おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。
一昨日から昨日と岐阜に行っていて、昨日は18人の受講者を迎えて岐阜初開催の アドラー派による「夢のワーク」1日講座 を行っていました(写真提供の大部分は富山からご参加の野手 貢さん)。
ご参加の方々にご満足いただいたようです。
ただ、参加者のうち4割ほどが「夢を見ない」という人たち。
それでもこれだけ集まっていただけたのは共催者の 杉野千亜紀さん のお陰。
まずは、アルフレッド・アドラーの夢の理論の講義と参加の一人の夢解釈デモ。
講義で力点を置いたのは(1)夢はライフタスクとライフスタイルの架け橋であること、と(2)夢は情動を作り出すので、夢の内容を忘れても情動だけでも大切に扱えばよいこと、の2点でした。
続いて、4つのグループのうちの一人の夢に仲間たちが問いかけ。
この問いかけによって夢を見た人の視点が広がり、思わぬ気づきが得られます。
圧巻は 花咲里佳さん が高校生の頃から27歳の時まで繰り返し見た夢を巡るサイコドラマ(心理劇)。
クラス全体の練習を抜けて早く帰らなければならない時、いじめっ子のようなグループに呼び止められて練習に入ったのに10分ほどで練習が終わってしまったケース。
里佳さんはクラスの仲間全体を加害者のように感じ、自分を被害者の地位に置いていたようでした。
私は里佳さんにご自身役、いじめっ子のようなグループ3人、自転車役、傍観者になってしまうクラスの人たちを選んでもらい全員参加の演技。
その構造は下の写真のようでした。
2度目は周囲の人たちは変わらず、里佳さん役の大池 良枝さん の即興による対応。
大池さんは、呼び止められても必死になって説明、それだけでなくクラスの仲間の2人ほどに協力を要請しました。
それによって、いじめっ子の一部や傍観者だった人たちが協力者に代わり、多勢に無勢の構造がガラッと変化しました。
このことを詳しくアドラー心理学を使って書くと、ライフスタイルの中の世界像(「周囲は敵ばかりだ」)と自己概念(「自分は無力だ」)の変化をもたらします。
サイコドラマ(心理劇)を2回終えてからは、登場人物に気づいたこと、感じたことを語ってもらいます。
最後は、 花咲里佳さん に自分の夢の中で繰り返し展開されていたドラマと、それを書き換えた後の感想を語っていただきました。
夢を扱うサイコドラマ(心理劇)は、ご本人だけでなくご参加の方の視点を広げ、夢からの大切なメッセージを読み取る知恵を与えてくれます。
岐阜開催【夢のワーク】、共催者の 杉野千亜紀さん、側面から支えてくださった三輪克子さん、加えてご参加の方々に心から感謝申し上げます。
なかなか来る機会がなかった岐阜で【夢のワーク】を担当できて大満足です。
(会場のじゅうろくプラザ)
(駅を出てからの光景、右下は織田信長像)
(ホテルから)
◆ アドラー派による「夢のワーク」1日講座 は、次回ヒューマン・ギルド(東京)で連休中に次のとおり開催します。
日 時:5月4日(水・祝)10:00~17:00
受講料:19,800円(会員、初めての受講)、23,100円(一般)、9,900円(再受講)
内容確認とお申込み:https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/264
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