アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

今日(11月29日)は、早朝の更新です。

早い時間の飛行機で大分空港に向かい、竹田市で研修を行ってきます。


ところで、新著の紹介です。

けれども、私の本でなくうちのカミさん 岩井美弥子(フェイスブックブログ)の著書です。

『お金の不安が消える アドラー流家計管理』(岩井 美弥子著、キノブックス、1,200円+税、12/17発売予定)

まだ、画像がアップされていませんが、アマゾンでは予約受付中です。

お金の不安が消える
アドラー流家計管理
岩井美弥子
キノブックス

年初には、カミさんが単独で講演することも、著書を出すこともまったく想定していなかった我が家にとっては、アメリカ大統領にトランプ氏が選ばれる以上のサプライズです。

仏壇の脇の写真に収まる私の両親も「え、あの美弥子さんが?1」と、何となく驚きの表情を見せているかのようです。

発端については、2016年2月9日付けブログ カミさん 岩井美弥子が『女性自身』で「アドラー心理学式『節約できる性格』になる方法」をご参照ください。

そもそもは、ヒューマン・ギルドの研修部長、永藤かおるさん、フリーの編集者である 中吉カレンさん、キノブックスの編集者である小此木 千恵さんと私の支援なしには実現しない話でした。

アマゾンの内容紹介、著者紹介を読んだすると、私が何だかすごい人の旦那なのかな、という気になるから不思議です。

内容紹介

“6つのステップでできる「節約」"
“1枚でずっと家計管理ができるシート"
“アドラー心理学が教えてくれたこと"

(途中略)

「勇気づけ」を基本とした考え方を応用し、本書のステップにしたがって
家計管理するだけで無理のない貯蓄が実現します!

著者について

著者:岩井美弥子(いわいみやこ)
幼稚園教諭として幼稚園に10年間勤務。出産を機に退職、子育てに専念する。
幼稚園在職中より、ヒューマン・ギルドにて夫である岩井俊憲よりアドラー心理学を学び続け、
アドラー心理学を基盤にした子育て、家計管理を考える。
みじめにならず、喜びや自己受容につながる家計管理を通して、
生活の選択、決定、目標の設定ができることを提唱。
『女性自身』(2016 年2 月23 日号)に「アドラー式節約できる性格になる」として掲載。
出産した日から書き続けた育児日記を基に『親と子のアドラー心理学』(岩井俊憲著 キノブックス)の執筆協力。
本の出版に伴って「アドラー心理学よる勇気づけの子育て」の子育てアドバイザーとして、
各地で講演をおこなうほか、イラストレーターとしての活動もしている。

<お目休めコーナー>11月の花(23)

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月27日)もオフの日でした。

やるべき仕事(原稿書き)はあったのですが、12月から本格スタートさせることにしました。

代わりにカミさんとの散策に時間を割き、新井薬師近辺を歩いて回りました。

まずは、「たきび」の歌の発祥地。

この辺は中野区なのに武蔵野の面影が残っています。

入口にはこんなお地蔵さまが。

続いて、「新井薬師」こと 梅照院 へ。

お参りの姿を撮った人がいました。

お隣の新井薬師公園に。

紅、黄と色づいた葉が鮮やかでした。

中野通りを挟んだ北野神社の池。

苔むしていた石の上の実がきれい。

 ゆったりとしたランチもできて満足なひと時。


さて、これからが本題です。

一昨日(11月26日)、亀田秀子さん(聖徳大学・十文字学園女子大学 非常勤講師、社会福祉士・精神保健福祉士・学校心理士、子ども相談研究所♪天使のとまり木♪ 主宰、フェイスブックアメブロGooブログ)から新著『いじめ・不登校・虐待から大切なわが子を守る ― いま、お父さん・お母さんにできること』(三恵社、1,600円+税)が我が家に8冊も届きました。 

あとがき、謝辞に私たち夫婦のことを書いてくださっています。

カミさんの 岩井美弥子 は表紙などのイラストや登場人物のカットを書いています。

また、加藤隆行さん が編集協力をされています。

アマゾンからも入手可能な本です。

いじめ・不登校・虐待から
大切なわが子を守る ―いま、
お父さん・お母さんにできること―
亀田 秀子
三恵社

いじめ・不登校・虐待などで保護者の方が悩んだ時に、「どこに駆け込んだらよいかわからない」、「学校にいる専門家がどんな役割をしていて、何をしてくれる人か分からない」等々、そんな疑問に具体的にお答えてくれる本です。

相談員、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー等の教育現場における具体的支援が、悩んでおられる保護者の方の参考になります。

構成は

第1章 大切なわが子を守る
第2章 お父さん・お母さんに伝えておきたい「いじめの本質といじめの構造」
第3章 もし、わが子が不登校に陥ってしまったら
第4章 大切なわが子を虐待しないために

