アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

今日(4月30日)は、4月最後の日ですね。
何だか毎日が速いスピードで過ぎている感じです。

昨日は、アドラー心理学ゼミナール で「『アドラーの言葉』から連想すること」と題した講演を行いました。
参加者は、最大規模の39人。アドラー心理学ブームの好影響を受けています。
遠くは愛知県からのご参加も。山内さん、ありがとうございました。

小倉広さんの『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』(ダイヤモンド社)から連想したのは、次の3つでした。

アルフレッド・アドラー 人生に
革命が起きる100の言葉
小倉 広
ダイヤモンド社

1.小倉 広さんからの学び
2.アドラーの与えた影響
3.アドラー心理学の全体像とアドラーの言葉

1.の「小倉 広さんからの学び」は、(1)礼節/心遣い、(2)本の書き方、(3)向学心の3つをお話ししました。

2.の「アドラーの与えた影響」については、アドラーが知られなかった理由、復興したアドラー心理学、アンリ・エレンベルガーの嘆き、アドラーの先見性、アドラーの影響を受けた人たちのスライドをお見せしました。

3.の「アドラー心理学の全体像とアドラーの言葉」については、下のスライドを配布して、それぞれの理論ごとにアルフレッド・アドラー自身の言葉を示しました。

私の表現では、「オタク」向きの講座でした。


5月、6月のアドラー心理学ゼミナールは、次のとおり開催します。

5/18(日)11:00~13:00
「『「うつ」な気持ちをときほぐす 勇気づけの口 ぐせ』 発刊記念講演会
~本に書いたこととか書かなかったこととか、 ここでだけお話ししますの会~」 
講師:永藤かおる(ヒューマン・ギルド、研修室長)

「うつ」な気持ちをときほぐす
勇気づけの口ぐせ
永藤 かおる
明日香出版社

6/22(日)11:00~13:00
「アドラー心理学をファシリテーションに生かす」
渡邊さんに、様々な企業の会議に参画し組織変革や業績改善に携わるプロのファシリテーターが、どのようにしてアドラー心理学をファシリテーションに活用しているかを語っていただきます。
講師:渡邊幸雄氏(株式会社 プログレス 代表取締役、プロファシリテーター)

料金:2,160円(資料付き、税込み)

申し込みは、アドラー心理学ゼミナール の「申し込みフォーム」から

<お目休めコーナー> 4月の花(25

 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

心屋仁之助氏の2冊目の本を読みました。

『すりへらない心をつくるシンプルな習慣』(朝日新聞出版、720円+税)

すりへらない心をつくる
シンプルな習慣 (朝日新書)
心屋仁之助
朝日新聞出版

この本の「おわりに」の最後の文章は、上のように結ばれます。

心がすりへらない生き方、とは、「ちゃんと言う」「ちゃんとしたいことをする」「ちゃんと断る」「ちゃんとしたくないことをやめる」ということです。
そんなわがままに生きること。
それが自分らしく生きること。
それが自分を大切にするということ。
それが愛され助けられて生きること。
それが愛し助けながら共に生きる、分かち合いの生き方なのです。

以上がこの本のエッセンスでしょう。

私自身の感想としては、4月16日のブログで 紹介した『折れない自信をつくるシンプルな習慣』(朝日新聞出版、720円+税)よりずっと心に響きました。
この本がかなり売れている理由がわかる気がしました。

