オイルとフィルターを新しくしたのに、まさかまさかの事態発生、エンジンが焼きついてしまったのだ・・・・が、実は・・・・。
[写真と文:NTさん提供]
あーっ、愛車が とんでもないことに~
五月に250ccのバイクを購入してから4ヶ月になります。
仕事が休みのたびにツーリングに出かけたり、一生懸命磨いたりと、バイク生活を楽しんでいます。
そろそろオイル交換の走行距離に達したので、自分でやろうかなと思ったけれど、廃油の処理に困るし、初のオイル交換は購入した近所のバイク屋さんにたのみました。
プロはさすがに手馴れたものです。
手際よくネジをはずし、古いオイルを抜きます。
「オイルフィルターはどうする?」「ついでだから交換して」
新しいオイルを入れ、フィルターも新しくなりました。
エンジンを始動すると、アイドリング音が静かになりました。
よし、これでまたしばらく安心してツーリングに出かけられるぞ・・・。
さっそく海に向かって走りました。
平日の道路は対向車も無く、後続車も無く、とてもいい気持ちです。
「あーこれは定年後の特権だなー」と思ったりしながら運転していると、「免許を取って良かった」「バイクを買って良かった」と幸福感があふれてきます。
海沿いの道路をしばらく走ると、蜜柑山に向かう道路がありました。
いままで走ったことが無い道だから、どこに出られるのか、山からの景色はどんなだろうと興味が沸いて、ハンドルを切りました。
しばらく山道を登ると、駿河湾の美しい景色が見渡せる高台に到着です。
ここは、富士山の撮影にもってこいの穴場なのかも・・・。
さらに山を上り詰めると、我が愛車が今まで言ったことの無いたわごとを、ぶつぶつと言いはじめました・・・異音です。
前輪からとも後輪からとも見当がつきません。
さて後輪になにか異物を巻き込んでしまったのか?
バイクを止めて調べてみても、何もありません。
変だなあ? いやな予感はしたのですが、ここに止まっていてもしかたがありません。
そのうちに異音がしだいに大きくなりました。
山道で誰もいないからいいけれど、もし人がいる道路ならば恥ずかしくて乗ってなんかいられない音です。
音はしだいに大きくなり、間欠的に発生します。
どうやらエンジンからのようで、ギュルギュルーンとけたたましい音です。
そこで、バイク屋さんに電話で異常を伝え、トラックで回収にきてもらおうと考えたのですが、自分が今いる場所の説明ができない山の中です。
どこを走ってきて、どこを曲がってと指示をしても、分ってもらえるような場所ではありません。
しかたなく救助の要請はあきらめて、歩いて帰られる距離でもなし、そのまま走ることにしました。
走っているうちに、しだいに異音が小さくなり消えてしまいました。
やっとの思いでバイク屋さんにたどり着き、「変な音が出る」と伝えると「えーっ」と驚き、一瞬顔色が変わりました。
どうやらその原因は、すぐに、分ったようです。
症状はエンジンの焼きつきで、原因はオイルフィルターの不適合。
合わないフィルターを付けたため、オイルが循環できず、エンジンが焼けてしまったのです。
「河童の川流れ」とか「弘法も筆の誤り」などと言いますが、プロでも失敗することがあるものですね。
私はバイク屋さんの技術を信頼しているし、申し訳なさそうな態度、雰囲気から察して、何もなかったかのようにバイクを預けて帰ってきました。
数日で直ったと連絡があると思われます。
※ NTさん、先日、あなたは「バイクは皆が言うより安全だよ」って言っていましたね。
是非、念には念を入れて、安全を実践してほしいです・・・伊豆の花