アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

早いもので今日が2月の最後の日になりました。

昨日(2月27日)も、つくば市である流通業の研修を行っていました。

1~2月にかけて4回、計140人の人たちをに研修を行ったことになります。

研修をしていると、新入社員を迎えるにあたっての心構えの話題が出てきます。

つられて私も、50年近く前の新入社員時代を思い出しました。

新入社員時代の22歳から会社を辞める35歳までを振り返ると、自分が上司に恵まれていた幸せを噛みしめることができます。

最初の上司のHKさんは、電話の受け答え、文書の書き方、その他のマナーを私に叩きこんでくれたのですが、どちらかというと「ダメ出し」で、私も時々ふてくされることがありました。

何せ、当時の私は「不本意入社」のため3年以内に退職したい気持ちで満ち満ちていました。

しかし、だんだんと信頼関係が生まれてきました。

また、HKさんの上司のYIさん(営業部長)の勇気づけによって、その会社に13年も働くことになってしまったのです。

そのきっかけを2013年4月1日付けブログに 第二志望の人生 として書いています。
私は、その概要を2冊の本に書いていますが、もともとは、1982年に日本経済新聞に掲載された文章に基づく内容です。

HKさんとは上司・部下の関係でなくなってからは、まるで友人のようになり、ずっとヒューマン・ギルドを応援をしてくれて、今でも 会員 でいてくださります。

24歳で販売会社に出向したときの上司のSIさんは、私の昇進を後押ししてくれ、お互い元の会社を退職しても交流が続き、9年ほど前に私の今の『失意の時こそ勇気を ― 心の雨の日の過ごし方』(コスモス・ライブラリー、1,500円+税)を高く評価してくれました。

◆参考:2010年5月15日付けブログ 元上司からの勇気づけの手紙

失意の時こそ勇気を
―心の雨の日の過ごし方
岩井 俊憲
コスモスライブラリー

今回書いておきたいことは、第二志望の人生 の話題のYIさんのことで、彼が営業部長であった1971年に私が中小企業診断士の試験に合格し、診断実習のため2週間会社を休まざるをえないことを申し出たときのエピソードです。

私は、中小企業診断士の勉強をしていることも、試験を受けたことも会社に伏せていました。

私が合格を報告し、休暇の打診をすると、YIさんはその時会社にいた部員に「みんな聞いてくれ。岩井君が中小企業診断士試験に合格した」と大きな声で伝え、その日に学士会館にみんなをランチに誘い、私の合格祝いをしてくれました。

私にとっては、ビッグ・サプライズでした。

東大法学部卒の若きエリートのYIさんはその後、40歳を前にして司法試験を志して会社を辞めることになるのですが、彼は退職時に「岩井君が中小企業診断士試験にチャレンジしたことが刺激になった」と語っていました。

YIさんは、日本とアメリカで弁護士資格を有し、70歳代後半の今でも現役を貫き数年に一度かつての部下たちと集まる関係になっています。

次回は、在社時は寛容でありながら、お互い退職後に私に厳しい訓戒を与えてくれたKIさんのことを書くつもりです。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(2月26日)は、つくば市である流通業の研修を行っていました。

夜は、つくば市にいるメリットを生かして 長谷静香さん に研究学園センターにお出まし願ってお食事をご一緒しました。

鍋料理の後には、馬刺しをいただきました。

長谷さんとは『看護師のためのアドラー心理学』を共著で出しています。

看護師のためのアドラー心理学
人間関係を変える、心に勇気のひとしずく
(看護師のしごととくらしを豊かにする)
岩井 俊憲,長谷 静香
日本医療企画

この本は、発売1年半ほどの間に9,000部に達しています。

長谷さんとの間で9月にビッグイベントを行おうとほら話に発展しました。

さて、「【フッカー】との主導権争いを避けるには」シリーズの6回目です。

今までの5回は、次のとおりです。

2月19日付けブログ 【フッカー】との主導権争いを避けるには(1):吉福伸逸さんの教え
2月21日付けブログ 【フッカー】との主導権争いを避けるには(2):大学の教授たちの研修で
2月22日付けブログ 【フッカー】との主導権争いを避けるには(3):経営者からの批判への対処
2月23日付けブログ 【フッカー】との主導権争いを避けるには(4):エンカウンターに詳しい看護学生の協力
2月26日付けブログ 【フッカー】との主導権争いを避けるには(5):主導権争いのはどのように起きるか?