昨日は、書店で心屋仁之助氏の本を3冊買ってしまいました。


もう一度各章のまとめの5つの文章(計35)のうち自分なりの好みを加えて印象の残った部分を7つ書いておきます。

1章「なぜ、心がすりへってしまうのか?」:
「やりたいこと」が今は見つからなくても、過去の経験や気持ち、現状から、あきらめたものの中から探してみる。

2章「職場の人間関係に少し疲れたときは」:
「ものわかりがいいフリ」をしない。「あきらめのいい人」にならない。

3章「嫌いな人、苦手な人がいる場合」:
自分の行動が「べき」で動いていると、他人にも求めてしまう。「したいからする」基準で動く。

4章「自分の性格がほとほとイヤになったとき」:
性格は、自分の身を守るために形成されたプログラムでもある。だからイヤな性格であっても、あなたを守ってくれていた。

5章「何もかもうまくいかない状態の処方箋」:
本当につらいとき、苦しいときは、背中をさすってもらって、本音を吐いて、最後に笑う。

6章「たった一言でも、すりへった心は満たされる」:
大きな失敗、悩み、腹の立つこと、どうしても許せないこと、この世の終わりのような絶望にも「ま、いっか」と言ってみる。

7章「心をすりへらさないで生きるために大切なこと」:
言いたいことを言っていないから心がすりへる。自分の思いを「ちゃんと言う」ことが大事。それが人生を動かしていく。


この本を読んで私は、心屋仁之助氏が豊富な知識を持った知識人ではなく、人生の機微を知り尽くした知恵人だと思いました。


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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月27日)は、ヒューマン・ギルドで「カウンセリング&セラピーの理論と実習 徹底講座」を行っていました。
アドラー心理学のカウンセリングの全プロセスを参加者にカウンセラー役(全員に)、クライアント役(一人)を担っていただきながら進めるもので、参加者は、カウンセリングを体系的に知ることができます。

仕上がり具合はいつものようにとてもうまくいったので、満足だったのですが、私自身はとても疲れました。

家に帰って、風呂上りに夕食、続いていつものように『軍師 官兵衛』。

21:00からはTBSテレビで『ルーズヴェルトゲーム』。

原作者は『半沢直樹』と同じ池井戸潤氏。役者もだいぶかぶっています。

中堅精密機器メーカー、青島製作所は、大手企業から受注が8割減、倒産寸前に追い込まれ、存亡の危機を迎えます。
リストラ策の一環として社会人野球部の廃部を断行せざるをえません。
主力銀行も融資に慎重です。
こんな中で役員会での討議を巡る人間模様や社長役の唐沢寿明と会長役の山崎努のやり取りが実に面白い。

テレビの野球ものを見逃せない私です。

『半沢直樹』が与えてくれたハラハラドキドキ感が戻ってきました。

来週の2回目から是非ご覧になりませんか?

◆ヒューマン・ギルドでカウンセリングを受けるには こちら を。

<お目休めコーナー> 4月の花(23

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月26日)の午後は、ヒューマン・ギルドで「カウンセリング&セラピーの理論と実習 徹底講座」を行っていました。
私が1年に2日だけ行う講座です。

講座が終わってから5人で武蔵で歓談しました。

さて、「アドラー心理学ブームについて」の20回目で、「課題の分離を巡って」の6回目です。

今回もスライドを写真に使って、課題の分離の手続きを使いながら、「共同の課題」を模索する方法をお伝えします。

「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」 では、親子それぞれの課題をいったん<親の課題>と<子どもの課題>とに分けて考えます。
その上で、親が子どもの課題に口出しをすることによって生じる弊害 ― 子どもの問題解決能力を奪う、子どもが依存的になる等々― を避け、協力的な人間関係を目指します。

その下地 ― 相互尊敬・相互信頼に他なりません ― ができて初めて「共同の課題」が成立します。
そして、その条件は、親子どちらかから相談、依頼があった場合、あるいは、相手から迷惑を蒙った場合、としています。

これから先のことは、是非「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」 で学んでください。

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おはようございます。アドラー心理学に基づsく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月25日)は、9:00~16:35に金沢で午前中33人、午後30人を対象に新任管理職研修を行ってきました。


(金沢のホテルの窓から)

東京に戻る飛行機の出発が30分遅れ、家に着いたのは23:00でした。
少々疲れましたが、空港で、機内で読書が進みました。


さて、研修で力点を置いたのは「勇気づけ」でした。
特にセルフ・トーク―「悪魔のささやき VS.天使のささやき」は、とても丁寧に行い、コメントもたっぷり入れました。
例えば、次のようなポイントです。

