アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行うヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

早いもので4月も最後の日の30日になりました。

昨日(4月29日)の11:00~13:00は、ヒューマン・ギルドで アドラー心理学ゼミナール を開催。

講師は遠藤崇之さんで、タイトルを

主体性を育むアドラー心理学と コーチングの可能性

構成を

1.私がなぜ、コーチングとアドラー心理学を学ぶようになったのか
2.アドラー心理学と “チームフロー流”コーチングの交点
3.これからコーチングとアドラー心理学に 求められること

とし、“目的”を

○自分の半生のタイムラインを追いながら
○私自身がなぜ、 アドラー心理学/コーチングを学ぶことに なったのか、自分史をお伝えすることによって
○これからの社会に、 アドラー心理学的アプローチが必要だと 考える理由、これから目指すことについて、 一緒に皆さんと一緒に考えたい

としながら、大変明快に2時間でプレゼンをしていただきました。

特に前半は、遠藤さんの自分史(タイムライン)を0~10のスケーリングで示しながらの表現を使い、さらには家族構成に及び、ライフスタイル形成の背景を明確にされました。

遠藤さんはチームフローでコーチングを、ヒューマン・ギルドでアドラー心理学を学んでいらっしゃる人です。

遠藤さんは、アドラー心理学と “チームフロー流”コーチングの交点としてコーチングが大切にする理念を次のスライドでまとめ、

 

 

 

これからコーチングとアドラー心理学に求められることの中で新しい幸福・価値観の獲得を提唱しながら勇気づけの社会へ向かうことを訴えながら、最後は目指すセルフイメージとして次のスライドで結んでくれました。

内容、プレゼン力、パッションが結びついた、充実した アドラー心理学ゼミナール  になりました。
遠藤さん、ありがとうございました。

◎5月以降のゼミナールは、以下のとおりになります。

日時:2015年5/17(日)、7/12(日)、10/4(日)6・8・9月休会
時間:各回共に11:00~13:00 
進行:岩井俊憲、ヒューマン・ギルド代表
会場:ヒューマン・ギルド研修室
http://www.hgld.co.jp/event/view/173 こちらから詳細確認及びお申し込みができます。
料金:各回共に2,160円(税込、要予約、当日支払い)

◆ 5/17(日)
「私のターニングポイント-涙涙のカウンセリング、その意味を振り返る」 
講師:橋本 江利子 氏
 過去の橋本さん(依存的・不健全・不適切)から、現在の橋本さん(自立的・健全・適切であろうとする)への内面・思考の変化、それに伴う現実の変化、カウンセリングでもたらされたものなどを、9年前の共育塾発表時のタイトルを振り返り、「あのカウンセリングがまさにターニングポイントであったことが、時を経るにつれ深く実感されます」という思いを抱く橋本さんから、家族の支配被支配関係、その克服・赦し・感謝への過程などを織り込みながら語っていただきます。

◆ 7/12(日)
「ビジネスの場にアドラー心理学を伝えるということ」
講師:金井 津美 氏
「ビジネスの現場から聞こえてくる様々な声」「優良な商品としての、見せ方と出し方」「メダカの学校を作るための共同体感覚ファシリテーション」を骨子として、研修講師としてご活躍の金井津美さんからビジネスパーソンにアドラー心理学を伝える際に、気をつけていること、気づいたことを参加者の方々と分かち合い、それをもとに多様な視点から意見交換できるような進め方をしていただきます。

◆10/4(日)
2時間でたちまち話すのが楽しくなるワーク体験講座」
講師:菅沼 かおり 氏(元ニッポン放送アナウンサー) 

<お目休めコーナー> 4月の花(29) 

人気ブログランキングへ 
(クリックしてね)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行うヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

最近読んだ本の紹介です。
『部下をうつにしない上司の教科書』(奥田弘美著、東京堂出版、1,600円+税)

部下をうつにしない上司の教科書
奥田 弘美
東京堂出版

ヒューマン・ギルドのプレミアム会員アドラー心理学ベーシック・コース も受講されている奥田弘美さん(精神科医・産業医)の著書です。

私は、企業や自治体の研修講師としてもっとも登壇頻度が多いものの1つがメンタルヘルスです。
職業柄数多くのメンタルヘルス関連の本を読んでいますが、この本は平易さにおいて№1であり、内容も勘所をピシッと押さえてくれています。