となっており、
先生と保護者の対話があり、言葉の定義もしっかりし、データも網羅され、コンパクトな解説も付けられ、とても親切な内容な本です。

子どものいる家庭には1冊置いておきたい本だ、とカミさんと話しています。

特に私は、2月~3月に専門スキルと高校卒業資格が得られる高等教育スクールで2回、不登校に関するテーマで講演をするので、とても参考になりました。

前著『いじめ・不登校・虐待と向き合う支援と対応の実際』(どちらかというと学生向き)と併せ読むことをお勧めします。

いじめ・不登校・虐待と向き合う
支援と対応の実際
亀田 秀子
三恵社

なお、こちらの本のことは、次のとおり紹介しています。

2016年1月19日 不登校に贈る応援歌(7):不登校に言及した本の紹介

<お目休めコーナー>11月の花(22)

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月26日)はオフの日を楽しみました。

遅めのランチはカミさんと中野セントラルパークにあるパンケーキの店に入りました。

Smile、Smile、Smileの私たちであります。

この敷地にある四季の森公園を散策。

そして、中野ブロードウェイのお店でお買い物。


さて、これからが本題です。

私は、「内発的なモチべ―ション」である〈モチベーション3.0〉こそが「勇気づけ」と深い関わりのあることを論証しようと、今まで3回、『モチベーション3.0ー持続する「やる気!」をいかに引き出すか』(ダニエル・ピンク著、大前 研一訳、講談社+α文庫、820円+税)を参考にしながら勇気づけとモチベーション3.0の関連について書いています。

モチベーション3.0
持続する「やる気!」を
いかに引き出すか (講談社+α文庫)

ダニエル・ピンク著、大前 研一訳
講談社

2016年11月12日 勇気づけとモチベーション3.0(1):企業の現場では
2016年11月15日 勇気づけとモチベーション3.0(2):モチベーションの基本ソフト
2016年11月16日 勇気づけとモチベーション3.0(3):内発的動機づけとしてのモチベーション3.0 

コンピューターのOS(基本ソフト)になぞらえられる〈モチベーション1.0〉〈モチベーション2.0〉〈モチベーション3.0〉は、そもそも次のとおりです。

〈モチベーション1.0〉・・・生存を目的とする人類最初のOS
〈モチベーション2.0〉・・・信賞必罰(アメとムチ)に基づいて与えられる外発的なモチベーション
〈モチベーション3.0〉・・・自分の内面から湧き出る「やる気(ドライブ)」に基づく内発的なモチべ―ション

私は今回、〈モチベーション3.0〉がすべてに有効であるとは限らないことを述べたいと思います。

このことはまた、勇気づけがすべてに有効とは限らないとの結論になります。

著者はアメとムチに基づく〈モチベーション2.0〉が規則的なルーティンワークには効果を発揮し、仕事の必要性の根拠を示し、それが退屈な仕事だと認め、望む方法でその仕事を完成させる自由を相手に与えた場合は、いっそう効果を発揮する場合があることを書いています。

そこで私は、アブラハム・マズローの「欲求段階説」を参考にします。

マズローの「欲求段階説」は(1)「どんな人間の心にも5つの欲求段階が存在する」というもので、低次の基本的欲求から高次の欲求を次のように捉えています。

生理的欲求・・・食べることができる仕事
安全・安定欲求・・・賃金や身分の保障
所属・社会的欲求・・・職場の一体感、仲間の居心地の良さ
承認・尊厳欲求・・・昇進・昇格、上司や同僚からの承認・評価・賞賛
自己実現欲求・・・自分を試せるチャレンジングな職務

さらには、(2)「1つの欲求が満たされると、次の段階の欲求が優勢になる」としています。

私は、マズローの「欲求段階説」のそれぞれに〈モチベーション1.0〉〈モチベーション2.0〉〈モチベーション3.0〉を当てはめると、次の図になることを思いつきました。

私の結論は、次のとおりです。

1.すべての人が同じモチベーション・ファクターを望んでいるわけではない。

2.それぞれの人の欲求段階/発達段階に応じて望むモチベーション・ファクターは違う。

3.〈モチベーション3.0〉に類する「勇気づけ」もまた、低次の欲求段階や発達段階が成熟していない人には効果を発揮しないこともある。

いかがでしょうか?

