図解と一部んお写真によってより理解が深まります。

◆岩﨑先生と私のジョイント・セミナー これってまるできょうだい!ペップトーク×アドラー心理学 の日程が迫ってきています。
ご都合の悪い方には、講座の翌週のアーカイブ録画配信が可能です。



■演題:「これってまるできょうだい!ペップトーク×アドラー心理学」
■日時:2021年3月27日(土)10:00~12:00      
■方法:Zoomで配信いたします
    ①Zoomによるライブ配信(当日配信)
    ②アーカイブ配信(後日配信)
■講師:岩﨑由純先生 ( 一般財団法人 日本ペップトーク普及協会 代表理事)
     勇気づけのスキル=ペップトーク
    岩井俊憲(有限会社 ヒューマン・ギルド 代表取締役)
     勇気づけのマインド=アドラー心理学
■参加費:3,000円(税込、資料代込)
■申し込み:https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/868

2.昨晩21:00からヒューマン・ギルドの「アドラー心理学専門チャンネル」を配信しました。

タイトルは「コロナ禍の『疎外感(永藤かおる講師)

カミさんと二人で観ていましたが、なかなか引き込まれる内容だったし、永藤さんの表現力が豊かなことに感心しました。


https://www.youtube.com/channel/
UCFSDEPGZ4kUu2a0EsTtWwmA/
 から入ってご覧ください。

3.渡辺直美さんに対する侮辱発言について

お待たせしました。
これが本日のメインテーマです。

讀賣新聞オンライン 2021年3月18日 女性タレントが「豚」に扮する案…五輪の演出統括役が辞意「調子に乗っていた」をまずお読みください。

https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20210318-OYT1T50103/

東京五輪・パラリンピック開閉会式の演出の統括役を務める佐々木宏氏(66)が女性タレントの容姿を侮辱するような構想を演出チームに伝えていたと週刊文春(電子版)が報じた問題で、佐々木氏は18日、謝罪文を公表し、大会組織委員会の橋本聖子会長に辞意を伝えたことを明らかにした。
組織委は退任を了承する方針で、国際オリンピック委員会(IOC)にも経緯を報告した。
橋本会長が同日に記者会見を行う。

佐々木氏は謝罪文で、「大変な侮辱となる発案で取り返しのつかないこと。私が調子に乗って出したアイデア。自分の意識の低さ、無神経さに改めて気づいた。猛反省したい」とした。

佐々木氏の説明や週刊文春によると、佐々木氏は昨年3月、豚に扮(ふん)した女性タレントを五輪と豚をかけた「オリンピッグ」というキャラクターで五輪開会式に登場させる案を演出チームのメンバーに無料通信アプリ「LINE」で伝えた。
メンバーからは「女性を豚に例えるなんてありえない」などと反対意見が相次ぎ、構想を撤回した。

演出チームは、大会の簡素化で式典内容の見直しを迫られたために昨年末に解散し、佐々木氏が新たに統括役を担っていた。


このことについてテレビや新聞では、一部佐々木氏批判への先走りの風潮に警戒心があるものの、大多数は極端なバッシングです。

私は状況を深くわきまえずに、内容をしっかり把握しないうちにバッシングに入り、みんなが右にならえの論調に入ることにあえて異論を唱えたいと思います。

危険な風潮ー「マスコミ・ファシズム」-に加担する行為です。

もちろん渡辺直美さんを豚にたとえるのは、きわめて不適切ではあります。

しかし、引用した文章をよく読んでも2つの点で疑問点があります。

(1)アイデア段階での発言であること

(2)発言が非公式のグループLINEであること

あるプロジェクトに向かってアイデアを出して、絞り込みに入るメソッドに「発散性思考」と「収束性思考」があります。
2つの特徴を対比すると、次のようです。

発散性思考・・・・クリエイティブ目的、非公式な場で行われる

収束性思考・・・・完成への絞り込みが目的、公式な場で行われる

佐々木氏の発言は、非公式なグループLINEで、無数のアイデアの中の1つとして提示されたものです。

そのアイデアの中でフライングに属するものですが、アイデアに規制をかけると発散性思考は成り立ちません。

佐々木氏は、ソフトバンクのテレビCMでお父さんである犬を登場させたクリエーターです。

「あのCMで父親を犬にしてしまうのはどうか?」という声は聞かれていません。

やや暴言ですが、「犬はいいけど豚はダメだ」というのは、「鳩はよいけどカラスはダメだ」と同様、動物に対する差別ではないでしょうか?