1.悪魔のささやきを言われると、寒く、重く、暗く、視界も閉ざされ、活力が失われる感覚になる。

2.天使のささやきは逆で、暖かく、軽く、明るく、視界が広がり、活力がみなぎる感覚になる。

3.悪魔のささやきは「勇気くじき」の言葉、悪魔のささやきは「勇気づけ」の言葉である。

4.悪魔のささやきに相当する勇気くじきの言葉が他者に届いたとき、その人は、あなたが感じたのと同じように、寒く、重く、暗く、視界も閉ざされ、活力が失われる感覚になる。

5.天使のささやきに相当する勇気づけの言葉が他者に届いたとき、その人は、あなたが感じたのと同じように、暖かく、軽く、明るく、視界が広がり、活力がみなぎる感覚になる。

特に、4.5.が新任管理者にインパクトがあったようです。

演習も大事ですが、コメントもまた、研修の効果を高める要素になります。

研修が終わってから、リムジンバスを待つ間に金沢駅構内の寿司店で、とてもおいしい寿司をいただきました。
来月もまた行こうっと。



◆セルフ・トーク―「悪魔のささやき VS.天使のささやき」の進め方は、『勇気づけの心理学 増補・改訂版』の第5章に詳しく書いています。

勇気づけの心理学 増補・改訂版
岩井 俊憲
金子書房

◆研修では、ELM勇気づけトレーナー養成講座 で学ぶことができます。
また、ELM勇気づけトレーナー/リーダーが伝える勇気づけ講座でも行っています。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月24日)は午前中にヒューマン・ギルドの法人事業部門を担う4人で営業会議。
私は、2013年度のヒューマン・ギルドの業績の報告をし、2年間で売り上げを倍増させる構想を打ち出しました。
2014年度をうまく乗り切れば、無理な目標ではありません。

午後は、9月に出版する本のことで編集者とライターとの打ち合わせ。

夕方に、羽田空港からこの地、金沢に来ています。

金沢は私の大好きな都市です。



さて、「アドラー心理学ブームについて」の19回目で、「課題の分離を巡って」の5回目です。

「課題の分離」は、「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」の第4章「誰の課題でしょう」で「家庭や学校で起こった問題を『これはいったい誰の課題か』と考えて、<親の課題>と<子どもの課題>とに分けて考えて見るとお互いに感情的にならず、解決の方法がわかる、との立場で広められたものだということは、前回書きました。

スライドで示すと、下記のとおりになります。

岸見さんの見事なところは、「課題の分離」を親子間のみならず、対人関係一般に広げ、次のように語っていることです。

「およそあらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと ― あるいは自分の課題に踏み込まれること ― によって引き起こされます」(『嫌われる勇気』P.140)

親子間での課題の分離に絞ると、子どもが不機嫌であったり、親がイライラすることはそれぞれ子ども、親の課題であって、親や子どもの課題ではありません。

特に、思春期に入った子どもの不機嫌が気になり、自分の責任だと思う親がいます。
何とか機嫌を直してもらおうと、無益な努力をすることがありますが、これが逆効果になることがあります。

不機嫌には目的があること―他者を自分に近づけたくない―を知り、子どもが不機嫌でいることを子どもの課題だと認識して、そっとしておくと、親子関係をもつれを回避できます。

