アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

明日から4月、新年度が始まり、明日はまた新元号が発表される日です。


昨日(3月30日)は、ヒューマン・ギルドでアドレリアン・コーチングの講座を受けていましたが、このことは明日まとめてお伝えします。

それより「新年度が近くなると思い出すこと:上司に恵まれた私」でどうしても書いておきたいことがあるので、そのことを。

今までの2回は、次をご覧ください。

2019年2月28日付けブログ 新年度が近くなると思い出すこと:上司に恵まれた私(1)
2019年3月1日付けブログ   新年度が近くなると思い出すこと:上司に恵まれた私(2)
2019年3月21日付けブログ 新年度が近くなると思い出すこと:上司に恵まれた私(3)


今回は、私が会社を退職したときの社長、YIさんのことを書いておきます。

YIさんは、一言で言えば「悲劇の経営者」でした。

親会社の部長から、私がいた会社に取締役として着任し、副社長を経て社長になった方です。

それは前社長が親会社に戻り、社長になるための措置でした。

私は、総合企画室の課長と人事課長を兼務していたのですが、社長就任後TQC(全社的品質管理)を推進しようとしたYIさんは、私を総合企画室課長兼TQC推進担当課長にし、自らが総合企画室室長とTQC推進室長を兼務したため、私は密接にYIさんと接することになりました。

ところが、親会社の1つのGEの当時の会長のジャック・ウエルチの方針によって会社が日本からの撤退対象になってしまったのです。

私は、事業計画立案担当者でもあったので、シミュレーションをしてみると、どうしても大規模のリストラをしないとこの会社が生き残れないことを社長に突きつけました。

社長は、親会社に説明に行くのですが、「トヨタグループは昭和24年以来リストラをしたことがない」などと言われて帰ってくるのですが、若い管理者数人は社長に断固リストラを推進すべきと迫ったのです。

結果は、従業員の半分を退職誘導、親会社の1つのデンソーから事業移管を受けることになったのです。

そのいきさつの断片を 2018年12月14日付けブログ リスクを引き受ける勇気(1):「去るも地獄、残るも地獄」に処するのに役立った研修遂行 に書いていますので、関心のある方はお読みください。

この会社はやがて完全なトヨタ・グループになり、今ではデンソー系の会社として生き残っています。

ところで、退職後です。

YIさんは、親会社の関連会社の常務となり、会社を去った人たちの集まりがあるといつも1万円を送ってくれていました。

YIさんは、人柄が抜群にいい方でしたが、あの方を「悲劇の経営者」にしてしまった物語が悲しいです。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(3月29日)は、オフィスの 永藤かおるさん (写真も)のところに PHP研究所研究所から通信教育のテキスト『アドラー心理学に学ぶ「対人関係力」の高め方』(岩井俊憲監修、永藤かおる著)が届きました。
4月からの開講です。

ヒューマン・ギルドのスタッフ著の通信教育テキストとしては、次のラインアップに続く4つめです。

『リーダーのための心理学入門コース』(岩井俊憲編著、宮本秀明・永藤かおる共著)
『アドラー心理学に学ぶ「やる気」の高め方』(岩井俊憲監修、永藤かおる・宮本秀明共著)
『アドラー心理学に学ぶ「やり抜く力」の高め方』(岩井俊憲監修、永藤かおる著)

 ビジネスの現場にアドラー心理学がどしどし届いています。

さて、昨晩の新聞の夕刊に

中高年ひきこもり61万人

のヘッドラインの記事が躍っていました。

日本経済新聞 夕刊(2019/3/29) 中高年ひきこもり61万人 内閣府が初調査 では、次のとおりです(下線岩井)。

・内閣府は29日、自宅に半年以上閉じこもっている「ひきこもり」の40~64歳が、全国で推計61万3千人いるとの調査結果を発表した。
7割以上が男性で、ひきこもりの期間は7年以上が半数を占めた
15~39歳の推計54万1千人を上回りひきこもりの高齢化、長期化が鮮明になった。
中高年層を対象にしたひきこもりの調査は初めて。

ひきこもりになった年齢は60~64歳が17%で最も多かったが、20~24歳も13%と大きな偏りはみられない。きっかけは「退職」が最多で「人間関係」「病気」が続いた。

・ひきこもり期間は「3~5年」が21%で最多。7年以上となる人が合計で約5割を占め、「30年以上」も6%いた。

・内閣府では15~39歳も合わせた引きこもりの総数は100万人を超えるとみている

・内閣府の担当者は「40歳以上のひきこもりの人もいると国が公認することで、支援が必要なのは若者だけでないという認識を広げたい」と説明。
「若者とは違った支援策が必要だ」と話している。


昨日の読売新聞の夕刊の社会面には、こんなことが書いてありました。

ひきこもっている本人が高齢化し、親も高齢になって、家族が社会から孤立するケースが問題化している。
80代の親とひきこもる50代を意味する「8050問題」と称されるが、地域社会などの多様なサポートが求められる。


今回の内閣府の調査の特徴は、40~64歳代の「ひきこもり」を対象にしたものですが、15~39歳も合わせたひきこもりの総数が100万人を超えるとみなされることは、家族の幸福感に明らかに影響を与えます。

かつて講座に参加していたある女性がこんなことを言っていたことが思い出されます。

「うちの夫は、50年代後半に早期退職して、『俺はもういいや。お前が働け』と言って、ずっと家にいるんです。家事を手伝えばいいんですが、家事すらやらずにテレビやパソコンを相手にして、もう1年以上そのままなんです」

ただ、このように会話ができればまだましかもしれませんが、会話が成立しなかったり配偶者がいない(ただし、親はいる)と、家庭内の雰囲気は荒んできます。


ところで、ひきこもりの多さがマスコミをにぎわしたのは、2010年の、同じく内閣府が発表した調査です。

9年前の朝日新聞(2010年7月24日)に

ひきこもり、全国で70万人 内閣府調査

の記事が載っていたことが記録に残っていました。

こちらは、15歳以上39歳以下の5千人を対象に同年2月に調査したものです。

この数字は、「ひきこもり70万人」として人々にひきこもりを強く印象づけました。

この記事の概要は、次のとおりでした。

・半年以上家にとどまる「ひきこもり」の若者は、全国に推計で69万6千人いると内閣府が公表した。
「閉じこもって外に出ない人の気持ちがわかる」などとする人も155万人に上った。
いずれも対人関係への苦手意識が強く、家族とのきずなも弱い傾向が浮かび上がった。

・ひきこもりは男性が66%に上り、始まった時期は10代が3割強だったが、30代も2割以上を占めた。
きっかけを複数回答で尋ねると、「職場になじめなかった」と「就職活動がうまくいかなかった」が合わせて44%に上り、仕事が原因のケースが多い実態が明らかになった。  

・どちらも「家族に相談しても役に立たなかった」などの項目が目立ち、家族への信頼感が薄く、初対面での会話に自信が持てない傾向が表れた。


最後に、もう一度100万人にこだわります。

「ひきこもりの総数が100万人を超える」と言いますが、100万人というのは、山梨県全体の人口81万5千人(2017年データ)を20万人近く上回る数です。

人数だけで言えば、就労可能なこの100万人の1/3でも仕事に従事すれば、この日本は外国人労働者に多く頼らなくとも賄えることになるのです。

ひきこもり100万人時代は、個人・家族だけでなくより広い社会的・国家的立場から見ても大きなダメージであり、「勇気欠乏症」の由々しき事態のように思われるのですが、あなたのご見解はいかがですか?