<お目休めコーナー>11月の花(21)

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

今日・明日(11月26日、27日)は珍しい連続オフの日です。

抱えている原稿執筆はありますが、ふだんできないことに取り組むつもりです。

7か月ぶりの「アドラー心理学豆知識」です。

今までの8回は、次のとおりです。

2016年2月16日 アドラー心理学豆知識:協力と競争(1) 
2016年2月26日 アドラー心理学豆知識:協力と競争(2)  
2016年2月28日 アドラー心理学豆知識:協力と競争(3) 
2016年3月12日 アドラー心理学豆知識:パーソナリティの統一性 
2016年3月23日 アドラー心理学豆知識:ライフスタイル形成の影響因と決定因
2016年4月4日 妬みと嫉妬
2016年4月6日 アドラー心理学豆知識:ダメ出し VS. ヨイ出し
2016年4月27日 アドラー心理学豆知識:気迫を伴う寛容さ


久しぶりに『現代アドラー心理学 上』(G・J・マナスター& R・J・コルシーニ、春秋社、絶版)をテキストにして書きます。

この第6章「創造的自己とその構造」に次に記述があります。

個人心理学(注:アドラー心理学のこと)は、すべての正常な個人は自分の行動に対して責任を負うものであると断固主張する。
なぜなら我々はすべて選択できるからである。
個人の選択は遺伝や社会によって一定程度まで限定されてはいるが、人々は一般的には自分自身の状況を創造するのであり、自分自身で決断をするものであり、それゆえ究極的には自分の行動に対して責任があるのである。
学問的な表現を用いるならば、このような概念は柔らかい決定論(原文は「ソフトな決定論」)として知られているーつまり、人間のパーソナリティや行動は、その人の外部の諸力によって何ほどか(ソフトに)決定されているだけというのである。

ここでのポイントは次のとおりです。

1.哲学的な意味での決定論/非決定論の区分で言うと、アドラー心理学は、決定論の範疇に入る。

個人の選択は遺伝や社会によって制限(限定)されると考えるのが決定論、そのような影響はないと捉えるのが非決定論。

2.ただし、個人の選択は遺伝や社会によって制限(限定)されるが、その影響を受けつつも自分自身で創造・決断し、自分の行動に責任を持つという意味において(ハードな)決定論でなく(ソフトな)決定論の立場に立つ。

3.人間のパーソナリティや行動は、その人の外部の諸力によって何ほどか(ソフトに)決定されていることを認めている。

この本の著者はさらに続けます。

この柔らかい決定論という概念は、アドラーが<創造力>と呼んだものに依存している。
その意味は、個人というものは人生のいかなる時点においても判断を下し、発明をし、決定を下す能力を持っているということである。

アドラーが<創造力>と呼んだものは、後継者たちによって「自己決定性」「創造的自己」「個人の主体性」などとも表現されています。

何だか理屈っぽいことを書きましたが、世間で「何でもかんでも目的論」が語られがちなことに対する警鐘として、アドラー心理学の原因論的要素を紹介したかったわけです。

今日もお元気で。

<お目休めコーナー>11月の花(20

 

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月24日)の午前中に株式会社 かんき出版 の山下津雅子常務から『人生が大きく変わる アドラー心理学入門』(1,400円+税)の3,000部重版(10刷)のご連絡が入りました。

人生が大きく変わる
アドラー心理学入門
岩井俊憲
かんき出版

株式会社かんき出版 教育事業部 ではWebsiteの「育成のプロに聞く!人材育成とは」で私のインタビュー結果をアップするようです。

<前編>
公開日:12/1 9:00すぎ
タイトル:「勇気くじき」の蔓延する社会を アドラー心理学で変えていきたい
URL:: https://kanki-pub.co.jp/edu/interview/iwai1

<前編>
公開日:12/12 9:00すぎ
タイトル:アドラー心理学の考え・スキルを 実社会で活用できるプログラムに
URL:: https://kanki-pub.co.jp/edu/interview/iwai2

私のことを出版、研修の両面で応援してくれています。

つい先ごろ香港での研修を終えて帰国した永藤かおるさんは『Sweet 占いBOOK 2017』(宝島社、580円+税)を見せてくれました。

sweet特別編集 占いBOOK 2017
【金言おみくじ・特製マゼンダステッカー
・最強★開運BOOKの豪華3大付録】

(e-MOOK)

宝島社
宝島社

 『アドラー心理学に学ぶ 私らしいコミュニケーションができる「自分軸」の作り方』(監修/永藤かおる)が4ページにわたって掲載されていました。

16:30には月刊『ビッグ・トゥモロウ』青春出版社)の担当ライター本間大樹さんがカメラマン同行でご来社。

2016年12月号 No.438

2月号(12月25日発売)の「運の捉え方」(仮題)という企画についてアドラー心理学の視点から、幸運に近づく法則や幸運になる人の特徴、考え方や行動のパターンなどについてインタビューを受けました。

年末にかけては、2つの雑誌に私の原稿と取材内容が出ます。

このようにヒューマン・ギルドはますます、各方面から注目を集めています。

<お目休めコーナー>11月の花(19

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月23日)は13:30~17:00に栃木県総合文化センター3階特別会議室で「まごごろ育児の会(高澤貴子さん 主宰)実行委員会」主催の

アドラー心理学子育て講演会

で講演と高澤さんとの対談を行ってきました。


(栃木県総合文化センター入口)