次回は、「共同の課題」とベースとしての相互尊敬・相互信頼に触れます。

◆今までの「アドラー心理学ブームについて」の1~18回は以下をご参照ください。

3月18日 アドラー心理学ブームについて(1)
3月19日 アドラー心理学ブームについて(2)
3月25日  アドラー心理学ブームについて(3)
3月29日 アドラー心理学ブームについて(4)
3月30日 アドラー心理学ブームについて(5)
3月31日 アドラー心理学ブームについて(6)
4月3日  アドラー心理学ブームについて(7)
4月5日  アドラー心理学ブームについて(8)
4月7日  アドラー心理学ブームについて(9)
4月9日   アドラー心理学ブームについて(10)
4月11日 アドラー心理学ブームについて(11)
4月12日 アドラー心理学ブームについて(12)
4月14日 アドラー心理学ブームについて(13)
4月15日 アドラー心理学ブームについて(14)
4月17日 アドラー心理学ブームについて(15)
4月18日 アドラー心理学ブームについて(16)
4月22日 アドラー心理学ブームについて(17)
4月24日 アドラー心理学ブームについて(18)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月23日)は、独立行政法人 国立病院機構 水戸医療センター附属桜の郷看護学校で87名の学生を対象に8:50~16:20に人間関係論の集中講義をしてきました。

チームワークの良さを確認するため毎年やっている「人間椅子」の演習は、短時間で成功しました。
この年次は、今後順調に行きそうな予感がしました。


アドラー心理学ブームがますます旺盛です。
プレジデント社は、4月23日の第3面にこんな広告。

また、東京メトロ、JR東日本では、下のような車内広告が目立ちました。

『嫌われる勇気』の22万部の発行部数が、30万部、50万部に達しそうな勢いです。

私のところにも、昨日だけで次の2つの連絡が入りました。

1.経営者を主対象とする組織から『アドラー心理学と企業経営』と題する私が語るCDの発売(6月末)

2.T社から本の出版(7月中旬)
これにより7月に3冊の本が出ることになります。


さて、「アドラー心理学ブームについて」の18回目で、「課題の分離を巡って」の4回目です。

前回は、「課題の分離」の概念を広め定着させたプログラムは、実は、ヒューマン・ギルドで開発・普及している 「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」 (1987年2月発売開始)であることをお伝えしました。

今回は、 「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」 の中で「課題の分離」がどう扱われているか、について書きます。

「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」の第4章「誰の課題でしょう」では、「家庭や学校で起こった問題を『これはいったい誰の課題か』と考えて、<親の課題>と<子どもの課題>とに分けて考えて見るとお互いに感情的にならず、解決の方法がわかるものです」とし、<親の課題>と<子どもの課題>をそれぞれ次のように示しています。

子どもの課題
・学業
・交友
・生活習慣 (家庭内)
・家庭内での行動
・本人の性格

親の課題
・夫婦関係
・経済的問題
・親の期待 ・親の性格
・親の交友
・嫁姑問題

なお、これ以上詳しくお伝えしませんので、ご興味のある方は是非 「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE) をご受講ください。

◆5/10(土)9:30~19:00・5/11(日)9:30~18:00 開催の 「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」 集中コースがキャンセル待ち状態となりました。
それに伴い私が担当して 7/19(土)9:30~19:00、7/20(日)9:30~18:00 にも開催することにしています。
こちらも続々と埋まり始めています。
5月8日から始める岡村千春リーダーの平日コース(4日間コース5/8.22.6/5.19.木曜日)は、あと数人受け入れ可能です。

<お目休めコーナー> 4月の花(19)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

水戸のホテルにいます。
今日は1日、看護学校の「人間関係論」の集中講義の2回目を担当します。

昨日(4月22日)は、家で、オフィスで5月度のニュースレターの原稿を一生懸命書き上げました。

何と、ヒューマン・ギルドの プレミアム会員 になってくださった方が、この2カ月で50人。
ヒューマン・ギルドの29年間の歴史で最多です。いつもの2カ月の3倍です。
こんなところにも「アドラー心理学ブーム」の余波が。

夜の6時過ぎに地下鉄東西線に乗ったら、『嫌われる勇気』と『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』の広告がどーんと目につきました。
ダイヤモンド社さん、ここまでやってくれたのですね。

さて、「これだけを知っておくだけでも、心理学をもとに人生の味わいが深くなりますよ」という本の紹介です。
テレビや雑誌でも有名な植木理恵さんの『シロクマのことだけは考えるな!―人生が急にオモシロくなる心理術』(新潮文庫、362円+税)