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(3月28日)の通勤途上の落合(新宿区)の桜は、次のとおりで満開まではまだでした。

夜の新宿西口の桜は、ライトアップされてこんなにアピールしていました。


昨日オフィスに行くと三笠書房編集本部の番園さんから『アドラー流 人をHappyにする話し方』(三笠書房王様文庫、590円+税)の台湾版が2冊届いていました。

お陰様で私の本は、10冊ほど台湾で出版されています。

来週末に台湾に旅行するので、書店で確認してみたいところです。

 
さて、「幸福につながるアドラー心理学の知恵」のカテゴリーの「日本人としてあなたは幸福ですか?」の5回目です。

今までの4回は、次のとおりです。

3月23日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(1)
3月24日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(2):経済も凋落傾向に
3月26日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(3):私たちの生活
3月28日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(4):勇気をくじかれた若者


1人当たりの国内総生産(GDP)や社会支援、健康寿命、寛容さなどを基準に16~18年の「幸福度」では、日本は156カ国・地域中58位。
昨年の54位から順位を下げて58位になっていることからこのシリーズを着想しています。

昨日は、日本人の自殺者数が3万2千人を超えた03年をピークに減少し、17年は2万465人になっているにも関わらず、10代だけは2003年から500人前後で横ばい状態のままで、2017年は560人と減らないことに目を付け、家庭や学校のみならず社会で10代から20代の若者に対する勇気くじきが蔓延する社会構造が蔓延していることを意味づけました。

その後、いろいろ考えてみたところ、学校法人 ホンダ学園 ホンダテクニカルカレッジ関東 で先生にお話ししたある内容 ― 憧れからの進路選択に結びつく話 ― が一つのヒントになることに思い至りました。

それは、自動車整備の専門学校に入学した18歳の若者の話です。

彼は、生まれつき肝臓に障害がありました。

小さいころに生死の境をさまよい、ヘリコプターで遠隔地の大学病院に運ばれ、父親から肝臓移植を受けたことがありました。

体育の時間はほとんど見学、食事もかなり制限されていました。

医療現場をさんざん見てきた彼は、将来医師になることに憧れました。

しかし、それだけの学力が伴わず、自動車好きの父親の影響も受けて、自動車整備の専門学校に入学したのです。

一般の理工系の大学でもよかったのですが、志望動機を聞いてみると、体の治療を施す医師になれなかった代わりに、自動車のメンテナンスに役立つ整備の仕事に夢を託したのです。

彼の少年の頃からの一貫した流れは、体から自動車に代わったとはいえ、メンテナンスを施すことにおいては、一貫して変わることがなかったのです。

このブログを読んでいるあなたも、子どもの頃に憧れた人や職業が、かたちが変わったとしても一貫した流れに影響を与えていたことを発見する機会があるはずです。

憧れる力は、私たちに将来につながる力、人を愛する力、自分を支える力と共に自分自身を成長させる力を与えてくれていることを私たちは知っています。

10代の若者たちが勇気をくじかれ、死因の第一番が自殺となっている現状は、家庭や学校の要因もあるでしょうが、私は、憧れる人が存在しない現実、憧れる職業を見出す機会に恵まれていない現状があるように思えてなりません。

◆一貫した流れの中からミッションを探すワークを次のとおり開催します。

第11期 人おこし・組織おこしリーダー養成講座

日時:5月5日(日)10:00~17:00
受講料:32,400円(税込み) 場所:ヒューマン・ギルド 研修室

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(3月27日)の18:30頃の家の近くの落合(新宿区)の桜は、このようでした。

研修で出かけたふじみ野市(埼玉県)の8:30頃の桜は、こんなでした。

ふじみ野市では、学校法人 ホンダ学園 ホンダテクニカルカレッジ関東 で勇気づけによるクラス経営に関する1日研修を行っていました。



受講者数は33名。
とても熱心でした。

いつものカウベルに代わってチベットのベルを持参しました。

冒頭に「新入生を迎えるにあたって教員も新入生つもりになって」とお願いしたら、いきなりテーブルに臥せた教員がいました。
勇気に欠けた若者の象徴的な姿かもしれません。

さて、「幸福につながるアドラー心理学の知恵」のカテゴリーの「日本人としてあなたは幸福ですか?」の4回目です。

問題の発端は、2019/3/22付日本経済新聞 朝刊 には 日本の幸福度 58位に低下 国連19年版報告書、北欧諸国が上位独占 の次の記事です。

国別の幸福度ランキングをまとめた2019年版の報告書が公表された。
日本は156カ国・地域中58位で、昨年の54位から順位を下げた。

報告書は各国の1人当たりの国内総生産(GDP)や社会支援、健康寿命、寛容さなどを基準に16~18年の「幸福度」を数値化し、順位付けした。


今回は、幸福とほど遠い、勇気をくじかれた10代の人たちの自殺がテーマです。

2019/3/22付日本経済新聞 夕刊に 10代前半死因、戦後初自殺が1位 厚労省17年統計、動機不明の比率突出   として、次のことが書かれていました(下線は岩井による)。

1.厚生労働省がまとめた2017年の人口動態統計で、戦後初めて日本人の10~14歳の死因として自殺が1位になっていたことが22日までに分かった。
近年、国内の自殺者数が大きく減る中で、10~20代で改善が進まないことに懸念が広がっており、若者に焦点を絞った自殺予防対策の強化が喫緊の課題となっている。

2.既に公表されている同統計の確定数によると、17年に自殺した10~14歳の子は100人
この年代の死因の22.9%に達した。
2位はがんで99人(22.7%)、3位は不慮の事故で51人(11.7%)。つぎの
13年以降、この年代の自殺者数は71~100人で推移し、16年まで4年連続で2位だった。