第1章「うつ病は、誰でもかかる!」から次のメッセージで読者の心を捕らえます。

1.数年前までの14年間、年間3万人以上が自殺者を出し、15人に一人が一生のうちにうつ病を体験するというメンタルダウン大国ニッポンでは、メンタルヘルス改善が国を挙げての急務となっている状況で、職場でうつ病を一人出すだけで2千万円の大損出になること

2.うつ病発生の要因は、高度デジタル化による脳ストレス過多のためであり、「on」の時間が長くなり、心身に緊張が続く「過緊張状態」に陥りやすいことであること

3.脳の疲れタイプのうつ病と、いわゆる新型うつ病を混同してはならない。後者はの根本は、人格の未熟性にあり、成人として身につけていなければならないストレス耐性や、自分のネガティブ感情をコントロールしたり、苦手な人と折り合いをつけて付き合うといったスキルが未熟なために、通常の大人なら対処できる程度のストレスでも自分で処理することや立ち向かうことができないこと

それに続いて、

第2章 ストレスについて、基本をおさえる

第3章 上司も部下もうつにならないセルフケアのコツ

第4章 上司なら知っておきたい うつ対応の基本スキル

付録 上司が知っておくべき うつ以外の心の病気

と展開し、上司だけでなくカウンセラーを目指す人も含め、「うつ」とご縁のあるすべての方のかゆいところにも手が届く本です。

章の終わりに各章のポイントが簡潔に網羅されていることもこの本の価値を高めています。

強くお勧めの本です。

◆奥田さんのことは 2014年12月4日のブログ でご一緒した、楽しかった忘年会のことを書いています。
ご覧ください。

◆ヒューマン・ギルドの企業・自治体向け研修については こちら をご覧ください。

<お目休めコーナー> 4月の花(28) 

人気ブログランキングへ 
(クリックしてね)



コメント ( 2 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行うヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月27日)の10:00~16:00は、ヒューマン・ギルドで平日開催 アドラー・カウンセラー養成講座 の2日目を行っていました。

受信(インプット)する際の感覚タイプの見極め方を3人にモデルになっていただき実践しました。

続いて、3人一組での聴き方の演習を初歩から、その後、5人一組で傾聴訓練を行いました。

最後は、じゃんけんで勝った方をモデルにライフスタイル調査票の取り方のデモンストレーションをして終わりました。

同じ顔触れで10日間を過ごすわけですから、仲間意識はさぞ強くなることと予想されます。

◆ヒューマン・ギルドのホームページには、カウンセラーになりたいについてわかりやすく書いてあります。

アドラー・カウンセラー養成講座 を受講する条件は、ヒューマン・ギルドのプレミアム会員アドラー心理学ベーシック・コース および 愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)修了者です。

ただし、8月末から開催するアドラー・カウンセラー養成講座 は、早くも「満員御礼」状態になってしまいました。
来年2月から始めようとしていたコースを前倒しして開催を検討中です。

<お目休めコーナー> 4月の花(27) 

人気ブログランキングへ 
(クリックしてね)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行うヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月26日)は、大阪でアドラー心理学ベーシック・コース の4日目最終日)を担当していました。

前日の最初の印象は、皆さんおとなしくて大阪らしくないと思っていたのですが、だんだん大阪らしさが出てきました。

一番大阪らしさが出たのは、本を買った人が次々と私のサインを求めにやって来ることです。

一人で5冊くらいを休憩時間のたびに買って、そのたびにサインを求めに来る人もいました。
お陰で講座開催中の4日間で70冊くらい(一人あたり2冊強)は売れたはずです。
大阪の講座に参加した人は、どの地域よりも読書意欲が旺盛なのです。

講座の内容は(1)教育に生かすアドラー心理学と(2)勇気づけ、間に「あなたを勇気づけた人たち」の演習を挟みました。

 修了式はいつものように、2人一組での修了証の授与方式。
お渡しする際に勇気づけのメッセージも添えます。

次に、グループ内で仲間に向かってパートナーへの感謝の言葉を伝えます。
「面と向かっての勇気づけ」に続いて「場に向かっての勇気づけ」を行ったわけです。

 34人(うち再受講3人)が無事 アドラー心理学ベーシック・コース  を修了したのです。

 講座が終わって、机といすを片付けてからサプライズ。

共催者の 辻本絹代さん と受講者からCOCARDEのお菓子のプレゼント。
我が家の分だけでなく、スタッフ用も準備されていました。

帰りは、小川 圭子さんご夫妻が新大阪駅まで車で送ってくれました。
大阪の人は、ご配慮に満ち、何よりも親切なのです。

大阪らしさ一杯のアドラー心理学ベーシック・コース  が終わったのです。

次の講座に進みたい人たちがどうもたくさんいらっしゃるようです。

<お目休めコーナー> 4月の花(26) 