シロクマのことだけは考えるな!―
人生が急にオモシロくなる心理術 (新潮文庫)
植木 理恵
新潮社

「シロクマのことだけは考えるな」というのは、有名なウェグナーのシロクマ実験のことです。
私も研修で北極、動物園のシロクマのスライドを見せた後で「今からしばらくシロクマのことだけを考えないでいてください」と言うと、まじめな人はシロクマのことを強く考えてしまいます。

人間の脳は、新しい分野のことを知って、今まで使っていない部分の脳まで動かしたくない、最少のエネルギーで、効率よく働きたい「節約原理」があると説明してくれていることも、私なりに参考になりました。

この本で植木さんはもろもろ、ご専門の認知心理学、記憶心理学をもとに19の心理術を駆使して日常生活への楽しい対処法を教えてくれます。

他者に使うと操作術に陥る危険性がありますが、自分に使うと有益なヒントがたくさんあります。

ELM勇気づけトレーナー、SMILEリーダーの方などは小ネタとしても使えます。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

私の身の回りでもアドラー心理学の出版ブームが起き始めています。

5月の連休明けには、『「うつ」な気持ちをときほぐす 勇気づけの口ぐせ』(永藤かおる著、明日香出版社)が出ます。

「うつ」な気持ちをときほぐす
勇気づけの口ぐせ
永藤 かおる

明日香出版社

アマゾンでも予約販売が始まっているようです。
何とぞご予約よろしくお願いします。

私も2カ月ほど後になりますが、7月に2冊の本を出します。

昨日(4月21日)は、午前中にA社の腕利き編集者のOさんがご来社、夕方には7月18日(金)が発売予定日である旨、連絡が入りました。

その後、年内続々と大手・中堅出版社から単著、共著、監修の本が出ます。

「アドラー心理学ブーム」に私なりに貢献できそうです。


さて、「アドラー心理学ブームについて」の17回目で、「課題の分離を巡って」の3回目です。

前回は、、「課題の分離」は、アドラーが説いた理論でもなく、アドラー心理学のオリジナルの考え方でもないが、アドラー心理学の中に採り入れられ、他の理論とも実によくマッチしていることを書きました。

今回は、「課題の分離」の概念を広め定着させたプログラムのことを紹介します。

実は、ヒューマン・ギルドで開発・普及している 「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」 (1987年2月発売開始)です。


(テキストとリーダー・マニュアル)

『嫌われる勇気』の岸見一郎さんも一時期 「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」 のリーダーをされていました。

この 「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」 の第4章「誰の課題でしょう」で

1.今、起こっている課題の責任は誰にあるのか?

2.どんな課題が子どもの課題であるか、どんな課題が親の課題であるか?

3.親子の共同の課題はどんな場合に起こるか?

4.他人の課題に口を出すとどんなことが起こるか?

について詳しく学べるようになっています。

◆今までの「アドラー心理学ブームについて」の1~16回は以下をご参照ください。

3月18日 アドラー心理学ブームについて(1)
3月19日 アドラー心理学ブームについて(2)
3月25日  アドラー心理学ブームについて(3)
3月29日 アドラー心理学ブームについて(4)
3月30日 アドラー心理学ブームについて(5)
3月31日 アドラー心理学ブームについて(6)
4月3日  アドラー心理学ブームについて(7)
4月5日  アドラー心理学ブームについて(8)
4月7日  アドラー心理学ブームについて(9)
4月9日   アドラー心理学ブームについて(10)
4月11日 アドラー心理学ブームについて(11)
4月12日 アドラー心理学ブームについて(12)
4月14日 アドラー心理学ブームについて(13)
4月15日 アドラー心理学ブームについて(14)
4月17日 アドラー心理学ブームについて(15)
4月18日 アドラー心理学ブームについて(16)