3.国内の日本人の自殺者数は、3万2千人を超えた03年をピークに減少し、17年は2万465人に
しかし年代別の自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)で、10代だけは2003年から500人前後で横ばい状態のままで、2017年は560人(グラフから)。

4.また同統計で、15~39歳を5歳刻みにした5区分では12年以降、死因の1位を自殺が占め、20代では死因の5割近くに及ぶ

5.厚労省の自殺対策白書などによると、10代前半の自殺は他の世代ほど原因の解明が進んでいない。
動機不明の比率が突出して高いほか、未遂歴のない自殺者も多く、周囲が予兆に気付かないうちに突発的に命を絶つケースが目立っている。

 まとめると、次のようなことになります。

・国内の日本人の自殺者数は、3万2千人を超えた2003年をピークに減少し、17年は2万465人に。
しかし、10代だけは2003年から500人前後で横ばい状態のままで、2017年は560人。

・自殺者数が100人に達した10~14歳の死因として自殺が1位になっていて、これは戦後初。

・20代では死因の5割近くに及ぶ。

・周囲が予兆に気付かないうちに突発的に命を絶つケースが目立っている。

・若者に焦点を絞った自殺予防対策の強化が喫緊の課題となっている。


このことは、アドラーが「復讐と告発」と見なした自殺を例にしても、幸福とは真逆の由々しき問題です。

私は、家庭や学校のみならず社会で10代から20代の若者に対する勇気くじきが蔓延する社会構造が蔓延していることを意味します。

アドラー心理学のブームは頂点を過ぎたけれども、まだまだアドラー心理学の真骨頂はこれからだという思いが強く残ります。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

江戸川橋駅近くの神田川沿いの桜が見ごろです。

気のせいか、今年は例年より白っぽい感じがします。





さて、昨日は、朝に戸田久実さん(ブログフェイスブックアドットコミュニケーション株式会社 代表取締役、一般社団法人 日本アンガ―マネジメント協会 理事)から始まって、夕べに戸田さんで終わったような1日でした。

朝は、フェイスブックで戸田さんが Communication Blog で私の『「勇気づけ」でやる気を引き出す! アドラー流リーダーの伝え方』(秀和システム、1,500円+税)のことを 現代のリーダーに必要なビジネス向けアドラー心理学本 として次のように紹介してくれているのを知りました(一部のみ)。

「勇気づけ」でやる気を引き出す!
アドラー流リーダーの伝え方
岩井 俊憲
秀和システム

ご自身も管理職経験があり、研修やカウンセリングを通してビジネス現場の管理職・リーダーの課題に向き合ってきた先生だからこその組織に役立つ、実践的なビジネス向けのアドラー心理学の本です。

職場によくいる困った部下への対処法も、具体的なアプローチのヒントがたくさん紹介されています。

例えば…

「すぐに “できません”とあきらめる人」「反抗的な人」「すぐ ふてくされる人」「自分で考えようとしない人」などなど…

いるいる!こんな困った人!

の事例が盛り沢山です。

戸田さんに第1のありがとう、です。


(2月3日撮影の写真)


お昼は、ヒューマン・ギルドの社員6人で PIATTI CASTELLINA でお誕生会を行いました。

まずは、2月(目次 心さん)、3月(竹内さちこさん)、4月(岩井美弥子)の誕生日の3人にまとめて感謝を表明しました。

続いて、3月末の決算で売上高、経常利益の5年連続の目標達成予想の報告と社員の一丸の努力の成果であることについての感謝。

イタリア料理のフルコースを楽しみました(カミさん撮影)。


お誕生会の後は、私一人の桜観賞の後、銀座フェニックスプラザへ。

15:00~16:30に戸田久実講師による紙パルプ倶楽部講演会。

タイトルは「アンガ―マネジメント~怒りの感情と上手く付き合おう~」

私は、受講者として一番乗り。

戸田さんの講演前の準備状況を一番前の席で見つめていました。

その時の写真です。

内容のことは、あえて書きませんが、進め方は、講演・討議を織り交ぜあっという間の1時間半でした。

戸田さんは、この内容のご講演をそれこそ数100回とこなしていらっしゃると思うのですが、熱意を込め工夫を凝らして進めていらしゃいました。

その後のご対応も『働く女の品格』(毎日新聞出版、1,400円+税)の著者である戸田さんらしい品格に満ちたお気遣いが見られました。

私は、さっと帰ろうと思っていたのですが、戸田さんは私を呼び止め、お知り合いの方を紹介してくださったのです。

戸田さんからは、講演の内容、プレゼンスタイルだけでなく、講師としてのあり方を学ばせていただきました。

働く女の品格 30歳から伸びる50のルール
戸田 久実
毎日新聞出版

戸田さんに第2のありがとう、です。

 昨日も感謝の気持ち一杯の1日でした。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

「幸福につながるアドラー心理学の知恵」のカテゴリーの「日本人としてあなたは幸福ですか?」の3回目です。

前回は、幸福と経済との関係をテーマにしましたが、今回は、経済と関わりの強い生活面に欠かせない賃金のことから始めます。

日本経済新聞 電子版2019/3/19 に 賃金水準、世界に劣後 脱せるか「貧者のサイクル」  としてこんなことが書かれていました(下線は岩井による)。

日本の賃金が世界で大きく取り残されている。
ここ数年は一律のベースアップが復活しているとはいえ、過去20年間の時給をみると日本は9%減り、主要国で唯一のマイナス
国際競争力の維持を理由に賃金を抑えてきたため、欧米に劣後した。
低賃金を温存するから生産性の低い仕事の効率化が進まない。
付加価値の高い仕事への転換も遅れ、賃金が上がらない。
「貧者のサイクル」を抜け出せるか。

経済協力開発機構(OECD)は残業代を含めた民間部門の総収入について、働き手1人の1時間あたりの金額をはじいた。
国際比較が可能な17年と97年と比べると20年間で日本は9%下落した。
主要国で唯一のマイナスだ。
英国は87%、米国は76%、フランスは66%、ドイツは55%も増えた。韓国は2.5倍。
日本の平均年収は米国を3割も下回っている。

日本は金融危機に直面した97年をピークに減り始め、12年までに12%減。
大企業は定期昇給などで1%台の賃上げを続けたが、非正規社員も増え、1人あたりの時給は減った。
時給の最低水準を定めた「最低賃金」(最賃)はこの3年間で3%台の上げが続く。
ただ、対象はパート労働者ら一部にとどまり、全体を押し上げるには至らない。

長時間労働がはびこった日本はこの半世紀、先進7カ国のなかで最下位。
OECDによると17年は47.5ドルと前年から1%程増えたが、加盟国36カ国で20位という低位置は変わらない。米国(72ドル)、ドイツ(69ドル)に水をあけられている。