人気ブログランキングへ 
(クリックしてね)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行うヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月25日)は、大阪の天満橋のドーンセンターで   アドラー心理学ベーシック・コース  の3日目を担当していました。

受講者数は34名(うち男性7名)。

前半の講師が永藤かおる講師で、一部の内容を積み残していたので、その部分を担当していて、ふと思いました。
「ここは本当に大阪なの?」と。

大阪の人が多い割に物静かなのです。

ただ講座が進むうちにだんだん大阪らしさが出てきました。
質問も多くなりました。

おそらく前半の講師と違うため、最初に少しばかり様子見の感じがあったかもしれません。

次の大阪らしさは、本を買った人が次々と私の本にサインを求めてくるのです。

それと、「嫁姑関係がいい」と答えたのがかなりの割合で、私の東京での印象を大きく裏切りました。

講座が終わって懇親会に参加したのが、辻本絹代さん、私を含めて26人。

懇親会になると、まさに大阪らしさが出ました。

グループの中に私を招いては質問の嵐。

この人たちは、質問の機会を窺っていたことがわかりました。

大阪というと、世間のイメージはヒョウ柄の洋服を着た遠慮なしのおばちゃん。

そもそもこういう人たちは、アドラー心理学の講座を受けることがないのです。

受講者たちは、とても上品な人たちばかりでした。

<お目休めコーナー> 4月の花(25) 

人気ブログランキングへ 
(クリックしてね)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行うヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

今日(4月25日)は、これから大阪に行って  アドラー心理学ベーシック・コース  を行ってきます。
ヒューマン・ギルドで  アドラー・カウンセラー養成講座 も終えている再受講の方2人に久しぶりにお目にかかれるのが楽しみです。

さて、このところ研修の際に受講者に受ける話があります。

男性(特に夫)が女性(特に妻)の話を聞くときの特徴として「助言・解釈・肩代わり」の説明をし、受講者全員に唱和してもらうと、笑ってしまう人がたくさんいます。思い当たるからでしょう。

あるカップルのやりとりを再現すると、妻が「ねえ、聞いて、聞いて」と言って、その日にあったことを話すと、夫は「それはこうすればいいだよ」と助言したり、「それは君に問題があるんだよ」と解釈が始まったり、また、話を聞き終わらないうちに「自分に任せてくれ」と勝手に肩代わりを引き受けてしまったりすることがあります。

この「助言・解釈・肩代わり」は、妻はちっとも求めていないのです。
ただ、聞いてくれさえすればいいのがほとんどです。

男性(特に夫)の話の聞き方の特徴は、次の過去ブログがとても参考になります。
必読です。
2008年4月5日付けブログ 私の好きな言葉(2)「聴いてください」

女性(妻)の側にも工夫が必要かもしれません。
そのポイントを2つにしてお伝えします。

その1つは、話すときに「助言・解釈・肩代わりは不要」だと前置きして話すことです。

もう1つは、これは男女の脳の機能の違いもあるかもしれませんが、男性が何かをしているときに、話してもいいかどうかの確認を取り、可能ならば、聞く準備が十分できたところで話すことです。

男性には、手っ取り早く話を切り上げるために「助言・解釈・肩代わり」モードに入りそうなので、そうならないよう女性側ももっと要領のいい話し方を心がける必要があるかもしれません。

<お目休めコーナー> 4月の花(24) 

人気ブログランキングへ 
(クリックしてね)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行うヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月23日)は、石川県庁で新任課長補佐研修を行っていました。
受講者は33人。
聴き上手のコミュニケーションと勇気づけをしっかりとお伝えしました。
5月に他の受講生に対してあと2日担当します。