(3階の表示)

私は宇都宮駅に着くと、まず駅ビル内で宇都宮餃子を2人前頬張り、会場に向かいました。

ホールで人の動きを観察していると、続々とスタッフたちがやって来て、それぞれの職務をこなし始めました。

まずは、高澤貴子さん と、当日の司会進行役の 川田 浩也さん とスリーショット

続いて 山崎 裕子さん を交えて3人で。

この3人の共通点は、栃木県立鹿沼高等学校の卒業生です。

ちなみに、来場者を含めて鹿沼高等学校の卒業生に手を挙げていただいたら、何と8人ほどいらっしゃいました。

 川田 浩也さん の巧みな司会ぶりで高澤さんがまず講演(13:35~14:40)。

イライラを愛しさへ
~命の現場を見てきた助産師だから伝えたいこと

は、受講者と私の心を打ちました。

続いて14:45~16:05は私の講演

子育てに勇気と自信を持とう!
~失敗・挫折してたくましくなる


森崎 千秋 さん と共に最前列で私たちに
プレッシャーを与えた 村上 豊子さん ご提供)

25分の休憩中は、私の本の販売。
持参した50
冊の本が完売。

40人近くの方にそれぞれにお名前とひと言を書いたサインをさせていただきました。

続いて、16:00~16:30には高澤さんとの対談
ご質問もいただき、また村上さんの貴重なコメントもいただきました(彼女はこれを「無茶振り」と称しています)。


(村上さんご提供)

講師控室には、村上さん(左)、森崎さんもお越しに。
2人は遠方から車で駆けつけてくれていたのです。
ありがたいです。

そして、もう一人懐かしい人が。
八代恵美子さんです。

看護師、看護学校教師だった八代さんは、27年前にヒューマン・ギルドまでアドラー心理学を学びに来てくださり、その後も後輩たちをヒューマン・ギルドに何人もご紹介くださった方です。

お手紙に「看護学校のカリキュラム、学生との関わりにアドラー心理学を生かすことができました」と書いてお渡しくださいました。

こういう再会にも感謝です。

講座が終わってからは、スタッフたちと栃木県庁15階ダイニング十五家でお食事会(写真は川田さんご提供)。

皆さんより一足早く会場を後にし、満足して新幹線で帰路に着いた私です。

高澤さん、川田さん、スタッフの方々、もとより会場にお越しのたくさんの方々、本当にありがとうございました。

栃木県、知名度は低いけれど、いい県民性の地域です。

<お目休めコーナー>11月の花(18

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

一昨日(11月21日)、昨日(11月22日)は、静岡県に事業所がある会社でカウンセリングに従事していました。

この企業では、研修とカウンセリングを組み合わせたプロジェクトをお手伝いしています。

会社名を特定せず、カウンセリングで私が使ったメタファー(たとえ話)をご紹介します。
なお、守秘義務がありますので、実際のケースとは少々内容を変えています。

私はカウンセリングの際に、クライアントに入りやすいメタファーを使います。

ちなみに、このことは、アドラー心理学のカウンセリングではよく用いられることであり、また、私自身は仏教の「対機説法」からかなり学んでいます。

(注)対機説法・・・仏語。教えを相手の資質に相応して理解のゆくように説き聞かせること(『精選版 日本国語大辞典』)

クライアントの方は、高校・社会人として野球に熱中していて、ポジションはキャッチャーでした。やがては管理職に目されている人です。

私は、キャッチャーが野手の中で最も頭脳を使うポジションであることをその人から教わった上で、今年の日本シリーズでは、日本ハム 対 広島カープという外野手出身の監督同士の戦いになり、4勝2敗で栗山監督率いる日本ハムの優勝が決まったことから、いわゆる野村ID野球の影響力低下の仮説を伝えました。

野村克也元監督は、外野手出身の監督は名監督にならないことをずっと力説してきました。

その他のことも含めて野村元監督の考えを次のブログでご参照ください。

◆2015年10月27日付けブログ 来年のセ・リーグ監督:全員40歳代、そして5人が・・・・

◆2014年2月25日付けブログ 野村克也講演会 ― 常勝軍団のつくり方

私は、キャッチャー出身の監督が陥りやすいものの見方として次の傾向がありうることをお伝えしました。

・1球、1回、長くても1試合にこだわり、短期、ミクロのものの見方に傾きがちであること

・攻撃よりも守備を重視

しかし、栗山監督は、野村元監督よりも三原元監督から学んでいて、より長期的な観点から選手育成を図り、奇想天外な策を用いることもあります。

例えば、野村氏は大谷翔平選手のいわゆる二刀流の起用に反対していました。
しかし、栗山監督は貫きました。先発で一番打者で起用したこともありました。

長期戦を勝ちぬくために選手を育てるには、1試合、1試合に勝利を収めることにこだわるよりも選手の身体・栄養・心理面を含めた総合的な支援が必要です。

これは、たとえてみれば、キャッチャーの得意とする短期、ミクロのものの見方に基づく「鳥の目」に加えて、長期、マクロの目も必要だし、流れを見据える「魚の目」も持ち合わせなければならないことを説いたら、その方はやたら納得してくれました。

