今年は、「イノシシ」の大奮闘で菊株が根こそぎ荒らされてしまい、残っているのはこの「黄色の菊」だけになってしまった。
この菊は「懸崖用」なのだろうか、丈が高くなって、少々、邪魔なので、今年限りにするつもりでいるから、それでは、菊の花が一本も咲かない秋となってしまうのが寂しいので、来年には、新しい菊の苗を探そうと思っている。
10月24日。
メールを開くと、業者の宣伝メールが、何通か入って来る。
鬱陶しいなぁ・・・と思いながら見ると「お誕生日おめでとうごさいます」と書いてあり、ああ、今日は私の誕生日だったなと気づいた・・・そう、今日、72歳に到達したのだ。
あちこちの業者とネット取引を開始する際に登録した生年月日を、コンピューターが勝手に抽出して、送信して来るのだろう。
ま、今まで数十回も経験してきた誕生日だが、殊更、「おめでとう」などと祝った事は無かったのに(ただ意図した訳ではないが、数回、一人旅の宿で迎えた事があり、密かに祝杯を挙げたことがあったが・・・)、コンピューターから「おめでとう」を頂くなんて、ま、今日的だと解釈して置く。
「たいしてお目出たくはないね」というのがホンネであるが、否定してみても、現実は変わらないし・・・
友人がやはり10月生まれで、一緒にお祝いしようね(多分、ランチで)と話はしていたが、何とな~く、気分が乗らなくて実現していない。
その代わりという訳ではないが、11月に上京し気分を換えて、ちょいと美味しいものでも食して来ようかと思っている。
今年の春、高校時代の友達3人で、鎌倉へ行く計画を立てたが、一人がご主人の体調不良のために不参加となった。
その友達の事が気になっていたので、9月初旬にメールをしたところ、友達から電話が来て、その日がご主人のお葬儀だと言う。
取り急ぎ、お悔やみだけを言い「また、連絡するから」と伝えてあったので、先日、四十九日法要は済んだ頃かと電話を入れてみた。
すると、また、友達からの返事は、その日が法事をしていたのだと言い、「何か虫の知らせがあった?」と聞くので、「いやいや、鈍感な私には虫の知らせは分からないけれど、ただ、それだけ貴女の事を気にしているという事よ」と答えたが、事実は、やはり72歳にもなると、耳に入る情報は、誰かが入院したらしいとか亡くなったとか・・・そんな話ばかりなのだから、常に頭に(心に?)あって、それに支配されているみたいな日常なのである。
で、友達に「ねぇ、10月末日(丁度一週間後)に、アフタヌーンティに出かけるけれど、一緒に行かない?私も、ちょっと気晴らしをしないと滅入りそうで・・・」と誘うと、「行く行く」と二つ返事でOKが出た。
まだ四十九日が明けたばかりの友達を巻き込む事に、多少、罪悪感もあったが、「72歳三婆」で少しだけ憂鬱な気持ちを開放して来たいと思っている。