このことにより日本の一人当たり国民所得は、1995年に3万ドルを超えて世界で一番高いレベルにあったのですが、2016年には、3万ドルを下回っています。



(注)『データブック 国際労働比較 2018』(独立行政法人 労働政策研究・研修機構)P.21を参考にしました。

国民所得(要素価格表示)とは, 給与等の「雇用者報酬」,利子, 配当, 賃貸料等の「財産所得」及び企業の収入である「企業所得」の合計であり, その国民所得を人口で割ったものが一人当たりの国民所得である。
上のグラフの数値は, 国際比較できるようにアメリカドルに換算しているため, 各国の経済成長の伸びだけでなく,対アメリカドル為替レートによっても変化することに注意しなければならない。

ただ、このデータブックには、失業率が下がっていることも書かれています。

日本の失業率は2002年まで上昇傾向にあったが, 2003年から2007年にかけて徐々に低下した。
しかし, 2008年のリーマンショックの影響で2009年と2010年は5.1%に上昇した。
その後, 失業率は再び低下し, 2013年以降はリーマンショック前を下回る水準へと改善している。

2回に渡って日本の経済が悪く、生活面にも影響を与えることで幸福感を下げていることに関係していそうな記事を書きました。
このような記事を書いているうちに、私には、ヒューマン・ギルドのこれからの方向性がが鮮明になりつつあります。

ヒューマン・ギルドは、アドラー心理学を中核に据えながら、個人の心理的な面の幸福をもたらす勇気づけのお手伝いもしていますが、今後は、そのことに加え、組織の活気を回復するために、イノベーションを仕掛け、研修などの機会を通じて大いに貢献できると確信できるようになりました。
そのような貢献をすることによって、もう一度日本に元気を取り戻すのです。

「個人に勇気を! 組織に活気を! そして、日本を元気に!」

◆ヒューマン・ギルドの宮本秀明取締役法人事業部長の「人材育成におけるアドラー心理学の可能性」と題するインタビュー記事がOKB総研(大垣共立銀行グループ)が発行している会報誌に掲載されました。

「アドラー心理学に学ぶ!営業職に求められる「人間関係構築術」習得セミナー」のタイトルで半日のセミナーを行います。
日時:6月17日(月)13:00~17:00 
会場:OKB Harmony Plaza 名駅(名古屋市中村区名駅4-6-17 名古屋ビルディング10階)
受講料:一般 12,960円

◆ヒューマン・ギルドの法人向け研修にご関心のある方は こちら をご覧ください。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

gooブログのメンテナンスのため一時的にサービスが停止されていたためこの時間の更新となりました。
ただ、リンクの挿入などの機能がよろしくありません。

一昨日(3月23日)、昨日(3月24日)は、ヒューマン・ギルドで第73期 アドラー・カウンセラー養成講座 の7日目と8日目(最終日)を行っていました。

一昨日は、冒頭に質疑応答を行い、その後、鈴木昇平(すずきしょうへい)さん から講座が終わってからのカウンセリングの自主勉強会の案内をしていただきました。

鈴木さんは、最短でアドラー・カウンセラーの資格を取得した人なので、その秘訣についての質問もありました。

一昨日のメインは、臨床心理士、公認心理師の 若林佑子さんによる精神医学の講義。

鈴木さんも私も一緒に講座に参加しました。

とても面白い!

アドラー・カウンセラー養成講座 の修了者で、アドラー・カウンセラーの資格も有する若林さんには、今までに何度か講師をお願いしていまが、従来よりかなり進化が見られました。

講座が終わってからは、若林さんを囲んで計10人でハヌマーンズナイン(タイ料理店)に。

翌朝の試験をものともせず参加した人も。

昨日(3月24日)の最初は修了試験。

持ち込み可ですが、緊張のひと時です。

結果は、全員合格とはなりませんでしたが、平均点数が過去最高クラス。

100点の人が3割も占めたのは、歴代最高です。

午後は、佐藤健陽さん がお見えになり、ライフスタイル診断勉強会のお誘い。

ヒューマン・ギルドで学ぶ人たちは、先輩後輩の連携もスムーズです。

その後は、「ミッションを探る」ワークをやって、一人ひとりのご感想をお聞きして8日間のアドラー・カウンセラー養成講座 を終えました。

◆ヒューマン・ギルドでは、3つの養成講座に進むプロセスがしっかり確立されています。
ご関心のある方は、こちらのURLをクリックしてみてください。
        ↓
https://www.hgld.co.jp/learn.html(アドラー心理学を学ぶ)

アドラー心理学ベーシック・コース は、東京以外でも大阪、長野(松本)、長崎(大村)、愛知(名古屋)で次のとおり開催します。

(1)大阪コース  https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/246

日程:4月6.7.20.21日(土・日)
時間:土曜13:30~19:00 日曜 9:30~17:00
講師:辻本絹代氏(憩いの部屋主宰)/岩井俊憲(ヒューマン・ギルド代表)
料金:会員60,000円、一般64,800円(税込)
会場:JEC日本研修センター 十三(大阪市淀川区十三本町1-12-15 3F)

(2)松本コース https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/658

日程:6月8.9.22.23日(土・日)
時間:土曜13:30~19:00 日曜 9:30~17:00
講師:岩井俊憲(ヒューマン・ギルド代表)/永藤かおる(ヒューマン・ギルド取締役研修部長)
料金:会員60,000円、一般64,800円(税込)
会場:コワーキングスペース GREAM(長野県松本市大字島立861-1)

※再受講のみ満員のためキャンセル待ちになります。

(3)長崎コース https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/685

日程:11月9.10.23.24日(土・日)
時間:土曜13:30~19:00 日曜 9:30~17:00
講師:岩井俊憲(ヒューマン・ギルド代表)/永藤かおる(ヒューマン・ギルド取締役研修部長)
料金:9月30日までにお支払いの場合は、会員60,000円、一般64,800円、再受講:21,600円(全て税込み、再受講はヒューマン・ギルド会員様限定、4名まで)。
※ 10月1日からは消費税が10%に変わるので、会員61,200円、一般66,000円、再受講:22,000円(全て税込み、9月30日15時以降に銀行からお支払いの場合は、10月1日振込み扱いになるため消費税10%価格です)。
会場:SPセミナー研修室(長崎県大村市富の原2丁目 24-1・変更の可能性あり)

