もう10年程前に、知人から種で貰った「タチアオイ」が、毎年、たくさんの花を見せてくれるけれど、いろいろあった花の色が、だんだんと減り、今は、殆ど、赤系が主力となってしまった。
チラホラ見える希少な色の種を採って、新たに蒔けば良いのだろうが、大自然の方向性に任せる・・・という私向きな手段を採用しているから、「すべて赤」になる日も近いと思う。
屋敷内の一番日当たりが悪い場所に、古い(4~50年かな?)梅の木が一本ある。
植えた時点では、こんなに日当たりが悪くなるとは予想もしていなかったのだろうが、南側に開けていた畑は山と化し、我が家の敷地ギリギリに植えられた(よそ様の共有地?)杉(もしかして檜?)が大木となり、殆ど、手入れをしないままなので、すっかり太陽光を遮ってしまっているのだ。
この地に住まいして70有余年、いまだ、居住権も日照権も主張できない雰囲気もある。
我が家周辺にある(よそ様の)竹は、覆い被さってくると無断で切ってはいるものの、さすがに、杉か檜かの大木は、勝手に切り倒せないから、ただただ、耐えるのみの日々なのである。
それはさておき・・・
日が差し込まなくなったおかげで、梅の生り方に影響が及び、実は生っても小粒だし、熟すまで置くことも難しくて、無いよりましだろう程度で「梅干し」にしていたが、食べる量も少なくなったことから、実が生らなくなっても構わないと、昨年、思い切って、やたらに伸びた枝を大幅に剪定した。
はちみつ漬け用の梅:完熟とは言えない実なので、冷蔵庫で追熟を試みたけれど・・・失敗?
今年、その時に残した枝に、予想に反して、かなりの実が生った。
よそ様より半月ばかり遅くに収穫してみると、おおよそ10キロほどあり、大きな粒のものも多くある。
その梅を前にして、さて、いかに処理すべきか・・・考え抜いて、3分の1を「梅ジュース」に、3分の1を「梅干し」に、残りを「白干し梅のはちみつ漬け」にと決定。
それぞれの追加必要材料を買ってきて、そのあとは私流・・・つまり、かなりイイ加減な手抜き方法をもって、本年度梅の処理は一段落した・・・本当は、熟すまで置きたいが、それを待てないのが私なのである。
老梅木の枝は、実を取り払ったその手で切り落とした(剪定の時期ではないが、改めてするのが面倒だから)。
昨年切り落とした枝の後から新しい枝が伸びて来ているけれど、来年の収穫は無いだろうな・・・少し、ほッとしている、そう、何をしても疲れるんだよなぁ・・・