今回は、アドラー心理学ベーシック・コース の資料に基づき【フッカー】からの主導権争いに発展しかねない行動への対処法について考えてみることにします。

対応のポイントは、次の3つです。

(1)主導権争いの舞台から身を引く。
(2)【フッカー】と穏やかに過ごせたとき、感謝の気持ちを伝える。
(3)【フッカー】の協力を得ることで、その人の力を建設的に使えるよう援助する。

(1)の例は、2月22日付けブログ 【フッカー】との主導権争いを避けるには(3):経営者からの批判への対処 が参考になります。

私は、「心は脳にある」と意見交じりの質問をした経営者に対して、相手の言ったことを繰り返し、逆に質問をしました。

研修の場面などで「質問」と言いながら意見を言う人が多く、その場合は、自分の優越性をアピールしようとする隠された意図があるので、意見を言ってもらって、それで終わりにすればいいのです。

(2)の例は、書いていませんが、こういうことです。

講師側が【フッカー】の存在を意識すると、どうしても警戒心、身構え感が出て対応がぎこちなくなります。

その一例としてどうしてもアイ・コンタクトをその人に過剰に向けるか、逆に向けなさすぎます。

受講者の一部とみなし、もし、その人から質問や意見が発せられたとしても、他の受講者にもアイ・コンタクトを向けながら同調者を増やせばいいことです。

その人にアイ・コンタクトを向けすぎるから私が常々「線の関係」と称する主導権争いのモードに入ってしまうのです。

(3)の例は、2月23日付けブログ 【フッカー】との主導権争いを避けるには(4):エンカウンターに詳しい看護学生の協力 が参考になります。

國分康孝先生のエンカウンターに大学時代に7回も参加していた看護学生の例です。

力量のある受講者と張り合わず、その人の持つ強味を引き出し、協力者になってもらったのです。

最後に全体を総括します。

主導権争いは、【フッカー】の存在そのものが生み出すものではありません。

それらしい人がいたとしても、講師側がゆとりある態度でそれなりのスキルを駆使すれば避けられ、頼もしい協力者になってもらえるのです。

講師は、受講者によって育てられるのです。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(2月25日)の10:10~12:10は、早稲田大学エクステンションセンター(早稲田校開催)で「より豊かなライフスタイルで生きる」 の第4回目の講義をしてきました。

受講者の方々は、アドラー心理学の「ライフスタイル」についてかなり関心を深めてくれています。

早稲田校での講義は、あと2回で、今年の夏からまた八丁堀校に戻ることになっています。

6回目(最終回)が終わってから受講生と一緒にランチをするお約束をしました。


さて、「【フッカー】との主導権争いを避けるには」シリーズの5回目です。

今までの4回は、次のとおりです。

2月19日付けブログ 【フッカー】との主導権争いを避けるには(1):吉福伸逸さんの教え
2月21日付けブログ 【フッカー】との主導権争いを避けるには(2):大学の教授たちの研修で
2月22日付けブログ 【フッカー】との主導権争いを避けるには(3):経営者からの批判への対処
2月23日付けブログ 【フッカー】との主導権争いを避けるには(4):エンカウンターに詳しい看護学生の協力

今回は、研修の場などで「【フッカー】との間の主導権争いのはどのように起きるか?」をテーマにします。

参考となる理論は、アドラー心理学ベーシック・コース でお伝えしている「不適切な行動の4つの目標」です。

R.ドライカースは、不適切な行動の4つの目標を親/教師―子ども間のやり取りから手がかりとしています。

子どもの行動→親/教師の感情→親/教師の対応→子どもの反応

その上で子どもの不適切な行動を4つに分けました(一部に「賞賛を求める」を入れる人がいますが、ドライカースは「賞賛を求める」ことを不適切な行動としていません)。

(1)注目を求める
(2)主導権争いをする
(3)復讐する
(4)無能力(無気力)を誇示する

ここで大切なことは、子どもの行動そのもので不適切な行動が決まるわけではなく、あくまで「子どもの行動→親/教師の感情→親/教師の対応→子どもの反応」の一連のプロセスで決まってくることです。

子どもの不適切な行動は、子どもだけのではなく夫婦など大人にも適用可能です。

【フッカー】の主導権争いの具体的な行動は、今までいくつかの例を書いているので、今まで触れていないことを、これもアドラー心理学ベーシック・コース の資料から書き出しておきます。
これからは、【フッカー】をイメージしながらお読みください。