(4)名古屋コース https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/496

日程:11月30日12月1・14・15日(土・日)
時間:土曜13:30~19:00 日曜 9:30~17:00
講師:三輪克子氏(スペースLUN主宰)/岩井俊憲(ヒューマン・ギルド代表)
料金:9月30日までにお支払いの場合は、会員60,000円、一般64,800円、再受講:21,600円(全て税込み、再受講はヒューマン・ギルド会員様限定、4名まで)。
※ 10月1日からは消費税が10%に変わるので、会員61,200円、一般66,000円、再受講:22,000円(全て税込み、9月30日15時以降に銀行からお支払いの場合は、10月1日振込み扱いになるため消費税10%価格です)。
会場:ウインクあいち(愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(3月23日)の通勤時に家の近くの龍興禅寺の横を通ったら、しだれ桜が見ごろになっていました。

昨日はかなり寒かったですが、その分桜はエネルギーをため込み、数日のうちに一気に満開になることでしょう。

昨日(3月23日)の午後は、第73期 アドラー・カウンセラー養成講座 の5日目を行っていました。
このことについては明朝、1日分をまとめて掲載します

 
さて、昨日に続いて 「幸福につながるアドラー心理学の知恵」のカテゴリーの「日本人としてあなたは幸福ですか?」の2回目です。

今回は、幸福と経済との関係をテーマにします。

 「日本人は、経済的には豊かだが、精神的には不幸だ」と言われていた時代がありました。

これは、1990年代の話ですから、今からは20数年前の話です。

それ以前の「モノで栄えて心で滅ぶ」は、薬師寺の管主だった高田好胤師の30~40年ほど前の言葉として印象に残っています。

今回は、日本はもはや、経済的にも豊かではないことを書いておきます。

昨日のブログで国連が毎年発表している幸福度のランキングが日本人の幸福度を測る物差しになり、その物差しが1人当たりの国内総生産(GDP)や社会支援、健康寿命、寛容さなどを基準にしていることに触れました。

今回は、そのうちの1人当たりの国内総生産(GDP)に関係する経済の問題を取り上げます。

『三橋貴明の「新」経世済民新聞』の藤井聡先生(京都大学大学院教授)のメルマガにこんな図がありました。

「1995年~2015年までの20年間の名目GDP成長率」です。

良く見えないと思いますが、一番右端の-20%が日本を表しています。
世界平均は20年間で+139%、つまり約4割伸びているのに対して日本は2割落ちているのです。

こんなこともコメントとして書かれていました。

・日本は断トツの最下位
・唯一の衰退国家(マイナス成長)
・つまり過去20年間の日本の経済政策は「世界最悪」

もはや経済的にも豊かでなく、モノでも栄えていないのです。

3月号のニュースレターの巻頭言に私は「間もなく幕を閉じる平成の時代」として下記のように書きました(一部省略)。

新聞や雑誌では、年始から平成の30年を総括する記事が目立ちました。
その中で私の印象に残ったものを箇条書きでピックアップしてみることにします。

・平成元年(1989年)と平成30年(2018年)の世界の時価総額ランキング上位20社の比較では、平成元年(1989年)は20社中14社が日本企業であったのに、平成30年(2018年)はゼロ。
トヨタ自動車が辛うじて35位にランクされているだけになった。

・平成元年(1989年)の世界全体に占める日本の国内総生産(GDP)はアメリカの28%に続いて15%を占めていたのに、平成30年(2018年)は6%と、平成の30年間での日本経済の凋落ぶりが目立つ。

・スイスのビジネススクールIMDが国別の世界競争力ランキングの発表を始めた1989年(平成元年)、総合で首位に輝いたのは日本だった。
「メード・イン・ジャパン」の家電や車が世界を席巻し、年功序列・終身雇用、生産現場のカイゼン運動など日本的経営が称賛された時代だった。
ところが、金融危機が本格化した90年代後半から順位は大きく下がり、2018年は25位にとどまった。

・デジタル革命で既存の産業地図が大きく塗り替わるなかで、産業の新陳代謝が進まなかった。
米国では株式時価総額の上位10社に、アマゾン・ドット・コムやフェイスブックなど日本の元号で平成生まれの企業が3社あるが、日本はゼロ。

「失われた10年」という言葉が流行していたのは、20年近く前のことでしたが、実態は「失われた10年」どころか「失われた30年」と言っても過言ではないのです。

この辺のところが

「幸福度ランキング」過去5年の日本の順位
2015年  46位
2016年  53位
2017年  51位
2018年  54位
2019年  58位

に影響しているのかもしれません。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

久しぶりに「幸福につながるアドラー心理学の知恵」のカテゴリーで書いてみたくなりました。

桜が満開の時期を待ち望んでいるような気配が感じられます。

通勤途上でも、春にふさわしい兆候が見られます。

今週は、ヒューマン・ギルドで学んだ人がこれから社会で活躍する見通しがついたことが確認できた週でした。

中学時代は不登校で、家族ぐるみの関わりが始まり、その後、アドラー心理学ベーシック・コース や SMILE を受講したことがあったKS君は、その後、大学の医学部に入学。
そのいきさつをヒューマン・ギルドのニュースレターに書いてくれたことがありました。

それから6年が経過して、KS君から電報が届きました。

何のことかと思って電文を読んだら「医師国家試験に合格した」との報。

私は、KS君に電話で「おめでとう!」と伝えました。

昨日(3月22日)には、大学の博士課程に在籍するAIさんがご来社。

社会心理学が専攻なのですが、研究内容を尋ねると、アドラー心理学ととても近い領域です。

AIさんは、元々外国語学部で英語を学び、メガバンクに就職をしていた時に アドラー心理学ベーシック・コース なども受講されました。

その後、大学院に進み修士課程を終え、今は博士課程に在籍をしています。

AIさんは、研究の調査協力者を求めていたので、5月度のニュースレターで呼びかけることを提案しました。

私は、若い人の将来性に希望を抱いております。

と同時に、5年や10数年単位で人の成長を見守ることができる職業に従事していることの幸せを感じます。


さて、幸福を考えるとき、国際幸福デーの3月20日に、国連が毎年発表している幸福度のランキングが日本人の幸福度を測る物差しになります。

2019/3/22付日本経済新聞 朝刊 には 日本の幸福度 58位に低下 国連19年版報告書、北欧諸国が上位独占 が載っていました。 
 
【ニューヨーク=時事】国連が「国際幸福デー」に指定している20日、国別の幸福度ランキングをまとめた2019年版の報告書が公表された。
最も幸せな国は2年連続でフィンランド、逆に最も不幸せな国は内戦下の南スーダンだった。日本は156カ国・地域中58位で、昨年の54位から順位を下げた。