金沢から新幹線に乗って家に帰ると、岩手県に住むC君から自宅にヒューマン・ギルドの30周年記念の手紙と額入りの感謝状が届いていました。

こんなことが書いてありました。


岩井俊憲様

拝啓

ヒューマン・ギルド設立30周年、お祝い申し上げます。

今の私があるのは、岩井俊憲様のお陰様です。

心から深く感謝しております。 

             敬具
             HC

C君は、私がヒューマン・ギルドを始める2年前と、ヒューマン・ギルドを創立後の1年間、私と同居していた不登校・家庭内暴力だった少年です。

その後、定時制高校に編入、東京の大学を出て、今は家族と共に岩手県に住んでいます。

C君とのいきさつは、日本メンタルサービス研究所の
「最前線で活躍する一流が語る こころの仕事の心意気」 心の達人インタビュー 

で語っていますので、ご覧ください。

その一部は次のとおりです。

A:1983年の3月末、仕事と家族と財産の3つの絆を一度に失ったんです。

Q:「その後、どうなさったのですか?」

A:不登校の塾をお手伝いしたんです。なぜかっていうと、今までの経歴が全く通じない世界で生きようと思ったんです。色々な所から声が掛かったので、サラリーマンはいくらでも行けたけれど、35歳、そんなことをやってもつまらないと感じたのです。
それで、不登校の塾をお手伝いして、そこからなんですよ。35歳からの転身。全く計画外でしたね。

Q:「その塾を手伝われて、どんな感じだったのですか?」

A:塾を手伝いながら、私一人でマンション住まいを始めました。たまたま岩手県から出て来た子がいて、その塾に収容しようとしたけれどスペースがない。それで、私の家で預かったんです。
17歳の家庭内暴力児。父親に対するもの凄い家庭内暴力で、腕にはリストカットの痕。その子を預かって、3年間生活を共にしました。そんないきさつで、不登校の塾に通い、そして家に帰ってくるとその子がいて、勉強を教えたり、そういうことをやっていましたね。
やがて、その子は定時制高校に編入して、大学に行きました。3年間預かっていたんですが、私の重大な師匠はその子だったって気がするんですよ。

<続きは、こちら をご参照のほど>

C君ありがとう。
君からの学びが今日の僕を創り上げているんだよ。
君のプレゼントが何よりもの宝だよ。

<お目休めコーナー> 4月の花(23) 

人気ブログランキングへ 
(クリックしてね)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行うヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月22日)は、研修やカウンセリングもなく、いつもと違った1日でした。

午前中は、家の近くの年金事務所、さらには整体治療院に行ってきました。
整体治療院では1時間体ほぐしてもらってすっきりです。

昼食を終えてオフィスに行くと、IMTメンタルオフィス ゆるやかな坂道 代表の阿部久美子さんからヒューマン・ギルドの設立30周年を祝ってランの花が届けられていました。

阿部さんは、長らくヒューマン・ギルドの プレミアム会員 で、アドラー・カウンセラー養成講座 などを受講され、現在はプロアスリートなどのメンタル・トレーニングで成果をあげていらっしゃいます。

阿部さんは、20周年の時もランの花をお贈りくださいました。

阿部さん、ありがとうございます。

オフィスでは、久しぶりに5人全員が揃いにぎやかでした。

 

私は、ニュースレターの原稿書きに専念。
その他、社長としての仕事もかなりこなしました。

永藤かおる 研修室長は、労基旬報に初回原稿掲載。
タイトルは「勇気づけの職場づくり」



かなり大きなスペースです。

この案件は、深沢孝之さん から引き継いだものです。
深沢さん、ご紹介ありがとうございました。

夕方、17:24発(実際は12分遅れで出発)の上越北陸新幹線で金沢へ。



金沢には今まで20回以上、羽田空港から小松空港経由で行っていましたが、新幹線だと2時間半で東京駅から金沢駅に着いてしまうのですから、飛行機よりもずっと便利です。

今日は、石川県庁で新任課長補佐研修を行ってきます。

<お目休めコーナー> 4月の花(22)

人気ブログランキングへ 
(クリックしてね)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月21日)は、某大企業の関連会社のA社から社長・役員を含む幹部研修の依頼を受け、弊社研修室長の 永藤かおるさん と一緒に新宿駅西口の当社に出向き、打ち合わせをしてきました。
該当の日は、14:00から私が別のところで公開セミナーを担当するので、午前中の2時間を私が担当し、その後は永藤講師にバトンタッチすることでご了解をいただきました。