それより何より非公式なグループLINEでのやり取りを1年後のこの時期に文春に垂れ流す卑怯なオリンピック/パラリンピック関係者の誰かの品性を私は疑います。

告発傾向がますます強まっているマスコミこそ下品な人物を炙り出してほしいところです。

多数意見に対してあえて異論を唱えたかった私でした。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(3月19日)は家を一歩も出ないテレワークの1日でした。

WHITE CROSS で3月18日に収録した[Web版]スタッフのモチベ急上昇! アドラー心理学は歯科をどう変えるのか? のチェックをしました。

いよいよ3月21日から4月20日にかけて申し込み・視聴が可能となります。

歯科業界にアドラー心理学がどう届くか楽しみです。

期間:3月21日(日)~4月20日(火)
(期間内であれば自由に視聴できます)
ライブ視聴申し込み:https://www.whitecross.co.jp/events/view/1536 
受講料:9,900円


13:00~17:00は、某IT企業の管理者に「アドラー心理学に学ぶ! 実践マネジメント心理学」のオンライン研修を行いました。

企業風土がアドラー心理学の勇気づけそのもののベンチャーで、組織内で使われている用語と行動にアドラー心理学で肉付けしたような研修になりました。

5回のブレイクアウトセッションにもお邪魔したのですが、実に活発な議論が展開されていて、質疑応答も含めてとても後味のよい研修でした。


さて、これからが本題です。

3月18日(木)付けのメルマガの巻頭言で「改めての強いお願い:2つの動画のことで」として次のように書きました。
 
私が強くお勧めしていながらもっと関心を寄せていただきたい2つの動画についてお伝えします。
ここまで私が執着するのは、私なりの思い入れと自信があるからなのです。

その動画というのは、次の2つです。
 
(1)『人生が大きく変わるアドラー心理学入門』(かんき出版)の動画版
(2)「これってまるできょうだい! ペップトーク×アドラー心理学」のアーカイブ録画
 

 すると、どうでしょうか。

かんき出版には【動画版】人生が大きく変わる アドラー心理学入門 の申込みが相次いだようです。



https://kanki-pub.e-course.jp/registration/359

申し込みがうまく行かない人が何人かいたようですが、やり直しをすることでゲットできたようです。

少しでもご関心を持たれた方は https://kanki-pub.e-course.jp/registration/359 から入って「プロモプレビュー」をご覧になることをお勧めします。

(2)の「これってまるできょうだい! ペップトーク×アドラー心理学」のアーカイブ録画の件は、ヒューマン・ギルドでクレジットを扱うことになったことで、事務局の対応が大わらわなほど申し込みが来ています。

