おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(4月17日)は、10:00~15:00に平日開催の アドラー心理学ベーシック・コース の2日目を行っていました。
最初に2人一組での他己紹介を行いました。
自分で会社を経営している人、研修講師の人、実際にカウンセリングを行っている人が目立ちました。
その後は、(1)アルフレッド・アドラーの生涯と(2)アドラー心理学の基本的な考え方を行い、3日目の永藤かおる講師に引き継ぐことに。
15:30には、旧知のNさんがご来社。
Nさんは、大手出版社の取締役編集本部長になってらっしゃいました。
また、別の出版社からは、私の他社で絶版になっていた本を引き受けてくださるご連絡をいただきました。
私の単著が年内に5冊(うち3冊はリバイバル版)ほど出そうです。
さて、『母がしんどい』をもとに母親の子どもに対する影響を考えるシリーズの第11回目です。
過去10回の記事は、以下をご参照願います。
1回目 3月27日のブログ
2回目 3月28日のブログ
3回目 3月31日のブログ
4回目 4月2日のブログ
5回目 4月7日のブログ
6回目 4月9日のブログ
7回目 4月11日のブログ
8回目 4月13日のブログ
9回目 4月16日のブログ
10回目 4月17日のブログ
今回は、前回のしんどい親から受けた呪縛、影響を受け続けてきたA子さんのケースです。
A子さんは、管理人に母親であっても勝手に部屋に入れたことにクレームをつけ、母親には事前連絡なしにマンションにこないように言いました。
すると、今度はメールの嵐。
携帯にも電話がしょっちゅう入るようになりました。
どうやら、A子さんの部屋に入ったときに彼氏の存在を感じ取ったようなのです。
A子さんは、彼氏がいること、そして、頻繁なメールと電話が迷惑であることを伝えても、お構いなしに連絡が入り、驚いたのは、A子さんが家に帰ったとき、母親が玄関の前に立っていたことです。
散らかっていることを理由に、家に入れずに近くの喫茶店でやり取りしようとしたことがさらに母親の疑惑を強めました。
困ったA子さんは、父親に助けを求めましたが、力になると期待した父親は無関心。それどころか、母親の味方になってしまったことは、大きな落胆材料でした。
A子さんは、彼氏に相談し、横浜の実家に連れて行くことにしました。
ただし、名刺交換をしないこと、メールや電話の情報は伝えないことを2人で確認し合っていました。
会ってみると、彼氏は父親と話が合い、いい感触を得たのですが、困ったことは、母親が結婚をせかすことでした。
2人の間では、まだ結婚は先のことだと考えていたからです。
A子さんと彼氏は、結婚話にうんざりしてしまいました。
その後は、母親からメールや電話は少なくなったのですが、今度は宅配便が届くようになりました。
また、彼女の銀行口座に100万円が振り込まれ、何のことかと尋ねたら、結婚資金の予備との答えが返ってきました。
もう限界だと感じた彼女は、「私が嫌だと言ったことを絶対にしないで!」と、長い手紙を両親宛に送ったのに対して、母親からは「お前の幸せを願って」と書いた手紙が届きました。
A子さんは、マンションを移り、携帯のアドレスと電話も換え、両親とは距離を置こうと決心し、実行に移しました。
ところが、父親が彼氏の会社名を手がかりに、知人を伝手に彼の所属先を探し出し、母親が電話をしてきたことで問題がより大きくなりました。
A子さんは、私のカウンセリングを受けることになったのです。
<次回に続く>
<お目休めコーナー> 4月の花(17)
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