(1)相手が考えていることは、「ボスでいたい。お前に支配されたくない。自分が一番。私のことを止められない」です。

(2)所属に関する相手の信念は、「自分が支配しているとき、または誰も自分に何かをさせることはできないと証明したときだけ自分は所属している」です。

(3)講師の感情は、「怒り、憤慨」で、イライラのレベルを超えています。

(4)講師の対応は、「力で力に屈するか、または力対力で戦う」で、私の過去の経験では、大学教授の応酬に対しては「力に屈する」ようになってしまいました。

(5)講師の対応に対する相手のの反応は、「主導権争いの度を増す。または反抗的な追従で屈服する」です。

ここで、もう一度書いておきたいことは、【フッカー】の行動そのものが主導権争いになるのではないことです。

【フッカー】の行動を主導権争いにしない方法は、次回にお伝えします。

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昨日(2月24日)は、第73期 アドラー・カウンセラー養成講座 の4日目を行っていました。

冒頭に質疑応答から入り、アドラー派なりのカウンセリングと心理療法の違いなども説明できました。

私があるクライアントになりきって目の前の3人を突然指名するようなリレー・カウンセリングを行いました。

それぞれに人のカウンセリング・スタイルが出て面白かったです。

ある人の早期回想も3つ分析しました。
だんだん読めてきているようです。

再受講の 宮本まさふみさん の早期回想をイラストにしてもらったり、サイコドラマもしました。

普段のアドラー・カウンセラー養成講座 では、あまりやらないことです。

文章だけからは読み取れない微妙な部分についての気づきもあったようです。

最後は、私がカウンセラーとしてある学校のケースを扱おうとしたのですが、ギブアップ。

参加の方にリリーフをお願いしたのですが、私よりもずっとしっかりご対応いただきました。

「リファー」の様子を自ら実践しました。

 すでに作られているフェイスブックのグループでも活発なやり取りが行われているようで頼もしいです。

◆アドラー心理学を活かしてカウンセラーなどになりたい人は こちら をご参照ください。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(2月23日)は、第73期 アドラー・カウンセラー養成講座 の3日目を行っていました。

再受講者の方も加わって、学び合いの共同体が形成されました。

まずは、質疑応答から入ると、予定していたスライドの1/3ほどをお伝えできるくらいの質問が発せられ、お陰で普段なら7日目の内容にも触れることができました。

再受講の方々をカウンセラー役として私がクライアントを引き受けカウンセリングのデモンストレーション。

やはり一度受講している人は違うな、と思いました。

続いて、早期回想の解釈に取り組み。



なかなか筋がいい印象です。

5人一組での質問練習では、簡潔かつ「創発する質問」のコメントを加えました。

次には、私がカウンセリングのデモンストレーション。

途中や最後に受講者の方々に問いかけることがあるのですが、有益に作用しました。

最後は、3人一組でのカウンセリング演習。

ほぼ計画通りに講座を進めることができました。

私自身、かなりきめの細かい指導ぶりができたと自負しております。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

少々遅い時間の更新となりました。 

昨日(2月22日)は、午後にあるIT企業の研修を終え、神楽坂飯店に行きました。

第72期 アドラー・カウンセラー養成講座 修了者の仲間たちとの餃子パーティーでした。

私以外の人たちは、自主的な勉強会を終えてからの参加でした。

二次会は、神楽坂の「竹子」(「竹ちゃんの姉妹店」に。


さて、「【フッカー】との主導権争いを避けるには」シリーズの4回目です。

私は、今まで4つほどの看護学校の非常勤講師を務めていたことがあり、そのうちの東京の立川にある、現在では独立行政法人系の看護学校で「人間関係論」の集中講義をしていたときのことです。

リレーションづくりを終えて休憩に入ったときに、ある社会人経験者の男子学生が私のところにやって来て、「先生、これってエンカウンターですよね。私は、國分康孝先生のエンカウンターに大学時代に7回も参加していました。今更受ける意味ないですよね」と語ったのです。

私は、導入部分こそエンカウンター的であるけれども、だんだんアドラー心理学の「勇気づけ」に入っていくことを伝えると共に、こう言いました。

「〇〇君のような人がいてくれとてもありがたいです。できれば、私の至らない点も受講者の立場で補佐してもらえませんか」

〇〇君は、「わかりました」と機嫌よく帰っていき、あるグループワークをしたときには両手を上げて丸のかたちで示してくれたり、グループを組む仲間の状況、全体の雰囲気で感じることを私に伝えてくれるようになりました。

