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ピーター・バラカン

2020-07-04 00:00:00 | ノンジャンル
 ピーター・バラカン、私の好きな音楽評論家、ラジオ・テレビ番組のパーソナリティーです。 選曲が素晴らしく若い時は良く聞いていました。 今でも現役でラジオ番組をやっているそうです。 最近はとんとラジオなんて聞かないし、彼がどんな活動をしているのかも知りません。

 写真の本、2008年に発刊された 「 魂 ( ソウル ) のゆくえ 」 ( 1989年初版の改訂増補版 ) を読んだ時には、100% ファンである自信が確信に変わりました (笑)。 他にも 「 ぼくが愛するロック名盤 240 」「 ロックの英詞を読む 」 英詞を訳した本 ( ダブルミーニング や 隠されているメッセージなどに付いて解説したもの ) などは興味深く読みました。

 

 彼は 1951年生まれのイギリス人で 1974年に来日しています。 R&B やブリティッシュロックの本場で育ったなんて羨ましい (笑)。 私は 20代の時、脳内音楽革命が出来ないものかと、FEN ( Far East Network ) 米軍極東放送を、昼夜、寝る時も付けっ放しにしていました。 ただ、日曜日の朝は讃美歌とお説教が多く電源を切ったものです。

 彼はある種、問題児的なところもあり、放送局側とトラブルを抱えた事もありますが、その多くはメディア側からの圧力に抵抗したものでした。

 2014年の都議選の時は 「 東京都知事選が終わるまでは、原発問題に触れないように 2 つの放送局から言われている 」 と暴露発言しました。 スポンサーを確保するために、延々と 「 コマーシャルなもの 」 を求めてくる働きかけにも抵抗してあくまで自分の選曲に拘っていたと言います。 「 僕の番組ではハードロックはかけない 」 などの発言もありました。

 そんな姿勢に感動したものです。 得てして自分の好きなパーソナリティーの言動には盲目的に賛辞を送る傾向にあると思いますが、私もそのひとりだったと思います。

 私が 24才の頃会社の 35才ぐらいの先輩から 「 ロックロックって騒いでるけど、お前も俺ぐらいの年になると歌謡曲や演歌が好きになるんだ 」 と言われた事が忘れられません。 しかし、現在も当時と音楽の嗜好は変わっていません。 脳内音楽革命が出来た結果なのでしょうか ? (笑)。

 実際にあった高校生 A , B , C の会話です。 A 「 俺は マイケルシェンカー が好きだな 」 B 「 俺は ボンジョビ かな 」 B 「 ・・・ で、お前は誰が好きなんだ ?」 C はちょっと間があって 「 俺は イルカ が好き 」 と ・・・ 。 誰も悪くありません。 好きな音楽を言っただけですからね。 でも、三人の音楽の話はこれ以上続かず、別の話題になりました。

 私には音楽の話をするのが楽しみな二人の親友がいたのです。 小中高と同じ音楽を聴いて育った同級生、バンドもやった M 君。 もう一人は素人音楽評論家としては素晴らしい才能があり、福岡のバンド事情にも詳しい、バンドもやった K ちゃん。 しかし、何と言う事か、二人とも俺を残して先に鬼籍に入ってしまい、もうあの様な時を一緒に過ごせる友人はいなくなってしまったのです。 ピーター・バラカンみたいな人が身近にいれば最高なのですがね。

 【 余談 】 彼は YMO ( Yellow Magic Orchestra ) のコーディネーターとなって、作詞や作曲もやっていましたが、YMO のテクノ音楽は嫌いだったと発言しています。 機械的なノリは苦手だったと。 元ネタをググって見ましたが見つける事は出来ませんでした。 しかし、私は、本人のインタビューの記事か何かで見て 「 同感だ 」 と思った記憶がありますから、間違いありません。


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