こうしてみると、カウンセラーとしての私が野球ネタを含めた雑学的な知識が効果を発揮したことになります。

対機説法のカウンセリング・トークの必要性をますます感じたケースでした。

<お目休めコーナー>11月の花(17)

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月20日)は9:30~16:50に松本市内で アドラー心理学ベーシック・コース の4日目を開催していました。

私自身風邪からかなり回復し、自分の体と心に氣が充満しつつあることを感じました。

それだけにご質問などに対していつもより丁寧に応答しました。

受講者にも連鎖反応が及び、いつもより充実した アドラー心理学ベーシック・コース を展開できた気がします。

ご覧ください、受講者の集合写真を(笠原睦美さん ご提供)。


(すまし顔)


(はじけた顔)

講座の中ではロールプレイをふんだんに採り入れました。

ノリのいいグループです。

「場に向かっての勇気づけ」も実践。

最後は、3人一組での「勇気づけ」の言葉を添えての修了証の贈呈式。

充実感に満ち満ちて松本駅を後にしました。

この講座は 百瀬敬子さん(モモの会 代表)と 笠原睦美さん 株式会社 ラディアントスマイル 代表取締役)の共催によって実現しました。

百瀬さん、笠原さん、ありがとうございました。

また、再受講の方々を含めたご参加の方々に厚くお礼申し上げます。

◆今後の アドラー心理学ベーシック・コース の開催は、次のとおりです。

◎土日コース(東京開催)

土日・12月コース  2016年12/3.4.17.18(4日間) 
土日・2月コース   2017年2/11.12.25.26(4日間) 
土日・5-6月コース 2017年5/20.21.6/3.4(4日間) 
 時間 : 土日4日間コース:土曜日13:30~19:00 日曜日10:00~17:30
  講師 :岩井俊憲&永藤かおる(ヒューマン・ギルド研修部長)各講師が2日間担当します。

◎平日コース(東京開催) 

金曜・1-2月コース 2017年1/13.27.2/3.17(4日間) 
 時間:全日10:00~17:00
 講師 :岩井俊憲&永藤かおる(ヒューマン・ギルド研修部長)各講師が2日間担当します。

◎大阪コース 
2017年4/1.2.15.16(土日4日間)
 土曜日13:30~19:00 日曜日9:30~17:00  
 講師:前半・辻本絹代氏(アドラー・カウンセラー)、後半・岩井俊憲(ヒューマン・ギルド代表)

◆12月も私は長野県で活躍します。収容能力には余裕があります。

飯田で:子そだてのツボツボ講座:アドラー流 勇気づけの子育てとは?



講 師:岩井俊憲(有限会社 ヒューマン・ギルド 代表取締役)
日 時:12月10日(土)開場 13:30、開演 14:00~16:00
参加費:無料
場 所:鼎(かなえ)公民館(長野県飯田市鼎中平1339- 5 電話番号:0265-22-1284)
参加申し込み:
 電話:0265-22-1284(鼎(かなえ)公民館)
 mail: tubotubokosodate@gmail.com
 (1)名前(2)電話番号(3)お子様の年齢をお伝えの上お申し込みを
主催:かなえこそだてネットワークすくすくの樹/鼎(かなえ)公民館

<お目休めコーナー>11月の花(16)

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月19日)は、13:30~18:50に松本市内で アドラー心理学ベーシック・コース (後半部分)を開催していました。

松本の近辺は私にとって第3のふるさとです。


(松本駅付近)

生まれ育った栃木県、大学時代以降を過ごした東京、サラリーマンになって何度も出張で訪れた松本近辺。

12:00ごろ松本駅に着いて一人昼食を摂りながらふと、サラリーマン時代を回顧しました。

2週間の工場実習のため滞在したこの地、新入社員時代の同期生と初めて馬刺しを食べたとき、松本城を見学に行ったときから始まり、研修を受けたり、業務監査を担当したりするため長期滞在したことなどが次々と回顧されました。

サラリーマン時代の最後は、リストラのためその会社を辞めましたが、社長直属の組織に属していた私にはポジションが用意されていました。

しかし、私はそれを蹴って退職しました。

もし私が、そのままサラリーマンとしてその会社に残っていたら、本社が安曇野市に移転し、私はアドラー心理学に接することもなく、この地でサラリーマン生活を終えていたかもしれません。

