多分、最初は「苗」で購入した「ベゴニア」だったと思うが、何時の日か、毀れた種が庭で自然発芽(毎度、同じ場所で発芽するけれど・・・)するようになり、あえて破棄する必要性もなかったので、何となく、花が咲くのを楽しんでいたが、だんだんと場所的に草取りの邪魔になるようになり、2年前?3年前?に鉢に植え替えた。
ただ水遣りだけで、手入れなどはしていないが、結構、頑張って咲いてくれており、その周辺には、こぼれた種で発芽した数株が成長してきている・・・鉢植えを増やして手が掛かるのは嫌なので、しばらく様子見しながら破棄する時期を探っている。
我が家の畑にある唯一の野菜「九条ネギ」植え替えのチャンスを逸してしまい、悩みの種になっていた。
昨年10月頃、ご近所さんから苗を貰い、もう植え付け時期が過ぎてしまっていると思い、とりあえず、畑に植え戻して様子を見ていたが、その年は当然ながら収穫は出来ず、翌年(つまり今年のこと)は収穫出来るよう植え替える予定にした。
早ければ5月、遅くとも6月の梅雨前には植え替えたいと思いながらも、自身の体力やら、また天候の具合(畑に耕運機を入れたかったので)やらで、一日伸ばし的に遅れていき、とうとう7月になってしまった。
諸々の参考書によれば、「九条ネギの植え替えは7月に・・・」なんて記されているのを頼りに、何とか、7月中に完了しようと気持ちだけは焦るが、全く、始動出来ないでいたところ、梅雨中でも晴れた日が続き始めた7月19日に重い重い腰を上げたという次第。
19日・・・まずは畑で雑草(大小あり)に埋もれたネギ(苗用)を掘り起こして日陰で保存。
20日・・・ネギを取り除いた場所の大きな雑草を刈り取って、刈取り出来ない小物雑草の上に乗せて乾燥させる。
21日・・・前日刈り取った雑草(一日でもある程度乾燥された)を集めて、畑上で燃やした(本来、市条例(かな?)では燃やしてはいけないことになっているが、ともかく一日も早く片付けたい一心で違反した)。
22日・・・耕運機を早朝(5時30分頃)から使うのはちょい気が引けたが、暑くなってからの作業は厳しい(何しろ熱中症警戒アラート発動中であり)ので、ご近所さんには心の内でお詫びを言いながら作業開始、その後、畑に散在している雑草の根っこや切れ端等を熊手でかき集めて畑らしく(つまり見栄えだけを重視)整える。
23日・・・とりあえず、綺麗になった(ように見える)畑に苦土石灰・化成肥料などを蒔き、「九条ネギ」の苗の植え替えが完了する、但し、全てがイイ加減に・・・が基本。
これらの作業は、午前6時00分から午前7時30分間で済ますようにしていたが、この2時間弱の労働でさえも疲労困憊で・・・ホント、やる気がないという事の本質的問題点を如実に示していると実感、多分、もう来年は出来ないだろうと察する。
本来の畑の担当である姉にこのことを話すと、「いくら力を振り絞って植えたとしても、この暑さでは枯れてしまうよ」と言うのだ、それもありよだね、この暑さだもの、大体35℃以上。
それでも、目的は「ネギの収穫」よりも「自身の意地の達成」みたいなものだと割り切っている、今、この意地を張ることが出来ないのならば、この先を見ても、どんな意地を張れることがあろうか、きっと口先だけになり意味がない戯言にしか感じられないだろう。
大袈裟に言えば、「最後の意地の見せどころ」っていうことかも・・・ね。
それにしても、百姓は疲れるなぁ・・・と思う一方で、我が母は、こんな作業を80歳後半頃迄していたことが思い出されるが、因みに、当年当月、我が年齢は77歳9か月であって・・・当時の母の年齢に到達するには、まだ10年も足りない。
素晴らしく良い天気の下、実は、連日「熱中症警戒アラート発動」の中、必死で植えた「九条ネギ」でして・・・
苗を植えたこの日は、多分、私は「熱中症」に陥っていたように思う。
作業中、余りの暑さで(と言っても、午前7時前だった筈)、軽~く眩暈と心臓の鼓動に乱れを感じ、唯々、地面に大の字に寝そべって青空を見つめて休息をとっていたのだから(でも風が涼しかったような)・・・ともかく、今は、懸念の作業が完了となったことを喜びたい。