報告書は各国の1人当たりの国内総生産(GDP)や社会支援、健康寿命、寛容さなどを基準に16~18年の「幸福度」を数値化し、順位付けした。
上位4位までをフィンランド、デンマークなどの北欧諸国が独占。
上位の国は幸福度を測る大半の基準で評価が高い傾向があった。
下位3カ国は、下から順に南スーダン、中央アフリカ、アフガニスタン。
このほか米国は19位、中国は93位だった。

 2019年03月20日 17時27分 JST   WORLD には、「世界幸福度ランキング」2019年版が発表。日本の順位はどうなった?前年には54位でしたが……。Satoko Yasuda 安田 聡子 には、さらに詳しく日経新聞に書いていないことが書いてありました。  

日本は2018年の54位から4つ順位を下げ58位だった。
 
「幸福度ランキング」過去5年の日本の順位
2015年  46位
2016年  53位
2017年  51位
2018年  54位
2019年  58位

1位は2年連続でフィンランドだった。
トップ10のうち半数を北欧諸国が占めている。

トップ10
1.フィンランド
2.デンマーク
3.ノルウェー
4.アイスランド
5.オランダ
6.スイス
7.スウェーデン
8.ニュージーランド
9.カナダ
10.オーストリア

1人当たりの国内総生産(GDP)や社会支援、健康寿命、寛容さなどを基準にしているとのことですが、あなたご自身の幸福度はいかがですか?

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

一昨日(3月20日)の晩、家の近くで高校時代のアメリカンフットボールチームの先輩に会うとのことでタクロウが家に帰ってきました。

「お帰り!」

「いらっしゃい」ではありません。まだ「お帰り!」です。

タクロウが一人暮らしを始めてまだ10日ほどです。

今朝、出かけるときは今までと同じように夫婦で手を振って見送りました。

タクロウとは家族のLINEでつながっているため、今までと変わらない心理的な距離感を保っています。


カミさんとは、せっかくの休日なので、新井薬師 に歩いて出かけました。

ここでは、皇太子妃雅子様のご成婚記念として命名された桜であるプリンセス雅桜が咲き誇っていました。

 青空とのコントラストがきれいです。

5日後にくらいに満開になる桜の名所の中野通りの桜はまだ。

ゆったりとランチを楽しみました。

読書も進んだ1日でした。

『昭和史』(半藤一利、平凡社、1,600円+税)が抜群に面白い!

昭和史-1945 (平凡社ライブラリー)
半藤 一利
平凡社

500ページを超える本のまだ半分くらいですが、中国大陸で陸軍が暴走し、それを抑止できなかった政府の対応が「昭和の語り部」の半藤氏によってえぐり出されている本です。


マリナーズのイチロー外野手がアスレチックスとの開幕第2戦終了後に現役引退を発表しました。

19:00からテレビに釘付けになって、深夜の記者会見までずっと観て感動しました。

記者会見は、カミさんと一緒に観ていて、共に「イチローってすごいな」と何度も言っていました。

特に感動した場面は、次の3つです。

ー一番印象に残っているシーンは?
「去年の5月からシーズン最後の日まで、あの日々はひょっとしたら、誰にもできないことかもしれない。そういうささやかな誇りを生んだ日々であった。そのことが、去年の話で近いということもあるが、どの記録よりも自分の中では、ほんの少しだけ誇りを持てたことだと思う」

ー貫いたもの、貫けたものは何か?
野球のことを愛したことだと思う。これは変わることはなかった。たぶん、明日もトレーニングしていると思う」

ー弓子夫人についての質問を受けると、
「いやぁ、頑張ってくれましたね。一番頑張ってくれたなと思います」

さらに、本拠地でのゲームの試合前には、弓子夫人が握ったおにぎりを食べてきたということを明かしたイチロー選手。
メジャーで3089本のヒットを放ってきたが「妻が握ってくれたおにぎりを持っていって食べるんですけど、その数が2800くらいだったんですよ。3000(個)いきたかったみたいですね。そこは3000個握らせてあげたかったなと思います」と話し、「僕は(引退後も)ゆっくりする気はないですけど、妻にはゆっくりしてもらいたいですね」と語ったときは、冷静なイチロー選手の目に、ほんの少し涙が浮かんでいるように見えました。

長い間、夢と感動を与えてくれてありがとう!

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

天気がよくて春の気配を随所で感じさせてくれます。

 やや間が空いてしまいましたが、「新年度が近くなると思い出すこと:上司に恵まれた私」シリーズの第3回目。

今までの2回は、次をご覧ください。

2019年2月28日付けブログ 新年度が近くなると思い出すこと:上司に恵まれた私(1)
2019年3月1日付けブログ   新年度が近くなると思い出すこと:上司に恵まれた私(2)

今回取り上げる上司(Mさん)は、最悪に思っていましたが、ある出来事を契機に信頼関係を確保し、その人の退職後も何度かお酒をご馳走になった人です。

彼の部下になる前は、私はセールス・マネジャーとして、まさか彼の部下になることは夢にも思っていなかったのです。

彼の率いる経理部門を私は「スタッフ・エンパイア」(ドラッカーの言葉)として批判しました。

そのいきさつは、2012年2月10日付けブログ 社長の宿題 に書いています。

ただ、能力と変革の志は抜群に高い人でした。

総合企画室課長として同僚のNさんと呼ばれて聞いたMさんの、一種の訓示には、心が震えるような高揚感を覚えました。

そのことを2013年11月5日付けブログ アーティスト・リバティ  として書いています。

ただ、「帝王」と部下たちに言われるだけあって、今でいうパワハラ的なところもあり、私はMさんとの間でこんなこともありました。

2012年2月14日 パワハラ上司を脅した話 をご参照ください。

しかし、このことを契機に彼との関係は、かなりヨコの関係に近くなり、営業部門にいたときに感じていた流通機構の再編成のプランを提示したら、乗ってきてくれました。

営業部門の役員にも、社長にも知らせず、私は隠密裏に新入社員の半年後から2年ほど担当していた総代理店のY次長と交渉を進め、Mさんと一緒にその親会社のW部長と会いました。

Mさんは、お酒も入った席でメモを取らずに話を聴き、翌日、初めて社長宛てにレポートを書きましたが、その内容に私はびっくりしました。

W部長が話した、細かい数字を含めた内容が、しっかりと時系列でまとまっていたのです。

1年もかからないうちに、このプロジェクトは買収(営業譲渡)のかたちで実現しました。

私がMさんから学んだことは、変革の志をどう実現するか、ということであり、そのことは今も私の中に生き続けています。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

本の紹介をする前にやや長い前提を書きます。

私は、韓国人が好きでした。
韓国人は、とても親切です。優しいです。
大学時代の大友人は、韓国(釜山)からの留学生の李君でした。
実家の栃木県にも連れて行ったこともあります。