その会社の社長のSさんは、以前ヒューマン・ギルドの プレミアム会員 でもあった人で、 アドラー心理学ベーシック・コース  をご受講、5年半前も親会社の研修にお声がけいただき、3回研修を担当させていただきました。
人のご縁の大切さを感じます。
Sさん、本当にありがとうございます。


さて、数日空きましたが、『母がしんどい』をもとに母親の子どもに対する影響を考えるシリーズの第12回目、あるケースをもとにした克服法に至る物語の4回目です。

過去11回の記事は、以下をご参照願います。

1回目 3月27日のブログ
2回目 3月28日のブログ 
3回目 3月31日のブログ
4回目 4月2日のブログ
5回目 4月7日のブログ
6回目 4月9日のブログ
7回目 4月11日のブログ
8回目 4月13日のブログ
9回目 4月16日のブログ
10回目 4月17日のブログ
11回目 4月18日のブログ

今回は、前回のしんどい親から受けた呪縛、影響を受け続けてきたA子さんのケースでの彼女の決断と、それを支援するカウンセリングについてです。

前回は、A子さんの父親が彼氏の会社名を手がかりに、知人を伝手に彼の所属先を探し出し、母親が電話をしてきたことで問題がより大きくなり、私のカウンセリングを受けに来たところで終わりました。

A子さんの話では、母親は彼氏に電話で娘との結婚をせかし、最初は「少し考えさせてください」と答えていたのですが、数日後に「結婚のことを考えてくれましたか?」という電話が入り、そのことを巡って、このような親のいるA子さんとは結婚できないとの懸念が出、2人の関係にひびが入ってしまったのです。

カウンセリングにやって来たA子さんは、親との関係に距離を置きたいと願っていました。
「こんなに親に干渉され続けていたら、自分自身の人生が台無しになる」との結論の達したのです。

このタイプのクライアントの親との関係性の調整に使う私の手法は「親子関係協議書」の作成です。
親子関係を一種の契約で距離間を置くのです。
子どもが家庭内暴力を振るう家庭でよく使っていました。

その趣旨に則り、私は、A子さんの母親に来てもらい、協議書の作成に同意するように求めましたが、A子さんの母親は「親の責任」を主張し、冷静に協議書が作れないことがわかり、他の方法を模索しなければなりませんでした。

そこで私は、A子さん親子が緊急時を除いてダイレクトにやり取りすること ― 会うこと、電話すること、メールすることなど ― をしないようにし、緊急の用件がある時は私を介して行うことを勧めました。
A子さんの母親は同意しませんでしたが、やむをえません。
2年間の時限付きで断行しました。

最初の2カ月ほどは、A子さんの母親から何度か電話がありましたが、私は適当に対処し、一部だけA子さんに伝えるようにしました。

このA子さんのケースでは、幸か不幸かA子さんの母親が自分の母親の介護に時間がとられるようになり、A子さんに対する支配性丸出しの振る舞いはなくなっていったのです。

<お目休めコーナー> 4月の花(21)

人気ブログランキングへ 
(クリックしてね)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月20)は、10:00~14:00にヒューマン・ギルドで平日開催 アドラー・カウンセラー養成講座 の初日を行っていました。

平日にも関わらず、参加者数は16名(うち男性5名)。

一人ひとりの自己紹介の後、アドラー心理学の基本的な考え方のおさらい、続いて、それぞれの人の究極目標を探る演習をしました。

何人かが子どもの頃からの目標追求に関する一貫した流れが見えてきました。

最後は、それぞれの感覚タイプを知る演習で終わりました。

なかなかいいチームになりそうです。

◆ヒューマン・ギルドのホームページには、カウンセラーになりたいについてわかりやすく書いてあります。

アドラー・カウンセラー養成講座 を受講する条件は、ヒューマン・ギルドのプレミアム会員アドラー心理学ベーシック・コース および 愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)修了者です。


17:00には、4月から
勇気づけ国語塾 を主宰する 原田武敬さん がオフィスにお見えになりました。
原田さんは、原田綾子さん株式会社 Hearty Smile 代表取締役)の旦那さんです。

神楽坂駅近くの「武蔵」に行き、この3月までお勤めだった小学校教師時代の体験、今後の活動などについてお話をお聞きしました。

 

焼き鳥がうまい店で、会話がとても弾みました。

原田さんには、6月号のニュースレターの原稿をお願いしました。

<お目休めコーナー> 4月の花(20)