これは、対応を誤れば、主導権争いで【フッカー】になりかねない学生を協力者にしたケースです。

力量のある人が受講者にいるなら、その人と張り合う必要はなく、その人の持つ強味を引き出し、協力者になってもらえばいいのです。

次回は、【フッカー】との主導権争いを避けるためのアドラー心理学の知恵をまとめます。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨晩(2月21日)は、NHKのニュースウオッチ9を観ていたら、北海道の一部で震度6弱の報道が流れました。
被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。


さて、「【フッカー】との主導権争いを避けるには」シリーズの3回目です。

【フッカー】の目的は、主導権争いを挑むことによって自分の優位をアピールすることです。

その心理の裏側には、いわゆる「マウンティング」があって、講師などの立場の人を見下げることで自分の立場を上にする心理が潜んでいます。

私は、大学の教授からだけでなく、中小企業の経営者からも同じ仕打ちを受けたことがあります。

ただし、その時期までには私も学習していて自信もついていたので、それなりの対応ができました。

1990年代の後半の頃だったでしょうか、私は「清話会」という組織で20人ほどの経営者を対象としたシリーズの一環でアドラー心理学の1時間半の講演を担当しました。

5分ほど質疑応答の時間を残して講演を終えて、司会者が「どなたかご質問はありませんか?」と尋ねると、左後方の人が手を挙げて、強い口調でいきなりこんな発言をしました。

「世の中には、馬鹿な心理学者が多くて、『心は脳にある』と言って不勉強極まりない。岩井先生は、この点についてどんなご見解をお持ちでしょうか?」

私には、【フッカー】として挑発しているな、ということがすぐ感じられました。

その人の名前を教えてもらって、こう発言しました。

「〇〇さん、相当勉強していらっしゃいますね」

〇〇さんは、ニヤッとしました。

「おそらくそのことについて〇〇さんは、私なんかよりもずっとお詳しいと存じます。心が脳にあるとは限らないとのことについてのご質問ですが、〇〇さんから教えていただければありがたいのですが」

〇〇さんは、立花隆がどうだとか、科学者の書いていることではどうか、などをもとに5分ほど発言をしました。

切りのいいところで私は、「〇〇さん、大変ありがとうございました。皆さんも私も勉強になりましたね」と拍手をして終わりました。

その人は、別に心が脳にあるかどうかなんて私から聞きたくもなく、自分がいかに知っているかをアピールしたかっただけなのです。

主導権争いを挑むことによって自分の優位をアピールする人に対しては、同じフィールドで争うのは建設的ではありません。

次回は、ある看護学生の例を出しながら、別の対応法をお伝えします。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(2月21日)の大半は、あるカウンセリング関係の本のアドラー心理学のカウンセリング技法についての分担執筆部分の文章を書きました。

今日には完成させて出版社にお送りするつもりです。


さて、【フッカー(hooker)】とは、講師に主導権争いを挑む人で、「お前のフィールドには入るものか。お前何かよりも自分の方が力量が上なんだ」とアピールする人だといいうことを書きました。

私の講師歴で最大のフッカーには、1990年代の前半に九州の某私立大学で「授業運営技法セミナー」を50人ほどの教授陣に担当したときに出くわしました。

私は、その大学の法人事業部長からの依頼で1日講座を引き受けたのですが、開始早々から「どこの馬の骨か」というような態度で、いやいやながら受講させられている態度が鮮明でした。

また、私自身は当時、専門学校で教えたことはあっても、大学の教鞭歴がありませんでした。

私に対する見下し感が顕著で、「私語対策」をテーマにすると、ある教授が「岩井先生は、『〇〇〇〇・・・』というタイトルの本をお読みなっていますか?」と、いやらしい質問をしました。

講座が終わったとき、ある教授は、私の机の上にポーンとレジュメを投げて帰り、後でそのレジュメに目を通すと、赤いペンで反対意見がいくつも書き連ねてありました。

その晩に法人事業部長に会食に誘われましたが、彼はしきりに「うちの教授陣はあんな態度で申し訳ありませんでした」と釈明していました。


ところで、1990年代の終わりごろ、私には青森公立大学と函館大学の非常勤講師の肩書が付き、著書も数冊出していたので、九州の別の県の私立大学に研修講師として呼ばれたときには、学長(法哲学の第一人者)からも丁寧な挨拶を受け、またその学長ご自身も研修に参加されました。