そんなことを半ば妄想しながら私の松本物語を終えてアドラー心理学ベーシック・コース に臨みました。

講座は(1)よい人間関係、(2)協力ゲーム、(3)共同体感覚、(4)勇気づけの演習―あなたを勇気づけが人たち、を柱に行いました。

図形を使った協力ゲームでは、皆さんかなり気づきがあったようです。

勇気づけの演習―あなたを勇気づけが人たちでは、自分たちが今までこんなに勇気づけられていたのだ、との思いが深まったようです。

講座が終わってからは、居酒屋で13人で懇親会。

私は、ほぼ全員とお話できました。

さて、今日は最終日。

第3の故郷で全力を投入します。

<お目休めコーナー>11月の花(15)

 

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月18日)は経団連会館内の某企業のイベントに目次 心さん(ヒューマン・ギルド法人事業部営業統括マネジャー)と出向き、13:10~14:40に

部下のやる気を引き出すリーダーの役割

と題する講演を行ってきました。

さて、私が過去に何度も何度も読んだ本の中に『自信がわくー心の科学=エゴバイオニクス』(ボブ・コンクリン著、柳平 彬訳、産業能率大学出版部、絶版)という本があります。

この本の中に次のような、死んでいった年配の男の次のような寓話があります。

善人でも悪人でもなかったこの男は、慎重な審議を経て炎を上げて燃えているサタンの洞穴に送られました。

腕には添え木が当てられていて、そのために腕を伸ばしたままにしておかなければなりませんでした。 

彼が食堂に連れて行かれると、そこのテーブルの上にはご馳走が一杯並んでいました。

銅鑼(どら)の音と共にたくさんの人がなだれ込んできました。

彼らは皆、腕に添え木をしていて、痩せて、目がくぼみ、栄養不良の不幸な人たちでした。

次の銅鑼(どら)の音がすると、食べ物の方へひょいと頭を下げ、ご馳走を一口ほおばって飲み込もうとしました。

腕が曲げられないので、手に取って食べることができなかったからです。

次の銅鑼(どら)が鳴ると、皆部屋から追い出されました。

こんな状態に耐えられない男は、サタンに頼み込んだところ、聖ペテロとの相談の結果、天国に入ることを許されました。

ただし、男が聖ペテロに挨拶に行ったとき、こう言われました。

「添え木はここでも使うから、そのまま付けておくように」

再び食堂に連れて行かれた男は、すべてのテーブルによだれが出そうなご馳走が並んでいました。

ここでも銅鑼(どら)が鳴り、たくさんの添え木をつけた人たちがなだれ込んできました。

しかし、彼らの外見は違っていました。

快活で、栄養も十分で、幸福そうでした。

次の銅鑼(どら)の音と共に、男は地獄とは事情が違うわけがわかりました。

というのは、彼らは手を下に伸ばして食べ物を掴み、お互いに食べさせ合ったのです。

 
著者のコンクリンは、実はヒュー・オールレッドという人からアドラー心理学を学んでいた人でした。

この寓話の後に、次のことを書いています。

・これは、この地上での人生の物語である。
・生きて栄えるためには、他人と仲良くし、協調しなければならない。
・あなたは、自分の才能と能力を使って、他の人々の役に立たなければならない。
・人は皆、お互いにとって大切な人間であるという自覚を持たねばならない。

アドラー心理学を伝えるための最高級の寓話ではありませんか?

<お目休めコーナー>11月の花(14)

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月17日)のブログ 11月後半~12月前半の私(岩井俊憲)の地方講演  の内容に関しては、多くの方々がフェイスブックでシェアしてくださったことを心から感謝申し上げます。

本来ならば、一人ひとりにお礼のコメントをお返ししなければならないところですが、まとめてのお礼となることをお許しください。

昨日は、日本橋(三越前)に所在するある企業に出向いて社員の方々のカウンセリングを行っていました。

周囲は年末に入り華やかです。
火曜日も京橋に出向いて大都市、東京の中心地がきらびやかであることが目に映りました。

しかし、私個人は少しばかり風邪を引いたり、ここしばらく体調がよくなくて、体だけでなく心も「陰」に傾いていることを感じていて、一部の人たちにはわがままを通させてもらっています。

心身が「陰」に傾いていると、周囲の環境との心の触れあい方が元気な時と違っていることを感じて面白いです。

活動をできるだけ控えるし、人と会うのも極力制限したいし、読みたい本もジャンルが変わってきます。

そんな時期に読んだ本が『静思のすすめ』(大谷徹奘著、文春新書、770円+税)。

静思のすすめ (文春新書)
大谷 徹奘
文藝春秋

10月31日(月)の19:00~21:00にTKP東京駅日本橋カンファレンスセンターで JTBベネフィット 主催の えらべる倶楽部 で奈良の薬師寺の大谷徹奘執事の講演