とりわけ当日参加できない方のための「アーカイブ配信」の方が大きく上回るようになりました。

ヒューマン・ギルドの 会員 や関係者の方々のお力添えに心から感謝申し上げます。

これってまるできょうだい!ペップトーク×アドラー心理学

ランディングページ:https://business.form-mailer.jp/lp/d287e724136751

ヒューマン・ギルドのWebsite:https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/868

■演題:「これってまるできょうだい!ペップトーク×アドラー心理学」
■日時:2021年3月27日(土)10:00~12:00      
■方法:Zoomで配信いたします
    ①Zoomによるライブ配信(当日配信)
    ②アーカイブ配信(後日配信)
■講師:岩﨑由純先生 ( 一般財団法人 日本ペップトーク普及協会 代表理事)
     勇気づけのスキル=ペップトーク
    岩井俊憲(有限会社 ヒューマン・ギルド 代表取締役)
     勇気づけのマインド=アドラー心理学
■概要:
(1)ペップトーク、アドラー心理学それぞれの第一人者から親和性の高い両者の基礎的な内容についてお伝えする。
(2)両者がまったく初めての人でも自分自身と、関わりのある人を元気にする秘策が身につく。
(3)ペップトークをすでに学んでいる人は、アドラー心理学の勇気づけで補完すると、その深みが増す。
(4)アドラー心理学の勇気づけをすでに学んでいる人は、ペップトークで補完すると、その広がりを増す。
■参加費:3,000円(税込、資料代込)
■参加条件:Zoom視聴が可能な方のご参加をお待ちしております。
   当日生配信と、後日アーカイブ配信の2つのお申込みを募集いたします。
   当日ご覧いただけない方も、後日ご覧いただくことが可能です。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(3月11日)もまたテレワークの日。

10:00から30分ほどZoomであるベンチャー企業の研修のことで先方が2名、ヒューマン・ギルド側が法人事業部マネジャーの目次 心さんと私の4人でミーテイング。

来週行う4時間のオンラインによる管理者研修の内容を詰めました。

14:00からは2時間ほど、ある出版社、制作会社の方と計4名で私が7月に出す本の細かい打ち合わせをしました。

主にQ&Aで進める内容の、イラスト豊富な本になります。


ところで、昨日は東日本大震災から10年の日でした。

家にいてテレビを観ると、各局が津波と避難、被災の様子を映し出していました。

あの日のことを私は 2011年3月12日付けブログで 激震に見舞われた方々にお見舞い申し上げます として書いています。

カナダのモントリオールでテレビで特に荒々しい津波の映像をご覧になっていたジョセフ・ペルグリーノ博士はメールで次のメッセージをくださいました。

日本の大地震の報道をテレビで観て、衷心よりお見舞い申し上げます。

地震と津波の影響を受けたあなたとご家族、ご友人、ヒューマン・ギルドに関係のある方々のご無事を祈っております。

1999年8月の初来日の際、ワークショップ開催のため仙台に行ったことがあるペルグリーノ博士は、深く悲しんでいました。

復興過程の翌年は、7月31日に宮城県の女川地区を訪れ、津波の恐ろしさを見聞きし、翌日80人を超える人たちに「勇気づけワークショップ」を行いました。

その際、「私が日本人から学んだ10のこと」永藤かおるさん 訳)の文章を配布し、それぞれの項目を解説されました。

そのままここにコピペします。

「私が日本人から学んだ10のこと」

1.人々の静けさ
わめいたり叫んだり、大げさに悲嘆にくれたりすることがなかったこと。
悲しみそのものが静けさによってより崇高に見えました。

2.尊厳 
水や救援物資を、きちんと列に並んで待つ姿。
声を荒げたり暴れたりすることもありませんでした。

3.優美さ
その時に必要なものだけを買う姿。
それにより、誰もが何かしらを得ることができました。

4.秩序を守ること
店での略奪行為がなかったこと。
路上を不法に占領したり、自動車の警笛をビービー鳴らしたりする行為がなかったこと。みんながただ、状況を理解していたこと!

5.犠牲の精神
50人もの作業員が原子力発電所の海水の排出のためにとどまったこと。
どうやったら彼らの犠牲の精神に報いることができるでしょう?

6.思いやりの深さ
レストランは値引きをし、警備されていないATMはそこにそのまま残されていました。
弱者に対するとても手厚い配慮がありました。

7.行き届いた訓練
老人から子どもまで、すべての人が何をすべきかはっきりわかっていたこと。そして皆が訓練したとおりに実行できたこと!

8.良心
店が停電したときに、人々はものを棚に戻して静かに立ち去ったこと!