人気ブログランキングへ 
(クリックしてね)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月19日)は、10:00~17:15に アドラー心理学ベーシック・コース  の4日目(最終日)を行っていました。

この日お伝えしたのは(1)教育に生かすアドラー心理学―自然の結末と論理的結末と(2)勇気づけでした。

4日目となると、独特のグループ・ダイナミクス(集団力学)が生まれて、大人数でも独特の雰囲気ができていました。
他の講座へのお申し込みも抜群に多かったです。

面白かったのは、勇気づけのロールプレイで、寝たきりのおじいさん/おばあさんにおかゆを出したとき、「すまないね」と「ありがとう」と言うのでは、まるで違うことを笑いの中で確認していただいたことです。

 

 周囲は笑いに満ちていました。

みんなロールプレイが好きなのです。

2人一組での修了証の授与を経て、参加者一人ひとりから感想を語っていただきました。

かなりの好印象で満足でした。
集合写真の顔ぶれでした。

さまざまな人がアドラー心理学でつながって、共に学び、共に語り合うことができるのが アドラー心理学ベーシック・コース  の魅力です。

 

 ところで、私が閉会宣言をする寸前にサプライズが。

参加者一人ひとりから寄せた私への勇気づけメッセージがプレゼントされたのです。
ジーンと来てしまいました。

家に持ち帰り、一人ひとりを思い起こしながら読ませていただき、感激を新たにしました。

ご参加の皆様、本当にありがとうございました。

アドラー心理学ベーシック・コース は年内、東京だけでなく横浜・市川・名古屋・松山・札幌でも開催します。

<お目休めコーナー> 4月の花(19)

 

人気ブログランキングへ 
(クリックしてね)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月18日)、オフィスにお花が届きました。

原田武敬さん と 原田綾子さん株式会社 Hearty Smile 代表取締役)ご夫婦からです。



ヒューマン・ギルドの設立30周年を祝ってのお花です。

原田武敬さんは、小学校教諭をこの3月末で退職され、勇気づけ国語塾を主宰されています。
原田綾子さん が代表を務められる 株式会社 Hearty Smile には、ペルグリーノ博士の「セルフ・モチベーション」ワークショップ( 8/1(土)、2(日)、日本出版クラブ会館で開催)の共催組織になっていただいています。

原田さんご夫妻、ありがとうございました。


13:30~18:35は、30人(うち男性13人)の受講者を対象に アドラー心理学ベーシック・コース  の3日目を行っていました。

主な内容は、よい人間関係と共同体感覚で、間に「あなたを勇気づけた人たち」の演習を入れました。

いままでのさまざまな人たちから勇気づけを受けていることに気づかれたようです。

なお、この演習の進め方については、『勇気づけの心理学 増補・改訂版』(金子書房、1,800円+税)に詳しく書いています。

勇気づけの心理学 [増補・改訂版]
岩井俊憲
金子書房

講座が終わってから15人で香港酒家で懇親会。

楽しい語らいの場でした。

<お目休めコーナー> 4月の花(18)

人気ブログランキングへ 
(クリックしてね)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月17日)は、10:00~15:00に平日開催の  アドラー心理学ベーシック・コース  の2日目を行っていました。

最初に2人一組での他己紹介を行いました。
自分で会社を経営している人、研修講師の人、実際にカウンセリングを行っている人が目立ちました。

その後は、(1)アルフレッド・アドラーの生涯と(2)アドラー心理学の基本的な考え方を行い、3日目の永藤かおる講師に引き継ぐことに。

15:30には、旧知のNさんがご来社。
Nさんは、大手出版社の取締役編集本部長になってらっしゃいました。

また、別の出版社からは、私の他社で絶版になっていた本を引き受けてくださるご連絡をいただきました。

私の単著が年内に5冊(うち3冊はリバイバル版)ほど出そうです。


さて、『母がしんどい』をもとに母親の子どもに対する影響を考えるシリーズの第11回目です。
過去10回の記事は、以下をご参照願います。

1回目 3月27日のブログ
2回目 3月28日のブログ 
3回目 3月31日のブログ
4回目 4月2日のブログ
5回目 4月7日のブログ
6回目 4月9日のブログ
7回目 4月11日のブログ
8回目 4月13日のブログ
9回目 4月16日のブログ
10回目 4月17日のブログ