私の本をどの国よりも早く翻訳・出版してくれているのが韓国です。
その意味でも韓国には恩義を感じております。

しかし、国家レベルとなると、「いったいこの国はどういう国なの?」を思わせるのが韓国です。

「なかったことをあったことにする」
「あったことをなかったことにする」
そんな印象を私に与え続けてるのが韓国という国家です。

特に文政権になってからの日韓関係は、最悪レベルです。

韓国政府の慰安婦合意破棄、韓国最高裁の強制徴用工賠償判決、韓国駆逐艦の日本哨戒機レーダー照射問題などに対し、日本の多くの人たちが国家間合意破棄、国際法違反と見て不快感を抱いていています。
私も同意見です。

特に「慰安婦問題の解決には天皇の謝罪が必要」と米国メディアに語った韓国の文喜相(ムン・ヒサン)国会議長が、自身の発言に対する日本の反発について「盗人たけだけしい」などと批判したことに対しては、多くの日本人が激怒したはずです。

私が、新たな事件もカバーしてタイムリーに文庫化された『今こそ、韓国に謝ろう ~そして、「さらば」と言おう~ 』【文庫版】(百田尚樹著、飛鳥新社、694円+税)をお勧めする理由は、次の2つです。

今こそ、韓国に謝ろう ~そして、
「さらば」と言おう~ 【文庫版】
百田尚樹
飛鳥新社

1.「伝えられていること」と「実際に起きたこと 」の識別

そのことによって

2.韓国に反論できる理論を持つこと

まず、ウィーン条約に違反してソウルにある日本国大使館前に設置され続けている慰安婦像のルーツとなる「従軍慰安婦」なるものは、吉田清治 といういかさま師の虚偽・創作であることに大きくよるものです。
この虚偽・創作がマスコミだけでなく一時期の総理大臣、官房長官の発言によって日本から韓国、そして世界に悪影響を与えてしまいました。

自分の長男からも次のように酷評されています。

◆【長男の独白】「吉田清治」はこうして作られた 慰安婦「強制連行」の原点(ジャーナリスト、大高未貴)

私たちが「伝えられていること」を鵜呑みにしない、「実際に起きたこと 」をもとにした判断材料を与えてくれるのがこの本です。

『今こそ、韓国に謝ろう ~そして、「さらば」と言おう~ 』【文庫版】の「まえがき」には、こんなことが書かれています。

「はたして日本はそれほど酷い恨みを買うようなことをしていたのか、と見直してみると、実はしていたのです。だからこそ、70年以上経っても、こんな目に遭うのです。すべては日本が悪かったのです。・・・・・(略)・・・・・私たちの父祖は、併合時代の35年間に、おびただしいお金と労力をつぎ込んで、貧しかった朝鮮半島を豊かな国土に変えました。学校を建てて子供たちを教育し、工場やビルを建て、近代的産業を発展させ、鉄道や電気を全土に張り巡らせました。また荒れ地を耕して耕地面積を倍にし、朝鮮人の人口と平均寿命を約2倍にしました。そして朝鮮半島の生活水準および文化レベルを一気に引き上げてしまったのです。・・・・・(略)・・・・・それは良いことをしたのではと思われるでしょうが、実はそれこそが問題だったのです。それらはすべて私たちの父祖が、朝鮮人の意向も聞かずにやったことでした。私たちの父祖が良かれと思ってしたことは、彼らにとってはすべて『余計なお節介』だったのです」

こんな謝罪調の展開で、「七奪」と言われ、日本が朝鮮から奪ったと言われている「主権、王、人命、言葉、名前、土地、資源」の勘違い(第3章)から、何でも韓国ルーツにしてしまうウリジナルの不思議さ(第4章)、韓国が日本に内政干渉をする理由(第7章)など、韓国に言われっぱなしでなく反論できる理論を提供してくれるのがこの本です。

是非、750円ほどのこの本を手にして、韓国側(一部日本のマスコミ)から伝えられてきたことに対して鵜呑みにしないで、しっかりとした反論材料が持てるよう、この本をお勧めします。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

Executives ask “What”.(「何」を尋ねるのが経営者)
Managers ask “How”.(「どうやって」を尋ねるのが管理者)

Consultants ask “Why”.(「なぜ」を尋ねるのがコンサルタント)

この言葉は、アメリカの経営大学院でMBA(経営学修士号)を取得し、コンサルタント会社を経て、若くして外資系企業の役員になった人から聞いた言葉です。

その人は、「“Why”という質問は、発する方は気が楽ですが、受ける方は大変なんですね」と、私の研修で“Why”の陥りやすい弊害を学んだ後に自戒気味に語ったことが思い出されます。

また、ある研修では、理学博士号を持つ受講生が私との間のロールプレイで部下役になって、“Why” を巡るやり取りをした際に、部下をさんざん“Why”で追及していたことを反省し、「自分が部下役で “Why” で責め立てられて初めて、どんなに悪影響を与えていたかを思い知りました」というメールを研修後にいただいたことがあります。

ある会社では、企画部門にMBA資格を持つ人が入ってからやたらと影響力を持ち始め、ライン部門の計画についてその人がGOサインを出さなければ、何度も計画の練り直しをしなければならなくて仕事が進まず、その人の常套文句の “Why” に泣かされているそうです。

私は、“Why”を否定的な過去の原因と関連付けて連発することの弊害について『勇気づけの心理学 増補・改訂版』(金子書房、1,800円+税)や『アドラー心理学によるカウンセリング・マインドの育て方』(コスモス・ライブラリー、1,600円+税)で書いています。

悪事探し、人格否定につながるからです。

勇気づけの心理学 増補・改訂版
岩井 俊憲
金子書房
アドラー心理学によるカウンセリング・
マインドの育て方―
人はだれに心をひらくのか
岩井 俊憲
コスモスライブラリー

比較的最近読んだ『申し訳ない。御社をつぶしたのは私です』(カレン・フェラン著、神崎朗子訳、大和書房だいわ文庫、860+税)は、その時期にはやっている経営理論を、まやかしの「専門用語」を使いながら “Why”.を連発する連発するコンサルタントをを告発した本です。

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。
~コンサルタントはこうして組織を
ぐちゃぐちゃにする~ (だいわ文庫 G)
カレン・フェラン著、神崎朗子訳
大和書房

 「マッキンゼー、デロイト…超一流コンサルが持ち込んだ理論(目標管理、KPI管理、ERPシステム導入など)もチャートも改革も、じつは何の意味もなかった」と、コンサル業界の驚くべき仕事の実態を、表から裏まで徹底的に暴露したエリート経営コンサルタント自身による全米騒然のベストセラー問題作。
「コンサルタントはこうして組織をぐちゃぐちゃにする」のサブ・タイトルの内容そのものの本です。