9.報道
ニュース速報などで自制的な報道をしました。
馬鹿げたリポーターもおらず、静かな報道のみがなされていました。
  
10.天皇陛下
陛下にとって最も大事なのは日本国民であり、ご自身の健康は二の次だったこと。


ペルグリーノ博士がいかに日本国民をリスペクトし、愛していたかの証になる文章ですね。

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このところとみに若者の孤立が話題に上っています。

先週の2月24日讀賣新聞第1面には「『若者の孤立』対策強化」が朝刊の第1面にでかでかと載っていました。

讀賣新聞オンライン 2021/02/24 17:30では次のようでした。

不安高まる若者の「望まない孤独」…過去最多の自殺、コロナ禍で政府が対策強化

政府が3月末の決定を目指す「子供・若者育成支援推進大綱」の改定案が明らかになった。新型コロナウイルス感染拡大の長期化を踏まえ、孤独や孤立問題への対応を強化する方針を明記した。増加する自殺についても「最重要課題」と位置づけた。
政府は、改定する大綱に基づき、関係省庁間での連携を密にし、対策を急ぐ考えだ。

改定案では、新型コロナを受けて、「多くの子ども・若者は不安を高め、『望まない孤独』の問題が顕在化している」と指摘した。
子どもや若者の自殺に関しては、「コロナ禍の影響も懸念され、極めて重大な問題」とし、対応が急務だとした。

大綱改定案のポイントは、次のようです。

ところで、新聞では「孤立」と「孤独」の両方が使われていますが、私はそれぞれ違う意味があるように思えてなりません。
英語で表記してみると、そのニュアンスの違いがわかるかもしれません。

孤立=loneliness

孤独=solitude

です。

「孤立」について 10年前の2011年6月8日付けブログ 「自立」 をどう捉える?(2)「自立と孤立の違い」として書いたことがあります。

「自分は自立したい」と言いながら孤立している人がいます。

私の認識では、自立と孤立は大きく違います。

他者に関心があり、他者と交わることができ、それでいながら他者に一方的に依存しないで生きられる人が自立的な人です。

それに対して、他者に関心がなく、他者と交わることができず、それでいながら特定の他者に一方的に依存している人が孤立している人です。

以上に基づけば、他者に関心がなく、他者と交わることができず、それでいながら特定の他者に一方的に依存している人が孤立している人です。

一方、他者に関心があり、他者と交わることができ、それでいながら他者に一方的に依存しないで生きられ、時に「孤独を愛する」人が自立的な人だと言えます。

   :今回追加

それでは、孤立しひきこもりをしている人に対して家族は何ができるか? また、カウンセラーなどはどんなサポートができるか?

その時のブログの続きに次のようなことを書いています。

ひきこもりの人たちの多くは、他者や世界・社会に関心が向かず、自分にしか関心がなく、他者との交わりを断ち、それでいながら家族の誰かに大きく依存しています。

もし依存している家族の誰かが同じように孤立した人だと最悪です。
社会からますます孤立します。

私はひきこもりの人が依存している人(多くは母親)がカウンセリングに来たら、その人をどしどし社会と接するように仕向けます。
イベントに行くのも、映画も演劇もショッピングも旅行もいいでしょう。
できたら夫婦で出かけることをお勧めします。
だって、留守番役がしっかりと家にいてくれるのですから安心です。

依存の対象になっている人の関心が家の中でなく社会に向かうと、ひきこもりの人もつられて関心が次第に社会に向かって開かれます。

ひきこもりをしている人をいきなり社会に出そうとするのは危険です。
少しずつ少しずつ、一歩一歩です。

孤立から自立に向けるトレーニングは、慎重を期さねばなりません。

3月1日(月)配信のYouTube ヒューマン・ギルド「アドラー心理学専門チャンネル」のテーマを「ひきこもりに小さなおせっかいを」のテーマで話しています。

まだご覧になっていない方は、是非ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=kZe4dZVEetM

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