今回は、前回のしんどい親から受けた呪縛、影響を受け続けてきたA子さんのケースです。

A子さんは、管理人に母親であっても勝手に部屋に入れたことにクレームをつけ、母親には事前連絡なしにマンションにこないように言いました。

すると、今度はメールの嵐。
携帯にも電話がしょっちゅう入るようになりました。

どうやら、A子さんの部屋に入ったときに彼氏の存在を感じ取ったようなのです。

A子さんは、彼氏がいること、そして、頻繁なメールと電話が迷惑であることを伝えても、お構いなしに連絡が入り、驚いたのは、A子さんが家に帰ったとき、母親が玄関の前に立っていたことです。
散らかっていることを理由に、家に入れずに近くの喫茶店でやり取りしようとしたことがさらに母親の疑惑を強めました。

困ったA子さんは、父親に助けを求めましたが、力になると期待した父親は無関心。それどころか、母親の味方になってしまったことは、大きな落胆材料でした。

A子さんは、彼氏に相談し、横浜の実家に連れて行くことにしました。
ただし、名刺交換をしないこと、メールや電話の情報は伝えないことを2人で確認し合っていました。

会ってみると、彼氏は父親と話が合い、いい感触を得たのですが、困ったことは、母親が結婚をせかすことでした。
2人の間では、まだ結婚は先のことだと考えていたからです。
A子さんと彼氏は、結婚話にうんざりしてしまいました。

その後は、母親からメールや電話は少なくなったのですが、今度は宅配便が届くようになりました。
また、彼女の銀行口座に100万円が振り込まれ、何のことかと尋ねたら、結婚資金の予備との答えが返ってきました。

もう限界だと感じた彼女は、「私が嫌だと言ったことを絶対にしないで!」と、長い手紙を両親宛に送ったのに対して、母親からは「お前の幸せを願って」と書いた手紙が届きました。

A子さんは、マンションを移り、携帯のアドレスと電話も換え、両親とは距離を置こうと決心し、実行に移しました。

ところが、父親が彼氏の会社名を手がかりに、知人を伝手に彼の所属先を探し出し、母親が電話をしてきたことで問題がより大きくなりました。

A子さんは、私のカウンセリングを受けることになったのです。

<次回に続く>

<お目休めコーナー> 4月の花(17)



人気ブログランキングへ 
(クリックしてね)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月16日)は、10:30~16:00にヒューマン・ギルドで  愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE) (平日コース)の2日目を行っていました。

第3章「勇気づけ」は、サブ・リーダーの菅野昭子さんがご担当でしたが、落ち着きも見られ、すぐにでもリーダーができそうな実力を備えていました。

私は、第4章の「誰の課題でしょう」を担当、わかりにくいこの章を丁寧に進めました。
質問をしてくれる人がいたので、このことで他の受講者の理解が深まりました。

◆次回の平日コースの 愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE) は
6/2.16.30.7/14 10:30-16:00(4日間、火曜日)
に開催します。
リーダーは、 三宅美絵子さん です。


さて、『母がしんどい』をもとに母親の子どもに対する影響を考えるシリーズの第10回目です。
過去9回の記事は、以下をご参照願います。

1回目 3月27日のブログ
2回目 3月28日のブログ 
3回目 3月31日のブログ
4回目 4月2日のブログ
5回目 4月7日のブログ
6回目 4月9日のブログ
7回目 4月11日のブログ
8回目 4月13日のブログ
9回目 4月16日のブログ

今回は、しんどい親から受けた呪縛、影響の克服法を私のカウンセリングのケースをもとにお伝えします。
ただし、守秘義務の問題があるので、複数のケースを混ぜ合わせて作成しています。

Aさんは37歳の女性。下に3歳の妹のいる第一子です。
横浜で生まれ育ちました。

父親は転勤の多い、大企業のエリート・サラリーマン。子育ては母親に任せっぱなし。
母親は専門学校の講師としてマナーを教えています。
本当は、マナー講師として企業研修もできるのですが、娘のため、と称して新入社員研修のいくつかを引き受けるだけにしていました。

小さい頃から母親が子どもに口うるさく、ピアノを習わせ、家で30分の練習の時はずっとつきっきり。
小学校は複数の私立を受験しましたが、全滅。やむなく公立小学校に進みました。
小学校1年生の頃から親が決めたスケジュール表に基づき、家での行動は完全に子どもの監視下にありました。