縁の見つけ方、育て方

と題する講演会を聞いてきたのがご縁です。

実は私は1983年から1984年にかけて大谷徹奘師が20歳代の時期にちょくちょくお顔を拝見していたことを思い出しました。

当時私は、高田好胤師(薬師寺管主)の本を読みまくり、薬師寺東京別院に何度も足を運び、高田師の説法を聞きに行っていた際に、お世話役だったのが大谷師だったのです。

『静思のすすめ』には、身近に接した高田師のことにかなり紙面が割かれています。

それに加えて、仏教で幸せを定義する言葉が「身心(しんじん)安楽」で、「目に見える物の世界」である「身」と、「目に見えない世界」である「心」が安らかであることが幸せなのだと説得力を持って語られています。

アドラー心理学より前に強い関心を抱いていた仏教をもう一度基礎からひもといてみたい心境のこの頃です。

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

1.重版情報

私の関係する本が2冊、昨日重版が決まりました。

(1)『働く人のためのアドラー心理学』(朝日新聞出版、600円+税)
3刷3,000部、累計17,000部になります。

働く人のためのアドラー心理学
「もう疲れたよ…」にきく8つの習慣 (朝日文庫)
岩井 俊憲
朝日新聞出版

(2)『イライラしないママになれる本』(秀和システム、野口勢津子著、岩井俊憲監修、1,300円+税)

8刷1,500部、累計14,700部。

イライラしないママになれる本
子育てがラクになるアドラーの教え
野口勢津子著
岩井 俊憲監修
秀和システム


2.11月後半~12月前半の私(岩井俊憲)の地方講演

私は、11月の後半から12月の前半で2つの地域での講演を行います(企業などの講演は除く)。
1つは宇都宮で、もう1つは飯田で行います。
熱心なプレミアム会員の方との連携により実現しました。

地元の方々のご参加はもとより、当該地域にお知り合いのいらっしゃる方は、お伝えいただければ幸いです。

(1)宇都宮で:岩井俊憲×高澤貴子先生 アドラー心理学 子育て講演会
https://www.facebook.com/events/1179367772134646/



主催者: ままごころアドラー心理学子育て講演
日 時:11月23日(水・祝)13:30 - 17:00
会 場: 栃木県総合文化センター 3階特別会議室
 宇都宮市本町1-8
費 用:3,500円(夫婦割6,000円/2名)

内容は…
◆「イライラを愛しさへ ~ いのちの現場を見てきた助産師だから伝えたいこと ~」  高澤貴子先生
◆「子育てに勇気と自信を持とう! ~ 失敗・挫折してたくましくなる~」 岩井俊憲
◆「岩井俊憲 × 高澤貴子先生  対談」
3部構成
お問い合わせ先:mamagokoroikuji@gmail.com
お申し込み:https://ws.formzu.net/fgen/S85141055/

◎宇都宮は新幹線で東京から1時間以内で行けるところです。また、岩井の講演だけでなくいのちの現場を見てきた助産師の高澤貴子さんならではのお話と、岩井との対談(まったく事前打ち合わせなしの出たとこ勝負)もあります。

日曜日の下野新聞にも取り上げていただいたようです。

私のことを「鹿沼市出身」と紹介しています。

(2)飯田で:子そだてのツボツボ講座:アドラー流 勇気づけの子育てとは?



講 師:岩井俊憲(有限会社 ヒューマン・ギルド 代表取締役)
日 時:12月10日(土)開場 13:30、開演 14:00~16:00
参加費:無料
場 所:鼎(かなえ)公民館(長野県飯田市鼎中平1339- 5 電話番号:0265-22-1284)
参加申し込み:
 電話:0265-22-1284(鼎(かなえ)公民館)
 mail: tubotubokosodate@gmail.com
 (1)名前(2)電話番号(3)お子様の年齢をお伝えの上お申し込みを
主催:かなえこそだてネットワークすくすくの樹/鼎(かなえ)公民館

◎600人を収容できる会場を確保しているようです。お席にはまだまだ余裕があります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ところで、ヒューマン・ギルドに来年度の講演・研修依頼が多く寄せられます。
とてもありがたいことですが、土日や祝日に限定されると、お引き受けできる日程が限られます。私に限って言えば、春夏はほとんど捻出できません。
できるだけ早めに、そして秋冬のうちでご依頼いただければ幸いです。

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

「勇気づけとモチベーション3.0」シリーズの3回目です。

まずは『モチベーション3.0ー持続する「やる気!」をいかに引き出すか』(ダニエル・ピンク著、大前 研一訳、講談社+α文庫、820円+税)の本の肝心な部分を紹介しておきます。

モチベーション3.0
持続する「やる気!」を
いかに引き出すか (講談社+α文庫)