◆5月18日(日)11:00~13:00開催の アドラー心理学ゼミナール において永藤かおる講師による「『「うつ」な気持ちをときほぐす 勇気づけの口 ぐせ』発刊記念講演会~本に書いたこととか書かなかったこととか、ここでだけお話ししますの会~」を行います。
ふるってご参加のほどよろしくお願いします(受講料:税込み2,160円、要予約)。

◆5/10(土)9:30~19:00・5/11(日)9:30~18:00 開催の 「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」 集中コースが現在 残1席となりました(早い者順で受け付けのため、お申し込み状況によってキャンセル待ちになる場合がございます)。
それに伴い私が担当して 7/19(土)9:30~19:00、7/20(日)9:30~18:00 にも開催することにしました。
どういうわけか、こちらはSMILEリーダーの再受講申し込みが目立っています。

<お目休めコーナー> 4月の花(17)

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おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(4月20日)は、ヒューマン・ギルドで1月開催の アドラー心理学ベーシック・コース の最終日でした。
27人の参加者に対して

7章 教育に生かすアドラー心理学(自然の結末と論理的な結末)

8章 勇気づけ

を行いました。

今回の アドラー心理学ベーシック・コース の特徴は、しっかりとした意見を持ち、向上心旺盛な受講者が多かったため、質疑応答や意見交換が従来以上に活発だったことです。
そのため、私が日頃言っている(1)講師からの学び、(2)仲間からの学び、(3)自分からの学び、の中でも仲間からの学びがとりわけ大きかったのではないでしょうか?

「勇気づけの演習」も4~5人グループ、3人一組と各種行い、受講者相互間のダイナミクスが見事でした。



フェイスブックでの交流会も誕生したようです。

「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」に申し込む人も従来以上です。

修了時のみなさんのお顔をご覧ください。

普段は講座が終わると、寂しさが漂う私ですが、今回は充実感でいっぱいでした。


◆ヒューマン・ギルドでアドラー心理学を学ぶなら こちら をご覧ください。

<お目休めコーナー> 4月の花(16)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月19日)は、午前中にカウンセリングを1件。

13:30~18:15は、アドラー心理学ベーシック・コース 

28人を対象に、内容は次の3つでした。

1.よい人間関係

2.勇気づけの演習:「あなたを勇気づけた人たち」

3.共同体感覚


受講者の的を射た質問をもとにしたやり取りが何度かあり、刺激的な半日になりました。

 

18:15に講座を終えて、恒例の懇親会に。
私を含めて23人が参加。かなり盛り上がっていました。

最終日の今日がまた楽しみ。

◆今後の アドラー心理学ベーシック・コース の予定は次のとおりです。
東京の他に横浜、鹿児島、諏訪(長野県)の開催が決まっています。

1.東京(ヒューマン・ギルド)コース
 ◆土日コース
8月コース 8/9.10.16.17(全4日間)
土曜日13:30~19:00 日曜日10:00~17:30
講師:岩井俊憲

金曜コース  5/9.16.23.30. 6/6.13
全日10:00~15:00
講師:岩井俊憲&永藤かおる(3日間ずつ担当します) 

2.横浜土日コース 7月5(土)、13(日)、19(土)、20(日)(全4日間)
土日4日間コース:9:30~16:30 (4日間共通)
講師:鶴田恵美子氏(一般社団法人 日本支援助言士協会理事長・CLIPあこ~ん代表)
会場:桜木町駅前 健康福祉総合センター

3.鹿児島土日コース 9/6.7.20.21(全4日間)
土曜日13:30~19:00 日曜日9:30~17:00
講師:岩井俊憲
会場:鹿児島金生町ビル、共用会議室(鹿児島県鹿児島市金生町7-8 ・8階・小会議室)

4.信州土日コース(諏訪市で開催) 11/1.2.15.16(全4日間)
土曜日13:30~19:00 日曜日9:30~17:00
講師:岩井俊憲
会場:上諏訪温泉 湖泉荘(長野県諏訪市湖岸通り1-13-8)