学長室で「ハンス・ケルゼン」の名前を出したら、「岩井先生、よくケルゼンのことをご存じですね」と、ケルゼンの理論を講釈してくれました。

また、その大学のマーケティング担当の教授が、私が大学で教わったマーケティング学者の名前を言うので、私が「そのU先生からマーケティングを教わりました」と答えたら、マーケティング学者がその世界では超有名人だったので、さんざん羨ましがられました。

この大学には、計3回ほどお招きを受け、教員だけでなくスタッフ一丸となった研修を行い、今でも好感触を抱いております。

その後は、3つほどの大学の教員の研修をしていますが、初回のような、いやらしいフッカーの攻撃に遭う体験は一切ありませんでした。

大学でも、事前に迎え入れる準備がしっかりしてところとそうでないところの差を感じると共に、大学の講師の肩書があるとないのとでは、かなり受け止められ方が違うことを今更ながらに印象に残っています。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(2月19日)は、会社を休んでカミさんと 映画『七つの会議』を観てきました。

池井戸潤の『七つの会議』(集英社文庫)を原作とした映画で、監督は「半沢直樹」をはじめとする池井戸作品をいくつも手掛けている福澤克雄。

七つの会議 (集英社文庫)
池井戸 潤
集英社

次のような豪華キャストで、主役を張れる人が脇役・チョイ役で出演をしています。

 野村萬斎
 香川照之 及川光博 片岡愛之助
 音尾琢真 藤森慎吾 朝倉あき 岡田浩暉
 木下ほうか 吉田 羊
 土屋太鳳 小泉孝太郎 溝端淳平 春風亭昇太
 立川談春 勝村政信
 世良公則 鹿賀丈史 橋爪 功 北大路欣也 

ストーリーは、概要次のように書かれていました。

都内にある中堅メーカー・東京建電。
営業一課の万年係長・八角民夫(野村萬斎)はどこの会社にもいる、所謂“ぐうたら社員”。

トップセールスマンである課長の坂戸(片岡愛之助)からはその怠惰ぶりを叱責されるが、ノルマも最低限しか果さず、定例の営業会議では傍観しているのみ。
絶対的な存在の営業部長・北川誠(香川照之)が進める結果主義の方針の元で部員が寝る間を惜しんで働く中、一人飄々と日々を送っていた。
ある日突然、社内で起こった坂戸のパワハラ騒動。
そして、下された異動処分。
訴えた当事者は年上の部下、八角だった。

北川の信頼も厚いエース・坂戸に対するパワハラ委員会の不可解な裁定に揺れる社員たち。
そんな中、万年二番手に甘んじてきた原島(及川光博)が新課長として着任する。
会社の“顔”である一課で、成績を上げられずに場違いすら感じる原島。
誰しもが経験するサラリーマンとしての戦いと葛藤。
だが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた……。

私なりの評価では、笑いあり、ドキドキあり、涙ぐむ場面ありの大傑作!
意外な展開に感動を覚えました。

最後のシーンのビッグな登場人物(池井戸作品のテレビドラマで主役を演じた人)を前にして八角民夫(野村萬斎)が語るシーンでは、日本独自の企業風土の中で、いわゆる藩に準じる「侍」たちがデータ偽装をしやすい構造になっていることが印象に残りました。

恐怖による支配によって、企業の使命を忘れてノルマに走ると、このような企業犯罪についつい手を貸してしまうかたちになってしまうことを、原作者の池井戸氏と監督の福沢氏が告発しているように思われました。

映画を観終えて、近くの中華料理店で遅いお昼をカミさんと食べたのですが、ニラ入り餃子が4.0の評価を出せそうな味わいでした。

映画は、もちろん5.0評価で、強くお勧めです。

◆うちのカミさんはブログで 狂言師VS歌舞伎役者 として書いています。
ご覧ください。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨夕(2月18日)は、新宿文化センターに行って「仏像の魅力を探る講座」に参加するために、牛込神楽坂駅の近くの肉汁餃子牛込神楽坂店で焼き餃子と水餃子を食べましたが、5段階評価で焼き餃子が4.0、水餃子が4.5でした。
水餃子のスープがなかなかいい味を出していました。