ただし、単なる告発本かというとそうではなく、「『人間性を向上させる』ことを考える」「『私生活ならどうか』を考える」など「健全な考え方の枠組み」を示してくれています。

目次は、次のとおりです。

はじめに 御社をつぶしたのは私です
序章 大手ファームは無意味なことばかりさせている
第1章 「戦略計画」は何の役にも立たない
第2章 「最適化プロセス」は机上の空論
第3章 「数値目標」が組織を振り回す
第4章 「業績管理システム」で士気はガタ落ち
第5章 「マネジメントモデル」なんていらない
第6章 「人材開発プログラム」には絶対に参加するな
第7章 「リーダーシップ開発」で食べている人たち
第8章 「ベストプラクティス」は“奇跡"のダイエット食品
おわりに
付録1 正しい方法を見分ける「真偽判断表」
付録2 「科学的方法」を生かす四つのステップ
解説:成毛眞

経営者・管理者、研修講師、経営に関心のある人などにお勧めです。

これだけ内容豊富な本が1,000円もかけずに手に入れられるのも文庫化のお陰です。

私の本を2冊文庫にしてくれている大和書房さん、ありがとうございます。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(3月17日)は、早稲田大学小野記念講堂に行って、13:00~17:00に 公益財団法人パブリックヘルスリサーチセンター 主催の

ストレス科学シンポジウム「うつにならない第9弾」   

を前から2番目の列で受けてきました。

プログラム は、次のとおりでした。

司 会:山本晴義先生(横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長・公益財団法人パブリックヘルスリサーチセンター評議員)

開会の挨拶:青木和夫氏(公益財団法人パブリックヘルスリサーチセンター附属ストレス科学研究所所長・日本大学理工学部特任教授)

 講演1:「うつ病予防に活用する認知行動療法のエッセンス」
       鈴木伸一先生(早稲田大学人間科学学術院教授)

 講演2:「健康でいきいきと働くために」
       島津明人先生(北里大学一般教育部人間科学教育センター教授)

 講演3:「ストレスからの回復力」
       海原純子先生(日本医科大学特任教授、昭和女子大学国際学部客員教授)

 パネルディスカッション 

 3人の講演者(講演時間はそれぞれ50分)は、とてもプレゼン上手で、いっときも眠くなることがないどころか、私としては珍しくメモをたくさん取りました。

特に、島津明人先生の「健康でいきいきと働くために」は、「ワーク・エンゲイジメント」が中心で、組織の活性化に関心のある私には、得ることがたくさんありました。

ちなみに、働く人のこころの健康につながる新しい考え方の「ワーク・エンゲイジメント」には、次の3つが基本にあるようです。

(1)仕事に誇り(やりがい)を感じ
(2)熱心に取り組み
(3)仕事から活力を得て活き活きしている状態

私にとっては、メンタルヘルスの対応でなく予防について個人のみならず組織でどう取り組んだらいいかの視点が得られ、アドラー心理学をもとにする新たな展開として活かせそうでした。

読売新聞でたまたま知った無料の講座でしたが、2万円くらいの価値がありました。


なお、講座を受ける前は、最寄駅が早稲田だったので、穴八幡にお参りしてきました。

夜は、池袋の創作酒庵「彩蔵」に行って、義母、カミさんと一緒に義兄の西岡 寛さん(カミさんの亡き姉の夫)の古稀の祝いをしました。

祝い事には特別なおもてなしがあって、金粉入りのお酒の鏡開き、デザートのケーキも用意されていました。

私もお酒のおこぼれ頂戴しました。

タクロウの分も用意していたのですが、日曜にも関わらず出勤していて、仕事が終わらずに駆けつけてこられなかったのが残念です。

この店、すっかり気に入りました。

料理もおいしいし、何かの折にまた利用したい。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(3月16日)は、会社に行かない1日でした。

カミさんとランチに行ったり、会社ではできない仕事をしたり、読みかけの本を読み終えたりできました。

<お目休めコーナー>に使える花の写真もたくさん撮れました。

3月15日のブログの「柳川範之氏の感動講演 」の後半部分の要旨も書いています。
ご関心のある方は是非ご覧ください。


さて、今回もカミさんに勧めてもらった本で、ある種のタイプの人間を理解するヒントになる小説『コンビニ人間』(村田沙耶香著、文春文庫、580円+税)はとても面白かったです。

コンビニ人間 (文春文庫)
村田 沙耶香
文藝春秋

2016年の第155回芥川賞受賞作、世界30か国で翻訳され、英訳版がアメリカの「ニューヨーカー」の「2018年のベストブック」9冊のうちの1冊に選ばれ、世の「普通」という通念を突き崩す独特のものの見方、感じ方をする作家(読売新聞2019年3月12日夕刊、「普通ってなんですか?)の、文庫で160ページほどの小説。

簡単に読めてしまいます。

小学生の頃から男子の喧嘩を止めるためスコップで暴れる子の頭を殴ってしまったり、教室で女の先生がヒステリーを起こして教卓で出席簿を激しく叩きながらわめき散らし、皆が泣き始めたとき、先生に黙ってもらおうとして走り寄ってスカートとパンツを勢いよく下してしまったり、とんでもないことをする古倉恵子さんが主人公。

このようなことで、周囲となじみにくい子どもと思われていましたが、人と交わらないことで摩擦を避け、何とか高校を出て大学へも進みます。

大学1年の時に、道を間違えて「ゴーストタウンのような」異世界に紛れ込んでしまい、なんとか地下鉄の駅を見つけたとき、そこに「スマイルマート日色町駅前店」のオープニングスタッフ募集の貼り紙を見つけたました。

そのことをきっかけとして、以来同じコンビ二で店長が8人変わっても、16年間パートとして働き続けています。

なぜコンビニエンスストアでないといけないのか、普通の就職先ではだめなのかわからず、ただ、完璧なマニュアルがあって、「店員」になることはできても、マニュアルの外ではどうすれば普通の人間になれるかさっぱりわかりません。

ここまで読むと、カウンセリングを勉強している人などは、あるタイプに当てはめてしまう可能性がありますが、そのタイプ分類なんかをどこかに追いやってしまい、その後の展開を読み進めることをお勧めします。

その後に意外な展開が読者を待っています。

ワインコインとちょっとの小説で、半日もかからず読めてしまうはずです。

読み終えてからこの本や主人公、著者を論評するインターネットの記事を読んでみるのも読書の楽しみを倍化させてくれます。

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