おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(2月13日)は、オフィスに戸田久実さん(ブログ、フェイスブック、アドットコミュニケーション株式会社 代表取締役、一般社団法人 日本アンガ―マネジメント協会 理事)からメモを添えて1冊の本が届きました。
『一瞬でいい関係を築く イラスト& 図解 コミュニケーション大百科』(かんき出版、1,400円+税)

ぱらっと開いたところ「男性からの根深い嫉妬には明るく切り返す」の項でした。
さまざまな部分を開いていると、この本には戸田さんが学びかつ体験されたことがふんだんに込められていることが理解できます。
343のフレーズについて「こんな時はこう言えばいいんだ」と、かゆいところに手が届くような印象の本です。
今読みかけの本を終えたら、順位を入れ替えてもこの本を読みたくなっています。
戸田さん、いつもありがとうございます。
さて、お陰様で体調は、平常の7割がた回復している感覚があります。
会社を早退して理髪店で髪をさっぱり切ってきました。
さて、インフルエンザで高熱を発しながら読んだ本の紹介です。
『白秋期 ー 地図のない明日への旅立ち』(五木寛之著、日本経済新聞出版社、780円+税)
「人生を、青春、朱夏、白秋、玄冬の4つの時期に分けて考えれば、白秋期とは50歳から75歳あたりまでの25年間」と捉える著者は、白秋期は晩年ではなく、フィジカルにはさまざまな問題を抱えていたとしても、いまの50歳から75歳までの時期は、むしろ人生の収穫期(ハーベスト・タイム)で、人生の後半に訪れる「黄金期(アクメ)」だとみなしています。
ただ、手放しで喜んではいられず、100年人生の後半の50年の人生には、「健康」「経済(お金)」「(老後の)孤独」の「3K問題」が待ち受けていることも、「地図のない明日への旅立ち」の季節だとして次の言葉を添えて注意を促しています。
「黄金の収穫期とは、外見上の若さを保つことでもなければ、物質的豊穣をえることでもありません。そうではなくて、闇をみちびく光を手に入れたような、人生の『歓びの発見』『ほんとうの自分の発見』という意味の収穫です」(P.42)
そして、86歳になろうとする著者は<白秋期の道標>としたことを書いています。
・生活を極力コンパクトにする。
・浪費の習慣を捨てる。
・自動車の運転をやめる。
・粗食の習慣を身につける。
・モノを捨てる。
・少ない収入で暮らしが成り立つようにする。
・方丈の空間をつくる。
・喜び、悲しみノートを作る。
・仕事以外の人生の目的をさがす。
・自分本位の生き方を見出す。
・ものを学びなおす。
・読書を友とする。
・新しいことをはじめてみる。
・養生を趣味にする。
・孤独の歓びをみつける、等々。
私自身は、5章の「孤独のユートピア――慣習の絆を断ち自由に生きる」に大きなヒントを得たのですが、この内容は、もったいぶって書かないことにします。
ご興味のある方は、実際に手に取ってお読みください。
白秋期にある方、これから迎える人たちに覚悟を伴う勇気を与えてくれる本です。
【本書の目次より】
地図のない明日への旅立ち――まえがき
1章 白秋期は人生の黄金期――六十代からはじまる黄金時代
2章 たかがお金、されどお金――脱仕事主義のすすめ
3章 長寿は幸福に能わず――病院に依存しない生き方のすすめ
4章 ことわざの効用――巧言令色のすすめ
5章 孤独のユートピア――慣習の絆を断ち自由に生きる
エピローグ――あとがきにかえて

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