新宿文化センターの近くでは、月が美しかったです。


さて、 解決志向ブリーフセラピーワークショップを受講しながら「ヒューマン・ギルドには、なかなかお招きできない先生もお招きし、講座やワークショップを行っていたな」と思い出しました。

吉本武史先生(ヒューマン・グロウス・センター 代表、2011年2月死去)や木村 駿先生(群馬大学・明星大学それぞれの教授、2002年8月死去)もそうですが、異色なのは、吉福伸逸先生(翻訳家、セラピスト、トランスパーソナル心理学の日本への導入者、2013年4月死去)でした。

合宿施設で2泊3日のトランスパーソナル心理学のワークショップをヒューマン・ギルド主催で2回行ったことがありました。
1990年前後のことだったでしょうか。

実は、この1回目に参加されたのが 深沢 孝之さん(心理臨床オフィス・ルーエ代表、臨床心理士)です。

講座中にこんなことがありました。

次々と質問をしまくる受講者がいたのです。

講座の中身に関係する質問ならまだしも、質問のほとんどがトランスパーソナル心理学に批判的な内容なのです。

休み時間に私は吉福さんに言いました。

「やな感じですね、あの人は」

吉福さんはあっさり答えました。

「【フッカー(hooker)】と言ってね。ああいうタイプはよくいるんですよ」

【フッカー(hooker)】とは、簡単に言うと、講師に主導権争いを挑む人で、「お前のフィールドには入るものか。お前何かよりも自分の方が力量が上なんだ」とアピールする人なのです。

吉福さんは、適当にいなしていて、途中からその人からの質問が出なくなりました。

確かに研修講師をしていると、この類の受講者がかなりいます。

【フッカー】との主導権争いを避ける方法について以後数回にわたってお伝えします。

研修講師のみならず、教師、さらにはSMILEリーダー、ELM勇気づけトレーナー/リーダーの方には、とても参考になるはずです。

お楽しみに。

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一昨日(2月16日)、昨日(17日)の土日2日間は、鈴木義也先生(東洋学園大学 人文学部人間科学科教授、臨床心理士)をお招きして 解決志向ブリーフセラピーワークショップ を行っていました。

2009年にも開催したことがあるので、2回目の開催になります。

鈴木先生は「短期療法とも訳されるブリーフセラピーが目指すのは『早い、安い、うまい』です」と、どこかの牛丼チェーンのようなスローガンで解決志向ブリーフセラピーのことを説明されました。

早 い=短期的、負担減
安 い=効率的、経済的
うまい=効果的、エビデンス
 
さらには、「解決志向ブリーフセラピーの3つの中心哲学」を3つのルールで教えてくれました。

ルール1「おかしくないなら(うまくいっているなら)、直さない」
ルール2「うまくいっているなら、もっとする」
ルール3「うまくいっていないなら、何か違うことをする」

10年前に比べると、理論面で進化が著しく、24のスライドからなる資料をもとに、講義を中心にデモと演習を交えながら展開されました。

私は、 アドラー・カウンセラー養成講座 や カウンセリング&セラピーの理論と実践(5月3日、4日開催)で使える質問技法を学べた気がして有益でした。

ところで私は、『教師だからできる5分間カウンセリング―児童生徒・保護者への心理的ケアの理論と実践集』 (吉本 武史 (編著) 、学陽書房、2000年11月発刊、絶版)を昨年末に読んでいたのですが、この本は、 解決志向ブリーフセラピーの導入期の本です。

教師だからできる5分間カウンセリング
―児童生徒・保護者への心理的ケアの理論と実践集
吉本 武史
学陽書房

 実例がとても豊富で、アドラー心理学のカウンセリングにとても近いものがあるので、ご関心のある方は、古本ででも入手されることをお勧めします。

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昨年だらだらと時間をかけて読んでいた本があります。

『NLPで最高の能力が目覚める コーチングハンドブック』(山崎 啓支著、日本能率協会マネジメントセンター、2,800円+税)

NLPで最高の能力が目覚める
コーチングハンドブック
知識と経験を最大化するセンスの磨き方
山崎 啓支
日本能率協会マネジメントセンター

もともとは、『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』の編集を担当されていた 久保田 章子さん 株式会社 日本能率協会マネジメントセンター に在職中にいただいた本です。