<お目休めコーナー> 4月の花(15)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

とても知的興奮を伴って読めた優れた経営論です。
『開放型組織をつくるマネジメント』(一般社団法人 日本能率協会KAIKAプロジェクト室、実業之日本社、1,800円+税)

開放型組織をつくるマネジメント
一般社団法人日本能率協会
KAIKAプロジェクト室
実業之日本社

著者の一人である一般社団法人 日本能率協会KAIKAプロジェクト室の山崎賢司さんから贈呈を受けて一気に読みました。

「開花」を語源とし、創発や相互作用を生み出す経営、開放型組織の基軸となる考え方の「KAIKA」は、新しく多様な価値観、働き方、組織形態を経営の中に取り入れていく経営思想です。

その思想により、新技術や新ビジネスモデル、新ネットワークを構築し、「関わる価値」と市場を生み出し、循環状態を起こしていくことが、この経営の目指す方向性だとしています。

私の学びとなったのは、次の点です。

1.「欲しいものがない」時代は終わり、「プロセスに関わる楽しみ」「一緒につくる喜び」「社会のためになることをしたい」などという欲求と、それに呼応した動きが増えていること

2.「創発」とは、「部分の性質の単純な総和にとどまらない特性が、全体として表れること」を差すが、それは人の知識やノウハウ、場といった自律的な要素を「つなげる」ことにより、個々あるいは組織単体の能力や発想を超える成果を生み出す、ある種の化学反応が起きる状態。これは、ボトムアップの発想に立つ「シナジェティックス」という自己組織の考え方と重なる。

3.課題解決アプローチには、(1)ありたい姿と現状のギャップを問題として解決していく「ギャップ・アプローチ」と、(2)その場で手に入るものを寄せ集め、、それらから何がつくれるか試行錯誤しながら、最終的に新しいものをつくる「プリコラージュ・アプローチ」がある。
なお、人類学者のクロード=レヴィ・ストロースが使った「プリコラージュ」は、「寄せ集めて自らつくる」「物を自分で修繕する」ことを指す。

これらは、ほんの一例です。

以上の流れをもとに能率重視からKAIKA経営へと「ものさし」を持ち替えるには、次の3つが必要です。

・右肩上がり思考からの脱却
・自前主義・クローズドのシステムから創発性主眼のオープンなシステムへ
・ギャップ・アプローチからプリコラージュ・アプローチへ。そしてあるべき姿の追求から良い循環を生み出す発想へ

これら、結果として緩やかなつながりで解決していくという一連の考えを取り入れた経営をKAIKA経営と呼んでいます。


アドラー心理学と比較すると、理論としての全体論、価値観としての共同体感覚と関連づけられそうで、その点でも示唆に富んだ良書です。

贈呈してくだった山崎賢司さんと大いに語り合いたい思いが募りました。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨夜(4月17日)、自宅に帰ったら、『プレジデント Baby』(2014完全保存版、プレジデント社発行)が届いていました。
「パパの性格別、育児への参加を促す話術」に私が協力した記事が掲載されていました。



ここにも、アドラー心理学ブームの一端が見られます。

さて、「アドラー心理学ブームについて」の16回目で、「課題の分離を巡って」の2回目です。

『嫌われる勇気』が与えたインパクトのいくつかのうちで、大きいものの1つに「課題の分離」があります。

今回は、その「課題の分離」のルーツをお伝えします。

ルーツは、残念ながらアルフレッド・アドラーではありません。

アドラー心理学の中で最初に「課題の分離」に近い概念として「誰にとって問題なのか?」を最初に書いたテキストは、ドン・ディンクメイヤーとゲーリー・D・マッケイが開発したSTEP(Systematic Training for Effective Parenting)です。

この最初のテキストの第5章「コミュニケーション:問題解決への模索と『I-メッセージ』」に子どもとの関係で親が問題を感じている場合にどうすればいいか、に関連して、「誰にとって問題なのか」と考えることを勧め、トーマス・ゴードン(親業の開発者、カール・ロジャーズの弟子)の次の言葉を引用して、問題の主を決める手がかりとしています。