ダニエル・ピンク著、大前 研一訳
講談社

信賞必罰(アメとムチ)に基づいて与えられる外発的な〈モチベーション2.0〉は、次の理由で致命的な欠陥が指摘されます。

1.内発的動機づけを失わせる。
2.かえって成果が上がらなくなる。
3.創造性を蝕む。
4.好ましい言動への意欲を失わせる。
5.ごまかしや近道、倫理に反する行為を助長する。
6.依存性がある。
7.短絡的思考を助長する。

このところは、表現の仕方は違っても 「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」に書かれている「賞と罰の問題点」とほぼ同じことにお気づきでしょうか。

〈モチベーション2.0〉に代わる自分の内面から湧き出る「やる気(ドライブ)」に基づく内発的な〈モチベーション3.0〉には、次の3つの重要な要素があります。

(1)自律性・・・自分の人生を自ら導きたいという欲求
(2)マスタリー(熟達)・・・自分にとって意味のあることを上達させたいという衝動
(3)目的・・・自分よりも大きいこと、自分の利益を超えたことのために活動したい、という切なる思い

そして著者のピンクは、それぞれの要素について豊富な文献と理論化へのインタビューによって事細かに書いています。

読み終わったところで、ルーティンワークへの〈モチベーション2.0〉の適用についてはやむなしと思ったとしても、創造性を要求される仕事には〈モチベーション3.0〉へのアップグレードに賛同することでしょう。

<お目休めコーナー>11月の花(11)

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月14日)は午前中ご近所の方のカウンセリングを自宅で行いました。

このやり方は今後使える、と思いました。

夜は18:30から中小企業診断士の勉強会「マネジメント・カウンセリング懇話会」で『モチベーション3.0ー持続する「やる気!」をいかに引き出すか』(ダニエル・ピンク著、大前 研一訳、講談社+α文庫、820円+税)をテキストに勉強会を行いました。

モチベーション3.0
持続する「やる気!」を
いかに引き出すか (講談社+α文庫)

ダニエル・ピンク著、大前 研一訳
講談社

この本は、モチベーション(動機づけ)の最新理論を学ぶための絶好の本です。

クリントン政権下のゴア副大統領のスピーチライターなどを務めたダニエル・ピンク(法学博士)。

モチベーションを主に研究する心理学、経営学の出身でないのに、驚くほどの文献を参考にし、モチベーション研究に名を残すミハイ・チックセントミハイ、エドワード・デシ、リチャード・ライアンと数度にわたるインタビューや対話を通して書き上げた本です。

しかも、訳者は、かの有名な大前研一氏。

大前氏は、1980年代にある伝手で『アドラー心理学教科書』(ヒューマン・ギルド出版部)を手にし、当時マッキンゼーの社員たちにも配布し、やがて「経済心理学」を強く押し出すようになった人です。

著書でもアドラー心理学を高く評価してくれています。

ところで、「モチベーション3.0」の由来は、社会にも人を動かす原理があるとし、それをコンピュ―ターの基本ソフト(OS)にたとえて〈モチベーション1.0〉〈モチベーション2.0〉〈モチベーション3.0〉に分類したものです。

〈モチベーション1.0〉・・・生存を目的とする人類最初のOS
〈モチベーション2.0〉・・・信賞必罰(アメとムチ)に基づいて与えられる外発的なモチベーション
〈モチベーション3.0〉・・・自分の内面から湧き出る「やる気(ドライブ)」に基づく内発的なモチべ―ション

私は、「内発的なモチべ―ション」である〈モチベーション3.0〉こそが「勇気づけ」と深い関わりのあることをこの後数回の連載で明らかにします。

お楽しみに。

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月13日)は、カミさんが6:20に出かけ23:00に帰ってきて、何やら1日楽しんできたようで、息子は7:00~20:00まで不在。
従って私は、まるで独居老人のように1日を過ごしました。

好きな音楽を聴いたり予定外のテレビを観たり、ふだんできないことができましたが、食事だけは外食をしたりコンビニで弁当を食べたり、久しぶりに「こんな1日もあるのか」との思いを味わいました。

ただ、1日の大半は、ある出版社から来年に出すビジネス本のコンテンツ作りと一部の原稿書きをしていました。
お陰様でだいぶはかどりました。

ところで、河合隼雄氏の『対話する人間』(潮出版社、1,553円+税)を読んでいたら、こんな文章に出合いました。

対話する人間
河合 隼雄
潮出版社

「〔夫婦の〕お互いの似たところが関係を維持してくれるし、お互いの違うところが関係を発展させてくれる」

 うちのカミさんは最近、『内向型人間のすごい力』(スーザン・ケイン、講談社+α文庫、840円+税)を読んでやたら感動し、自分を内向型、私を外向型と位置づけました。

内向型人間のすごい力
静かな人が世界を変える (講談社+α文庫)
古草 秀子
講談社

ともあれ夫婦は、違うところを尊重し合うことが大切なのかもしれませんね。

<お目休めコーナー>11月の花(10)

 

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