400ページにも及ぶ大著です。

この本の冒頭の第1章の「質問の効果」は、今までのカウンセリング理論の質問の説明よりずっと強烈でした。

質問の威力が(1)「焦点化の原則」と(2)「空白の原則」であることを迫ってくるのです。

(1)の「焦点化の原則」については、人間の意識が2つのことを同時に選べないことをもとに、「昨日あなたが体験した感謝すべき出来事があるとしたら何でしょう?」と問われると、「感謝すべき出来事」の焦点が当たり、そのことにメタファー(比喩)を使うことによって焦点が切り替わり、気づきが得られることを書いています。

(2)の「空白の原則」については、「脳は『空白』を作るとそれを埋めようとする」という傾向があります。
「昨日あなたが体験した感謝すべき出来事があるとしたら何でしょう?」と問われることによって、質問に対して空白を埋めようとします。
その後、「どうして、そのことに感謝したのですか?」と問われると、意識だけでなく無意識まで使って答えを出そうとします。

著者は、「焦点」と「空白」はお互いを作り出すことも書いています。

私にとっては、冒頭から「なーるほど」感覚がありました。

さて、ここであなたに問題です。

著者が「焦点」と「空白」をもとに「効果的な質問」として書いていることです。

「あなたの命があと1年しかなかったとしたら、何をしたいですか?」

 考えて、紙に書いてみる過程で(1)の「焦点化の原則」と(2)の「空白の原則」を体験できるはずです。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

遅い時間の更新となったことをお詫びします。

昨日(2月15日)の午後は、恵比寿のアサヒ食品グループ本社に出向き、企業のお客様相談担当の方々23名を対象に

お客様相談に生かすアドラー心理学

の研修を行ってきました。

ロビーに藤城清治作の「愛の泉」があったので、許可を得て写真を撮ってきました。

さて、研修には、いくつかのキーワードを散りばめました。

アドラー心理学でよく使われるキーワードを「共感」からスタートし、
「尊敬」「信頼」「目的/目標」を使いながら
お客様相談担当の方々にいささかのお役に立てれれば幸いです。

最後は、「お客様相談担当者に贈る3つのエール」として、次の言葉で締めました。

お客様相談担当者は、

1.その役割が企業の静脈機能、すなわちマーケット・インの最も重要な担い手である。
2.スキルとマインドの両立が問われる職場にいることを誇りにしよう。
3.日々「共感」という、最もハイ・パフォーマーとして重要な資質の鍛錬に励むことができることに感謝しよう。

私にしては、極めて珍しく「勇気づけ」について一切触れない研修でした。

ただ、アドラー心理学の重要なマインドが伝わったことがうれしいです。

講座が終わってからは、20名ほどでスペイン料理店で懇親会。

偶然昭和22年生まれの男性3人が勢ぞろい。

私の左から柴田CSマネジメント株式会社 代表取締役の柴田純男さん、三原市消費生活センターの消費生活相談員の幸山常男さん。

学生時代にまで遡っての話でも盛り上がりました。

3人ともとても元気です。

こういう貴重な機会をご提供くださった方々に感謝申し上げます。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨晩(2月14日)は、カミさんと東京文化会館 大ホールに行き、ららら♪クラシックコンサート Vol.4【華麗なるオペラ特集】を堪能してきました。

出演歌手は、森麻季(ソプラノ)、砂川涼子(ソプラノ)、笛田博昭(テノール)、宮里直樹(テノール)、ヴィタリ・ユシュマノフ (バリトン)という豪華メンバー。

オーケストラは、東京フィルハーモニー交響楽団 (指揮:松下京介)。

司会の高橋克典、金子奈緒が出演者個々人だけでなく、指揮者にもインタビューして、それぞれの人間味あふれる個性を引き出してくれました。

曲目は、次のような曲でした。

ドニデッティ:「愛の妙薬」から『人知れぬ涙』
モーツアルト:「ドン・ジョヴァンニ」から『むごい女ですって』
マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」から『間奏曲』
レオンカヴァルロ:「道化師」から『衣裳をつけろ』
ヴェルディ:「オテロ」から『アヴェ・マリア』
プッチーニ:「トゥーランドット」から『誰も寝てはならぬ』
プッチーニ:「トスカ」から『歌に生き、愛に生き』