1.子どもが自分の欲求を満足させられないために問題が起きている場合。
これは子どもの言動が親の邪魔になっているわけではないので、親の問題ではない。
あくまでも子どもの問題。

2.子どもの欲求が満たされ、しかも、それが親にとって何ら障害になっていない場合。
これは親にとっても子どもにとっても何ら問題ではない。

3.子どもは自分の欲求を満たし、何ら制約を受けていないが、それが親の障害となる場合、これは親の問題。

そしてSTEPでは、1.に対しては、「反映的な聴き方」や「結末」を体験させるやり方、3.に対しては、「I-メッセージ」を勧めています。

今回のポイントは、「課題の分離」は、アドラーが説いた理論でもなく、アドラー心理学のオリジナルの考え方でもない、ということです。
ただ、「課題の分離」は、アドラー心理学の中に採り入れられ、他の理論とも実によくマッチしています。

このことは、私が1983年からしばらくSTEPリーダーをやっていたので、よくわかります。

いいのでしょうか、私がこんなことを書いてしまって?

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月16日)は、午前中、超高度のモチベーションの確立・維持を支援することを要する指導者たちの研修を行ってきました。

午後のオフィスには、A出版社のOさんから電話で「企画が通りました!」と私の本の出版が確定した連絡が入りました。
どうやら日本能率協会マネジメントセンターから発刊の『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』と同じ7月に出すつもりらしいです。

私もアドラー心理学ブームが続く一翼を担えそうです。


さて、「アドラー心理学ブームについて」の15回目です。
今回から何回か「課題の分離」をテーマにします。

久しぶりに『嫌われる勇気』に戻ると、岸見さんは、課題の分離について次のとおり言及しています。

嫌われる勇気―――
自己啓発の源流「アドラー」の教え
岸見 一郎,古賀 史健
ダイヤモンド社

・「われわれは『これは誰の課題なのか?』という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要があるのです」(P.140)
・「およそあらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと ― あるいは自分の課題に踏み込まれること ― によって引き起こされます」(P.140)
・「誰の課題かを見分ける方法はシンプルです。『その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?』を考えてください」(P.141)
・「課題の分離は、対人関係の最終目標ではありません。むしろ入口なのです」(P.153)
・課題を分離することは、自己中心的になることではありません。むしろ他者の課題に介入することこそ、自己中心的な発想なのです。 (P.159)


次回以降は、そもそも「課題の分離」はどこから始まった概念なのか、どんな効用があるのか、などについて数回で説明するつもりです。

お楽しみに。

◆ヒューマン・ギルドでアドラー心理学を学ぶなら こちら をご覧ください。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

本やテレビで有名な心屋仁之助氏の本を初めて読みました。

『折れない自信をつくるシンプルな習慣』(朝日新聞出版、720円+税)

折れない自信をつくる
シンプルな習慣 (朝日新書)
心屋仁之助
朝日新聞出版

この本を読んで心屋仁之助氏の本が人気を呼んでいる理由がわかりました。

それは、第1に、スピリチュアル・ブームが完全に終わって、自分と向き合う人が増えてきたこと。
これは、アドラー心理学ブームと同じ根っこです。

第2に、心屋氏のメッセージが「ガマンしない」「がんばらない」「もがかない」(P.166)で、「足し算」の、「付け足す自信」の、終わりのない「自信つけゲーム」をやめて、心からの自信、折れない自信、本物の自信を手に入れて、「平和な自分」「楽しむ人生」を生きてみませんか(P.185~186)、というメッセージを発しているからに他なりません。

頑張らない勇気、シンプルに生きる勇気が湧いてくる本です。

早速、前著『すりへらない心をつくるシンプルな習慣』(朝日新聞出版、720円+税)を昨日買い求めた私でした。

本を書く点でもかなり参考になりました。

贈呈してくれたOさん、ありがとうございました。

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