母親はいつも「リベンジ」という言葉を使い、小学校4年生から進学塾に通わされました。
塾で習ったことを家で反復させられる毎日で、もう小学生の時期から勉強の楽しさがなくなっていました。

中学受験は、やっと第2志望の大学まで一貫の中学校に入ったのですが、部活も親の進めるテニス部。

A子さんはその後も、母親の干渉を受けながら育ち、ボーイフレンドができそうになっても、母親が口出しをしてままならず、まるで「操り人形」と自分で言うほどの生き方をしていました。

大学生(女子大)になって、他学の男子学生との交際が始まったのですが、この人の影響で「操り人形」と自立していたい自分とのせめぎ合いが始まりました。

東京の一流会社に入って2年目から彼女は、母親から独立して生活することに成功しました。
これは父親も支援してくれ、母親が比較的あっさりしていたのは、下の妹が大学の途中で留学騒ぎがあり、このことで母親の関心が妹に移っていたこともありました。

妹が留学してしまってからは、母親は「横浜の家に戻ってきなさい」とうるさく、彼女の住むマンションにも母親がしょっちゅうやって来ました。
こんなことを予想していたA子さんは合鍵をお母さんに渡していなかったのですが、管理人に部屋を空けてもらって家に遅くまで待っていたこともあって、A子さんは激しい怒りを感じたこともありました。

<次回に続く>

<お目休めコーナー> 4月の花(16)

人気ブログランキングへ 
(クリックしてね)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

ヒューマン・ギルドの設立30周年をお祝いのお花が3人からお届けいただきました。

まずは、連名で宮崎の 高橋 由美子さん と 奥津 陽子さん から。

 

お2人は、昨年の鹿児島開催の アドラー心理学ベーシック・コース にご参加くださいました。

夕方には、熊野英一さん  (株式会社 子育て支援 代表取締役)がわざわざお届けくださいました。

熊野さんは、この3月に アドラー・カウンセラー養成講座 を修了されました。

高橋さん、奥野さん、熊野さん、ありがとうございました。

さて、『母がしんどい』をもとに母親の子どもに対する影響を考えるシリーズの第9回目です。
過去8回の記事は、以下をご参照願います。

1回目 3月27日のブログ
2回目 3月28日のブログ 
3回目 3月31日のブログ
4回目 4月2日のブログ
5回目 4月7日のブログ
6回目 4月9日のブログ
7回目 4月11日のブログ
8回目 4月13日のブログ

今回は、しんどい親から受けた呪縛、影響の克服法を中心に展開します。

まずは、最近読んだ本の紹介から。

『母という病』(岡田尊司著、ポプラ新書、780円+税)

 

母という病 (ポプラ新書)
岡田 尊司
ポプラ社

 

小説家でもある精神科医の岡田尊司氏が、母親との関係に苦しみ、そのことが母親との関係に留まらず、他の対人関係、恋愛、子育て、うつや依存症の精神的な問題に波及している人たちへの病の実態、向き合い方、克服法などについて書かれた本です。

母という病を抱えた人に共通する兆候として(1)自己否定を抱えやすく、「良い子」を演じてしまう、(2)完璧にこだわる、をあげながら、ジョン・レノン、岡本太郎、ジェーン・フォンダ、ヘルマン・ヘッセ、オノ・ヨーコなどの有名人を登場させ、実例が豊富なので説得力があります。

この本で岡田氏の説く克服法は、種々雑多ですが、次のようなものです。

・おかしいと思うことが第一歩

・否定的な体験を吐き出す

・病気や問題を生じていたことは、自己修復の試みだと知る

・ドロップアウトするにも意味がある

・甘え直すことも大切

・思い切ってぶつかる

・母親から適度な距離を取る

・一旦見切りをつける

・「理想の自分」にとらわれない

・傷ついた愛着を他の存在によって修復する

・与えられなければ与えてみる

・ネガティブに反応する癖を止める

・良いところ探しをする

・問題に対処する技術を学ぶ

・自分の思いと他人の思いを混同しない

・自分に向き合う

・事実を受け止める

母がしんどいと思う方は是非、『母という病』を読んでみてください。

<お目休めコーナー> 4月の花(15)

 

人気ブログランキングへ 
(クリックしてね)
 



コメント ( 2 ) | Trackback ( )



« 前ページ