最後は、アンコール曲としてヴェルディ:「椿姫」から『乾杯の歌』を5人で熱唱して幕を閉じました。

森麻季さん(ソプラノ)は、オペラ界では超有名人の、華のある人ですが、周囲を盛り立てるお人柄に好感が持てました。

サンクトペテロブルク生まれのヴィタリ・ユシュマノフ さん(バリトン)は、2013年初来日後、2015年から日本に拠点を移している人で、日本語がペラペラでした。

それぞれに歌手が歌い終わって「ブラボー」の声を浴びせながらも余韻に浸っている姿が印象に残りました。

肉声が最大級の楽器であることを改めて感じました。

カミさんと私は、インフルエンザの病み上がりでしたが、陰の気分を一気に吹き飛ばした感じで帰宅しました。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(2月13日)は、オフィスに戸田久実さん(ブログフェイスブックアドットコミュニケーション株式会社 代表取締役、一般社団法人 日本アンガ―マネジメント協会 理事)からメモを添えて1冊の本が届きました。

『一瞬でいい関係を築く イラスト& 図解 コミュニケーション大百科』(かんき出版、1,400円+税)

コミュニケーション大百科
戸田久実
かんき出版

ぱらっと開いたところ「男性からの根深い嫉妬には明るく切り返す」の項でした。

さまざまな部分を開いていると、この本には戸田さんが学びかつ体験されたことがふんだんに込められていることが理解できます。

343のフレーズについて「こんな時はこう言えばいいんだ」と、かゆいところに手が届くような印象の本です。

今読みかけの本を終えたら、順位を入れ替えてもこの本を読みたくなっています。

戸田さん、いつもありがとうございます。


さて、お陰様で体調は、平常の7割がた回復している感覚があります。

会社を早退して理髪店で髪をさっぱり切ってきました。

さて、インフルエンザで高熱を発しながら読んだ本の紹介です。

『白秋期 ー 地図のない明日への旅立ち』(五木寛之著、日本経済新聞出版社、780円+税)

白秋期 地図のない明日への旅立ち

(日経プレミアシリーズ)

五木 寛之
日本経済新聞出版社

「人生を、青春、朱夏、白秋、玄冬の4つの時期に分けて考えれば、白秋期とは50歳から75歳あたりまでの25年間」と捉える著者は、白秋期は晩年ではなく、フィジカルにはさまざまな問題を抱えていたとしても、いまの50歳から75歳までの時期は、むしろ人生の収穫期(ハーベスト・タイム)で、人生の後半に訪れる「黄金期(アクメ)」だとみなしています。

ただ、手放しで喜んではいられず、100年人生の後半の50年の人生には、「健康」「経済(お金)」「(老後の)孤独」の「3K問題」が待ち受けていることも、「地図のない明日への旅立ち」の季節だとして次の言葉を添えて注意を促しています。

「黄金の収穫期とは、外見上の若さを保つことでもなければ、物質的豊穣をえることでもありません。そうではなくて、闇をみちびく光を手に入れたような、人生の『歓びの発見』『ほんとうの自分の発見』という意味の収穫です」(P.42)

そして、86歳になろうとする著者は<白秋期の道標>としたことを書いています。

・生活を極力コンパクトにする。
・浪費の習慣を捨てる。
・自動車の運転をやめる。
・粗食の習慣を身につける。
・モノを捨てる。
・少ない収入で暮らしが成り立つようにする。
・方丈の空間をつくる。
・喜び、悲しみノートを作る。
・仕事以外の人生の目的をさがす。
・自分本位の生き方を見出す。
・ものを学びなおす。
・読書を友とする。
・新しいことをはじめてみる。
・養生を趣味にする。
・孤独の歓びをみつける、等々。

私自身は、5章の「孤独のユートピア――慣習の絆を断ち自由に生きる」に大きなヒントを得たのですが、この内容は、もったいぶって書かないことにします。

ご興味のある方は、実際に手に取ってお読みください。

白秋期にある方、これから迎える人たちに覚悟を伴う勇気を与えてくれる本です。

【本書の目次より】
 地図のない明日への旅立ち――まえがき
1章 白秋期は人生の黄金期――六十代からはじまる黄金時代
2章 たかがお金、されどお金――脱仕事主義のすすめ
3章 長寿は幸福に能わず――病院に依存しない生き方のすすめ
4章 ことわざの効用――巧言令色のすすめ
5章 孤独のユートピア――慣習の絆を断ち自由に生きる
 エピローグ――あとがきにかえて

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